犬山市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

犬山市は愛知県の北部に位置し、岐阜県と隣接しています。名古屋市から少し離れた立地のため「交通の利便性に不安がある」「商業施設があまりなさそう」など生活面の気がかりが出るかたもいることでしょう。

しかし犬山市は名鉄線があるため、名古屋市方面へのアクセスに問題はありません。また国宝の犬山城や城下町など、何度でも足を運びたくなるスポットが豊富にあり、楽しく過ごせる街です。観光資源を活用した魅力的な街づくりが国土交通省に認められ、犬山城下町エリアが2010年に「手づくり郷土賞」で大賞を受賞しました。

今回は、犬山市の住みやすさや魅力を詳しくご紹介します。家賃相場や治安、オススメの街などを詳しく解説。余暇のお出かけにピッタリのスポットもあり、気分転換もしやすいでしょう。犬山市での暮らしをイメージしながらお部屋探しをしてみてくださいね。

犬山市ってどんな街?

犬山市の歴史や利便性などから、どのような街なのかを探ってみましょう。テレワークが多い方でもお出かけや帰省などで移動することもあるため、利便性は事前に把握しておきたいですよね。犬山市での生活を楽しく始めませんか。

犬山市の歴史

市内に東之宮古墳や青塚古墳などの史跡が残された犬山市は、昔から集落を形成し人々が集まってきました。「犬山」の地名の由来には、さまざまな説が存在しています。一説には、犬を使った狩りをしやすい土地だったことが「犬山」の由来と言われています。

戦国時代には織田家が管轄する土地になり、1537年には犬山城が築城されました。犬山城の築城に合わせたタイミングで、街が整備され城下町が作られました。昭和・平成・令和と時代が流れても、江戸時代に作られた町割りが現存しています。

1954年に犬山町・城東村・羽黒村・楽田村・池野村の1町4村が合併し、市制が施行されました。2019年に65周年を迎えた犬山市は、今後の発展のために子どもから高齢者まで住みやすい町づくりを進める計画を立てています。今後、犬山市が成長していく様子に期待が高まりますね。

犬山市の特長

犬山市は愛知県のもっとも北に位置する街です。名古屋市から約25キロメートルほど離れていますが、名鉄線を利用すると約30分〜50分でアクセスできる立地にあります。岐阜県との県境に流れる木曽川は、古くは交通手段として活用されてきました。市の東側半分は八曽山(はっそさん)、本宮山(ほんぐうさん)、尾張冨士などの300メートル級の山が並び、豊かな森林が広がる自然に恵まれた環境が魅力です。

水源や山に囲まれた地形が生み出す景観は、名勝や観光スポットとして人気を得ています。史跡も数多く残され、中には国宝に指定されているものも。1300年の歴史を持つ古典漁法の「木曽川うかい」の技術も伝え残されています。

子育て環境の充実に力を入れていることも犬山市の大きな特長です。子どもたちが自発的に学ぶ力が身につくよう、犬山市独自の教育支援策を導入しています。学校図書館と地域の図書館の連携を深めたり1つの学級を複数の教師が担当し少人数授業を実施したりなど、子育て世帯にとって興味深い街と言えるでしょう。

犬山市の利便性

犬山市内には3つの名鉄線が通り、西寄りに路線が充実しています。西を縦断するように小牧線が通り、北寄りを広見線が横断。西に隣接する丹羽郡扶桑町から伸びる名鉄小牧線は、犬山駅を通り岐阜県各務原市の新鵜沼駅へアクセスできる路線です。駅の数は全部で7駅あります。犬山駅は名鉄犬山線・小牧線・広見線の3つの路線が通り、市の玄関口としての役割を担う駅です。

  • 名鉄犬山線:3駅
  • 名鉄小牧線:3駅(犬山駅を含む)
  • 名鉄広見線:3駅(犬山駅を含む)

コミュニティバスの豊富な路線が、電車がないエリアをカバーしています。マイカーでの利便性も良く、中央自動車道の小牧東ICに隣接。名古屋市から岐阜県の美濃加茂市まで結ぶ「名濃バイパス」もあり、マイカー利用時の利便性を求めている方には、暮らしやすい街でしょう。

犬山市の5つの魅力

犬山市は、1954年に1町4村が合併して誕生した市です。かつての町や村が犬山市の分ける5つの地区として扱われています。5つの地区の魅力を知り、住んでみたいエリアを見つけましょう。

魅力①犬山市の玄関口!街なかの利便性の高さが魅力の犬山エリア

犬山市の北西に位置する犬山エリアには、3つの駅があります。名鉄犬山線が通る犬山駅・犬山口駅・犬山遊園駅の3駅です。中でも犬山駅周辺が街の中心として発展しています。犬山駅には名鉄小牧線と広見線も通っているため、近隣の市へのアクセスも良好です。街なかの利便性の良いところに住みたいという方にオススメでしょう。

商業施設が充実し、都会的な街並みが広がっています。歴史を感じる景観も残され、国宝に指定された犬山城とお城からまっすぐ南へ伸びる城下町は散策にピッタリです。犬山城周辺は桜並木があり、お花見もできます。都会的な機能と歴史や文化、自然がうまく調和の取れたエリアです。

魅力②健康的な暮らしを実現!羽黒エリア

羽黒エリアは犬山市の西にあり、名鉄小牧線の羽黒駅を中心に発展しています。エリアの南部へはコミュニティバスがあるため、広い範囲のアクセスが可能です。余暇に気分転換として体を動かすことが好きな方に、羽黒エリアは特にオススメです。羽黒エリアには、散策や運動できるスポットがいくつもありますよ。

リフレッシュのために運動するなら、羽黒中央公園に訪れてみませんか。多目的スポーツ広場や体育館があり、羽黒駅から徒歩約9分ほどです。他にも周辺に、磨墨塚(するすみづか)史跡公園やするすみふれあい広場、羽黒城址などの市民の憩いの場が豊富にあります。コンサートや講演会などのイベント会場として使用される市民文化会館もあるため、健康的で日々の生活に潤いある暮らしができる魅力のあるエリアです。

魅力③アクティブな暮らしを楽しむなら城東エリア!

名鉄広見線の富岡前駅と善師野駅の2つの駅がある城東エリアは、犬山市の北に位置しています。エリア面積は犬山市内では最大規模です。名鉄線の2つの駅を中心に街が発展していますが、駅から離れた場所でも住宅地として開発が進んでいます。東端にある「四季の丘」と「もえぎヶ丘地区」は、豊かな緑に囲まれた住宅地です。コミュニティバスで犬山駅や総合病院へアクセス可能です。

城東エリアの一番の魅力は観光資源の豊かさ。観光客がたくさん訪れる寂光院、桃太郎神社があります。寂光院は桜や紅葉などの鑑賞ができるスポットです。力のある屋外展示で来場者を楽しませる野外民族博物館リトルワールドもあります。城東エリアは、余暇の時間をアクティブに活動したい方に向いているでしょう。

魅力④マイカーでの利便性と豊かな自然が共存する池野エリア

犬山市の南東に位置する池野エリアは、中央自動車道の小牧東ICがすぐ近くにあります。高速道路を利用し、遠方への移動がしやすいエリアです。電車の駅がないため、池野エリアで不便なく暮らすにはマイカーの保有を検討しましょう。エリアの東側のほとんどは森。豊かな自然を身近に感じられる住環境です。季節の変化を体感できる暮らしを希望している方に向いているでしょう。

エリアの中央付近には、歴史を感じる街並みが特徴的な「博物館明治村」や世界かんがい施設遺産に登録された「入鹿池」があります。国指定天然記念物のヒトツバタゴ自生地があるのは、小牧市に隣接する南西部です。池野エリアには尾張冨士や清流と調和した景観が魅力の八曽自然休養林があります。

魅力⑤子育て世帯にオススメ!楽田(がくでん)エリア

名鉄小牧線の楽田駅を中心に住宅地が広がる楽田エリア。犬山市の南西に位置し、名古屋方面へ50分程度でアクセスできます。県立高校や名古屋経済大学などの教育施設がエリア内にあります。楽田駅の南には「楽田ふれあい図書館」もあり、徒歩約4分でアクセス可能です。楽田エリアは、犬山市内の文教地区とも言えるでしょう。穏やかな住宅街が駅を中心に広がっているため、繁華街から離れた場所で子育てをしたい方にオススメです。

歴史的・文化的に価値のあるスポットを保有していることも楽田エリアの魅力の1つ。エリアの西端に東海地方最大級の前方後円墳の青塚古墳、東寄りに尾張開拓の祖神の大縣大神を祀る大縣神社があります。周辺の景観や自然環境との調和を取りながら、ますますの発展が期待されているエリアです。

犬山市のデータ

犬山市について、人口の変遷や家賃相場などのデータからご紹介します。数値化した情報は明確なので、どのような街なのかを判断しやすそうですね。

人口

1954年に市制が施行された当初は、犬山市は人口約3.5万人の街でした。市制が始まった頃から80年代にかけて人口が急増し、6万人を超えるほどに成長。ピークを迎えた2010年には、人口約7.5万人でした。2010年以降の人口は微減し、2021年時点で約7.3万人が犬山市に住んでいます。

続いて転入出人口も見てみましょう。

転入出者が毎年、3,000人弱もいることがわかりますね。交通の利便性や施設の充実度などの面から、犬山市の暮らしやすさに魅力を感じて、転入してくる方が多いのでしょう。新たな生活が楽しみになる街ですね。

治安

これから住む街は安心安全に暮らせる街を選びたいですよね。安心感の高い街を選ぶには犯罪発生件数をチェックするのが一番の近道。犬山市の2020年の犯罪発生件数は以下のとおりでした。

侵入盗 ひったくり 自動車盗 オートバイ盗 自転車盗 強盗 その他
発生件数 34 0 2 3 51 0 145

(参照:令和3年1月地域安全ニュース)

 

2020年の犯罪発生件数は275件なので、治安面に不安を覚える方は少ないのではないでしょうか。お部屋への外部からの侵入を防ぐために、オートロックや監視カメラなどのセキュリティ対策をおこなっている物件を検討してみましょう。自転車に2重ロックを活用するなどの日頃のちょっとした心がけで、盗難被害から身を守れますよ。

家賃相場

犬山市の家賃相場は愛知県内の中では、かなり低い価格帯のエリアです。名古屋市方面へ通勤通学しやすいエリアで、家賃の負担ができるだけ軽いところをお探しの方にオススメ。同じ家賃でも名古屋市内に住むより、広い間取りも選びやすいでしょう。ゆとりのある暮らしができそうですね。

間取り 家賃相場
ワンルーム 4.16万円
1K 3.73万円
1DK -万円
1LDK 5.92万円

犬山市で人気の街

犬山市で人気の街を3つ選んでご紹介します。犬山市内に複数の駅があり、どの街で暮らすのが良いのか迷うこともあるでしょう。ここでご紹介する街をぜひ参考にしてくださいね。

犬山駅

市の玄関口とも言われる犬山駅は、犬山市の北西にあります。犬山駅を通る路線は、名鉄犬山線・名鉄小牧線・名鉄広見線の3つです。江南市や小牧市、岐阜県南部へのアクセスがしやすいため、利便性の良さは申し分ありません。コミュニティバスも犬山駅を発着する路線が豊富で、市内の広い範囲への移動がしやすいのも魅力です。名鉄犬山線を利用すると、新鵜沼駅まで約4分、名鉄名古屋駅まで約33分とアクセス。名古屋市内が十分、通勤通学圏内のエリアです。

お部屋探しでは、商業施設の充実度を見ておきたいですよね。犬山駅の東にある、ショッピングモールの「犬山キャスタ」へは、徒歩約1分。店内には、スーパーやフードコート、書店などがあります。たくさんのお店が入っているため、日常のお買い物が1ヶ所で済ませられるような場所です。犬山キャスタの向かい側には「V・drug犬山駅東店」があります。犬山キャスタの閉店は20時ですが、V・drug犬山駅東店は21時閉店。犬山キャスタが閉店した後の時間にお買い物をしたいときでも、安心して利用できますね。

駅の西側は、飲食店が充実しています。ジャンルもさまざまなお店があるため、食事やお酒を楽しみたい人にとって、嬉しい環境に。テイクアウトにも対応しているので、お部屋でもおいしい食事を楽しめますよ。犬山駅は近隣の市町村や岐阜県南部へのアクセスも良好なため、交通の利便性が高く、ショッピングモールや飲食店も豊富。好条件の立地を探している人にはおすすめの駅です地域住民にとっても利便性の高い駅と言えます。

国宝の犬山城も近くにあり、徒歩20分ほどでアクセスできます。お城の周囲に桜並木があり、お花見スポットとしても有名です。桜の開花に合わせて夜間のライトアップも実施。お城と桜のコラボや夜桜の幻想的な世界が鑑賞できます。犬山駅に近いお部屋は、四季の変化も堪能できる好環境ですね。

>「犬山」を実際に歩いてみました!住みやすさ実感レポートはこちら

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犬山遊園駅

犬山市の北西に位置する犬山遊園駅は、名鉄犬山線が通る駅です。岐阜県各務原市に隣接し、新鵜沼駅までわずか1分でアクセスでき、徒歩でも約8分しかかりません。犬山駅への所要時間も2分程度なので近隣住民にとって、利便性が高く感じられる駅です。

季節の変化を感じられるところに住みたいという方に、犬山遊園駅周辺のお部屋はピッタリ。駅から西へ徒歩約3分のところにある「木曽川遊歩道」は、木曽川沿いにある犬山城へ続く散策路です。川岸と堤防上の2通りの遊歩道があり、桜のシーズンにはお花見スポットとしてにぎわいます。桜を眺めながら穏やかな時間を過ごせそうですね。

遊歩道では毎週日曜日限定で、犬山朝市が開催。犬山朝市は、1992年に始まったイベントです。地元で取れた野菜や果物、加工品などが並び、地元の人々の交流スポットにもなっています。朝市の開催は早朝6時30分〜8時で、冬季は7時からスタートです。早起きができた日曜日の朝は、木曽川遊歩道へお出かけしてみませんか。珍しいものに出会えるかもしれませんよ。

さらに犬山遊園駅周辺には、高台からの景観が美しい「善光寺山公園」があります。駅から東へ徒歩約12分でアクセス可能です。展望台から犬山城や木曽川などがよく見えます。遠くまで見渡せるため、フォトスポットにも向いているでしょう。善光寺山公園へ行く途中にはお寺がいくつもあります。心を穏やかに過ごせるスポットが好きな方にオススメのエリアです。

和の雰囲気が堪能できる日本庭園「有楽苑(うらくえん)」へも犬山遊園駅から徒歩でアクセスできます。有楽苑は駅から西へ約8分のところにあり、昭和を代表する建築家が監修し築造された日本庭園です。1936年に国宝の指定を受けた茶室「如庵」や重要文化財の「旧正伝院書院」があります。春は桜、夏は新緑と、日本庭園内の季節の変化を鑑賞して気分をリフレッシュしませんか。

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楽田駅

楽田駅は、愛知県犬山市の南西に位置する無人駅です。名鉄小牧線が通っており犬山駅へ約6分、小牧駅へ約8分でアクセスできまるため、近隣の街への移動がしやすい駅です。コミュニティバスの停留所があり、小牧市や丹羽郡大口町へアクセスできる路線が発着しています。

駅前にはコンビニがあり、電車の利用前や帰宅する際に立ち寄りやすいでしょう。近隣にスーパーはありませんが、駅から北西へ徒歩約6分のところに、「ゲンキー西北野店」があります。生鮮食品の取り扱いもあるドラッグストアです。肉や野菜、卵などが手頃な価格で販売されているので、家計の負担軽減に期待ができるお店。

ゲンキー全店共通のポイントカードがあり、500ポイント貯めると500円分の金券が発行されます。ゲンキーは、愛知県内だけでも100店舗以上あるので、新生活を始めるのを機にポイントカードを作成してもよいかもしれませんね。

自炊が苦手な方や仕事で忙しい方にとって、外食やテイクアウトできる店舗があることはお部屋探しのポイントに。楽田駅から南へ徒歩約6分で「ガスト犬山楽田店」にアクセスできます。23時まで営業しているので、帰宅時間が遅くなっても利用しやすいでしょう。土日は朝7時30分からオープン。少し早起きして、モーニングを食べる生活も優雅で素敵ですよ。

駅周辺の静かさも気がかりに思う方も多いことでしょう。楽田駅は周囲に住宅が多いため、穏やかな暮らしが可能です。平日の朝と夕方は近隣の学校へ通学する生徒で利用者は多めの傾向。しかしそれ以外の時間帯は比較的閑散としているため、落ち着いた雰囲気が漂います。

犬山市で人気のお出かけスポット

休日にどこかお出かけしたいと思ったとき、住み始めたばかりの街では行き先に迷うこともありますよね。ここでは、犬山市で人気のお出かけスポットを3つご紹介します。

犬山城下町

犬山駅から西へ徒歩約10分のところに、国宝「犬山城」から南に伸びる城下町があります。「犬山城下町」は戦災を受けなかったため、城や総構えと呼ばれる城郭構造の町割りが江戸時代の頃から変わらずにそのまま残っているエリアです。古い町家風の建物が並び、風情ある中を散策。おしゃれなカフェや伝統工芸品のお店を見つけるなど、楽しい時間を過ごせることでしょう。

犬山城下町は食べ歩きグルメが有名で、SNS映えするような食べ物が豊富です。カラフルで、思わず「かわいい」と言いたくなるようなスイーツを手にしながら散策しませんか。約600メートルの道に、さまざまジャンルのお店が並んでいますよ。

食べ歩きの他に、歴史や伝統に触れられる施設もある犬山城下町。城下町の中で駅にもっとも近い「どんでん館」には、犬山祭で使用される車山が展示されています。館内には、犬山城下町の町屋を再現したエリアも。城下町を形成した町家は、短冊形の狭い間口で奥行きが長い形状をしていました。どんでん館は玄関を入るとすぐに和室があり、土間が奥の方へと続く特徴的な造りをしています。

どんでん館から北へ徒歩約1分のところにある「旧磯部家住宅復原施設」は、江戸時代から呉服商を営んでいた建物です。2004年、犬山市に寄贈されました。施設を構成する5つの建物は、すべて国の登録有形文化財に指定されています。

さらに北へ5分ほど進んだ先の文化史料館は、「城とまちミュージアム」と「IMASEN犬山からくりミュージアム」の2つの館から構成されています。城とまちミュージアムでは、犬山城下町の歴史や文化を紹介する常設展や企画展があります。IMASEN犬山からくりミュージアムは、からくり文化に関する資料が展示。毎日、からくり人形の実演解説をおこなっています。毎週金曜日と土曜日には、からくり人形制作風景を鑑賞可能です。

成田山名古屋別院 大聖寺

高台からの景色を眺めて気分をリフレッシュしませんか。「成田山名古屋別院 大聖寺」は、犬山市を一望できるスポットです。夜景もキレイに見えるため、夜間に訪れる人もいます。

成田山名古屋別院 大聖寺(通称:犬山成田山)は、千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の名古屋別院です。1953年10月に本堂が建てられ、犬山成田山が創設されました。成田山新勝寺は真言密教の寺院で、弘法大師が敬刻開眼した不動明王を本尊にしています。新勝寺の別院の犬山成田山も同じ本尊を祀り、家内安全・商売繁盛・災難消除などの御利益があるとされ、多くの参拝客が訪れる寺院。犬山遊園駅から約10分、犬山駅から約20分でアクセス可能です。

大相撲名古屋場所開催時の時津風部屋が犬山市内にあることから、毎年の6月下旬に力士たちが参拝に訪れています。中部地方最大の不動明王信仰の中心地として、犬山成田山では1年を通じてさまざまな行事がおこなわれます。

毎年2月2日と3日に実施される「節分まつり」には、有名人が参加。追儺(ついな)羽織を身に着け、豆をまく善男善女でにぎわう2日間です。参加した有名人が特設会場から豆をまきます。節分の豆まきでは「鬼は外、福は内」という声掛けをするのが一般的ですよね。実は犬山成田山では「鬼は外」がありません。

豆まきの掛け声が「福は内」しかない理由は、本尊の不動明王が関連しています。成田山の本尊の不動明王の前では、邪悪な気持ちがある鬼でさえ改心してしまうと言われています。そのため、「福は内」しかないのです。少し変わった節分に参加してみるのも、新鮮な気持ちになるのではないでしょうか。

野外民族博物館 リトルワールド

海外旅行をしているような雰囲気を楽しむなら「野外民族博物館リトルワールド」がオススメです。犬山駅から岐阜バスに乗り、約20分でアクセスできます。独特な世界観が楽しめる展示は屋外と本館の2ヶ所。敷地の西側に建つ本館では、展示されている民俗資料はが豊富です。約6,000点もある収集された資料は、進化や技術などの5つのテーマに分けて紹介しています。

豊富な資料で世界の人々の暮らしぶりが学べますが、リトルワールドのメインは、8つのゾーンに分けられた屋外展示です。1周約2.5kmの散策路の周りに、世界23ヶ国32の建物を移築・復元。それぞれのエリアで世界のグルメを味わえるのもリトルワールドならではの魅力です。たとえばドイツエリアではビールの飲み比べ、フランスではワインの飲み比べのセットが販売されています。お酒好きな方にぴったりメニューですね。食べ歩きができるメニューやスイーツを提供する店もあるので、幅広い年齢層が楽しめます。

リトルワールドでは世界の国にちなんだイベントを実施しています。豊かなエンターテイメントや伝統文化を鑑賞できますよ。各国の特別な料理を楽しめるグルメフェアが実施されることも。各国の雰囲気を堪能して、パスポートのいらない世界旅行を満喫しましょう。広い敷地内の移動は、園内バスの利用がオススメです。主要な展示場前にあるバス停から乗降ができ、チケットを購入後は何周でも自由に利用ができます。

写真映えするフォトスポットも豊富です。2023年時点で10ヶ国の民族衣装が用意されています。来園した記念にファミリーやカップル、友人などと一緒に民族衣装を着て、写真撮影をしませんか。建物の前で撮影すると、海外を訪れた雰囲気に。服の上から重ねて着る簡易衣装なので、気軽にチャレンジしやすいですよ。

犬山市のオススメイベント

最後に犬山市のオススメイベントをご紹介します。地域ならではのイベントに参加して、犬山市での暮らしを満喫しませんか。

犬山祭

1635年に始まった犬山祭は、2006年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録。歴史的価値ある犬山祭の会場は、針綱(はりつな)神社です。犬山駅から北西へ徒歩約15分でアクセスでき、4月の第1土曜日と日曜日におこなわれます。豪華な車山(やま)と呼ばれる13の山車が街を練り歩き、笛や太鼓に合わせてからくり人形を披露し針綱神社に奉納。

13輌の車山は2つの型に分けられ、船型が1輌、上山・中山・下山の三層構造の犬山型が12輌です。上山はからくり人形の舞台で、人形操作する中山からの吹き抜けに。下山は囃子を演奏するスペースです。街を練り歩く車山すべてに精巧なからくり人形が載っていることが、犬山祭の大きな特色です。

犬山祭りは、始まった当初は針綱神社の遷座日の旧暦8月に実施されていました。1891年に起きた大震災後、すべての町が車山をそろって出せるようになった1897年のおまつりから4月開催へと変わったのです。開催の日程に何度か変更がありましたが、今では4月の第1土曜日と日曜日におこなわれています。

車山が練り歩く際の一番の見どころは「どんでん」。重さ3トンも超えるほど巨大な車山を引手たちが豪快に持ち上げて方向転換するというものです。豪快な様子に圧倒されることでしょう。夜の犬山祭は、昼間とは異なる幻想的な雰囲気が魅力です。それぞれの車山に365個の提灯がともされ、市内を練り歩きます。満開の桜と車山のコラボは、写真映えもする景観です。

おまつり開催の2日間は犬山口駅から犬山駅にかけての広い範囲で交通規制が敷かれます。会場へ行くには公共交通機関の利用が必須です。しかし犬山駅や針綱神社周辺のお部屋に住んでいる方は、交通規制があっても会場へ楽にアクセスできますね。

犬山市で新生活を送るなら、まずはマンスリーマンション!

犬山市は、愛知県の北に位置する人口約8.5万人の街です。名古屋市内へ30分〜50分程度でアクセスができる立地。家賃相場が愛知県内の中では低めなので、コスパ良く住める点が魅力です。国宝の犬山城やリトルワールド、明治村など観光地としても有名なスポットが点在し、余暇にお出かけする楽しみがあります。

犬山市で新生活を始める物件は、マンスリーマンションを選んでみませんか。お部屋選びの際に、周辺環境や利便性などをしっかり調べた上で決めていても、本当に自分にったエリアかどうかは住んでみないと判断が難しいことも。マンスリーマンションは、通常の賃貸物件に比べて契約手続きがとても簡単です。

敷金や礼金も不要なので、初期費用を抑えられる点もメリット。お試し感覚でマンスリーマンションに住んでみてから、本格的に賃貸物件を選んでも遅くはありません。「マンスリー」と名称は付いていますが、長期契約もできるのでマンスリーマンション暮らしを続けることも可能です。お部屋には家具家電がそろい、ライフラインの手続きが不要。少ない荷物で手軽に新生活を始めるならマンスリーマンションがオススメです。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。