刈谷市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

刈谷市はトヨタ関連企業が多数集まり、産業が盛んな街です。企業が多いと聞くと、「オフィスビルがたくさん並んだイメージ」「遊べる施設が少なそう」と思う方もいることでしょう。今回は、刈谷市の住みやすさや魅力を詳しくご紹介します。街なかの開発が進み、利便性が向上しているエリアもありますが自然もたくさん残されています。

刈谷市をホームタウンにしているスポーツチームが豊富に存在。市内でおこなわれるイベントにプロの選手が参加することもあります。バスケットボールや陸上競技、ソフトボールなどスポーツのジャンルはさまざまです。スポーツ好きな方は、刈谷市への引っ越しを気にお気に入りのチームを見つけてみるのも良いのではないでしょうか。

刈谷市ってどんな街?

初めて住む街の良いところは気になるものですよね。まずは刈谷市の歴史や特徴、利便性を詳しくご紹介します。

刈谷市の歴史

刈谷市は1950年に愛知県で11番目の市として誕生しました。市制が施行された当初は、人口が約3万人で、面積は14.5平方キロメートル。1955年に依佐美村の一部と富士松村が合併し、市域が50.39平方キロメートルにまで広がりました。人口は徐々に増え、2023年時点で15万人を超えています。

「刈谷」の地名は室町時代の書物に登場しているため、とても歴史ある名前です。1533年には「刈谷城」が築城されました。刈谷城が廃城になったあとは「亀城公園」として整備され、市民の憩いの場に。2016年頃から刈谷城復元の動きがあり、今後昔の姿を蘇らせ街の新たなシンボルになるかもしれません。

明治時代から企業の工場が建設されるようになりました。刈谷駅の周辺に工場が多いのも、明治時代からの名残なのではないでしょうか。数々の工場が刈谷市の産業を支える重要な要になっています。2020年に市制70周年を迎えた刈谷市は、ますますの経済発展と古くから残る自然が共存できる街づくりを目指しています。

刈谷市の特長

刈谷市は、名古屋市から約30キロ南に位置し、電車と車のどちらでも30分ほどでアクセスできる立地です。知立市や安城市、碧南市など近隣の市へのアクセスもスムーズなので、暮らしやすいと人気です。三河地方の交通要所として発展してきました。

1888年に刈谷駅が設置されてからは、駅を中心に開発が進んでいきました。刈谷駅の周辺に図書館や美術館、総合文化センターなどの施設が集まっています。駅周辺の都会的な雰囲気と歴史や自然が共存している点が刈谷市の特徴です。刈谷城の城下町として栄えてきた名残で史跡が多く残されています。国の天然記念物のカキツバタの群落があり、野鳥の飛来も見受けられるスポットも。市内を流れる境川や猿渡川、逢妻川近くには田畑が広がり、市の約1/4を農地が閉めています。

刈谷市の北部を横断する伊勢湾岸自動車道に作られた「刈谷ハイウェイオアシス」は、市内でも有数のお出かけスポット。小さな子どもから大人まで満喫できますよ。刈谷市は、産業・農業・レジャーと多方面での発展を今後も目指す街です。

刈谷市の利便性

刈谷市内は中央付近をJR東海道本線が横断し、名鉄三河線が縦断しています。やや北よりのエリアを名鉄名古屋本線が横断。名古屋市方面へは、JR東海道本線と名鉄名古屋本線のどちらからでもアクセス可能です。所要時間は約20分〜30分なので、毎日の通勤通学の負担はそれほど重くないでしょう。市内には全部で9つの駅があります。

  • JR東海道本線:4駅
  • 名鉄名古屋本線:2駅
  • 名鉄三河線:3駅(JR東海道本線刈谷駅を含む)

電車がないエリアの移動を支えるのが刈谷市公共施設連絡バスの「かりまる号」です。2023年時点で6路線あり、すべて刈谷駅に止まります。車がない方でも移動手段に困らないよう配慮がされているのは嬉しいですね。刈谷市内の駅は駐輪場が充実しています。どの駅にも複数箇所の駐輪場が用意され、500台以上が利用可能。刈谷駅には合計で4,000台以上の自転車が止められるだけの駐輪場があります。自転車での移動がしやすい街ですね。

幹線道路は国道419号線と23号線が市内の東を縦断しています。マイカーでの移動が多い方も暮らしやすい環境です。

刈谷市の3つの魅力

ここでは、刈谷市を3つのエリアに分け、それぞれの魅力をご紹介します。自然の景観を生かした街並みや交通の利便性の良い立地などの特徴を知り、お部屋探しの参考にしてくださいね。

魅力①豊かな自然を守る街づくりを進める北部エリア

名鉄名古屋本線の富士松駅が北部エリア内にある唯一の駅です。富士松駅からは刈谷市公共施設連絡バス「かりまる号」が出ています。北部エリアの「刈谷ハイウェイオアシス」、富士松図書館、刈谷駅などを結ぶ路線です。北部エリアを通るバス路線はもう1本あり、北の端にある「洲原公園」から、一ツ木駅、刈谷駅などにアクセスできます。

北部エリアは豊かな自然が広がっているところが多く、季節の変化を気軽に楽しめる環境です。国の天然記念物に指定され、刈谷市の花としても親しまれているカキツバタの群落があるのも北部エリアです。「小堤西池」にたくさん咲いています。

日本三大カキツバタ自生地の1つで、周辺エリア一帯が自然環境保全地域に。水辺も豊富にあるので、野鳥の飛来地としても有名です。自然の景観を生かした街づくりを進めるため、風致地区に指定されている場所もあります。

北部エリア内のイチオシお出かけスポットは、テーマパーク並の来場者を誇る「刈谷ハイウェイオアシス」です。下道からでもアクセス可能なので、気軽に来場できます。都会と自然がちょうど良いバランスの中で暮らしたい方におすすめのエリアです。

魅力②交通の利便性と古い街並みが共存!中部エリア

複数の駅が集まる中部エリアは、刈谷市内でもっとも都市的な街並みが広がっています。名鉄名古屋本線の一ツ木駅、名鉄三河線の刈谷市駅、JR東海道本線の刈谷駅と逢妻駅の4駅があり、交通の利便性の良さが魅力です。

刈谷市公共施設連絡バス「かりまる号」の6路線すべてが刈谷駅を通るため、車を持たない方でも移動がしやすいでしょう。名古屋市方面や安城市方面、碧南市方面など近隣の市へのアクセスも良好。通勤通学の負担をなるべく軽くしたい方にはおすすめのエリアです。

刈谷駅周辺は都市化が進んでいますが、古い街並みも残されています。そのため「交通の利便性の良いところに住みたいけれど、穏やかな暮らしをしたい」という方にピッタリ。中部エリアの西にある「亀城公園」は歴史を感じさせるスポットです。安土桃山時代に建てられた「刈谷城」の跡地を整備してできた公園のため、周辺には文化財や古い街並みなどの史跡が豊富にあります。テレワーク続きで「運動不足が気になる」という方は、気分転換に亀城公園周辺を散策しても良いでしょう。亀城公園は、春には桜が満開になりお花見ができますよ。

魅力③マイカー派の方におすすめ!南部エリア

積極的な開発が進められている南部エリアには、JR東海道本線の野田新町駅と東刈谷駅、名鉄三河線の小垣江駅の3駅があります。田畑が多いエリアなので、のんびりとした雰囲気が特徴です。駅は南部エリアの北寄りに集まっているため、刈谷市公共施設連絡バス「かりまる号」の路線が広い範囲をカバーしています。国道23号線と国道419号線が縦断し、遠方へのアクセスが良好。マイカーを保有している方におすすめの環境です。

南部エリアでのお出かけスポットには、「フローラルガーデンよさみ」がイチオシです。野田新町駅と小垣江駅からフローラルガーデンよさみへ向かうバス路線が出ているため、アクセスがしやすいでしょう。公園内のイングリッシュガーデンでは自然に花が咲く様子が鑑賞できます。

本物の石を使った石積みとアンティークの門扉が、本格的な雰囲気に。本場のイギリスで資格を取った職人が石を積み上げているので、崩れる心配がありませんよ。「依佐美送信所記念館」も見ごたえのある施設です。フローラルガーデンよさみの敷地内にあり、高さ25メートルの鉄塔が建っています。

畑が広がっている南部エリアは、農業が盛んです。そのため新鮮な採れたて野菜が手に入りやすいのも嬉しいポイント。自炊で使う食材にこだわりたい方は、南部エリアでお部屋探しをしてみませんか。「JAあいち中央でんまぁと」では、地元で採れたおいしい野菜が手軽に手に入りますよ。

刈谷市のデータ

刈谷市のデータから街の特徴を詳しくご紹介します。人口や治安面などから、刈谷市のことを知っていきましょう。家賃相場もご紹介しますので、高すぎるお部屋を選んでいないか、参考にしてくださいね。

人口

刈谷市が市制を施行してからの人口の変遷を見てみましょう。1950年には約3万人の人口でした。1980年には人口10万人を突破し、2023年1月時点では約15万人にまで増加しています。今後も緩やかに人数が増えていくのではないでしょうか。

続いて刈谷市への転入者、刈谷市からの転出者の人数をご紹介します

グラフを見ると転入者と転出者は年々増加していることがわかりますね。毎年9,000人前後が刈谷市を出たり入ったりしています。働き盛りの20代30代の移動が多いので、これから転入する方も馴染みやすいのでしょう。

治安

刈谷市は安心安全に暮らせる街なのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。ここでは2022年1月〜11月の犯罪発生件数をご紹介します。

侵入盗 自動車盗 オートバイ盗 自転車盗 強盗 恐喝 その他
発生件数 37 8 4 141 1 1 75

(参照:愛知県警察/刈谷署校区別<令和04年1月~令和04年11月>)

自転車盗の件数が多めですが、ダブルロックをしたり駅の駐輪場を利用したりすると、盗難被害も減るでしょう。また、侵入盗の被害を少なくするには、防犯カメラやオートロック付きの物件が安心です。セキュリティ面を意識してお部屋を選んでみてくださいね。

個人が防犯意識を高めることにプラスして、刈谷市では防犯カメラを設置し、市民の安全を守っています。2011年度から防犯カメラを積極的に設置し、2017年には設置台数が990台に。市民の安心安全を守るための防犯カメラで、犯罪件数の減少に繋がりました。今後の取り組みで、さらに安心して暮らせる街になりそうですね。

家賃相場

刈谷市の家賃相場は、愛知県の中でも高めの傾向です。JR東海道本線と名鉄三河線の2路線があるため、近隣の市へのアクセスが良好。名古屋市内への所要時間も30分程度です。幹線道路が縦断し、マイカー派の方も暮らしやすい好環境なので家賃相場が高めなのでしょう。駐車場付きのお部屋を希望する方は、家賃だけでなく駐車料金も考慮して探してみてくださいね。

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間取り家賃相場
ワンルーム5.46万円
1K5.60万円
1DK5.15万円
1LDK6.96万円

刈谷市で人気の街

ここでは、刈谷市で人気の街を3つご紹介します。「刈谷市に住むならどこが良いの?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

刈谷駅

刈谷市の中央付近に位置する刈谷駅には、JR東海道本線と名鉄三河線の2路線が通っています。JR線を利用すると安城駅まで約5分、岡崎駅まで約18分でアクセス。名古屋駅までの所要時間も約21分です。

安城市や岡崎市のある西三河エリアや名古屋市方面へアクセス良好の立地。名鉄線が北は知立市、南は碧南市へと伸びているので、近隣の市へ移動が楽にできます。2路線も通っていることから市内ではもっとも利用者数が多い駅です。2017年時点では、1日あたりの平均乗降客数は約97,000人でした。

刈谷駅周辺には会社が多いため、平日の朝は通勤で混雑しやすいでしょう。しかし午後の時間帯や休日は利用者が落ち着くので、穏やかに過ごせます。飲食店が充実しているため、食事にこだわりたい方には嬉しい環境。さまざまなジャンルのお店があちこちにあり、外食が続いても飽きにくいですよ。またテイクアウトに対応したお店もあるので、「お店の食事を家でゆっくり食べたい」というときにも利用できますね。

日常の買い物スポットもあるので、刈谷駅周辺のお部屋ならコンパクトな移動で不自由なく暮らせるでしょう。駅のすぐ南にある「バロー刈谷店」は21時まで営業しているスーパーです。お買い得なプライベートブランドの商品が充実しているため、お財布に優しい買い物ができますよ。複合商業施設の「みなくる刈谷」の1階にあり、通常は10時オープンですが日曜日のみ9時30分からの営業です。

みなくる刈谷にはドラッグストアやスポーツジム、書店などの専門店があり、ほとんどの買い物が済ませられます。みなくる刈谷の2階と改札が高架で繋がっているため、道路を渡る手間がありません。

買い物スポットはもう1ヶ所あります。駅から西へ徒歩約5分のところにある「アピタ刈谷店」です。飲食店が充実しているので、買い物と食事を両方済ませたいときは、アピタがおすすめですよ。

>「刈谷駅」を実際に歩いてみました!住みやすさ実感レポートはこちら

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逢妻駅

逢妻駅は刈谷市の西にある駅です。JR東海道本線が通り、東へ1駅隣の刈谷駅までは約3分、西隣の大府駅までも約3分でアクセスできます。普通電車のみが停車する駅のため、発着する本数はやや少なめです。しかし朝の通勤通学時は1時間あたり5本発着するので、それほど不便なく利用できるでしょう。住宅街が周辺に多いため、落ち着いた暮らしをしたい方に向いています。

逢妻駅のすぐ東側を県道48号線が縦断しています。スーパーや飲食店、コンビニなどが県道沿いに並んでいるので、日々の暮らしの買い物には便利な道路ですよ。駅から北へ徒歩約5分のところには「ドラッグユタカ刈谷高津波店」があります。23時まで営業しているドラッグストアなので、帰宅時間が遅い方でも立ち寄りやすいでしょう。野菜の販売もおこなっているので、スーパーが閉店した後でも買い物ができますね。

ドラッグストアからさらに北へ2分ほど進んだ先に見えるのが、スーパーの「ヤオスズポケット店」です。店舗の規模はそれほど大きくありませんが、価格が安く品質の良いものを売っていると好評。近隣に住む人々の生活を支えています。営業時間は21時までで、定休日がありません。いつでも買い物に行けるスーパーです。

スーパーもドラッグストアも自転車を使うとわずか2、3分の距離。逢妻駅の周辺には駐輪場が3ヶ所あり、全部で600台以上も止められます。お部屋と駅、駅からお店へと自転車があれば移動も楽にできますね。

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野田新町駅

野田新町駅は、刈谷市を横断して通るJR東海道本線の駅の1つです。市の東寄りにあり、刈谷駅までは約3分でアクセスできます。隣接する安城市の三河安城駅までは約4分です。国道23号線と国道419号線が駅の東を縦断し、インターチェンジもあります。幹線道路へのアクセスがスムーズなので、マイカーでの移動もしやすい立地です。野田新町駅は、普通電車のみが止まる駅。1時間あたりの本数がやや少なめですが、朝の通勤通学時は15分前後で電車が発着しています。

駅の南側は昔ながらの住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。街なかのにぎやかさが苦手という方には暮らしやすい環境でしょう。歴史を感じさせる寺社が点在し、お寺巡りができます。駅から南へ徒歩約13分でアクセスできる「野田史料館」は、676年頃に創建された「野田八幡宮」の宝物を保管と展示をしている施設です。その他にも、野田村役場があった時代の貴重な資料も保存しています。

野田八幡宮でおこなわれる祭事を通じて、地域住民からの信仰が厚い神社です。野田八幡宮から西へ3分ほど歩いた先には「加藤与五郎生家跡」があります。公園として整備されたスペースですが、もともとは日本のエジソンともいわれた発明家の加藤与五郎博士の生家がありました。

野田新町駅の買い物スポットは、駅の南東にある「ピアゴ東刈谷店」です。徒歩では約17分かかりますが、自転車なら8分ほどでアクセスできます。野田新町駅の北と南の2ヶ所にある駐輪場は、全部で1,000台近くも止められるほどの規模。自転車を止める場所に困りませんよ。飲食店は国道23号線と419号線に向かって進んだ先に多くあります。ファミリーレストランやカフェ、焼肉店などお店のジャンルはさまざま。外食が続いても飽きにくいのは嬉しいですね。テイクアウトに対応したお店もあります。

刈谷市で人気のお出かけスポット

ここでは、刈谷市で人気のお出かけスポットを3つご紹介します。刈谷駅から市内の主要な施設をつなぐ連絡バスが運行しているので、アクセスには困らないでしょう。

ミササガパーク

「ミササガパーク」へは、刈谷駅から南へ徒歩約18分でアクセスできます。市制50周年とミササガ市との姉妹都市提携20周年を記念して、2001年にオープンした公園です。休憩所やトイレなどの建物はログハウス風にし、公園全体がカナダのミササガ市をイメージできるような景観に。公園の中心は開放感あふれる芝生広場です。公園の外周には常緑樹を植え、一年を通じて青々とした木々が鑑賞できます。

公園で目を引くのが園内2ヶ所に設置された大きなモニュメント。メインの入口前に建つ塔は公園のシンボルです。そして石を積んだような外観の入口をくぐった先には、カエデの形のモニュメントが目に入ります。実は、このモニュメントは2005年の愛知万博のカナダ館で使用されていたものです。カナダから寄贈され、ミササガパークに設置されたという背景を持っています。

ミササガパーク内には花がたくさんあり、季節感を味わいながら散策するのにピッタリの場所です。公園の北西から北にかけてのエリアは77種類約1,300本のバラが植えられています。四季咲きなので長い期間にわたり鑑賞可能です。見頃は1年に2回あり5月中旬~下旬と10月下旬~11月上旬。バラの花を見ながらの散策は素敵ですね。

公園の北西の端には、無料のデイキャンプ場があります。休日のレジャーに、家族や友人たちとにぎやかな時間を過ごすのも良いのではないでしょうか。予約は不要で、テーブルが10卓。屋根付共同炊事場が1ヶ所です。刈谷市内にあるバーベキューができる公園は、ミササガパークと洲原公園の2ヶ所しかありません。洲原公園は予約が必要なので、ミササガパークでのバーベキューなら、その日の天候に合わせて柔軟に対応できそうですね。

亀城公園

逢妻駅から南に徒歩約16分のところにある「亀城公園」は、刈谷市内でも有数の桜の名所です。亀城公園は、1533年に築城された刈谷城の本丸と二の丸があったエリアを利用しています。1871年に廃城となった後、1937年に公園として開設されました。城の姿は残されていませんがお堀跡を生かした池があり、かつて城があったことを思い浮かべやすいのではないでしょうか。1969年の事業により日本庭園へと整備。その後も何度も整備を繰り返し、四季折々の変化が楽しめる公園へとなっていきました。

敷地内にはソメイヨシノが約400本植えられ、刈谷市のお花見スポットです。毎年3月下旬から4月上旬にかけて桜まつりが開催され、多くの人が訪れます。池の周りに咲く桜と噴水のコラボが素敵ですよ。たくさんの露店が並び、お花見気分を盛り上げます。

夜間の桜のライトアップも人気の演出。ぼんぼりに照らされて、うっすらと浮かび上がる桜の様子はとても幻想的です。残念ながら新型コロナウィルス蔓延の影響で、夜間のライトアップがない年も。おまつりの内容は、Webページなどで事前にチェックしておきましょう。しかし亀城公園は夜間のライトアップがなくても、昼間だけでも十分お花見が楽しめるスポットです。池に映る桜や花びらが風に舞う様子など、春を満喫してくださいね。

公園の北側には刈谷市体育館、南には刈谷球場、西側には運動広場があります。運動広場は逢妻川の河川敷を活用して作られているので、開放感がたっぷりです。体育館には屋内スポーツができるコートやトレーニングルームがあります。テレワークが続き、運動不足が気になる方や体を動かすのが好きな方は、亀城公園がおすすめです。公園内をウォーキングしたり体育館で本格的な運動をしたりなど、自分の体力に合わせて体を動かせますよ。

刈谷市美術館

近現代の絵画や絵本原画、新聞の挿絵など幅広いジャンルの美術品を見て、感動した気分を味わいませんか。刈谷駅から南へ徒歩約10分のところに「刈谷市美術館」があります。刈谷市美術館は1983年に開館し、市民が芸術への親しみと理解を深める役割を担ってきました。

1990年から本格的な作品収集を始め、2022年時点では3,600点以上を所蔵。地元愛知に関連した作品をはじめ、保有するジャンルは多岐にわたります。特色ある企画展や定期的に展示物が変わる常設展で、訪れる人を楽しませてくれるスポットです。館内の展示室は市民ギャラリーとしても使用されています。市民が作成に取り組んだ書道や彫刻、写真などを展示できる場です。

美術館の敷地内には茶室の「佐喜知庵(さきちあん)」があり、和の雰囲気も味わえます。美術館の開館に合わせて、トヨタグループからの寄付金を受けて建てられました。トヨタグループ創始者の豊田佐吉の「佐」、トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎の「喜」、知識の「知」を合わせて、命名された茶室です。13時から15時30分までの数量限定ですが、中では抹茶とお菓子がいただけます。日本庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

刈谷市美術館の周辺は、文化施設が集まるエリアとして整備されています。美術館のすぐ西隣に建つのは刈谷市中央図書館です。刈谷市が市制制度を施行する前からあり、2015年には創立100周年を迎えました。70万冊以上の蔵書数は市内最大規模。開館時間は9時から18時までですが、4月〜9月の期間は1階のみ19時までです。コロナ禍の中で図書を借りる際の不安を軽減するため、図書除菌機を2021年から設置しています。

刈谷駅の南側にある総合文化センターは、公演会や市民講座などさまざまなイベントを実施する施設です。市民の文化活動や生涯学習を支えるため2010年にオープンしました。何かを見たり聴いたりして感動したいというときは、刈谷市美術館周辺にお出かけがおすすめですよ。

刈谷市のオススメイベント

最後に刈谷市のオススメイベントをご紹介します。毎年多くの人が訪れるイベントも刈谷市内のお部屋なら、気軽に参加できますね。

刈谷万燈祭(まんどまつり)

刈谷万燈祭は愛知県の無形民俗文化財に指定されており、200年以上も続く伝統的なおまつりです。刈谷市駅から徒歩約5分、または刈谷駅から徒歩約15分のところにある「秋葉社」の祭礼が万燈祭の始まりだとされています。町内安全と火難防除の祈願をするおまつりで、1778年の祭礼に初めて万燈が登場しました。

万燈は和紙と竹ひごで作られている武者人形の形をした「万燈」を若者たちがかつぎます。軽い素材でできているものの、高さ約5メートルもあるため重さは約60キロ。笛と太鼓の音色に合わせて巨大な万燈が舞い踊る様子は迫力満点です。

毎年7月下旬の土日の夜、2日間にわたって開催されます。「天下の奇祭」ともいわれるおまつりに訪れる人は2日間で10万人以上。1日目では万燈の練り歩きがおこなわれます。おまつりの開始時刻は17時頃です。日が沈んだあとの暗いなかを火を灯した万燈が舞う様子は、とても幻想的ですよ。2日目は、市内を練り歩いた万燈が秋葉社の境内に集まり、舞を奉納します。

おまつりで使用される万燈は、実は地区ごとに毎年手作りしているもの。おまつりが始まる何ヶ月も前から準備をスタートします。町内や企業が思いを込めて作り上げる巨大な作品です。伝統技術の継承や地域住民の連帯を評価され、2018年には「ふるさとイベント大賞」の内閣総理大臣賞を受賞しました。

おまつりの期間中は、練り歩きや屋台の出店などで、刈谷市駅周辺で交通規制が実施されます。刈谷駅や刈谷市駅に近いのお部屋なら、万燈祭開催中の交通規制でも気軽におまつりに行けますね。

刈谷市の新生活はマンスリーマンションがオススメ!

名古屋市から約30キロ離れた刈谷市は、自動車関連企業が集まり発展してきました。刈谷駅が交通拠点として、周辺の開発が進み今後もさらに整備が進められる予定です。名古屋市内へ電車で、約30分でアクセスできる利便性の良さから、住みやすいと人気の街。幹線道路や高速道路もあり、マイカーでの移動のしやすさも魅力です。

駅から少し離れると自然豊かな公園がいくつもあり、季節の変化が楽しめます。気分のリフレッシュもできるスポットもある刈谷市に住むならまずは、マンスリーマンションで「お試し住み」をしてみませんか。マンスリーマンションなら短期間の契約が可能です。

敷金礼金も不要で、部屋には家具家電がそろっています。手軽に新生活を始めてみて、刈谷市の住心地が気に入ってから本格的な引っ越しでも遅くはありません。通常の賃貸物件より簡単な手続きで、気軽に新生活をスタートしましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。