街歩き「刈谷」(愛知県)|商業エリアと文教施設のバランスに優れた街|vol66

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は愛知県刈谷市に位置する刈谷駅周辺を散策しました。

- 「刈谷」学びや遊びのスポットがぎゅっと詰まった街 -

刈谷駅から西側の様子。

刈谷市は西三河地方西端に位置する人口約15万3千人の街です。豊田グループの企業が多く、自動車工業都市でもあります。刈谷駅も、豊田紡織が工場を建てたのをきっかけに、系列企業が進出。駅の利用客も増加し、工業都市として発展してきました。現在は刈谷市の玄関口になっている刈谷駅です。

駅からすぐの場所には複合商業施設が2箇所もあるため、普段のお買い物には困らないでしょう。また、飲食店が充実しているのも魅力。近年は駅前の開発も進んでおり、ペデストリアンデッキを設置し、北口と南口それぞれにイベント広場を設けています。コンサートホールもあるので、イベントやコンサートなどの催し物をチェックして出かけるのも楽しそうです。

駅周辺には多くの公園が見られるほか、リーズナブルな料金でさまざまな乗り物が楽しめる児童遊園や、科学が学べる施設などがあり、子育て世帯にはぴったりの街であるといえるでしょう。

今回は、お買い物はもちろん、遊んだり学べたりができるスポットが充実している刈谷駅周辺を散策しましょう。

- 「刈谷駅」は2路線が乗り入れる駅でアクセスに便利 -

刈谷駅北口の様子。

刈谷駅は、JR東海の東海道本線と名鉄の三河線が乗り入れる駅です。北側にJRの駅が、南側には名鉄の駅があり、双方は隣接されているため、乗り換えもスムーズ。JR刈谷駅の乗車率は、名古屋駅と金山駅に次いで3番目に多いのも特徴です。刈谷駅が人気の街であることが伺えますね。

JR刈谷駅は、JR線上の豊橋から岐阜駅の間にある駅です。JRの快速特急を利用すると、乗り換え無しで名古屋駅まで約18分、金山駅までは約17分で到着できます。名古屋方面への通勤や通学に便利な駅といえます。また、名鉄三河線上では、碧南駅から猿投駅の間にあるのが名鉄刈谷駅です。

JR刈谷駅のホーム。隣には名鉄線のホームが見えます。

階段を利用して改札口に向かいます。

ホームにはエスカレーターとエレベーターも完備されています。

JR刈谷駅の改札口の様子。

改札口付近にあるボードの絵が素敵。

改札口を出たすぐの場所にあるコンビニ「Kiosk」

JR刈谷駅は、島式2面4線を持つ地上駅です。橋上駅舎のため、改札口は2階にあります。ホームから改札口まではエレベーター・エスカレーター・階段が利用できるため、どなたでも快適に利用可能です。JRのホームからも名鉄電車のホームが見えますよ。2階にある改札口を出てすぐの場所には、駅構内でよく見られるお馴染みのコンビニ「Kiosk」があります。

名鉄線のホームの様子。

名鉄刈谷駅の改札口。ホテル「東横イン」が隣接しています。

名鉄刈谷駅の改札口に併設されているカフェ「ドトールコーヒー」

名鉄刈谷駅は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅です。橋上駅舎のため、改札口は2階にあります。階段とエレベーターを利用してホームまでの移動が可能なため、どなたでも快適に利用できます。2階の改札口を出ると、ホテル「東横イン」が隣接されているため、駅から直結で宿泊できるのもポイントです。また、コーヒーと軽食が楽しめるカフェ「ドトールコーヒー」も併設されています。

駅から広がるペデストリアンデッキ

地上に降りる際にはエレベータの利用も可能です。

橋上駅舎である刈谷駅は、広々としたペデストリアンデッキが南北に広がっています。これにより交通の利便性と安全性が期待できます。実際にペデストリアンデッキを歩いてみましたが、北口と南口のそれぞれ駅前にある大きな道路を越えて目的地に向かえるため、信号待ちをするストレスもなく、快適に移動できることを実感しました。

ペデストリアンデッキと繋がる複合商業施設「みなくる刈谷」

刈谷駅のシンボルマークでもある広場。

複合商業施設である「みなくる刈谷」にもペデストリアンデッキを利用すると直結で行けます。屋根があるため、雨の日でも快適に移動できるのは大きなポイントですよね。「みなくる刈谷」は、スーパー「バロー」のほかにも、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、スポーツクラブ「アクトス」などの専門店が入っています。また、気軽に楽しめるイタリアンレストラン「サイゼリヤ」、ラーメン屋「スガキヤ」が入っているのも魅力です。お買い物や外食が楽しめる施設です。

- 南口エリア -

刈谷駅南口から南東の景色。

南口にあるロータリーの様子。

南口付近の様子。

それでは刈谷駅南口から出て、周辺を散策してみましょう。南口エリアは、複合商業施設があるうえに、児童遊園や美術館、コンサートホールなどさまざまな施設が散財しているエリアです。小さなお子さんがいる家族はもちろんですが、ゆったりと休日を過ごしたい方にもおすすめです。

駅前には大きな商業施設や公共施設、マンションなどが立ち並びますが、駅から離れるとすぐに戸建てやアパートが立ち並ぶ閑静な住宅街に入っていきます。

お子さんがいる家族におすすめ!科学博物館と児童遊園で一日遊ぼう!

刈谷駅南口から東側の様子。線路沿いを歩いて行きます。

科学博物館「夢と学びの科学体験館」の看板が見えてきました。

プラネタリウムも入っている「夢と学びの科学体験館」

子供たちの楽しそうな声が聞こえてくる「刈谷市児童遊園」

「刈谷市児童遊園」の案内図。さまざまな乗り物が楽しめます。

刈谷駅南口から線路沿いを東に向かって約12分の場所に、科学博物館「夢と学びの科学体験館」と「刈谷市児童遊園」が見えてきました。2つの施設が併設されています。

科学博物館「夢と学びの科学体験館」では、科学体験講座とサイエンスショーが楽しめる施設。科学に触れながら楽しく学ぶことができます。科学体験講座では、スライム作りや燃料カー作りがおこなわれていました。科学体験講座とサイエンスショーは毎月内容が変わるため、飽きずに通えるうえに、さまざまな視点から科学を学べるとても魅力的な科学博物館です。訪れた日も、小学生くらいのお子さんが賑わっており、人気の様子が伺えましたよ。完全予約制です。

児童遊園といえば、ブランコやアスレチックが楽しめる複合型遊具が備わった公園を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし「刈谷市児童遊園」には、キッズコースターやメリーゴーランド、ゴーカートなどの遊具が揃っており、まるで遊園地にきたような気分。乗車料金が1人1回20〜100円で楽しめるのがポイント。家族でパターゴルフを楽しんでいる姿も見受けられました。人気の施設のようで多くの子供たちで賑わっている声が施設の外まで聞こえてきましたよ。

2つの施設は併設されているため、子供たちは一日中楽しめそうです。

広々!テニスコートが隣接された「住吉公園」

駅から南側の様子。アパートや戸建て、工場などが立ち並びます。

歩いている途中、小さなテニスコートから楽しそうな声が聞こえてきました。

科学博物館と児童遊園から南へ向かって歩いていきましょう。静かな住宅街に入っていきます。途中で小さな公園のテニスコートでテニスを楽しんでいる人たちの姿が見られました。

大きな広場がある「住吉公園」。奥には遊具が設置されています。

4面もあるテニスコート。

どんどん南のほうへ進むと、さらに大きな公園「住吉公園」に到着しました。広々とした公園に電車の形をした遊具やブランコなどが設置されています。桜の木々が見られたので、春になるとお花見も楽しめそうです。隣には広々としたテニスコートが設置されています。

ゆったりと過ごしたい日に。「刈谷市美術館」と「刈谷市中央図書館」

「刈谷市美術館」「刈谷市中央図書館」がある通りの様子。

住吉公園からは、刈谷駅方面に向かって歩いて約6分の場所に、「刈谷市美術館」「刈谷市中央図書館」が見えてきました。

洗練された外観デザインの「刈谷市美術館」

庭園と趣のある建物が魅力の「茶室・佐喜知庵」

「刈谷市美術館」では、地域の作家たちの近・現代美術を中心としたコレクションが収蔵されています。また、イベントの開催や市民ギャラリー展も開催されているため、何度訪れても新しい作品に出会えるのが魅力。ぜひ地元の作家たちが作成した美術品に触れてみてくださいね。

美術館には「茶室・佐喜知庵」が併設されています。抹茶と和菓子が気軽に楽しめる茶室です。茶室名は、トヨタグループ各社からの寄付金を受けて設立されたことから、トヨタ自動織機の創業者「豊田佐吉」とトヨタ自動車創業者「豊田喜一郎」から命名されたとのこと。刈谷市内にある茶道教室の先生によるおもてなしが受けられます。休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

満足のいく蔵書数の「刈谷市中央図書館」

「刈谷市中央図書館」は、広々とした清潔感のある図書館です。自習室も広く、勉強や調べ物をする際にも、満足して利用できそうです。図書館の外ではテラス席に座り、軽食をとりながら読書する人の姿も。多くの市民の方が利用されている様子が伺えました。お話し会も開催されているため、小さなお子さんにもぴったりの図書館です。

思い思いに過ごせる「セントラルパーク」

芝生が気持ち良い「セントラルパーク(大手公園)」

「刈谷市美術館」「刈谷市中央図書館」から北へ徒歩約5分の場所に「セントラルパーク(大手公園)」がみえてきました。グリーンが綺麗な芝生の公園です。ローラースケートやキャッチボールなどで楽しんでいる子どもたちの姿がたくさんみられました。ベンチで休憩している人の姿も。遊具はありませんが、市民の人たちが思い思いに過ごせる場所となっているようです。

日用品が何でも揃う「アピタ刈谷店」

可愛い巨大ペンギンに会える「さくら公園」

「セントラルパーク(大手公園)」から刈谷駅へ戻りましょう。途中で巨大なペンギンが立っている公園「さくら公園」を通過しました。

普段のお買い物はここで完結。「アピタ刈谷店」

「アピタ刈谷店」に到着です。刈谷駅からは西へ徒歩6分の場所になります。「アピタ刈谷店」には、食料品はもちろん、衣料品や雑貨、そのほかにも飲食店などの専門店が入っています。たとえば、100均「ダイソー」や書店「くまざわ書店」、アイスクリーム専門店「サーティーワン」があります。屋上駐車場付きの4階建ての広々とした施設です。普段使いのお買い物はここで完結できるでしょう。

コンサートや講座が楽しめる!「刈谷市総合文化センター」

有名アーティストのコンサートも楽しめる「刈谷市総合文化センター」

「アピタ刈谷店」を通過して刈谷駅前に戻ってきました。駅前の西側には、「刈谷市総合文化センター」があります。「刈谷市総合文化センター」は、コンサートやイベント、講座などが楽しめる施設です。こちらの施設もペデストリアンデッキから直結しています。地上5階建てで、コンサートが楽しめる大ホール・小ホールと、講座などが受講できる生涯学習施設から成ります。有名アーティストによるコンサートや舞台などが開催されてるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

- 北口エリア -

北口エリアの様子。

次に刈谷駅の北口を出て周辺を散策しましょう。北口エリアはさまざまな商業ビルやマンションが立ち並びます。とくに駅前には飲食店が多く、繁華街でもあります。株式会社デンソーの広大な敷地も広がります。

刈谷駅北口前の様子。

北口から出てすぐの場所にあるコンビニ「Bellmart Kiosk」

北口駅前は、広々としたロータリーがあり、とくにタクシーが多い印象です。ロータリー周辺には商業ビルやマンションが数多く立ち並びます。コンビニ「Bellmart Kiosk」が駅に併設されています。

車好き必見!「デンソーギャラリー」

ペデストリアンデッキから見る北側の景色。奥に「株式会社デンソー」が見えます。

「株式会社デンソー」の入口。

敷地内にある「デンソーギャラリー」

刈谷駅から北へ徒歩約8分の場所にあるのは、「デンソーギャラリー」です。広大な「株式会社デンソー」の敷地内に、無料で楽しめるギャラリーが設置されています。刈谷駅のペデストリアンデッキからも見える「株式会社デンソー」は、国内最大の自動車部品メーカーであり、トヨタグループに属しています。

そんなデンソーの歴史と最新の技術が学べる施設が「デンソーギャラリー」です。体感型のブースやシアターなどから学べます。車好きの方にはもちろん、小さなお子さんにも社会見学としておすすめですよ。

桜の木々に囲まれた「相生公園」

大きな広場と遊具がある「相生公園」

デンソーギャラリーを出て少し歩いたところに子どもたちの元気な声が聞こえてきました。「相生公園」です。ブランコや滑り台などの遊具が充実している広々とした公園です。遊具で遊んでいる子どもの姿や、ベンチに腰掛けて友人とお喋りを楽しむ人の姿が見られました。桜の木々に囲まれているので、春が楽しみな公園ですね。

北口駅前の気になるお店をチェック!

ゆったり広々とした歩道に飲食店が入る商業ビルが立ち並びます。

北口の駅前エリアには飲食店が散財しているので、どんなお店があるか散策してみました。歩道も広々としていて歩きやすい印象です。

古民家と神社が合わさったようなカフェ「三つ目の場所」

ガラス張りで開放的。

店名に心惹かれます。

まずは神社のような趣のあるカフェ「三つ目の場所」です。古民家を改装したカフェは、独特の内装で、木材が使用されているので温かみのある落ち着いた雰囲気。家や職場の次に、皆さんにとって三つ目の場所になるようにとのコンセプトから店名が付けられています。珈琲と軽食が楽しめるカフェです。コースターは絵馬として利用できるシステム。お店横のスペースに多くの絵馬が飾られていました。

入口からワクワクさせてくれる韓国専門店「ソウルマート刈谷」

カフェスペースもあります。

トロピカルジュースとヤンニョムチキンをいただきました。

次に気になったお店は、韓国専門店「ソウルマート刈谷」。海外のお店のような派手な外観で目立つため、すぐに目に飛び込んできます。韓国の食品やコスメが手に入るお店です。とくにカップ麺とお菓子が充実していました。いつも韓国専門店ではラーメンの辛さが分からなくて困っていたのですが、ソウルマート刈谷では、カップ麺の辛さのレベルを表にして紹介してくれています。

また、カフェスペースも設けてあります。珈琲やジュースと、バーガーやチキンなどのメニューが楽しめます。私も少し休憩したいので、トロピカルジュースとヤンニョムチキンを注文。サクサクとしたチキンと甘辛ソースを絡めて美味しくいただきました。エア韓国を味わえるお店ですよ。

ソウルマート刈谷から刈谷駅までは徒歩約5分で戻ってきました。

- 整備された駅前と買い物や遊びに充実した街 -

今回は刈谷駅前をぐるっと散策しました。刈谷駅前は開発が進んでいるところで、綺麗に整備されています。飲食店や複合商業施設が駅からすぐの場所にあるのもポイント。南口エリアには、住宅街の中に、科学館や美術館、大きな図書館などの遊びながら学べるスポットが多く散在しています。

一方で北口エリアは、商業ビルが多く繁華街の印象です。お買い物にも便利で、学びながら遊べるスポットが充実している刈谷駅は、小さなお子さんがいるファミリー層に住みやすい街であるといえるでしょう。

気になる街を見つけたらマンスリーマンションにお試しに住んでみるのがおすすめ!マンスリーマンションは敷金・礼金・仲介手数料無しで、家具家電から生活用品までそろっているので即入居が可能です。マンスリーマンションを利用して気になる街をリサーチしてみてはいかがでしょうか。是非ともチェックしてみてくださいね!

この記事を書いた人

吉永かなこ/Webライター

京都出身。関西大学文学部を卒業後、就職を機に愛知県へ。
ハウスメーカー勤務と子育てを経験し、現在は不動産管理会社で働きながらライターとして活動中です。宅地建物取引士。主に不動産記事と取材記事を執筆しています。
趣味は、旅行、カフェ巡り、読書、愛猫と遊ぶこと。運動不足解消にバレーボールも始めました。実際に訪れて見て感じた東海地方の魅力を皆様にたっぷりお届けします。