街歩き「豊田市駅」(愛知県)|名古屋グランパスエイトとショッピングビルで賑わいを見せる街|vol22

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は愛知県豊田市に位置する「豊田市駅」の周辺を散策してみました。

「豊田市駅」(愛知県)は駅前に複合商業施設と飲食店が充実!

豊田市駅は駅の西口と東口にそれぞれ複合商業施設と飲食店が充実しています。コンビニエンスストアは駅周辺に散在しており、スーパーやドラッグストアは複合商業施設に入っているので、日常品のお買い物には困りません。ファッションビルもあるので豊田市駅前で欲しいものが全て揃っちゃいます。駅前にはオシャレなカフェや居酒屋も豊富。友人や同僚とのランチ会や飲み会などでゆっくり楽しめるでしょう。少し歩くと、駅東側には名古屋グランパスエイトのホームグラウンドである豊田スタジアムや、駅西側には美術館もあるので休日も遊んで過ごせるスポットで充実しています。

100年前は「豊田市駅」という名前ではなかった!駅名の歴史とは?

東口側から見た豊田市駅の出入り口

もともと、豊田市駅は1920年に三河鉄道「挙母駅」として開業。1941年には三河鉄道が名古屋鉄道に合併され、1959年に「豊田市駅」と改称しました。駅名の変更の背景には、自動車産業の発展があります。トヨタ自動車の創業者である「豊田(とよだ)」の名前が由来。この自動車産業の発展から市域の拡大とともに人口も増加し、現在の豊田市は、愛知県では名古屋市に次いで2番目の人口です。豊田市駅周辺も整備されていき、現在のように商業施設が立ち並ぶようになりました。

「豊田市駅」(愛知県)は豊田市の中心駅。

豊田市駅のホーム内

豊田市駅は名古屋鉄道の三河線上にある駅です。駅ホームは3階部分になります。

改札口。奥にはトイレが完備されているので便利です。

改札口は2階にあり、トイレも完備されています。ホームから改札階へは階段、改札階から1階への地上へはエスカレーターが利用できます。各階には車椅子対応エレベーターがあるのでどなたでも快適に利用できる駅です。

2階の改札階からはペデストリアンデッキを通ってそのまま複合商業施設へと行けるのが最大の魅力!屋根があるので雨の日も非常に便利な豊田市駅です。

新豊田駅から豊田市駅方面を見た景色。

ペデストリアンデッキの広場で休憩している人たちも多いです。

豊田市駅から新幹線が通る名古屋駅までは、途中で名古屋市営地下鉄への乗り換えをして約1時間で到着。愛知環状鉄道・愛知環状鉄道線の「新豊田駅」とはペデストリアンデッキで繋がっています。「新豊田駅」からトヨタ自動車本社工場がある「豊田三河駅」まで12分で到着です。

豊田市駅東口のバス乗り場。

豊田市駅周辺にはバス乗り場が7箇所あります。主な行き先は「鞍ヶ池東、足助」「古瀬間町、古瀬間墓園」「赤池駅(衣ヶ原経由/新屋経由)、三好(衣ヶ原経由/新屋経由)、聖心寮前」「トヨタ記念病院(トヨタ本社前経由)」「【空港バス】中部国際空港」があります。

中部国際空港(セントレア)までは約1時間9分で到着。バスを利用して公共施設、病院、空港までのアクセスだけでなく、豊田市の観光名所巡りまでできちゃいます。

買い物スポットは駅前に集結!

駅改札をぬけてすぐの場所にあるファミリーマート

豊田市駅の改札を出て西口方面へと向かったすぐの場所に「ファミリーマート豊田市駅店」があります。

豊田市駅西口から徒歩4分の場所にあるニューデイリーヤマザキ

さらに西口から高架歩道を渡って愛知環状鉄道・愛知環状鉄道線の「新豊田駅」には「ニューデイリーヤマザキ新豊田駅前店」があります。コンビニといえば24時間営業のイメージですが、こちら2店舗ともに6時〜23時までの営業なので注意してくださいね。

複合商業施設「T-FACE A館」

複合商業施設 「T-FACE B館」

西口のペデストリアンデッキを通って3分の場所に複合商業施設「T-FACE A館」「T-FACE B館」があります。

「T-FACE A館」の1階にはスーパーマーケット「成城石井」があり、日本だけではなく世界中からバイヤーによって厳選された食品からお惣菜まで幅広く取り揃えられているスーパーマーケットです。1階には他にもお肉や鮮魚、野菜などの食品売り場が充実してます。お惣菜やパンなどのテイクアウト専門店もズラリと並んでいるので、お仕事やお買い物帰りに惣菜をサッと購入して帰宅できるので忙しい方にもピッタリです。

「T-FACE A館」ではその他にも三越豊田、ファッション、雑貨、インテリアの専門店と公共サービス施設が入っています。「T-FACE B館」のB1階にはドラッグストア「マツモトキヨシ」が入っているので生活必需品もこちらで購入可能です。その他にはファッション、雑貨、アクセサリー、レストラン専門店が入っています。食品や生活日用品が揃うだけではなくファッションや雑貨も充実している複合商業施設です。

複合商業施設「GAZA」

ファストファッションの店も入っています。

豊田市駅東口から徒歩1分の場所に複合商業施設「GAZA」があります。1階にはスーパーマーケット「メグリアセントレ食品売り場」、3階に100円均一ショップ「Seria」、書店「くまざわ書店」が入っています。他のエリアはファッションやエステなどの専門店です。GAZAでも食品や生活日用品からファッションまでが揃っているので便利です。

「豊田市駅」(愛知県)東口エリアは名古屋グランパスエイトで盛り上がる

ペデストリアンデッキに旗や花が飾られています。

それでは豊田市駅東口エリアを散策しましょう。改札を出て東口に出ると、ペデストリアンデッキに名古屋グランパスエイトを盛り上げる旗が飾られているのに目が行きます。

複合商業施設「KiTARA」にあるイオンシネマ

先ほどご紹介したGAZAを通り抜けると、複合商業施設「KiTARA」が見えてきます。こちらには銀行やサロン、レストラン、イオンシネマが入っています。

複合商業施設「KiTARA」にある「NICK STOCK」

「KiTARA」に入っている「NICK STOCK」ではガッツリお肉が楽しめるステーキやハンバーグやデザートなどのメニューが豊富。ランチからディナータイムまで利用できます。それでは「KiTARA」からどんどん東に進んで、名古屋グランパスエイトのホームグラウンドである豊田スタジアムを目指しましょう。

豊田スタジアムまでの歩道は無電柱化されており、代わりにベンチがあります。

道路にはたくさんの名古屋グランパスエイトの旗が並んでいます。

豊田スタジアムまでの道にも、名古屋グランパスエイトの選手やマスコットキャラクターの旗がズラリ。電柱がなく広々とした綺麗な歩道には、休憩できるベンチやテーブルも見られます。豊田スタジアムまでの道を盛り上げてくれているのでしょうね。

広くて綺麗な店内の「ローソン」。

途中には広々としたコンビニエンスストア「ローソン」があります。

お土産にも最適な「弁才天」のフルーツ大福

豊田大橋がはっきり見えてきました。その前に、豊田大橋を渡る手前に名古屋市覚王山で有名なフルーツ大福のお店「弁才天」を発見。薄皮薄餡でフルーツの存在感たっぷりのジューシーな大福です。紐で綺麗にカットして食べるのが特徴。映えることはもちろん、高級感溢れる大福なので、大切な方への手土産にもピッタリです。

豊田スタジアムまでを繋ぐ豊田大橋

豊田大橋を渡ってみましょう。豊田大橋は矢作川に架けられた橋で、豊田市駅と豊田スタジアムを繋ぐ道路です。真っ白でしなやかなアーチが特徴。動物の骨をモチーフに作られたそうです。恐竜の骨のように見えますよね。

矢作川を見ながら渡れます。

川沿いの広場では運動を楽しむ人たちの姿が見られます。

橋を渡っていると、とても風が気持ちよく、綺麗な矢作川の風景も楽しめます。堤防ではゲートボールをしている人たちの姿も見られました。

堤防にはベンチとテーブルが設置されています。

堤防にはキレイなベンチもあるので季節が良い時にはピクニックにもオススメです。

豊田大橋から見た豊田スタジアム。さまざまな催しがおこなわれています。

豊田市駅から豊田大橋を超え、豊田スタジアムまでは約15分で到着します。豊田スタジアムでは、プロサッカーの試合だけではなく、アーティストのライブ、マルシェ、マラソンなど幅広いイベントが開催されています。

伝統的なお祭りがおこなわれる神社

豊田スタジアムから駅の方に戻って行きましょう。豊田大橋を超えたら南の路地の方に入っていきます。

「挙母神社」の鳥居。緑豊かで気持ちが良いです。

「挙母神社」の本殿。

まずは「挙母神社」が見えてきました。挙母神社は「おこもりさん」と呼ばれ、子どもの成長の守り神として親しまれてきました。訪れた日も、赤ちゃん連れのお父さんが参拝する姿が見られました。安産祈願、お宮参り、七五三詣りでお客さんが絶えない挙母神社です。さらに毎年10月の第3土曜日と日曜日の2日間にわたって、「挙母祭り」が開催されています。歴史は深く、1624年〜1643年の頃からおこなわれているそうです。紙吹雪が舞う中での山車の曳き込みと曳きだしが見どころで、花火も上がり、地元の方でとても盛り上がる伝統的なお祭りです。

東口エリアはおしゃれなお店が多い

挙母神社からさらに駅の方に向かって歩くと、所々に可愛くておしゃれな外観のお店が見られます。

店内で手作りされているドーナッツとホットドックのお店「knot」

可愛いドーナツがたくさんあって迷います。

小腹が空いてきたので吸い寄せられるように、おしゃれな外観のドーナツ屋さん「knot」に入りました。お店で手作りされているのが外からでも見られます。ショーケースには可愛くてカラフルなドーナツからシンプルなドーナツまで並んでいました。カップドーナツを購入してみました。お店の外にはベンチが設置されていたので、座って美味しくいただきました。ふわふわで優しい味で大満足です。

「Riso」で買ったパンを外でも食べられるようにベンチが設置されています。

さらに駅を目指して歩いていきましょう。こちらにも可愛い外観のパン屋さん「Riso」があります。毎週水曜日にはベーグルがメインのベーグルデーが開催されています。湯種食パンと、パンダをモチーフにしたミニ食パンが看板商品です。

一見、カレー屋さんとは思えないオシャレな「LittleCockoo」

「Riso」の横には行列ができているお店がありました。コーヒー+スープ+カレー屋さんのカフェ「LittleCockoo」です。ちょうどランチ時間に通ったので、お店の外には5人ほどの行列ができていました。店内はカウンター席とテーブルが4席ほどの小さめのお店。モーニングもやっているそうです。

こちらの2店舗は一軒家をリノベーションした複合施設「CONTENTS NISHIMACHI」に入っているお店です。

隠れ屋的な存在の「think」

さらには近くに、パン屋さんRisoが手掛けるカフェ「think」がありました。住宅街の中に溶け込んでいるので、個人のお家のようです。モーニングではRisoのパンも食べられます。可愛いスイーツも人気ですがテイクアウト可能なバターサンドが有名です。

いくつかのオシャレなお店から約5分ほどで、豊田市駅へと戻ってきました。

「豊田市駅」(愛知県)西口エリアを散策

それでは高架下を通って豊田市駅の西口エリアに入りましょう。

高架下すぐの場所にある「BACCHUS toyota」

テイクアウト商品も販売されている。店内に持ち込みもOK。

ちょうどランチの時間でしたので、駅西口から徒歩1分の場所にあるイタリアンダイニング「BACCHUS toyota」に入りました。

こちらも人気のお店のようで、待ちが2組いました。店内には多くのワインが飾られて、スタイリッシュな内装です。豪華な前菜プレート付きのパスタセットに、食後のドリンク+デザートが付いて2,000円でした。パスタの麺の硬さも絶妙で、パスタソースに上手に絡んでとても美味しくいただきました。お店の入口にはテイクアウトのお惣菜も販売されていましたよ。お家でも本格イタリアンが楽しめるのでオススメです。

カラオケ「ジャパンレンタカー」カラオケとレンタカー事業をおこなっているお店です。

それではBACCHUS toyotaから南に向かって歩いていきましょう。飲食店やカラオケ「ジャパンレンタカー」が立ち並んでいました。そちらも通り抜けて豊田市美術館を目指します。

丘を登っていくと見えてくる「豊田市美術館」

美しい「豊田市美術館」のエントランス

徒歩約15分ほど歩き、少し息切れしながら坂道を登っていくと美しい美術館が見えてきました。「豊田市美術館」です。豊田市美術館は1995年に開館。もともとは、挙母城があった高台に、建築家の谷口吉生の設計によって建てられました。桜の木があり、建物を引き立ててくれているようです。素敵な外観に惹かれて、美術館の中も訪れてみました。

内装は基本的には白色で統一されています。白いガラス窓からは心地よく優しい光が差し込んでいました。庭園やテラスが眺望できるレストランもあります。美術館全体が作品となっているようで、その洗練された美しさに圧倒されることでしょう。美術品には日本だけでなく世界各国の近代から現代の作品が収蔵されており、企画展も有名です。

緑豊かな公園「毘森公園」

元々はプールもありましたが、廃止されて今では広場になりました。

「豊田市美術館」から北東に向かって歩いていくと10分ほどで大きな公園「毘森公園」が見えてきました。ここまでの道のりも登り坂が多かったです。野球場、テニスコート、弓道場、広場があります。この日はお天気も良かったので、小さいお子さん連れの親子グループが遊んでいる姿が見られました。

「毘森神社」の鳥居

「毘森神社」の本殿

公園の中には「毘森神社」もあります。初詣の際には賑わう、地元の方に愛されている神社です。

さまざまな公共施設が入っている「豊田産業文化センター」

毘森公園から豊田市駅方面に戻っていきましょう。帰りは下りです。歩いていると豊田市駅周辺が見下ろせました。下って5分ほどの場所に「豊田産業文化センター」が見えてきました。

こちらの施設にはホールや多目的広場などの公共施設があります。とくに2022年3月26日にリニューアルされたプラネタリウムやサイエンスショーなどが楽しめる「とよた科学体験館」がオススメです。

プラネタリウムでは子ども向け番組から天文知識が学べる番組が放映されているので、お子様連れのご家族にもピッタリです。大人300円、小人100円とリーズナブルなお値段で楽しめるのも嬉しいですよね。さらに駅に向かって7分ほど歩くと、豊田市駅に到着します。

ショッピングやイベントで盛り上がる街

今回は豊田市駅をご紹介しました。駅前に複合商業施設や飲食店が集結しているので、お買い物や外食に困りません。駅から少し離れると豊田スタジアムや美術館などのお出かけスポットがあるので、休日も友人や家族と楽しく過ごせます。訪れた日は、豊田スタジアムで名古屋グランパスエイトの試合がおこなわれる日でした。駅前を歩いていると、名古屋グランパスエイトのユニフォームを着たり、マスコットキャラクターが描かれたマスクやTシャツを着たりしているグループが見られました。このようにショッピングやイベントで賑わいのある街です。

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この記事を書いた人

吉永かなこ/Webライター

京都出身。関西大学文学部を卒業後、就職を機に愛知県へ。
ハウスメーカー勤務と子育てを経験し、現在は不動産管理会社で働きながらライターとして活動中です。宅地建物取引士。主に不動産記事と取材記事を執筆しています。
趣味は、旅行、カフェ巡り、読書、愛猫と遊ぶこと。運動不足解消にバレーボールも始めました。実際に訪れて見て感じた東海地方の魅力を皆様にたっぷりお届けします。