豊田市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

豊田市は、名古屋市の東にあり30キロほど離れています。トヨタ自動車の本社や工場などがあることから「クルマのまち」として有名です。豊田市内にある工場のうち、自動車関連企業が4割を占めています。自動車関連企業で働く人の割合も多く、自動車産業を中心に発展してきました。車に関連したイベントもたくさん開催されています。

2022年11月には「RALLY FAN FESTA」が開かれ、街なかを車が走るラリー競技のパブリックビューイングや屋台の出店などがありました。車が好きな方は特に、楽しく充実した日々が送れる街でしょう。

今回は豊田市の住みやすさを詳しく解説します。「クルマのまち」と聞くと、自然がほとんどないと感じるかもしれませんね。実は豊田市の土地は7割が森林です。豊かな自然がある豊田市の魅力を知り、新しい生活を始める際の参考にしてください。

豊田市ってどんな街?

まずは豊田市の歴史や特長、交通の利便性をご紹介します。豊田市がどんな街なのかを見てみましょう。

豊田市の歴史

豊田市は1951年に「挙母(ころも)市」として誕生しました。当時の人口は約32,000人。トヨタ自動車の躍進により、挙母市は「クルマのまち」へと成長していきました。企業都市としての繁栄を願い、また「ころも」の名称が読みづらいとの理由から、1959年に「豊田市」へと改称。トヨタ自動車本社がある「トヨタ町」の名称もこのときに誕生しています。

市制が施行されたときは旧挙母町のみだった豊田市も合併を繰り返し、市域がどんどん拡大。

  • 1956年:高橋村合併
  • 1960年代:猿投を含む複数の地域と合併
  • 2005年:藤岡・小原・足助・下山・旭・稲武と合併

約918平方キロメートルの面積は、2022年時点で愛知県最大です。人口も40万人を超える大規模な街へと成長しました。2021年には市制70周年を迎え、日本を支えるモノづくりの街としてますますの発展に期待が高まりますね。

豊田市の特長

豊田市内でもっとも人口が集まるエリアは、豊田市駅と新豊田駅がある西側です。トヨタ自動車の本社や工場があり、その他にも自動車関連工場が多数。まさに「クルマのまち」です。企業都市として発展を遂げていますが、市の中央から東にかけては緑豊かな森林が広がっています。豊田市の北東から南西に流れる矢作川流域を中心に田園地帯があり、農業も盛んです。街の特長として、企業がたくさん集まっているため、働き盛りの20〜30代の転入が多く見られます。

大都市のような雰囲気の中心地と山林が広がる東側エリアの2つの顔を持つ豊田市。1つの市にいながら「利便性の良い都会の中で暮らしたい」「いつでも気分がリフレッシュできる環境を選びたい」というような、一人ひとりが持つ希望のライフスタイルが叶えられます。

豊田市の利便性

豊田市には愛知環状鉄道と名鉄豊田線、名鉄三河線、リニモの4つの路線が通っています。

  • 愛知環状鉄道:12駅
  • 名鉄線:12駅
  • リニモ:2駅(※名鉄線八草駅含む)

全部で26駅が豊田市内にあります。名鉄豊田線は、名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れをしている路線です。豊田市駅から乗り換えなしでオフィス街の伏見駅や丸の内駅へ50分ほどでアクセスできます。鶴舞線の沿線上には大学が複数あり、通学にも利便性が良いでしょう。

高速道路が豊田市の西側を通っているので、車での移動もしやすい環境です。2つのジャンクションで高速道路の乗り継ぎがスムーズ。豊田JCTでは東名高速道路と伊勢湾岸自動車道、豊田東JCTでは新東名高速道路と東海環状自動車道がつながっています。インターチェンジも複数あるので、乗り降りがしやすいでしょう。

バス路線が豊富で豊田市駅のバスターミナルを中心に発達。駅までのアクセスが良好です。豊田市の東側は地区のコミュニティバスが走り、市民の移動を支えています。

豊田市の5つの魅力!

続いて豊田市の街をエリア別に魅力をご紹介します。街の交通拠点として発展したエリアや豊かな自然の中でリフレッシュに最適なエリアなど、さまざまな一面がありますよ。

魅力①交通の利便性が抜群!豊田エリア

豊田市の西にある豊田エリアは、市内の交通網が集結しています。名鉄線が通る豊田市駅と愛知環状鉄道の新豊田駅が街の玄関口です。エリアを縦断する愛知環状鉄道が長久手市や岡崎市と豊田市を結びます。名鉄三河線と豊田線の2路線は、豊田エリアの中心から南北に伸びる路線。名古屋市や知立市などの近隣の市へ乗り換えなしでアクセス可能です。

豊田エリアの南側には2つのジャンクションがありマイカー派の方も利便性が良く、暮らしやすいでしょう。東名高速道路や新東名高速道路、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道にアクセスできます。

豊田市駅と新豊田駅周辺に商業施設が充実。ショッピングや映画など休日の余暇にピッタリの施設があります。交通の利便性が良いため、お出かけをたくさんしたい方にオススメのエリアです。

魅力②四季折々の花が咲く藤岡・小原(おばら)エリア

豊田市北部の藤岡・小原エリアでは、四季折々の花が鑑賞できます。季節の変化を色とりどりの花で楽しめることが大きな魅力です。藤岡地区には「ふじの回廊」があり、約370メートルの藤棚に4種類のふじが咲きます。毎年ゴールデンウィークの時期に「ふじまつり」を開催。特産品の販売やバザーなどがおこなわれます。

秋の紅葉のシーズンも「ふじおか紅葉まつり」でにぎわいを見せるエリアです。夜間のライトアップを実施し、昼間とは違った幻想的な世界が広がります。年2回も開花する四季桜が、小原地区内に約1万本も植えられています。見頃は3月中旬〜4月上旬と10月下旬〜12月上旬です。

電車がない藤岡・小原エリア内の移動を支えるのは「おばら桜バス」です。利用するには、事前に運行会社へ電話をするかアプリで連絡をします。利用したい日時を伝えると、乗車するバス停に来てもらえるスタイル。タクシーのように利用できるので、屋外での待ち時間がほとんどないのは嬉しいですね。

魅力③自然の豊かさを満喫!旭・稲武(いなぶ)エリア

旭・稲武エリアは、豊田市の北東に位置しています。長野県と岐阜県に隣接し、山に囲まれたエリアです。コミュニティバスの「旭コッキーバス」「稲武地域バス」が市民の移動を支えます。

キャンプやバーベキューができる「旭高原元気村」は、旭・稲武エリアの最大のレジャー施設です。ハイキングやウォーキングができるよう散策路を整備。都会から離れた立地のため、夜にきれいな星空の鑑賞もできます。プラネタリウムでしか見たことがなかった世界に旭高原元気村で出会えるでしょう。

旭・稲武エリアでは、春は桜、秋には紅葉、冬の積雪など季節の変化を堪能できます。テレワーク勤務が多い方は、毎日部屋で過ごしてばかりでは、変化のない生活に飽きやすいもの。旭・稲武エリアでは、季節の変化を満喫しながら過ごせますよ。

魅力④年間80万人もの人が訪れる!足助(あすけ)エリア

豊田市の隣に位置する足助エリアは、紅葉のシーズンには80万人もの観光客が訪れるスポットです。紅葉の名所の「香嵐渓」は、毎年テレビの情報番組で特集記事が組まれるほど、多くの人から注目を浴びています。足助エリアは江戸時代末期に建てられた建築物が残され、「伝統的建造物群保存地」は、レトロ感がたっぷり。穏やかな空気が流れるエリアですよ。

電車の路線がありませんが、足助エリア内を巡回するバスがあります。住民の生活を支えるため地域バスの「あいま〜る」が2000年から運行しています。豊田市駅へ向かう路線もあり、バスを使った移動で日々の生活は問題なく送れるでしょう。

魅力⑤アクティブに活動する方におすすめ!下山エリア

豊田市の南の下山エリアは、岡崎市に隣接し、車で40分ほどでアクセスできる立地です。「愛知高原国定公園」に指定された一帯を保有し、自然の豊かさが魅力。羽布ダムがある三河湖周辺にはレジャー施設が充実しています。釣りやキャンプ、ボート、サイクリングなどの屋外レジャーが満喫できます。休日はアクティブに活動したい方に向いているエリアですね。山に囲まれ、四季の変化を感じながら過ごせるので、ストレスも溜まりにくいでしょう。

電車の路線はありませんが、マイカーでの豊田エリアや岡崎市方面へのアクセスはスムーズです。近隣の街への通勤通学が負担なくできる距離ではないでしょうか。車を持たない方の移動手段には「しもやまバス」があります。乗車前の予約が必要ですが、バス停の到着時間を運行会社から教えてもらえるのは嬉しいポイント。バス停で長時間待つことなく、利用ができますね。

豊田市のデータ

ここでは、豊田市の基本的なデータをご紹介します。家賃相場は住み始める前に、把握しておきたいですよね。また安心安全に暮らせる街を選ぶためには、治安面の情報も把握しておきましょう。

人口

豊田市内の人口の変遷を見てみましょう。豊田市の前身「挙母市」が誕生したときは、約32,000人の人口でした。近隣の街と合併し、自動車産業が盛んになるにつれ人口は増え、1978年には30万人を突破。2002年には40万人に達しました。2022年時点で人口は約41万人です。名古屋市に次ぐ多さにまで発展しました。

続いて、転出者と転入者の人数をグラフ化しました。転出者は15,000人〜17,000人程度で30年ほど安定しています。転入者は14,000人〜20,000人弱と年度により変動。転入と転出が毎年多くいる豊田市は、人の流れが活発な街と言えるでしょう。

2010年頃に転入者がガクッと減ったのは、2008年に起きたリーマンショックの影響を受けたことが原因だと考えられます。景気が持ち直し2015年までは転入者が増えました。しかし再び2020年頃から転出者が増加。これは、新型コロナウイルス蔓延の影響で、外国人転入者の減少が原因と言われています。今後、新型コロナウイルスとの共存や対策などの方針により、転入者は増えるかもしれません。今後の豊田市の取り組みに注目ですね。

治安

豊田市の治安状況を犯罪発生件数のデータをもとにご紹介します。2021年の犯罪発生件数はトータルで1,695件でした。1年に1,600件以上も発生しているため、値だけでみると多く感じるかもしれませんね。発生件数を人口1,000人あたりに換算する「犯罪率」は4.02。愛知県内の69市町村で比較すると、それほど高い値ではありません。人口は名古屋市に次ぐ多さながらも安心して暮らせる街と言えるでしょう。

凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
発生件数 17 122 1,020 87 23 426

(参照:豊田市内犯罪発生状況(令和3年1∼12月)【確定】)

豊田市は街全体の安心感を高めるため、防犯カメラの設置を推進。地域安全パトロールを実施し、市民の日常を守ります。より安心して暮らすには、セキュリティ対策に力を入れているお部屋がおすすめです。24時間防犯カメラが稼働していたり、オートロック機能が付いていたりなどのセキュリティ対策を条件に入れて、お部屋探しをしてみましょう。

家賃相場

豊田市内の家賃は、愛知県内の相場と比較すると平均的な価格帯です。同じ広さの間取りなら、名古屋市内よりお得に住めます。名鉄線や愛知環状鉄道、名古屋市営地下鉄線と相互乗り入れをしている路線など、交通網は充実。コスパが良いエリアでしょう。理想の暮らしができるお部屋をぜひ見つけてくださいね。

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間取り家賃相場
ワンルーム5.66万円
1K5.06万円
1DK5.92万円
1LDK7.71万円

豊田市で人気の街

「豊田市内に住むなら、ココ!」という人気の街を3つご紹介します。これから住む場所はどこにしようかと迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

豊田市駅

豊田市駅は豊田市の西にある駅で、名鉄豊田線と名鉄三河線が通っています。名鉄豊田線は、名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れをしているため、乗り換えなしで名古屋市内へ。JR中央本線が通る鶴舞駅へは約41分です。名鉄三河線は豊田市内を縦断するように通った路線です。

知立駅へ約24分、刈谷駅へ約37分と近隣の市へも名古屋市までの所要時間と似たような負担でアクセスできます。豊田市駅から西へ徒歩で約2分のところには、愛知環状鉄道の新豊田駅があります。駅同士の間はコンコースでつながっているため、横断歩道の信号待ちをする手間がありません。新豊田駅からは瀬戸市方面や岡崎市方面など、愛知県の広い範囲への移動も可能です。

豊田市駅の東と西にバス乗り場があり、たくさんの路線が出ています。駅の周辺は自転車の駐輪場が充実。有料と無料を合わせて10ヶ所ほどあり、2,000台以上が停められますよ。自転車での移動をメインにしたい方にとって、駐輪場が充実した駅周辺環境は嬉しいですね。

駅から徒歩圏内に買い物スポットがあると、気軽に立ち寄りやすくて便利に感じるもの。豊田市駅の東に「t-FACE」があります。駅から徒歩1分の近さで、スーパーや飲食店、アパレルショップなどが入った複合商業施設。A館とB館の2つの建物があり、閉店時間は20時です。

ただしB館のレストランフロアは22時まで営業。「帰宅前に食事をしたい」というときに利用できますね。A館の1階はスーパーや惣菜店が並ぶフロアです。駅に近いため、日々の食材の買い物に便利な好立地ではないでしょうか。

豊田市駅周辺のお部屋は、映画鑑賞が趣味の方にもおすすめです。駅から東に徒歩で2分ほどで「イオンシネマ豊田KiTARA」にアクセス。3D映画に対応したスクリーンもあり、迫力満点の映像が楽しめますよ。

>「豊田市駅」を実際に歩いてみました!住みやすさ実感レポートはこちら

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三河豊田駅

豊田市の西にある三河豊田駅は愛知環状鉄道が通る駅です。新豊田駅まで約5分、岡崎駅まで約25分でアクセスできます。トヨタ自動車本社工場が目の前に建つ立地のため、朝と夕方は駅の利用者が多めです。平日の昼間や土日は混雑することがほとんどないでしょう。駅の西側は住宅街が広がっているため、静かな暮らしを実現。勤務スタイルがテレワーク多めの方でも、仕事に集中しやすい環境が整っています。

東に工場、西に住宅街が広がる三河豊田駅周辺のお部屋は、買い物のしやすさに不安を感じる方もいるかもしれませんね。駅から西へ徒歩約4分のところに「ドミー豊田山之手店」があります。21時まで営業しているスーパーで、毎週水曜日には割引クーポンを配信。お得に買い物をしたい方には、嬉しいサービスですね。三河豊田駅の買い物スポットは他にもありますよ。

ドミー豊田山之手店からさらに西へ。駅から徒歩約10分のあたりに、「スギドラッグ山之手店」があります。ドラッグストアですが、デイリーフーズも販売しているため、牛乳やヨーグルトなどの食材の購入も可能。スーパーより、食品の品ぞろえは少なめですが、医薬品や日用品、化粧品なども合わせて購入できます。

三河豊田駅から南西に徒歩約12分のところには複合商業施設の「メグリア本店」があります。メグリアは本来、職域内に勤務している人のために設立されました。三河豊田駅のメグリアは近隣に本社工場がある立地から、付近に住む人も組合員として利用が可能に。スーパーやフードコート、書店などがあり21時まで営業しています。徒歩では少し距離がありますが、自転車では5分ほどです。三河豊田駅の周辺には駐輪場が2ヶ所あるので、自転車の利用もしやすいでしょう。

>「三河豊田」を実際に歩いてみました!住みやすさ実感レポートはこちら

三河豊田駅・周辺/オススメ家具付きマンスリーマンション

梅坪駅

豊田市内の水源の1つの矢作川から近い場所に梅坪駅があります。名鉄豊田線と名鉄三河線の2路線が通る駅で、豊田市駅までは約2分です。梅坪駅から北へ徒歩7分のところに愛知環状鉄道の愛環梅坪駅があります。「名鉄も愛知環状鉄道も両方利用する」という方は、両駅の間のお部屋を選ぶとどちらにもアクセスがしやすいでしょう。

地元密着型の「スーパーやまのぶ梅坪店」へは駅から北へ徒歩約6分でアクセスできます。野菜、肉、魚のどれも新鮮で安いと周辺住民から好評のお店です。惣菜に力を入れているので「自炊する時間がないけれど、おいしいものが食べたい」というときにぜひ活用したいお店ではないでしょうか。

やまのぶには、チャージ式のポイントカード「CoGca」があり、ポイント貯めるとキャッシュバック。しかもCoGcaカードでポイントが貯められる加盟店スーパーは全国にあります。やまのぶだけのポインカードではないので、転勤が多い方でも次の引っ越し先で使える可能性も。やまのぶで買い物をするなら、この機会にポイントカードを作成しても良いかもしれませんね。

ドラッグストアの「Vドラッグ豊田梅坪店」までは梅坪駅から北へ徒歩約4分です。22時まで営業しているので、帰宅時間が遅い方でも利用しやすいでしょう。日配品の取り扱いもあるので、パンや牛乳などの食品が購入できます。手軽な買い物に便利なお店ですよ。

梅坪駅の周辺は広い公園や、開放感のある緑地など自然がたくさんあります。閑静な住宅街が広がっているため、静かに暮らしたい方にピッタリの住環境。徒歩や自転車などで、すぐに公園にアクセスできるため気分転換の散策もできます。気分転換スポットも近くにほしい方は、ぜひ梅坪駅周辺のお部屋を探してみましょう。

豊田市で人気のお出かけスポット

豊田市に住むならぜひ行きたいオススメのお出かけスポットを3つご紹介します。どれも駅から徒歩でアクセスできるところばかりですよ。気分転換のお出かけをしましょう。

豊田市美術館

余暇の時間には美術品を鑑賞して、作品ができた時代の空気を感じ取ってみませんか。「豊田市美術館」へは豊田市駅と新豊田駅から南へ徒歩約14分でアクセスできます。豊田市駅から出るバス路線があり、最寄りのバス停から6分ほど歩いた先に美術館があります。開館時間は10時から17時30分まで、月曜日と年末年始のみが休館日です。

豊田市美術館は1995年に開館しました。19世紀後半以降の現代美術を中心に展示していますが、クリムトや岸田劉生などの18世紀中頃から19世紀前半にかけての近代美術作品も収集しています。豊田市美術館で注目したいのは、建物の外観です。国内外の数々の美術館や博物館の設計に携わってきた谷口吉生が、豊田市美術館を手がけました。

モダンなタイル調の外観が水辺に反射して映る正面のデザイン。中に展示されている美術作品だけでなく、建物全体も含めて1つの空間を創り出しています。1〜3ヶ月ごとに展覧会の展示内容が変わるので、何度も訪れたくなる美術館です。

館内のレストランは美術館のテラスや目の前の大きな池、豊田の街並みを一望できるスポットです。ランチ、軽食、デザートなどのメニューがあり、しっかり食事をしたい方や軽く休憩したい方まで幅広く利用できます。美術館内のレストランは、チケットがない方でも利用可能です。

美術館の西には茶室の「童子苑(どうじえん)」があります。美術館が建つエリア一帯を「童子山」と呼んでいたことに由来。美術館設計を手掛けた谷口吉生が、茶室も設計しました。季節の移り変わりが鑑賞できる落ち着いた雰囲気です。美術作品を鑑賞したあとは、和の空間で心穏やかに過ごすのも良いですね。

枝下緑道(しだれりょくどう)

豊田市駅から南へ徒歩14分ほど進むと、サイクリングができる「枝下緑道」があります。「天気の良い日は体を動かしたい」という方におすすめです。枝下緑道は「豊田安城サイクリングロード」の一部。「豊田安城サイクリングロード」は、豊田市と安城市間を約36キロで結ぶ自転車道です。

豊田市内の枝下用水路の横は、散策ができるように約20キロにもわたり遊歩道が整備されています。川の音を聴きながら緑の中をサイクリングやウォーキングができるスポットでしょう。サイクリングロードは梅坪駅のやや北側を起点とし、豊田市の中心地を縦断。安城市の南にある名鉄線南桜井駅付近が終点です。

枝下緑道は、愛知県のおすすめジョギングコースにも指定されています。豊田市の南にある「水源公園」まで続き、全長は約10キロです。しっかり運動をしたい方にはピッタリの距離ではないでしょうか。枝下緑道のコース上にはさまざまな神社やお寺があるので、運動と寺社巡りもできますよ。

樹木神社や神龍寺、陽龍寺などがあり、穏やかな空気が上がれる場所で心静かに過ごせますね。桜並木が並ぶエリアでは、サイクリングやウォーキングをしながらお花見も可能です。室内で仕事や勉強をして過ごすことが多い方は、名所や季節感が味わえるスポットを巡って、体を動かす習慣を作りませんか。

平芝公園

「平芝公園」は、梅坪駅から南西に徒歩約10分でアクセスできる緑豊かなスポットです。約62,800平方メートルの広大な敷地に、寒紅梅や枝垂紅梅などが37種、約530本の梅の木があります。梅の花は毎年2月中旬から3月中旬が見頃です。たくさんの種類があるため長い期間、梅が鑑賞できますよ。豊田市内の有数の梅スポットにぜひ、訪れてみてくださいね。

毎年、梅の開花時期に合わせて「平芝公園梅まつり」が開催されます。おまつりでは、みたらし団子や五平餅など食べ物の販売やおしるこのふるまいを実施。楽しく梅を鑑賞できますね。梅坪駅周辺のお部屋なら、おまつり会場の公園も楽にアクセス。行きたいと思ったときに気軽におでかけができますよ。

テレワークやオンライン学習続きでストレスが多い方もいることでしょう。木々に囲まれた中を歩いて、リフレッシュしませんか。平芝公園は、梅のシーズン以外にもオススメのお出かけスポットです。穏やかな雰囲気なので、気分転換の散策をしに何度でも訪れたくなる場所。公園内のイチオシスポットは展望台です。少し高台にあるため、豊田市内がよく見渡せます。

平芝公園から徒歩で約11分のところに植物園があります。梅坪駅からは北へ約15分で「西山公園」にアクセス。バラ園や温室など、たくさんの花が咲く場所です。公園内に約600品種・約3,500本のバラが植えられ、英国風のおしゃれな花壇やハス池など、見どころが豊富。公園の中央付近にある芝生広場ではピクニックもできます。天気の良い日は自然に囲まれた中でご飯を食べるのも気持ちが良いですね。

豊田市のオススメイベント

新しく住む街の代表的なイベントは、どういうものがあるのか気になる方もいることでしょう。最後に、豊田市のオススメイベントをご紹介します。

豊田おいでんまつり

「豊田おいでんまつり」は、豊田市の一大イベントです。1968年に開催された「豊田まつり」が1989年に「豊田おいでんまつり」と名前を変え、現在でも続いています。豊田まつりが始まったのは、豊田市が経済的に発展をしている頃です。市町村合併で市域が広がり、自動車産業に力が入る1960年代。昔から住んでいる人も新しく来た人も、みんなで盛り上がるイベントをしたいという願いからおまつりが始まったのです。

開催は、毎年7月末の土日です。おまつりは、市民参加型の「おいでん総踊り」と迫力満点の花火大会が見どころです。「おいでん」の曲に合わせて踊る踊りは、初めての人でも参加しやすいと言われています。おまつりの楽しい気分を体感するため、会場にぜひ足を運んでみてくださいね。

おまつりの締めくくるのは、2日目の夜の花火大会です。約13,000発の花火がつぎつぎに打ち上がり、夜空を彩ります。スターマインやナイアガラなどが見る人を楽しませ、迫力満点。矢作川の川岸が打ち上げ場所です。打ち上げ場所の対岸には有料の観覧席が用意されていますよ。

会場周辺には、花火鑑賞の穴場スポットが複数あります。少し高台にある公園や自由観覧席などから花火鑑賞が可能です。豊田市駅周辺のお部屋なら、方角や階数によってはベランダから花火鑑賞ができるかもしれません。室内でゆっくり花火を見たい方は、お部屋探しの条件に方角や階数を入れてみても良いですね。

豊田市で新生活をスタートするならマンスリーマンションがオススメ

豊田市は、西側の豊田市駅や新豊田駅を中心に栄えている街です。愛知環状鉄道や名鉄線で近隣の市へ簡単にアクセスができ、通勤通学がしやすいでしょう。家賃相場が愛知県内では平均的な価格なので、コスパ良く住めます。治安面も防犯意識が高いため、初めての一人暮らしの方や女性の方も安心して暮らせる街です。

トヨタ自動車の発展とともに成長した豊田市の住心地は「実際はどうなの?」と不安に思う方もいることでしょう。新生活をスタートするなら、マンスリーマンションで「お試し住み」から始めてみませんか。家具家電がそろっているので、引っ越し作業の負担がありません。衣類や必要な身の回り品を持ち込むだけで、生活がスタートできます。水道や電気の開通手続きが不要な点もマンスリーマンションの嬉しいポイント。豊田市の住心地を確かめてから、本格的な引っ越しを検討するのがおすすめです。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。