街歩き「押上」|「観光客」と「住民」が心地よく共生する水辺の街|vol11

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は押上駅の周辺を散策してみました。

なぜ、スカイツリーは押上にできたのか?

東京スカイツリーが建設された1番の目的は、東京タワー周辺の超高層ビル林立による電波問題解消のためだといわれています。

しかし一方で、もう1つの目的がありました。それはスカイツリーの出資元である「東武鉄道」による東地区を活性化させたいという強い想い。

もともと東武鉄道は東京の東地区を基盤とした企業のため、押上のほかに建設用地の確保をできたことや押上の地元住民や民間企業など地域が一体となり自ら誘致に乗り出したこと、東京屈指の観光地「浅草」から近いことなどが誘因し、押上・業平橋がスカイツリーの建設地になったのだそう。

それに加え押上・業平橋周辺には多数の路線が走り、羽田や成田へ移動しやすいこと、東京駅にも直線で5㎞、新宿・渋谷などへアクセスしやすいなど観光名所として恵まれた立地であることも要因の一つでしょう。

今回そんな押上を散策してみて、スカイツリーと水辺のある環境の素晴らしさを肌で実感しました。

観光地としての街づくり、住民の暮らしやすさ、そして観光客と住民が互いに共生し、浅草から押上エリアの人と街と水の流れをつなぐ新たな取り組み「東京ミズマチ」の存在。

今回はそんな押上の中心的存在「東京スカイツリー」周辺と新名所「東京ミズマチ」を散策してみたいと思います。

乗り換えもお買い物も旅行も。とにかく便利な「押上駅」

半蔵門線と東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の改札通路

スカイツリータウンの東側に位置する「押上駅」。東京メトロ半蔵門線・東武スカイツリーライン(伊勢崎線)・都営浅草線・京成押上線の4路線が乗り入れます。東京屈指の観光地とあり、改札の中は通常の駅よりもかなり広々としています。

大手町、渋谷方面などの都心へは1−3番乗り場、北千住、久喜、南栗橋など埼玉方面へは4番乗り場とホームが分かれています。4番線は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)との乗り継ぎ駅で、東武日光線、東武伊勢崎線へ直通しています。

半蔵門線、都営浅草線、京成押上線は始発電車があり便利です。とくに半蔵門線は始発電車の本数が多いため、座って通勤・通学が可能ですよ。

売店「LAWSON METRO’S」電車に乗る前にちょこっと買い足し!

観光地とあり、改札内・外ともにたくさんのコインロッカーが設置されています。ホーム行きへのエレベーターもバッチリついていますので、スーツケースなどの大きな荷物の方も安心ですね。

とても広々とした改札内ですが、駅ナカのお店は「LAWSON METRO’S」のみです。お買い物は、改札に入る前に済ませたほうが良さそうです。

その他の特徴として、プリクラ機や外貨自動両替機、モバイルバッテリーレンタル機などの観光地ならではのものから、駅ナカのプライベートオフィス「Coco Desk」もありました。国内のみならず海外からも観光客が訪れるため、多様なニーズに応えられるよう最新の設備が整っています。

コインロッカー、セブンティーンアイス、そしてなぜかリンゴの自動販売機?!

写真右側にあるリンゴの自動販売機は、カットしたリンゴを手軽に食べられる自動販売機で、皮付きと皮なしも選べます。個人的には、はちみつがかかった生りんごが気になりました(笑)

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」だそうです。朝ごはんを食べそびれたときや残業で遅くなった日の夜食などに重宝しそうですね。

「東武スカイツリーライン」は業平方面、「都営浅草線」「京成押上線」は押上方面へ

今回は押上方面にある「スカイツリータウン」からチェックしたいと思います。

【改札出口付近】成田、羽田への乗り換えも分かりやすく書いてありました!

改札を出て右手側通路にATMとコインロッカー有り!

この写真は業平方面(B1・B2)へ行く通路です。業平方面なのに間違えて押上方面の改札から出てしまっても、スムーズに移動できそうです。

スカイツリータウンへ直結!乗り換えも便利

左手側:スカイツリータウンの連絡フロア、奥:都営浅草線と京成押上線の改札

「都営浅草線」と「京成押上線」の改札は直進で100メートルほど。乗り換えで迷うことはなさそうです。

「都営浅草線」と「京成押上線」改札前の風景

改札脇には小ぶりなファミリーマートがあります。お店に入ってみたのですが、なぜか不思議な感覚。天井は通常の店舗に比べかなり低く、小さく限られた空間にお菓子やパン、タバコがずらーっと並べられていました。

他の店舗よりも充実しているように感じるのは気のせいでしょうか?他にもファミマカフェやファミチキ、肉まんなどのホットフードもしっかりと揃えられています。小さいながらも、不思議とワクワクする駅ナカコンビニです!

ースカイツリータウン周辺はどんな場所?ー

観光だけではもったいない!毎日通いたい「癒し」と「くつろぎ」のスポット

B3F 押上駅連絡フロア 特設会場で開催された「ストロベリーマーケット」の様子

押上駅改札を出るとすぐに見えてくるスカイツリータウンへの連絡フロア。ここのエントランスでは、季節ごとにさまざまな催し物が開催されています。

この日はフルーツサンドにイチゴモンブラン、イチゴ大福とイチゴ、イチゴ、イチゴ…の「ストロベリーマーケット」出店。ここだけでなく、スカイツリータウン全体として「イチゴフェア」を開催し、イチゴを使った食事やイチゴのお財布、マスコットなど、各店舗の特徴に合わせたイチゴ製品が楽しめるイベントのようです。

通勤・通学で押上駅を利用される方は帰りに気軽に立ち寄れるので、毎回どんなイベントを開催するのか、楽しみになりそうですね。

B3F 押上駅連絡フロアの様子

スカイツリータウンのエントランスにも同じく小ぶりなファミリーマートがありました。でも個人的には、浅草線改札前のファミリーマートがお気に入りです。まるでお菓子の洞窟に潜り込んだような、狭くてぎゅっと凝縮された空間がたまらなく好きです。

1Fソラマチ商店街の風景

エスカレーターを昇って最初に見えたのは、1F East Yardに位置する「ソラマチ商店街」。全長120mの通路の両脇には、日本各地のグルメから、雑貨、ソラマチ限定のお土産まで、32店舗(2022年1月現在)が軒を連ねています。

1フロアにさまざまなジャンルのお店が揃っているので、乗り換えの合間やお出かけの移動途中でも気軽に立ち寄れそうですね。

ソラミ坂広場前のロータリーの風景

ソラマチ商店街と反対側、外のエリアにソラミ坂広場前のロータリーがあります。錦糸町・両国駅方面、東武鐘ヶ淵方面、東武東あずま・京成八広駅方面への100円バス乗り場がありとても便利。タクシーもたくさん待機しています。

押上駅出てすぐ!生活必需品が揃う「ニトリ」と「LIFE」

ソラミ坂広場前のロータリーから道路を挟んですぐにある「ニトリ押上駅前店」と「ライフ セントラルスクエア押上駅前店」。ライフは生鮮食品を扱う地下と総菜や酒類、生活用品を扱う1Fの2フロアに分かれています。

ニトリは21時までの営業ですが、ライフは深夜0時まで営業していますので、帰りが遅くなっても、お惣菜などを買い足せるためとても重宝します。駐車場付きで2,000円分のお買い物をすると90分無料、5,000円分なら150分駐車料金が無料になるそうですよ。週末のまとめ買いなど、車で来てもゆっくりとお買い物できそうですね。

実は穴場スポット!押上駅前自転車駐車場

駐輪場なのに駐車場?ちょっと不思議なネーミングですが、こちら「押上駅前自転車駐車場」は、いろんな意味で穴場スポットなんです。

こちらは区営駐輪場で、収容台数2600台と区内トップクラス!また利用料は1日100円と、とてもリーズナブルなんです。さらによく見ると、屋根の部分が屋上緑化してあり、スカイツリーをゆっくりと眺められる展望テラスになっているんですよ。

実はこちらの駐輪場、スカイツリーを訪れる方や近隣住民の憩いの場となるよう、「丘」をイメージしてつくられたそう。また癒しスポットとしてだけでなく、太陽光発電や雨水タンクなども配置され、環境にも配慮された建物なんです。

この日は、体力づくりをしている方や、横穴の休憩スペースでくつろぐ方、お散歩に訪れた親子など、静かな空間でゆっくりとスカイツリーを望む景色を堪能されていましたよ。

光と風が通る気持ちのいいデッキ。実は雨水の集水装置としての役割を担っています。

エレベーターもありますが、回廊のようなスロープを歩くのも楽しい!

とうきょうスカイツリー駅付近の高架化工事の様子(令和7年3月完成予定)

高架化により踏切による渋滞の緩和と、線路があることで分断されていた南北の市街地への行き来がスムーズになります。

イーストタワーに覆いかぶさるモクモクの雲がおもしろくてパシャリ!

「押上駅前自転車駐車場」の展望デッキから見るスカイツリータウン

ソラミ坂広場から4Fのスカイアリーナをお散歩

今まで何度か訪れているスカイツリータウンですが、ソラミ坂からの景色はまた新たな発見があります。スカイツリーを見上げながら、ゆっくりと階段を上っているとなんだか本当にどこかの街へ訪れたよう。開放的なオープンモールだからこそ、そう感じさせるのかもしれません。

トトロと一緒にスカイツリーを見上げてみます。イーストタワーとどんぐり共和国に挟まれたスカイツリーもなかなか乙です…。

2F 屋外デッキにはイスやテーブルがあって、一息できそう。

トトロに会えるお店「どんぐり共和国」

トトロのグッズがすべて揃うと言われる「どんぐり共和国 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」。

どんぐり共和国の前を通ったら、ついつい入らずにはいられません。入口では「ニマッ」と大きな口を開く「ねこバス」がお出迎えしてくれます。店内には、トトロとバス停が並ぶエモい撮影スポットやお手頃価格のミニミニトトロもいますよ。

注意点は、ここへ入ったらしばらくは出てこられないこと(笑)

お時間があるときにゆっくりと立ち寄ってみてくださいね。

絶景を楽しめる「タリーズコーヒー 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」

こちらのタリーズコーヒーは、美味しいカフェをいただきながら、絶景を楽しめると密かに人気のスポット。

ソラミ坂広場を見下ろしたり、線路風景を楽しんだりと、景色を眺めながらゆったりと過ごせます。また、カウンター席にはコンセントがあるため、レポートの作成やテレワーク時の気分転換にも最適。

オススメの時間帯は、色とりどりのイルミネーションを楽しめる、夕暮れから夜にかけて。フードメニューも美味しいと評判なので、タリーズコーヒーで夜カフェを楽しんでみてはいかがですか?

スカイツリーを下から見上げてみて!4Fスカイアリーナ

4Fのスカイアリーナに到着しました!エスカレーターもありましたが、景色を楽しむために、あえてゆっくりと階段を上ってきました。まるで空に浮かんでいるような星のモチーフは、夜になると美しい光を放ちます。いよいよ夜のスカイツリータウンを訪れたくなってきました。

スカイツリーの真下で楽しむアイススケート

スカイツリーの冬の風物詩。アイススケート場が2年ぶりに帰ってきました!新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、これまで延期となっていましたがついに解禁されたようです。

昼間は青空の下、夜は夜景の広がる中でのびのびとスケートを楽しめます。夜空とスカイツリーのイルミネーションを眺めながらの氷上デート。なんてロマンチックなんでしょう!この日は天気も良く爽快な青空の下で、カップルや親子連れがアイススケートを楽しんでいましたよ。

スカイツリー展望台とセットでお得なチケットも発売されているようです。スケートを楽しんだあとは、ぜひ上からの景色も眺めてみてくださいね。

スカイツリーの真下から見上げたショット

スカイアリーナに訪れたらぜひ、下からスカイツリーを見上げてみてくださいね。大空を突き抜けるようなスカイツリーの優美な姿を間近で見られます!このまま空を眺めていたいところですが、まだまだ行ってみたい場所があるので、そろそろ下界へと降りたいと思います。

東京の名所をつなぐ「とうきょうスカイツリー駅」

とうきょうスカイツリー駅はスカイツリータウンの西側、押上駅と反対側に位置します

スカイアリーナから「ソラミ坂」を背に直進すると西側の「ハナミ坂」があります。ハナミ坂をひたすら下り、地上に到着すると見えるのが「とうきょうスカイツリー駅」。押上駅とは反対のスカイツリータウンの西側にあり、浅草から群馬県の伊勢崎を結ぶ東武伊勢崎線が乗り入れます。

スカイツリーから東京屈指の観光地「浅草」まで3分で移動できとても便利!また北千住・埼玉方面へは、とうきょうスカイツリー駅と押上駅両方利用できます。

ただし、とうきょうスカイツリー駅に停車する電車は各駅停車しかなく、北千住・春日部など伊勢崎方面へ最短でアクセスしたい方は曳舟での乗り換えが必要です。途中で乗り換えをしたくない方は、特急が停車する押上駅を利用すると便利ですよ。

ステーションストリートの風景

東から西へとスカイツリータウンを横断しましたが、まだメインの「ソラマチひろば」へ行っていなかったので、スカイツリータウン1Fの中央付近へと移動します。

写真はとうきょうスカイツリー駅とスカイツリータウンをつなぐ「ステーションストリート」。今人気の「♯ワークマン女子」や待ち合わせに便利な「エクセルシオールカフェ」などがあり、移動途中にもショッピングを楽しんだり、カフェで休憩したりできますよ。

1F フロアには各ショップの他にタクシーやシャトルバス乗り場があります。シャトルバスは上野・浅草・スカイツリータウンをダイレクトに回遊する「上野・浅草線」、その他に「羽田空港線」、「東京ディズニーリゾート線」の3系統です。各観光地や空港へダイレクトに移動できるのは、移動の負担も少なくなるので嬉しいですね。

通りがかりにもひと休みできる「ソラマチひろば」

夏は丸い円を描いた地面から、水が出てきて噴水ひろばへと様変わりします。

子どもはもちろん、大人の方も水の音とマイナスイオンで「涼」を楽しめますよ。お散歩途中のわんちゃんは、あまりの居心地の良さに円の中央部分に座り込んでしまいました。優しい飼い主様で、わんちゃんが立ち上がるまでじっと待っていらっしゃいましたよ。

メルヘンの世界へようこそ「ムーミンカフェ」

お買い物やお散歩途中の休憩に嬉しいテラス席が豊富にあります

この日は1月の冷たい風は吹くものの、暖かい日差しも降り注いでいたため、カフェテーブルやベンチでくつろぐ方の姿がちらほらと見受けられました。屋外エリアのため、わんちゃんとお散歩途中のカフェスポットとしても利用できそうですね。

ソラマチひろばでは「ムーミンカフェ」がとても人気のようです。かわいいムーミンの仲間たちと一緒にお食事できたり、ムーミンやニョロニョロなどキャラクターをあしらった写真映え抜群のフードメニューがあったりと、ムーミン谷の世界観にどっぷりと浸れますよ。店員さんの接客対応も素晴らしく、心もホッとできる癒しカフェです。

ー「ソラマチ」から「ミズマチ」へ川の流れに沿って散策

北十間川の川沿いの遊歩道を歩いてみます。水の流れや噴水の水音、心がすーっと洗われるようです。

地域の方が協力して育てているパンジーが歩道を彩ります。プランターの一つ一つに手書きでメッセージカードが添えられていました。あたたかい言葉にお花も人間もほっこりします。

川とスカイツリーを眺めながらひと休み。

とうきょうスカイツリー駅近くのバス停。豊洲・築地・新橋方面へとアクセスできます。またまたスカイツリー駅近くまでやってきました。こちらからも路線バスの発着があるようです。この道路を渡って、ミズマチへと移動します。

押上の新名所「東京ミズマチ」

東京ミズマチ「イーストゾーン」入口付近の風景

先ほどの交差点から徒歩4分、ずっと訪れてみたかった押上の新名所「東京ミズマチ」にやってきました。ここは想像以上の絶景癒しスポットでした。

2020年6月にオープンしたばかりの東京ミズマチは、浅草駅からとうきょうスカイツリー駅間をつなぐ、高架下と水辺の景観をマッチさせた複合商業施設。「旅をするように暮らせる街」をコンセプトに人・地域・文化が行き交い、下町の魅力に出会えるスポットです。

「イーストゾーン」小梅橋から源森橋(げんもりばし)までの区間

水辺の情緒あふれる風情とマッチしたオシャレなショップが立ち並びます

北十間川親水テラスに点々と設置されている「mizube bar」

こちらは日本大学理工学部海洋建築工学科の親水工学研究室が考案した、水辺でゆっくりとお食事を楽しめるポータブルカウンターシステム。フードメニューやカフェのドリンクをテイクアウトして、水辺でゆっくりとお食事ができますよ。

スポーツもカフェも楽しめる!「LATTEST SPORTS(ラテストスポーツ)」

かわいらしいシロクマさんが目印のラテストスポーツ。ダウンフロアを施したオシャレなテラスデッキが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。実はこちら表参道や海老名で人気のカフェで、今回ミズマチへの出店を機に新たに、ボルダリングや砂場遊び、サイクルショップも併設しオープン。

ボルダリングは子供用と大人用スペースが分けられていて、大人用のウォールは初心者からボルダリングの日本代表選手が練習にも使用する本格的なコースもあるそうです。砂場はオーストラリアから直輸入したと言われる真っ白な砂で、大人も入れる広々としたスペースを確保しているため、お子さまと一緒に童心にかえって遊ぶこともできますよ。

人気のカフェスペースではWi-Fiや電源も完備し、席も100席程度あるため、ワークスペースでの利用にも良さそう。自家焙煎した本格コーヒーからアルコール、フードメニューも豊富に取り揃えているので、その日の気分でいろいろ試してみるのもいいですね。

ファミリーマートも有り!街並みにとけ込んでいます

他にもお肉とお肉でサンドしたガッツリ系ハンバーガーで人気の「shake tree DINER(シェイクツリーダイナー)」や洗濯代行・クリーニングも受け付ける「WASH&FOLD(ウォッシュ&フォールド)」などイーストゾーンには現在6店舗が軒を連ねます。

ウエストゾーンは、源森橋(げんもりばし)を挟んで向こう側。

すぐそばに横断歩道があるので、そちらを渡ります。

「ウエストゾーン」川沿いの風景

ウエストゾーンは「隅田公園」に隣接

隅田公園は子どもからお年寄りまでさまざまな年代の方が集う憩いの場

隅田公園からのスカイツリーの景色

平日は静かな隅田公園ですが、週末には観光客からこの街に住む親子連れやお年寄りなど、多く人でにぎわいを見せるそう。東京ミズマチのお店に加え、フードトラックなども出店するため、ランチ難民になることなく一日中楽しめます。

また公園を北側へ進むと1回2時間30円で釣りができるシュールな釣り堀があります。ただし、釣った魚の持ち帰りはできないので注意してくださいね。釣り竿とエサは売店にない場合もあるため、持参したほうが良さそうです。

食パン「ムー」が人気のベーカリーカフェ「むうや」

店舗入口には焼き上がり時間を掲示してあります

「むうや」は、表参道で人気のベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」で看板メニューとなっている食パン「ムー」がメインのお店。「むー」をイメージしたキューブ型の照明やモチーフなどおもしろいデザインが施されています。

木目調の店内にはボックスに囲まれたお座敷のような席もあり、くつろぎ空間に癒されます。パンをテイクアウトして、隅田公園でランチしたり、おうちに持ち帰って翌日の朝食にするのもいいでしょう。入口のボードに焼き上がり時間も細かく表示してあるので、お目当てのパンの焼き上がり時間に合わせて訪れるのもいいですね!

川沿いでいただく和スイーツ「いちや」

真っ白な外観に黒のシンプルなロゴがオシャレな「いちや」。どら焼きと大福の種類が豊富で、北海道産高級大粒小豆「豊祝(ほうしゅく)」の餡子を使用した、甘すぎない上品なお味が特徴です。

店内のイートインスペースでは、「とろりわらび餅」や「クリーム白玉ぜんざい」、「抹茶ぱふぇ」など本格和スイーツもいただけます。飲み物は宇治抹茶やほうじ茶などの和菓子にぴったりの日本茶から、カフェミルク、ビール、ハイボールなど普通の和菓子店では見かけないような飲み物まで取り揃えられています。

隅田公園でのお散歩がてら、おやつタイムに立ち寄るのもいいですね。週末は行列ができることもあるようなので、お目当ての商品がある場合は、早めに訪れたほうが良さそうです。

東京ミズマチ ウエストゾーン越しのスカイツリー

ウエストゾーンには、この他に新鮮野菜のマルシェとデリを併設するカジュアルダイニング「LAND_A(ランド エー)」や、オーストラリア発のライダースカフェ「DEUS EX MACHINA ASAKUSA(デウス エクス マキナ アサクサ)」などガッツリお腹を満たしてくれるお店から雑貨店まで6店舗が勢ぞろい!

ウエストゾーンは、この先の浅草を目指して隅田川を望みながら渡る「すみだリバーウォーク」もあり、見どころ満載ですよ。

ビルの隙間から見えるスカイツリーも趣あります。

多くの御祭神様が祀られるパワースポット「牛嶋神社」

隅田公園の中央部に位置する「牛嶋神社」。

牛嶋神社は、須佐之男命(すさのおのみこと)からのお告げにより860年(平安時代)に創建されたと言われています。御祭神は須佐之男命、天之穂日命(あめのほひのみこと)、貞辰親王命(さだときしんのうのみこと)で、五穀豊穣、厄除開運、縁結び、防疫除災・病気治癒などのご利益があるとされています。

そして牛嶋神社の特徴、本殿前の鳥居にご注目ください!いつも見る鳥居とどこか違っていませんか?

そうです、鳥居の両脇に小さな鳥居?!こちらは「三ツ鳥居(三輪鳥居)」と呼ばれ、由来は不明ですが全国でも数少ない珍しい形の鳥居なんですよ。

本殿は歴史ある神社の風格を感じます。

本殿横:商売繁盛で有名な「小梅稲荷神社」。御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。

「撫で牛」を撫で、健康祈願、病気平癒を願います

牛嶋神社の注目スポットの1つ「撫で牛」。こちらは、体の悪い部分をさわってから、撫で牛の同じ部分を撫でることで「健康祈願」「病気平癒」を願い、病気が治るとされています。

もちろん、私も体全体をたっぷり撫でてきました!ただ、自分の悪い部分をさわってから撫でるのを忘れ、ひたすらお牛様をなでなでしてました(笑)どうかご利益ありますように…。

けれども撫でるだけで、心の平和が保たれるような不思議な気持ちになりましたよ。実は体だけでなく、心の元気も取り戻してくれるそうです。隅田公園を訪れた際には、ぜひ歴史深い「牛嶋神社」を訪れてみてくださいね。

さてさて、ようやくスカイツリータウンへ向かい戻っていきます。

シュールなイベント満載「薬師湯」

押上駅から徒歩5分、スカイツリーのお膝元にある、味わい深い銭湯「薬師湯」。地下から天然水を汲み上げ、麦飯石(ばくはんせき)で濾過したお湯がとても肌なじみが良いと評判です。サウナもプラス200円出せば入れるので、サウナ目当てのお客様も多いそう。

外観はかなりレトロな印象ですが、毎日日替わりで行われるイベント湯がかなりシュールなんです。

「カシスソーダ湯」や「ビール風呂」は序の口、「実験風呂」?に「酢豚湯」!!もう何がなんだかわからないので、行ってみるしかありません。

過去にはココナッツオイル、ミルク、チリ、生姜、生パクチーなどが入った「トムヤムクン湯」というイベントもあったのだとか(笑)

店主のサービス精神溢れるユニークな銭湯ですよ。

常連さんはもちろん、観光で訪れた方も利用しやすい立地

北十間川とスカイツリー

スカイツリーだけでなく、住み心地満点の運河の街

駅周辺をぐるっとまわる街歩きシリーズ「押上編」はいかがでしたか?東京屈指の観光名所として知られる「押上」。街のどこを歩いてもスカイツリーの優美な姿が見え、ついついシャッターを切ってしまいます。

押上はスカイツリーの開業とともに、観光名所として街づくりがおこなわれる一方で、ここへ住む住民と観光客がふれ合える場所、住みやすい環境が豊富に整っていることをひしひしと感じました。

まだまだ伸びしろある押上駅周辺。美しい街並みを残しつつこれからどのように進化していくのか、見守っていきたいと思います。

押上駅周辺でお住まいを探している方は、実際の住み心地を体感できる、マンスリーマンションでのお試し住みがオススメです。 家具や家電、生活に必要な小物もすべて揃っているので、カバン一つでいつでもお試しできますよ。ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

颯そら/Webライター

元不動産会社出身の不動産ライター。双子女子と年子の兄の3人の子育てをしながら独学で宅地建物取引士の資格を取得。
現在はフリーライターとして主に関東エリアの紹介記事やインタビューなどのカメラ取材も手がけています。
今ハマっていることは子どもの空手のサポート。親子で研究と改善を繰り返しながら笑ったり、怒ったり、時には涙を流したりと四苦八苦の日々。でもきのうより今日、今日より明日とめざましく成長していく子供の姿に感動しています。趣味は旅行、温泉めぐり、画像や動画編集(勉強中)。