マンスリーマンションってやばいの?言われる本当の理由。注意点、デメリットなど解説。

マンスリーマンションは、長期出張や家庭の事情、期間限定のお試し住みなどさまざまな理由を持つ方に選ばれているお部屋です。

しかし中には、「マンスリーマンション・やばい」「マンスリーマンション・危険」のような検索結果を目にした方も多いのではないでしょうか。新生活を送ろうと考えているお部屋に対して、マイナスの表現がいくつも出てくると不安になるものですよね。

今回の記事では、マンスリーマンションが「やばい」と言われる本当の理由やメリット、デメリットを詳しく解説します。マンスリーマンションには、通常の賃貸物件にはないメリットがたくさん。不安を解消して、楽しく快適な新生活を送りましょう。

マンスリーマンションが「やばい」と言われる理由とは

そもそも、なぜマンスリーマンションは「やばい」と言われるのでしょうか。その理由についてまずは見ていきましょう。

やばい。

この単語には、悪いイメージと良いイメージの両方が含まれています。たとえば以下のような意味が考えられるでしょう。

  • 悪い意味:危ない・良くない・怪しい
  • 良い意味:すばらしい・感動的・嬉しい

このことから悪い意味での「マンスリーマンション・やばい」は、自分のたいへんな状況やデメリット、良くない印象から表現されています。一方で、マンスリーマンションのメリットを知り、暮らしやすさから「マンスリーマンション・やばい」と言われることも。

実情を調べたところ、マンスリーマンションのメリットとデメリット2つの側面について、それぞれ「やばい」と呼ばれているようです。

自分の状況が原因の「やばい」

「やばい」と表現される原因は大きく分けて3つあります。その1つが、自分の状況が好ましくないことからくる「やばい」。状況が良くないと、追い詰められてネガティブな気持ちになりがちです。どのような状況が考えられるのかをここでは詳しく見ていきます。

急な辞令

マンスリーマンションは、長期の出張が決まった方の住まいとしてよく候補にあげられます。ホテルで暮らすよりもマンスリーマンションの方がコストを抑えられる場合が多いためです。

長期出張や転勤などの辞令が、数ヶ月も前から出ていればゆとりを持ってお部屋探しもできますよね。入居後の生活をイメージしてワクワクしながら、準備が進められるのではないでしょうか。

しかし現実では、予想もしていないタイミングで辞令が出るケースも。短期間でお部屋を探す必要があり、焦って申し込むことも多いのです。これによりSNSなどで「会社が準備を進めていてやばい」「引っ越し予定日が近づいていて、やばい」など「マンスリーマンション」とセットで投稿されることがあります。そのような事情で、検索結果で目立つことも多いようです。

別居・離婚

別居中や離婚前の仮住まいとしてマンスリーマンションを選ぶ方がいます。別居や離婚を選択する夫婦は、それほど珍しいものではありません。

いきなり離婚を選択せずに、まずは一時的に別居してみて今後の方針を検討する方もいます。その際に問題となるのが、別居する際の住まいをどこにするのか。もちろん実家に帰る方法もあるでしょう。しかし、別居や離婚を検討している夫婦全員が実家に帰れる状況だとは限りません。

マンスリーマンションなら少ない荷物で楽に入居できるため、一時的な住まいとしては最適です。別居や離婚などを検討するためにマンスリーマンションを探していて忙しい、マンスリーマンションに引っ越さなければいけないから焦っている。このことから「マンスリーマンション・やばい」とセットで使われることが多いようです。

現状への悲観

2020年初め頃から蔓延しだした新型コロナウイルス。緊急事態宣言やまん延防止措置などが取られ、テレワークやオンライン学習を推奨する会社や学校が増えました。コロナ禍前のように出社している方もいれば、テレワーク生活が継続中の方もいることでしょう。

出社を伴う働き方より、部屋の中で仕事ができる環境の方が好きだと感じる方もいます。しかしテレワークが続き、終わりが見えない生活に飽きることも。そして「今の生活がやばい」ので引っ越し先を検討中、という際に「マンスリーマンション」がセットで使われることも多いようです。カバン一つで引っ越しできるのがマンスリーマンションの利点なので、候補先にはよく挙げられるのかもしれませんね。

思い込み

マンスリーマンションに対して、思い込みから「やばい」と判断する方もいます。家具付きの物件で「隣の部屋から生活音が丸聞こえ」「壁が薄い」など、特定の事例が過去に報道されたことなどからマイナスイメージを最初から否定的なイメージを持つ方もいるようです。

実際はマンスリーマンションも建物自体は通常の賃貸と同じです。鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)などの防音性の高い物件であれば、基本的に音の心配はないでしょう。

問題がある物件は、マンスリーマンション、普通の賃貸、どちらでも起こりうることなので、過度な思い込みはせず、フラットな視点で選択肢を多く持った方が良い物件が見つかりやすいでしょう。音によるトラブルが過去に発生していなかったかを不動産会社・管理会社に尋ねるのも効果的です。

デメリットが気になって「やばい」

メリットばかりではなく、「マンスリーマンション・やばい」と言われるのは、デメリットも理由があります。通常の賃貸物件とは色々異なる点も多いので、違いに戸惑うことがあります。マンスリーマンションを利用する際は、どのようなデメリットがあるかを把握しておくのが大事です。

利用料

まずマンスリーマンションの価格の高さに驚き「やばい」と思う方がいるようです。家具家電が全て揃っている分、通常の賃貸物件と比較するとマンスリーマンションは高めの価格帯となります。とくに東京23区内のように家賃の高いエリアでは、長期間利用することを前提にすると、驚くような見積もりになることも。

ワンルームタイプの1ヶ月の家賃を比較(東京23区)

  • 通常の賃貸:10万円前後
  • マンスリーマンション:15~20万円前後

金額的には1.5倍~2倍の開きがあります。しかしマンスリーマンションは水道光熱費や共益費、さらにインターネット利用料が全部コミコミのパターンが少なくありません。さらに基本的に敷金や礼金が不要です。この点だけでも、数十万円得する可能性があります。賃料だけでなく、トータルで比較するのがよいでしょう。

インターネット回線

インターネットについて「やばい」と言われることもあるようです。マンスリーマンションは普通の賃貸と同様、インターネット付きの物件もあれば、そうでない物件もありますが、どちらかといえば「固定のインターネット回線」はついてないケースが多いようです。

そのため、「高速回線がない」「モバイルルーターを借りたが容量制限で面倒」などといった不満の声があがるのでしょう。

マンスリーマンションの場合、インターネットの契約は不動産会社や管理会社が行うので、空室が発生するとその間の負担が大きくなります。それを敬遠する会社が多いことが理由と思われます。

しかし大容量の動画視聴やテレワークにおいて、高速の固定回線の方が有利なのも事実。会社によっては「全室インターネット無料」としていたり、部屋によっては固定回線のケースもあります。インターネットの利用が公私ともに多い方は、引っ越し前にしっかり確認しておくのが良いでしょう。

部屋の清潔度

「マンスリーマンションが良くない」と感じる点で、部屋の清掃不足をあげられることもあるようです。「室内の汚れが気になった」「シャワーカーテンが汚くて驚いた」などの意見がSNSなどでも時折見受けられます。そういった口コミをみて「マンスリーマンションはやばい」と思う方もいるでしょう。たしかに入居初日に、室内でホコリや目立つ汚れが残っていたら気分は台無しです。

これは、マンスリーマンションの清掃品質が会社によってバラつきがあることが大きな理由です。マンスリーマンションは通常の賃貸と異なり、1~3ヶ月の短期滞在が多いため、綺麗に使う人であればそれほど汚れません。そのため、清掃会社に依頼する内容を抑えめにする会社もあるようです。

しかし使う人や期間の差で、マンスリーマンションでも通常の賃貸と同レベルの清掃が必要になるケースは少なくありません。ある程度は写真でも判断がつきますが、実際の清掃レベルの確認は、不動産会社に直接聞いたり、会社のWebサイトを確認するなどして判断しましょう。

思っていた以上のメリットで「やばい」

デメリットではなく、マンスリーマンションのメリットが想像以上で「やばい」というパターンもあります。初めてマンスリーマンションで生活してみて感動した、という人も。どのようなメリットがあるのか見てみましょう。

初期費用が抑えられる

賃貸物件に入居する際には敷金と礼金が必要です。普通の賃貸でも敷金礼金がない「ゼロゼロ物件」はありますが数は決して多くありません。そのため、入居するだけで家賃数カ月分の出費が発生。そこに引っ越し費用も加算されるため、初期費用がたくさんかかります。

しかしマンスリーマンションは敷金礼金が基本的に不要です。生活に必要な家具家電もお部屋にそろっているため、引っ越し費用もほとんどかかりません。マンスリーマンションのお部屋を選ぶと、初期費用を大幅に抑えて新生活がスタートできます。

綺麗な築浅でも敷金礼金がかからないマンスリーマンションに感動した人が「やばい」と思うようです。

引っ越しの手軽さ

マンスリーマンションには生活に必要な家具家電がそろっているので、カバン1つでも引っ越し可能です。手軽に新生活をスタートできるため「楽でやばい」と言われることがあります。

自分で家具家電をそろえる通常の賃貸では、ちょうどいい大きさを測ったり引っ越しが大掛かりになったりと手間も時間もかかります。敷金や礼金の支払いに追加して家具家電を買いそろえるのは、金銭面で大きな負担です。

マンスリーマンションなら退去する際も、家具家電はそのままで良いので引っ越しや処分にかかる費用を軽減できます。

ライフラインの手続きが不要

電気・水道・ガスなどのライフラインの手続きが不要であることもマンスリーマンションの魅力です。通常の賃貸物件では、入居日に合わせて水道局や電力会社などに連絡をして開栓・開通の手続きをします。引っ越し前後は慌ただしく過ごすので、手続きをするのが負担に思うことも。とくにガスの場合は開栓に立ち会うため、時間の都合もつける必要があります。

しかしマンスリーマンションなら、管理会社がすべて行ってくれているので、入居したその日から手続きなしで水道・電気・ガスが利用可能です。インターネット回線が無料で使い放題の物件なら、入居したその日から手続き不要でパソコンやスマホが自由に使えます。その便利さが「やばい」と表現されるようです。

水道光熱費

マンスリーマンションは、水道光熱費が賃料に組み込まれたケースが多く、別に請求があるパターンでも基本定額です。普段の生活にもよりますが、全てコミコミであれば「なんてお得!」と感じる方も多いでしょう。

ただし定額ということは、あまり使わなくても減額されないということなので、普段から控えめな使用量の方はメリットが少なくなります。また電気代は一定の使用量を超えると追加料金がかかるケースもあるので、ルールは事前によく確認するのをオススメします。

マンスリーマンションを選ぶ前に知っておきたい注意点

以上のように「マンスリーマンション」は「やばい」とセットで使われることも多いのですが、それには二つの意味があり、メリットとして語られることも少なくありません。

敷金礼金がかからず、気軽に使えるマンスリーマンションは便利な面も多いので、通常の賃貸との違いをよく把握して、活用していきましょう。そこでマンスリーマンションを利用する上で、知っておきたい注意点を6つご紹介します。

基本、住民票を移せない

マンスリーマンションは一時的な仮住まいと判断されるため、住民票を移すのは難しい場合がほとんどです。住民票が移せないため、公的な手続きができなかったりサービスが受けられない等の生じます。ただし中には住民票を移せるお部屋もあるので、一度会社に問い合わせてみると良いでしょう。

郵便物に関しては、「転送届」を出すだけでマンスリーマンション宛に届けてもらえます。マンスリーマンションを解約して前のお部屋に戻る際には、再度転送届を出しましょう。転送届を提出し忘れると、自宅に帰ってきても郵便物がマンスリーマンションへ届けられてしまいます。30日未満の仮住まいの場合は、「不在届」でも良いかもしれません。最長30日間、自宅最寄りの郵便局で郵便物を預かってもらえます。

一括前払いが多い

敷金礼金不要で初期費用を抑えられるメリットがあるマンスリーマンションですが、月額料金は通常の賃貸物件より若干高めです。さらに、分割ではなく契約した期間の賃料を一括前払いする必要がある会社も多いです。利用期間によっては数十万円どころか100万円を超えることもあるでしょう。

もちろん、分割払いやクレジットカード払いを取り扱っている会社もあるので、一括前払い以外も対応しているか、事前に確認するのがよいでしょう。

途中解約で返金されない可能性がある

3ヶ月利用のつもりでマンスリーマンションを契約していても、予定が変わり2ヶ月で不要になることもあります。契約期間を残して途中で解約した場合、支払ったお金が返金されない可能性に注意が必要です。料金システムを契約前に確認をして、途中解約による返金があるのかをチェックしましょう。

また、途中解約する場合「いつまでに申し出が必要なのか」も合わせて確認してください。管理会社によっては、規定の日までに解約申し込みがあった場合のみ返金対応可能としているところがあります。

内見できないケースが多い

どんなお部屋か契約前に自分の目で確かめたいという方も多いことでしょう。しかし、マンスリーマンションは内見不可のケースが多くあります。Webサイトに掲載されている物件でも、入居者がいることが殆どで部屋の中に入れないためです。内見ができないため、お部屋の内装や設備は写真や物件情報での判断が求められます。

しかし、いくら事前に情報をチェックしていても実際に入居してみて「イメージと違った」というようなギャップが生じるかもしれません。空室であれば内見ができる管理会社もあるので、まずは問い合わせてみましょう。入居者がいて希望するお部屋の内見ができなくても、似たような間取りのお部屋の内覧など代替案を提示してもらえる可能性はあります。

退去時にルームクリーニング代が必要

マンスリーマンションでは基本、退去時にルームクリーニング代が必要です。入居時に初期費用(清掃費)として支払うケースが多いようです。通常の賃貸の「敷金」よりは低く、数万円のパターンが殆どですが、敷金と違って部屋の状態にかかわらず返金はされないので、その点は注意が必要です。

期間延長が断られる場合もある

「1ヶ月の予定で契約したけれど、もう少し住みたい」とお部屋の契約期間延長を希望する方もいることでしょう。マンスリーマンションは期間延長を断られるケースが珍しくありません。次の入居者がすでに決まっているなどが考えられます。

同じ部屋に住み続けるのは難しくても、会社に相談すると別の部屋に住み替えができる可能性も。契約期間延長を検討し始めた時点で早めに申し出ましょう。次の入居者が決まっていないお部屋は、そのまま住み続けられるかもしれません。いつまでに相談をすれば良いのかを事前に把握しておくと、延長手続きをスムーズに進められます。

マンスリーマンションは安心感のある会社から選ぼう

マンスリーマンションを探すときは、物件を見るだけでなく「会社も見る」ことが重要です。小規模な会社の場合、清掃体制など物件の管理面が整っていないことも少なくありません。構造的に利益を上げにくい業界のため、表に出にくい部分のコストが減らされやすいのです。

しかし生活の中で「住まい」は非常に大きなウェイトを占めるもの。注意点を多くをカバーし、出来る限り満足度の高い会社を選ぶことがマンスリーマンション選びでは大事です。

具体的には関東首都圏で選ぶ場合、扱ってる室数が数十~数百室ほどの会社は、管理面が整っていない可能性も高いでしょう。首都圏では1000室以上取り扱っている会社を目安にするのが望ましいです。

1000室以上の扱いがあり、サービス面も充実したマンスリーマンションの会社を2つ選びましたので、宜しければ下記リンクから参考になさってください。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。