立川市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

東京都のほぼ中央に位置し、8つの市に囲まれている立川市。市内には「中央線」「多摩モノレール」「西武拝島線」「JR青梅線」「JR南武線」が縦横無尽に走っており、市内のアクセス性は抜群です。

ターミナル駅となる立川駅周辺には、お買い物施設やアミューズメント、飲食店などが集中しているため、立川駅にくれば欲しいものはなんでも揃います。その一方で西武拝島線が東西に走る北部エリアはまったく違った雰囲気。農業が盛んにおこなわれ、周辺には雑木林も残る豊かな自然が広がります。

また国から首都圏の「業務核都市」として位置づけられていることから、商業などの発展だけでなく、研究や文化、防災など都市機能を広域的に整備することなどが進められています。

今回はそんな魅力あふれる「立川市」の住みやすさや街の魅力について、さまざまな角度から徹底解説。立川市で暮らしたいとお考えの方に街の歴史や特徴、オススメの街など「立川」に関する情報をぎゅっと詰め込んでお伝えします。進学や就職で一人暮らしをお考えの方や、家族で郊外への移住をお考えの方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

立川市ってどんな街?

それでは早速、立川市の概要についてみていきましょう。ここでは立川市の歴史と特徴、利便性の3分野に分けてご紹介します。

立川市の歴史

立川市の歴史について、ざっくりとみてみましょう。

  • 江戸時代:立川市の大部分が幕府の直轄地(天領)に組み込まれ、農業が主な産業となる
  • 明治〜昭和20年:駅や学校、飛行場などが開設され立川市の基盤ができていく一方で太平洋戦争による空襲で多くの被害を受け、立川飛行場は戦後アメリカ軍の基地となる。
  • 昭和20年〜:昭和52年立川飛行場がアメリカ軍から返還。立川駅周辺は開発が進められ、昭和43年に西部拝島線、平成12年に多摩モノレールが全線開通。商業都市として今も発展し続けている

都心からある程度距離があるにもかかわらず立川市がこれほどまでに発展したのにはワケがあります。それは交通の要衝「立川駅」とかつての陸軍航空部隊の中核地「立川飛行場」の存在です。第一次世界大戦を通じて、世界的に飛行機の重要性が高まる中、飛行場建設地として選ばれたのが「立川市」です。その理由には以下3点があげられます。

  • 1.首都(東京)に近い
  • 2.広大な土地が広がっていて民家も少ない
  • 3.立川駅があることで燃料や兵員の輸送など好都合な条件が整っていた

このような観点から立川飛行場は大正11年11月「陸軍飛行第五大隊」の基地として発足し、昭和4年には日本で最初の定期航空便(立川〜大阪間)がはじめられるなど民間の飛行場としても活用されていました。その後昭和6年「羽田空港」ができると民間機はすべて移転し、立川飛行場は陸軍専用の飛行場となりました。

太平洋戦争が終わった昭和20年、立川飛行場はアメリカ軍に接収されます。街にはアメリカ兵の姿が増え、英語の看板などが掲げられるようになりその様子はまさに「基地の町」。昭和30年には立川基地拡張の計画が持ち上がり、警官隊と住民で度々衝突が起こっていたそうです。

昭和48年に日米安全保障協議委員会によりアメリカ軍からの全面返還が発表されると、「空軍病院」や「陸軍死体処理場」など段階的に返還が実施され、昭和52年11月ようやく全ての敷地が返還されました。その後は基地の跡地を利用し「立川市」の街づくりが進められていきます。立川飛行場があった地は主に市民の憩いの場「国営昭和記念公園」やショッピングモールの「ららぽーと立川立飛」、官公庁の施設や市街地などに利用されています。

立川市の特長

立川市は東京都の中央からやや西に位置しており、8つもの市(昭島、福生、武蔵村山、東大和、小平、国分寺、国立、日野)に隣接しています。地形はほぼ平坦で北側には玉川上水、南側には多摩川が流れる緑豊かな環境です。東京湾から離れた内陸性の気候のため、昼と夜や季節ごとの気温差が比較的大きいことも特徴の一つ。豊かな水と恵まれた土壌により、多摩地域有数の農業地帯であり、なかでもウドやブロッコリー、植木の生産量が都内でナンバーワンです。

立川市の産業には自動車関連の工場などが多くあります。これは戦前にあった立川飛行場や戦後に自動車工場などが発展したことによるもの。飛行機や自動車に関連する工場が集まり街は発展してきました。

また立川市には緑や水辺の景色が豊富にあることから、さまざまなテレビドラマのロケ地としても採用されています。実は映像を通じて街の魅力を知ってもらいたいと立川市の事業として「フィルムコミッション」という取り組みをおこなっているのだそう。

ロケ地には、根川緑道や小学校、後ほどご紹介します昭和記念公園などが採用されており、アニメイベントなども盛り上がりをみせています。さまざまなメディアで立川の風景が映し出されていることから、はじめて訪れる方もどこかで見たことあるような不思議な懐かしさを覚えるかもしれません。

立川市の利便性

立川市といえば、新宿まで1本最短25分でアクセスできる「立川」駅が有名ですが、それだけではありません。立川市内の中心部を南北に走る「多摩モノレール」や北側を東西に横断する「西武拝島線」、中央線と多摩モノレールを斜めに交差する「JR青梅線」「五日市線」など市内のどこへ住んでもスイスイ移動できるアクセス網が自慢です。

市内の玄関口となる「立川駅」へは、各路線が集まってくるため駅の利便性はもちろん、周辺のお買い物環境も抜群!立川駅周辺には「立川高島屋S.C.」「伊勢丹立川店」などの百貨店から「ルミネ立川」「エキュート立川」など毎日でも立ち寄りたくなるお店が豊富に揃っています。またバス路線は、立川・京王・西武バスなどに加えて「くるりんバス」も運行。車のない方でも安心の交通網が整っていますよ。さらにすぐそばに「中央自動車道」が通っていますので、都心部へのドライブや関西方面への旅行へも行きやすいこともポイントです。

立川市の3つの魅力!

立川市は、立川駅の利便性を軸に豊かな自然環境を有する魅力的なエリアです。ここからはそんな立川市の中でも住みやすさ抜群のエリアを3つ厳選してご紹介します。

魅力①利便性重視の方向け「曙町」エリア

多摩モノレールの沿線にある曙町エリアは、ショッピングモールや飲食店、市役所や図書館、病院など街の中枢を担う利便性抜群のエリア。曙町には立川市のターミナル立川駅があり、朝夕問わず一日中多くの人でにぎわっています。

駅ナカにあるエキュートには、飲食店から100円ショップ、クリニックまでバラエティ豊かなお店が揃っているため、会社帰りにサクッと用事を済ませられますよ。また駅からは広々としたペデストリアンデッキで各方面へつながっています。ショッピングモールや各施設への移動に便利なことはもちろん、待ち合わせやちょっとした休憩スポットとして利用されている方も多いようです。

さらに駅の北側、多摩モノレール線の東側に「シネマシティ シネマ・ワン」、西側に「シネマシティシネマ・ツー」と2箇所映画館が存在します。上映作品によって分かれますが、なんといっても一番の特徴は音響が素晴らしいこと。一度体感したら、「もう他の映画館へは行けない」と、電車賃をかけてでも訪れるファンがいるのだとか。他にも図書館や「ファーレ立川」というアートスポットもあり、ショッピングやエンタメだけでなく文化施設も堪能できる利便性抜群のエリアです。

魅力②国営昭和記念公園を庭に「富士見町」エリア

立川市の南西エリアにある「富士見町」は、一言でいうと自然あふれる緑豊かな街。街には大小さまざまな公園が点在しており、閑静な住宅街とのどかな風景が広がります。さらにこのエリアの最大の特徴は、「国営昭和記念公園」があること。こちらは昭和天皇御在位50年記念事業の一環として米軍の立川飛行場跡地につくられた国営公園です。

公園は「A:みどりの文化ゾーン」「B:展示施設ゾーン」「C:水のゾーン」「D:広場ゾーン」「E:森のゾーン」と5つのゾーンに分かれており、A~Cは武蔵野の景観を意識した自然のイメージ、D、Eは西洋のイメージとゾーンごとに違った雰囲気を楽しめます。ドッグランやバーベキューガーデン、スポーツエリアなどありとあらゆるスポットがあり、レストランやカフェ、売店なども充実しているため、一日中ゆったりと過ごすことができますよ。

またこちらの公園は季節ごとの楽しみも豊富。春は1500本以上植えられた桜、夏は花火や東京ドームの1.4倍の広さを誇る「レインボープール」、秋には暗がりに光の演出で紅葉を映し出す「秋の夜散歩(あきのよさんぽ)」というライトアップイベントなどなど。一年を通してさまざまなイベントが開催されています。また富士見町の南側には多摩川沿いに多摩川緑地の自然そのままの風景が広がっていますよ。お花見も花火もお散歩もいつでも手の届く場所にあるそんな素晴らしいエリアです。

魅力③立川駅の利便性と自然の風景を楽しめる「錦町」「柴崎町」エリア

立川駅の南口側に広がる「錦町」「柴崎町」エリアは、駅周辺にほどよく飲食店やショッピングモールが揃っており利便性は高いものの、そこから南下すると閑静な住宅街と多摩川の景色が広がる住みやすさNO.1のエリア。「立川公園」「諏訪の森公園」「根川緑道」など緑の癒しスポットも豊富にあり、桜の名所も豊富。とくに多摩川沿いの桜並木は春には外せないお花見スポットですよ。

また1967年(昭和42年)開業のレトロなボーリング場「立川スターレン」やマンガのテーマパーク「立川まんがぱーく」、「たましんRISURUホール」などなど、子供から大人まで楽しめる施設が豊富に揃っていることもこのエリアの特徴です。さらに錦町エリアは住む場所によっては多摩モノレール線の「柴崎体育館」や南武線の「西国立駅」も利用可能。利便性を確保しつつエンタメ施設も癒しスポットもと、欲張りな方にも大満足なエリアですよ。

立川市のデータ

立川市への移住をお考えの方は人口の推移や治安など、もう少し詳しく知りたいとお考えではないでしょうか?ここからは立川市の人口推移や転入と転出、治安などについてご紹介します。

人口

出典:昭和11(1936)~令和4(2022)年:立川市HP オープンデータ統計年報・人口
「人口・世帯等の昭和11年からの世帯・人口の推移」より

立川市制が誕生したのは、1940年(昭和15年)のこと。そこから2022年(令和4年)時点での人口は185,124人と15万人程度増加しています。高度成長期や第1次、2次ベビーブームなどの追い風も受け、立川市の人口は一貫して増加し続けています。

しかしながら、年齢を年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15~64歳)、老年人口(65 歳以上)の3つの区分でみると、15歳未満の年少人口は1980年以降は減少しており、逆に65歳以上の老年人口は1980年(昭和55年)以降は平均寿命の延伸により増加。それまで子供がお年寄りの数を上回っていましたが、2000年(平成12年)を機にお年寄りの人口が年々増加し、子供の人口が減少する逆転現象が続いています。一方で、15〜64歳の生産年齢人口は2000(平成12年)年まで増加傾向が続いていましたが、2005年(平成17年)をピークに横ばい状態となり、今もなお減少傾向が続いています。

転入と転出

(参照:「たちかわ創生総合戦略期間の立川市人口動向」」より

立川市の転入者数は、2011年から3年間は転入者数が落ち込んだものの、その後は微増傾向となっています。一方で転出者数は概ね9,500人程度で増減を繰り返しながら推移。転入と転出の比率でみると2013年以降2018年までは転入者の方が転出者を上回っています。転入者を年齢別に分けると、圧倒的に10代~20代で地方からの転入者が多く、転出先は東京23区が多いことから、立川市の大学などへ進学し、都内23区への就職を機に転出するケースが多いようです。

治安

立川市の令和4年の犯罪件数総合計は1,305件。犯罪数としては少ないとは言えませんが、その手口として一番多いのが「非侵入窃盗」によるもの。非侵入窃盗は、自動車や自転車の盗難や、万引き、車上ねらいなどをいいます。そして立川市内で最も多い犯罪は「自転車の盗難」です。そのため、日頃から自転車の施錠に気を付ける、路上駐輪をしない、敷地内(室内等)で保管するといった対策をとることで、回避できそうです。

また過去5年の統計でみると、いずれの犯罪も5年前と比べると大幅な減少をしています。ただし刑法犯や非侵入窃盗は、2021年と比べると2022年は増加していますので、引き続き犯罪に遭わないよう、夜道の一人歩きに気を付ける、知らない電話に出ないなど個人でとれる対策はとっておきましょう。

凶悪犯 粗暴犯 侵入窃盗 非侵入窃盗 その他 総合計
発生件数 10 82 27 900 286 1,305

(参照:警視庁HPより令和4年「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」)

 

家賃相場

立川市周辺の相場は比較的リーズナブル。都心からの距離を考えると少し高めと感じるかもしれませんが、相場を引き上げているのはファミリータイプのお部屋やハイグレード仕様の物件です。全般的に相場は安く、広いお部屋が揃っています。広くて安いお部屋をお探しの方にとっては、満足のいく物件が見つかりやすいでしょう。また、駅近でもお手頃な物件が豊富に揃っていますし、駅からの距離や築年数などにあまりこだわらなければ、びっくりするような価格の物件もあります。進学や就職など初めての一人暮らしする際にオススメのエリアです。

間取り 家賃相場
ワンルーム 6.39万円
1K 6.94万円
1DK 11.16万円
1LDK 11.97万円

立川市で人気の街

立川市が人気の理由は、ベッドタウンでありながら都心の利便性を損なうことなく、ほどよく自然環境も整っていること。そんな立川市の魅力を存分に享受できる街を3つご紹介します。

 立川駅

立川市の南東エリアにある「立川駅」は、市内で最も乗降客数が多く多摩地区最大級のターミナル駅です。駅には、JR中央本線と南武線、青梅線の3路線が乗り入れており、駅の南北を交差するように多摩モノレールが走っています。そのため多摩モノレール線の「立川南駅」と「立川北駅」も利用可能です。立川駅から都内への通勤・通学へは、東方面へと真っ直ぐ伸びる中央線が便利。中央線の快速を利用することで、新宿まで約25分、東京まで約40分と乗り換えなしでアクセス可能です。

さらに立川駅を起点に川崎方面なら南部線、東西への移動は中央線や青梅線、南北への移動には多摩モノレールと、都心並みのアクセス性。特急列車などもすべて停車することも大きなポイントです。さらに南武線と青梅線は始発駅のため、お出かけの際には座ってアクセスできますよ。また駅の北口と南口それぞれにバスロータリーがあり、バス路線も豊富。本数も多いため車のない方でも時間を気にすることなく快適に市内を移動できます。

立川駅周辺の治安については、自転車などの窃盗に加えて繫華街などもあるため必ずしも安全とは言えません。しかしながら呼び込みや夜道の一人歩きをしないなどの対策をとることで回避できそうです。家賃相場は周辺の駅に比べるとやや高いものの、都心に住むことを考えるとかなりリーズナブル。

駅周辺には伊勢丹立川店や高島屋などの百貨店から、グランデュオ立川やルミネなどのショッピングモールが集結。スーパーマーケットは、珍しい食品を揃えた高級店からお手頃価格のお店までバラエティ豊かに揃っています。そのため、都心へ出ずとも家賃を抑えながら快適な暮らしが叶いますよ。

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立飛(たちひ)駅

「立飛駅」は立川市の東エリア、泉町にある多摩モノレール線の駅です。この辺りには、もともと立川飛行場があったことから駅名を「立飛(たちひ」と名付けられたそうです。今では再開発が進み、駅前には「ららぽーと立川立飛」がオープンしています。ショッピングはもちろん、映画や食事もできることから、あらゆる世代のお立ち寄りスポットとして連日にぎわっていますよ。

またすぐそばには、「立飛」にちなんだ「タチヒビーチ」という名のバーベキュー場もあり、お楽しみ要素抜群。食材の持ち込みもできるため、ららぽーと立川立飛でそれぞれ好きな食材を調達し、そのままタチヒビーチで仲間や家族とすてきな空間でバーベキューを楽しめますよ。

また駅の利便性も抜群。立川駅までは多摩モノレールで2駅4分程度。新宿駅まではそこから4駅乗り換え時間も含めると立飛駅から新宿まではおよそ40分程度でアクセスできます。立川駅周辺に比べると都心への通勤時間はかかりますが、家賃相場は立川駅よりもさらにリーズナブルな物件が揃っています。そのため居住費はしっかりと抑えつつ、利便性も諦めない豊かな暮らしが叶いますよ。治安については犯罪件数のほとんどが自転車などの窃盗が多いことから、被害に遭わないための対策をすることで安全に暮らせるでしょう。

玉川上水駅

立川市の北東エリアにある「玉川上水駅」周辺は、自然豊かな環境に包まれた住宅街。それでいて西武拝島線と多摩モノレールが乗り入れるアクセス性にも優れた街です。駅の北側は東大和市に隣接しており、「東京都立北多摩看護専門学校」や「東京都立東大和南高等学校」があることから、学生さんも多く利用する駅。

大きなショッピングモールはありませんが、駅から10分程度の場所に「イトーヨーカドー 東大和店」や「ザ・マーケットプレイス 東大和」などもあるため、日常のお買い物に困ることはないでしょう。駅前には駅の名称にもなっている「玉川上水」「玉川上水緑道」などもあり、川のせせらぎを聞きながら木漏れ日の下を散策するのも楽しいですよ。

またこれだけのどかな環境でありながらアクセス性は抜群。西武拝島線からは1本で「高田馬場」や「西武新宿駅」まで出られます。また拝島線は始発駅で西武新宿方面への急行や準急もあるため、座って通勤や通学できることも大きなポイントです。さらに立川駅や多摩モノレール沿いには、ららぽーとやIKEA、伊勢丹や高島屋などのショッピング施設が豊富に揃っていますので、都心へ出ずとも十分に欲しいものが揃いますよ。

北側には西武ドームや西武遊園地、多摩湖や狭山湖などのお出かけスポットも充実。まさにオシャレもアウトドアもエンタメも楽しいことが全て詰まったエリアです。家賃相場は立飛駅と同様にお手頃な物件が揃っています。ただし北側は学校エリアで物件がないため、駅の南側で少し範囲を広げて探してみると良さそうです。周辺には学校が多くファミリー世帯が多いことから治安の心配も少なく安心して暮らせるでしょう。

立川市で人気のお出かけスポット

立川市には、たくさんの自然を満喫できる公園やお出かけスポットが点在しています。ここからはその中から3つ厳選してご紹介します。

国営昭和記念公園

かつて立川基地があった場所に「緑の回復と人間性の向上」をめざしつくられた「国営昭和記念公園」。その面積は180ha(東京ドーム38個分)で、昭和天皇御在位50年記念事業の一環として作られ、お隣の昭島市にものびています。

また昭和記念公園は憩いの場としての機能だけでなく、大規模災害の際には立川市と昭島市互いの避難場所にも指定されています。園内には、子供向けの遊具からレストランやバーベキューなど、たくさんのお楽しみスポットが点在。さらに自然を楽しみたい方には、季節の移ろいを感じられる緑の鑑賞はいかがでしょうか?春のチューリップや桜、菜の花にはじまり、ポピーやコスモスなど、季節毎にさまざまなお花を楽しめます。

また夏には流れるプールやスライダー花火イベントなどを開催。秋はイチョウや紅葉、イルミネーションとデートスポットにも最適です。予定の入っていない週末にはぜひ、自然の発見を楽しめる「国営昭和記念公園」へふらっと立ち寄ってみてくださいね。

立川まんがぱーく

立川にあるマンガ好きにはたまらないサブカルスポット「立川まんがぱーく」。大人400円、小人200円(2023.3.16現在)の入館料を払えば4万冊ものマンガが読み放題です。ただし土日は一部と二部で分かれるため、一日中ゆっくりと好きなマンガを読み漁りたい方は、平日の訪問がオススメ。マンガは出版社別ではなく、作者別に並んでいるため、お目当ての漫画家がいる方にとっては、さまざまな作品に触れられると大評判だそう。

さらにそれとは別に、「食・料理」、「ビジネス・資格・政治・経済」、「文化・音楽」などテーマごとにわけられた棚もあるため、とくに推しの漫画家がいない方でも気になるテーマから見つけることもできますよ。

またこちらの魅力はそれだけではありません。気になるマンガを手にとったらすぐに読めるようにと、本棚の前に素敵な読書スペースを確保。さらに一畳ほどの空間にテーブルと座布団が配置された「押し入れシート」と呼ばれる秘密基地のようなスペースもあるんですよ。マンガの品揃えだけでなく、そこで過ごす時間もワクワクできる夢のようなスポットです。館内には飲食スペースが設けられていて、持ち込みもオーケー。一日中マンガの世界に浸りたい方にはぜひ訪れてみてくださいね。

ららぽーと立川立飛

立川市にはたくさんの魅力あふれるショッピングモールがありますが、その中でも最大規模を誇るのが「ららぽーと立川立飛」です。ファッションからグルメ、シネマや子供の遊び場など一日中楽しめますよ。多摩都市モノレールの「立飛駅」目の前という好立地でアクセス性も抜群。

ららぽーと立川立飛の最大の特徴は、お店の中だけでなく外の景色や自然ともつながる店づくり。ペデストリアンデッキからららぽーとへ向かう途中、テラス席付きのレストランなども配置されているため、まるでオシャレな街を散策するような気分になれますよ。他にも屋外の「芝生の広場」はお買い物の気分転換にリフレッシュできるスペース。3階のフードコートからは富士山の雄大な景色やモノレールが走る姿も眺められます。

また一般的にファミリー層向けのイメージがあるららぽーとですが、こちらは近隣に大学などが多く点在しているため、学生さんにも親しんでもらえるようにと、学生向けのイベントなども随時開催されているようです。さきほどご紹介しました「国営昭和記念公園」や「まんがぱーく」も近いため、セットで訪れることも可能です。その日の予定や気分に合わせてぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

立川市のオススメイベント

立川市では、3月の「立川シティハーフマラソン」や7月におこなわれる「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」、11月の「たちかわ楽市」などなど、一年を通じて楽しいイベントが盛りだくさん。毎年大勢が詰めかける人気のイベントが多いのですが、今回はそんな立川で、一年のはじめに厳かにおこなわれるちょっとマイナーなイベントをご紹介します。

阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ) 立川水天宮のだるま市

多摩モノレール「砂川七番」駅から西へ徒歩20分にある「阿豆佐味天神社」は、別名「猫返し神社」と呼ばれる蚕影神社(こかげじんじゃ)と安産の神様「立川水天宮」を祀る神社。安産や子育て祈願の他に、愛猫ちゃんの無事や健康を祈って訪れる方も多いんです。境内には「ただいま猫」の石像もあり、絵馬に無事に帰ってくることを祈ったところ、願いが叶ったと報告されることもあるのだとか。

そんなパワースポットでもある阿豆佐味天神社でおこなわれているのが「だるま市」です。だるま市は、全国各地でさまざまな時期におこなわれていますが、ここ阿豆佐味天神社では元旦におこなわれる恒例行事。だるま様はサイズもさまざまで、表情にもそれぞれ違った味わいがあります。「願いを叶えてくれそうなだるま様はどれかな?」とぜひ想像しながら選んでくださいね。

その後願い事が叶えられ役目を終えた「だるま様」は神社でお焚き上げをしてもらえるそうですので、お礼参りもお忘れなきようお出かけください。また学業祈願のだるま市に訪れたい方はお隣昭島市の「拝島大師」でもだるま市が盛大におこなわれています。ぜひ目的に合わせて訪れてみてくださいね。

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この記事を書いた人

颯そら/Webライター

元不動産会社出身の不動産ライター。双子女子と年子の兄の3人の子育てをしながら独学で宅地建物取引士の資格を取得。
現在はフリーライターとして主に関東エリアの紹介記事やインタビューなどのカメラ取材も手がけています。
今ハマっていることは子どもの空手のサポート。親子で研究と改善を繰り返しながら笑ったり、怒ったり、時には涙を流したりと四苦八苦の日々。でもきのうより今日、今日より明日とめざましく成長していく子供の姿に感動しています。趣味は旅行、温泉めぐり、画像や動画編集(勉強中)。