街歩き「浅草」|観光地としての魅力と暮らしやすさが両立した街|vol14
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は浅草駅の周辺を散策してみました。
羽田・成田の両空港、日光、つくばへもアクセス良好!
浅草駅には、東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・つくばエクスプレス線、さらに東武鉄道と路線が多数あります。路線によって少し離れた駅もあるので、それぞれご紹介します。
銀座線は戦前の1927年に「東洋で最初の地下鉄駅」として開業された歴史ある駅です。構内には浅草の三社祭に使われたお神輿が飾られています。「浅草に来た!」と地上に上がる前からワクワクしてきますね。出口から一歩でれば、そこはもう有名な雷門通り。お店や和装した観光客、人力車が走る光景にテンションが上がりますよ!
もう一つの地下鉄・都営浅草線は、羽田空港に急行で50分、京成線乗り換えで成田空港に1時間程で行けるため、空港の利用が多い方にも便利。構内には様々な浅草の店の案内があり、どんなお店があるのか下調べもできます。
東武鉄道・浅草駅は、東武スカイツリーライン、伊勢崎線、日光線などの路線のターミナル駅です。なんとスカイツリーは約5分で行けてしまう近さ。栃木県の観光地・日光や鬼怒川へも特急列車で約2時間で移動できます。浅草の観光も良いですが、他の観光地へ旅行する際にも大変便利ですね!
さらに、少し離れた国際通りの方にはつくばエクスプレス線(TX)浅草駅もあります。TX線は最高運転速度130㎞/hという速さで走り、茨木のつくば駅から最短39分で着いてしまいます。なおどの駅も徒歩圏内ではありますが、TX線は銀座線から徒歩7分の場所にあり、乗り換えはやや時間がかかるので注意です。
改めて歩くと発見の連続!「浅草寺」で心を清めて
まずは言わずと知れた浅草の名所・雷門から歩いてみましょう。2022年1月の現在、コロナウイルスの影響で外国人観光客は減ったものの、それでも大勢の人が写真を撮っている様子が見られます。
雷門のシンボルである「大提灯」は江戸時代から吊るされていた古い歴史をもち、一度は火災で消失しましたが、1960年に故・松下幸之助氏により再建されました。なんと高さ3.3メートル、直径3.9メートル、重さ700キロもあります。写真で何度も見ている人も、間近で見たら「なんて大きいんだ…!」と思わず言いこぼしてしまうほどです。
雷門をくぐると、賑やかな仲見世通りが見えてきます。この仲見世通りは長さ約250m、両側に土産物、菓子などを売る商店が立ち並ぶ、これぞ「浅草!」という感じの有名な観光通りです。店舗は全部で90近く並んでいるとのこと。
人形焼きの作業工程を窓越しで実演しているお店もあり、お団子、いちご大福、芋ようかんなど、様々な美味しいスイーツのお店がいっぱいです!きっと一日じゃ食べきれませんね。
賑わう仲見世通りを過ぎると、「宝蔵門」という建物が見えてきます。942年の平安時代に創建された後、幾度も焼失を繰り返して今の門は1964年より再建されたもののようです。両側には高さ4.5メートル、重さ500キロの仁王様が魔除けとして立ってくれています。こちらも迫力満点です。
宝蔵門をくぐると、いよいよ浅草寺の本堂が見えてきました。線香の煙がもくもくと立つ常香炉の煙は悪い部分が治るとの言い伝えがあり、煙を浴びて身体に擦りつける人々の姿が見られます。
本堂には美しい金色の「聖観世音菩薩」像があり、撮影禁止なのでお見せできないのは残念ですが、見ていると心が洗われて静かで落ち着いた気持ちになりますよ。おみくじも売られており、運試しにやってみるのもいいでしょう。
寺院のお隣にはトイレと休憩スポットがあるので、賑やかな人の多い境内から離れてゆっくり休むこともできます。浅草寺は他にも影向堂や六角堂など、見切れないほど様々な建造物が存在し、それぞれ建てられた歴史や意味合いを調べると非常に楽しいですよ!近くに住めば、じっくりと見て歩き回ることもできそうですね。
浅草駅周辺には、なんと70近くの商店街!お気に入りを見つけましょう
今度は少し商店街を歩いてみましょう。浅草にはなんと67の商店街があり、一つ一つ特徴があって非常に面白いんです。
浅草最大のアーケード街である新仲見世通り、居酒屋が集まるホッピー通り、レトロな雰囲気の伝法院通、すしや通りという寿司屋が立ち並ぶ商店街もありました!写真のように歩道には屋根がついている場所が多いので、雨の日も安心してお買い物できます。
「浅草は観光地なので、お土産屋さんばかりじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。雷門通りには品揃えが評判のオオゼキというスーパーがあったり、至る所にマツモトキヨシなどのドラッグストアがあったりします。生活必需品に困ることはありません。むしろ自転車なら、ささっと気軽に買い物できたりして快適に生活できそうです。
東武線直結!浅草EKIMISEは100円ショップや子どもの遊び場も充実
浅草の商店街の喧騒から離れて、レトロな趣ある建造物の東武鉄道の駅へ戻ります。こちらの建物はかつて松屋百貨店として店舗を構えていましたが、2012年より改装して「浅草EKIMISE(エキミセ)」となりました。
といっても松屋がなくなったわけではなく、地下、1、2階に店舗があり、とくに「浅草ごちそう横丁」で美味しいデパ地下グルメ・食料品を購入できます。4階からはSeriaやABCマート、家電量販店のNojimaなど、日用品・雑貨、文具・服飾品など、庶民的なお店も勢ぞろい。子どもの室内遊具広場U.S.land、ポポンデッタwith東武鉄道ギャラリー、無料の砂場広場もあるので、子連れでも楽しいですね。
隅田川の水上バスでお台場まで!非日常的な時間を楽しもう
駅より徒歩3分雷門通りを東へ歩くとすぐに、隅田川の橋の中でも名所の一つ「吾妻橋」が見えてきました。橋の上からの隅田川の光景は、改めて自分は東京にいるんだなぁ…という気持ちにさせてくれることでしょう。
川には数々の屋形船やクルーズ船が見られますが、吾妻橋のすぐ横には「TOKYO CRUSE」と書かれた建物がありました。こちらは水上バスの発着場となっているようです。
浅草の遊覧はもちろん、日の出桟橋、さらにレインボーブリッジを通ってお台場や豊洲方面まで行けるとのこと!日中約1時間ごとに運航されています。ゆっくり風景を眺めて非日常的な時間を楽しみたいのなら、ぜひ乗船してみるのをオススメします。
不思議なオブジェの正体はアサヒビール本社!眺めの良いレストランあり
さて、吾妻橋から見えるあのひと際目立つ金のオブジェの建物は何でしょうか?初めて来た方は不思議に感じると思いますが、実はアサヒビール本社のビルなんです。高くそびえ立つアサヒビールタワーは22階建てのタワーで、壁面はビールのジョッキを、最上部は白い泡をイメージしているんだとか。その最上階にはレストランがあり、浅草を一望しながら食事やビールを楽しめます。
金色のオブジェがある建物はスーパードライホールと呼ばれており、「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表しているそうです。こちらの建物1,2階にもレストランがあり、ランチもあるので比較的手ごろな値段で飲食が楽しめます。せっかくなので、ビールを堪能したいですよね!
温泉も入れる総合ショッピングモール「浅草ROX」
浅草は商店街や個人店が多い印象ですが、実はショッピングモールも充実しています。銀座線の駅から7分、つくばエクスプレスの駅からは徒歩1分、国際通り沿いに大きく構える浅草ROX。本館には、無印やハニーズなどの服飾・日用品の他、24時間営業のスーパー西友があり、さらに上層階にはスカイツリーや浅草の街を望める「浅草ROXまつり湯」という温浴施設があります。
ROX-2GにはマクドナルドやTSUTAYA、ROX-3GにはニトリデコホームやGU、西松屋、しまむらといった日本では馴染み深いブランドが揃っています。他にもスイミングスクールやフィットネス、フットサルクラブもあって習い事にも最適!あちこち歩いての買い物も良いけど、ここなら全部揃っていて便利ですね。
ユニクロが浅草とコラボ!和を基調とした作りに魅力
エンターテイメントの聖地である六区ブロードウェイ商店街に、なんともユニークなユニクロを発見しました。こちらのユニクロは2021年の5月にオープン。浅草の街並みに合わせて「江戸文字」や寺社や仏閣によくある「千社札」のPOPやポスターが飾られ、こんな和風なユニクロはかつて見たことありません。
1,2階に広い店舗があってもちろん品揃えも良いですが、地域とのコラボ商品も売っていたり入口には「UNIQLO」と書かれた大提灯があったり、浅草への愛を感じます。
こだわりの道具店が170店舗も!「かっぱ橋道具街」
浅草の有名な商店街をもう一つ見ていきましょう。銀座線の駅から浅草通りを徒歩4分、菊屋橋交差点から始まる「かっぱ橋道具街」は、全長800mおよそ170店舗が並ぶ大規模商店街。おもに調理器具等の専門道具が売られています。1日ではとても回り切れない店舗数ですね…!
飲食店業務用のものばかりなのかというイメージでしたが、家庭で普通に使うお箸やお皿、鍋、包丁など、何でもありますよ!ぜひこだわりの一品をみつけてみてはいかがでしょうか。
浅草文化観光センターから街を一望!夜景もキレイ
最後にご紹介するのが、駅から徒歩2分。雷門の目の前にある「浅草文化観光センター」という案内所です。2012年にリニューアルされ、建物は広々とキレイでグッドデザイン賞も受賞しているのだとか。
伝統と歴史。ワクワクが詰まった魅力あふれる街。
観光案内のほか様々な用途で使用されていますが、中でも8階の展望テラスは無料で浅草の街やスカイツリーを一望できるビュースポットとなっています。午後9時までやっているので、抜群にキレイな夜景も観られますよ!授乳室や調乳室、ベビーカーの貸し出しなどもあるので、子連れでも安心して浅草を歩くことができます。
観光地だけじゃない。浅草の魅力を住んで体験しましょう。
駅周辺をぐるっとまわる街歩きシリーズ「浅草編」はいかがでしたか?浅草は観光地で住みにくいのではないか?という不安の声もあるかと思います。しかし歩いてみると、浅草ならではの魅力的な商店街、ショッピングモール、子どもにも優しい施設も沢山あり、暮らしやすさも充分。伝統と歴史ある街でワクワク充実した生活が送れるのではないかと感じました。
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