千葉の住んではいけない地域・5選。治安を引っ越し前に要チェック!

2023年の犯罪認知件数が全国でワースト6位だった千葉県。犯罪発生数が最も多かった平成14年と比べれば8割近くも件数が減ったものの、近年はまた微増傾向にあります。
全国で6番目に犯罪認知件数が多いと聞くと、危険な街のイメージを抱く方もおられるかもしれません。しかしすべてが危険な地域というわけではなく、安全に暮らせるベッドタウンがとても多いです。ベッドタウンとされる街の中でも、ごく一部のエリアのみ注意をすれば安心して暮らせますよ。
そこで今回は、千葉県の中で「住んではいけない」街を5ヵ所ピックアップ。住んではいけない…としながらも、実は利便性も高く住民が多い地域も少なくありません。その街で暮らすことになった場合の注意点も併せてご紹介いたします。
その①千葉市中央区(栄町、富士見町周辺)
千葉市は県内で最も多くの人口を擁する政令指定都市ということもあり、犯罪認知件数が最も多いです。千葉県内の総犯罪認知件数の16%ほどを千葉市内で占めています。そんな千葉市の中でも特に犯罪発生件数が多いのが中央区。
さらに詳しく見ていくと、その中央区の中でも栄町や富士見町が群を抜いて治安が悪いです。千葉駅周辺の都会らしい賑やかな商業地域に隣接してはいますが、風俗店などが集まるどことなく古く独特な雰囲気が漂うエリアです。
ただならぬ治安の悪さを一瞬で検知させるような街並み千葉市中央区栄町、恐らく肝試しの代案として丁度良い pic.twitter.com/SBhoT0Hq5q
— 橋川 (@hashikawa_in) August 11, 2022
千葉市の中でも特に治安に不安がある中央区の栄町や富士見町について、治安が悪い理由や注意点について見ていきましょう。
栄町、富士見町周辺の治安が悪い理由
千葉市中央区の栄町や富士見町は、千葉市の中心駅であるJR千葉駅や京成電鉄の千葉中央駅のほど近くに位置します。治安が悪いとされる理由は、ズバリ歓楽街であるから。日本屈指の歓楽街であり、風俗店やキャバクラやスナックなどが密集しています。
歓楽街の独特な雰囲気で、昼間でも緊張感をもって歩かなければなりません。ひところは強引な客引き行為が目立ちましたが、令和4年に客引きは全面的に禁止されました。しかしながら、現在でも警察官の見回りが必要な状況です。
千葉の栄町ってとこで宿取ったんだが、1本裏道入っただけで治安悪くないか?キャッチと立ちんぼ(っぽい女性)がめっちゃいっぱいいるんだが?
— iwao (@pikkorosaaaaan) June 24, 2023
このエリアは県平均と比べて10倍近く犯罪発生率が高いです。犯罪の種類を問わず認知件数は多いのですが、特に暴行・傷害・強制性交・わいせつ・賭博・車上狙いが他のエリアと比較した場合、極めて多いのが特徴。千葉県内で最も治安に不安を感じる地域と言って過言ではないでしょう。
これまでは暴力団などの反社会勢力が強かったのですが、最近では不良外国人の姿も目立ちます。それにつれて、外国人が関わる犯罪も年々増加。日本にいるとは思わず、海外の街を歩いているときと同じくらいの緊張感を持ちましょう。
おすすめしないユーザー
千葉県内で最も治安に不安がある栄町・富士見町は、そもそも物見遊山で立ち入るのはやめた方がよいエリア。強制性交などの犯罪も他の地域よりも多いため、たとえ女性が複数でいる場合でも避けた方がよいでしょう。もちろん子供連れも同様です。
しかしながら、千葉県最大のターミナル駅である千葉駅まで徒歩5分ほどという好立地で、しかも家賃は全体的にリーズナブル。割り切って安く便利に暮らしたい方にはニーズはあるでしょう。
居住する場合の注意点
空き巣などの侵入盗も多いので、窓やバルコニーの出入口の施錠も忘れないことが大切です。また夜間は犯罪遭遇率を下げるため、大通りを歩く、一人では歩かないなども対策も必要。防犯ブザーを携帯するのもオススメです。
その②柏市(柏駅周辺)
千葉県柏市は、千葉県北西部の中心的な役割を担う街です。人口は県内で5番目に多く、東京都内へのベッドタウンは市全体に広がるのが特徴。特に柏駅周辺には多くの商業施設が集まり、若者も多く、とても賑わうエリアです。「千葉の渋谷」とも呼ばれており、トレンドを押さえたショップも点在します。
トレンドにあった第二の渋谷って柏のことか。何回か行ったことあるけど柏駅周りは治安が余り良くない。
— れのそ (@lencartney) January 15, 2025
そんなベッドタウンとしても商業地域としても人気の柏ですが、特に柏駅周辺は犯罪発生率が高くなっています。その理由について見ていきましょう。
柏駅周辺の治安が悪い理由
柏駅は、柏市の中央部に位置します。JR常磐線(上野東京ライン)や常磐緩行線、東武アーバンパークラインが乗り入れる、柏市の代表駅です。若者から高齢者まで様々な人々が集まる商業エリア。
柏ステーションモールや柏マルイ、柏モディ、柏高島屋などの大型商業施設、5番街などの商店街などがあり、昼も夜もとても賑わいを見せています。人が集まるところは、トラブルが起こりやすいもの。柏駅周辺は、市内でも特に犯罪認知件数が多いエリアです。

「柏市犯罪発生マップ(令和6年)」によると、特に多い犯罪は自転車盗です。令和6年の柏駅周辺では、44件の自転車盗が発生。他の地域の数字と比較しても抜きんでています。駐輪場に停めている場合でも盗まれることもあるとのこと。盗まれた自転車の6割が無施錠なのだそうです。
柏駅周辺には居酒屋だけではなく、キャバクラなどもあります。キャバクラの客引き等もいるので、夜間は特に女性は歩きにくい雰囲気が漂い注意が必要です。
おすすめしないユーザー
買い物もグルメも充実しており、都心へのアクセスもバツグンの柏駅エリア。利便性を求めている人にとっては、暮らしやすい街でしょう。女性やお子さんがいるご家庭など、安心して落ち着いて暮らしたい場合には、柏駅からアーバンパークラインや常磐緩行線で一駅隣の駅を選択するなどするとよいでしょう。
居住する場合の注意点
柏駅周辺では、有料駐輪場や自宅の駐輪場に自転車を停めている場合でも盗難が多発しています。きちんと施錠をするのはもちろんのこと、ワイヤー錠やU字ロック等などを用いてダブルロックを用いるとよいでしょう。
その③松戸市(松戸駅、北松戸駅周辺)
松戸市は県内3位の人口規模を誇る市。人口は約50万人。市内の多くに東京への通勤通学者が多く暮らすベッドタウンが形成されています。そんな松戸市ですが、犯罪の認知件数は千葉県内で3番目に多い街でもあります。

ただし治安が悪いとされているのは、ごくごく一部のエリア。松戸駅の周辺、松戸駅の隣駅の北松戸駅の西口側が悪いとされています。松戸駅と北松戸駅西口の治安について、詳しく見ていきましょう。その要因や注意点についても触れていきます。
松戸駅、北松戸周辺の治安が悪い理由
松戸市で最も多い犯罪は自転車盗。その他に車上ねらいや部品ねらいなどが多いことが特徴です。マイカーの保有率が高いことが、車上ねらいの多さと関連していると考えられます。基本的に窃盗犯がほとんどを占め、粗暴犯に関しては割合が低いのが松戸市全体における犯罪の傾向です。
松戸駅は松戸市の代表駅で、最も利用者数が多い駅。松戸駅周辺は市内でも突出して自転車盗が多いエリアです。しかも無施錠の自転車がそのうちの7割を占めます。駅前まで買い物に自転車で行って、鍵をかけずに離れてしまうと、盗まれてしまう可能性がとても高いです。
また松戸駅周辺で暮らすことを避けた方がよい理由に、風俗店やキャバクラなどの存在も挙げられます。まとまった場所にあるのではなく、東口・西口に点在しています。犯罪には直ちに結びつかないものの、客引き等もおりガラの悪さは感じられるでしょう。松戸駅のお隣、北松戸駅西側エリアである栄町も、松戸駅エリアに次いで犯罪発生数が高い地域です。

松戸市犯罪発生マップ(令和5年度版)によると、北松戸駅西側エリアも自転車盗が最も多いです。その他特徴として、住居への侵入盗が他地域と比較すると高いことが挙げられます。また犯罪とは直結しませんが、松戸競輪がありレース開催日には独特なムードになるので、住む人を選ぶ傾向が顕著です。
おすすめしないユーザー
風俗店やキャバクラ、公営ギャンブル等がある地域なので、女性やお子さんがいる世帯には積極的に勧められません。しかしながら、松戸駅周辺は風俗店が入るビルの並びに有名な中学受験向けの塾があるなど、子どもが利用する施設も混在します。この辺りで暮らす場合には慎重に検討するとよいでしょう。
居住する場合の注意点
松戸市における自転車盗の7割が無施錠といわれます。きちんと施錠した上で、ワイヤー錠などの利用をオススメします。また侵入盗対策としては、防犯設備がしっかりとした住居を選択することも大切になってくるでしょう。
その④船橋市(船橋法典、東中山)
船橋市は千葉市に次いで人口2位を誇る巨大ベッドタウン。市の中心駅は船橋駅。船橋駅の周辺にはシャポー船橋、東武百貨店、船橋フェイスなどの大型商業施設や商店街などがあり、買い物客で1日中にぎわっています。そんな船橋市は、犯罪認知件数も千葉市に次いで2位ですが、そもそもの発生数が千葉市の約半分、発生率に換算すると決して悪くない数字です。
比較的安心して暮らせる船橋市ですが、一部のエリアは人によってはオススメできません。船橋法典駅と西船橋駅・東中山駅です。それはなぜなのか、早速詳しく理由を見ていきましょう。
船橋法典、東中山の治安が悪い理由
船橋法典駅はJR武蔵野線、東中山駅は経緯本線、西船橋駅はJR総武線(各停)・武蔵野線・京葉線と東京メトロ東西線、東葉高速鉄道がそれぞれ乗り入れています。この3駅の共通点と言えば、ズバリ中山競馬場。

中山競馬場は日本の4大競馬場のうちのひとつで、重賞レースも開催される規模が大きな施設です。施設自体はとても清潔で、場内には小さな子供が遊べるスポットもあるので、ファミリーで遊びに来る人々も多く見られます。公営ギャンブルの施設とはいえ、近隣住民にも配慮した造りになっているのです。
競馬開催日には、周辺の駅はとても混み合います。船橋法典駅・東中山駅は中山競馬場まで徒歩圏内、西船橋駅には競馬場まで向かう臨時バスが出ておりピストン輸送を実施。これらの3駅は、平時はとても落ち着いた住みやすい住宅街です。
しかし中山競馬場のレース開催日は、朝から独特なムードが漂います。特にG1開催日には熱気が駅の段階からすごく、この雰囲気を苦手と感じられる方も一定数いらっしゃいます。普段との雰囲気に大きなギャップがあるので、小さいお子さんは怖いと感じられるかもしれませんね。
おすすめしないユーザー
競馬のスマホゲームがヒットした関係で、競馬愛好家もいわゆるギャンブラーよりは、馬そのものが好きという方の割合も増えました。以前よりは殺伐とした雰囲気はなくなってきてはいます。しかしながら、子どもや女性、ギャンブルが苦手な方には重賞開催日の駅周辺は、苦手な雰囲気になる可能性が高いです。
居住する場合の注意点
週末に重賞レース開催時、駅は想像以上に混雑することでしょう。早めに家を出るなどの対応が必要です。駅の出入り口付近や改札付近は特に混み合いますし、駅と競馬場のエリアも普段より人が多いです。どうしても気になるならば、駅を中心に見て競馬場とは反対側の地域に暮らすと、影響を受けることはないでしょう。
その⑤市川市(市川駅、本八幡)
市川市は都心へのアクセスが抜群で、豊かな自然も多く残された人気のベッドタウンです。それぞれの駅前には商業地域が広がり、郊外にもニッケコルトンプラザなどの大型ショッピングモールがあるなど、買い物環境も優れている街。高級住宅街もアリ。教育に強い関心を抱くファミリーも多く暮らします。市全体としてみた場合、女性や子供がいるファミリーも含めて安心して暮らせる街です。
そんな市川市ですが、一部の地域では突出して犯罪が多発しています。それは市川駅や本八幡駅などです。どういう犯罪が発生しているのでしょうか。早速見ていきましょう。
市川駅、本八幡の治安が悪い理由
市川駅と本八幡駅は、街の2大駅とも呼べる市川市の中心駅です。市川駅にはJR総武快速線と総武線(各停)、本八幡駅にはJR総武線(各停)と都営新宿線が乗り入れています。この両駅に共通して言えるのは、駅周辺での自転車盗難が多発していることです。

中心駅ということもあり、多くの人々が集まるこの2駅。自転車でアクセスする人も少なくありません。それに比例して、自転車の盗難が後を絶たないのです。駅から少し離れた場所には、盗まれた自転車が乗り捨てられている姿を見かけます。放置自転車は治安の悪化と直結するので、良い印象は受けないですよね。
また自転車のマナーの悪さも目立ちます。駅の周辺は人通りの多い細道が多いのですが、その中でもスピードを出して走る自転車をよく見かけます。歩行者側で気を付けて通行する必要があるのです。街としてはよい街なのですが、道の狭さ、自転車の多さが原因で、歩きづらいと感じてしまうのはなんとももったいないですね。
おすすめしないユーザー
自転車盗難と自転車マナーが問題点に挙げられるこのエリア。治安の良し悪しに直結する事項なので、初めての一人暮らしの方は、念のため避けた方が無難かもしれません。駅から少し離れたエリアは、自転車盗難リスクが下がるのでオススメです。
居住する場合の注意点
まずは自転車盗難に関して。出先であっても自転車はダブルロックが基本となります。通常の施錠のみでは盗まれる可能性もアリ。また多少遠回りになってしまっても、大通りを歩くことでスピード自転車との衝突リスクは下げられるでしょう。緊張感を持って歩くことも大切です。
犯罪発生率が低い街でも、しっかり防犯対策を!
千葉県内で凶悪犯罪が多く、立ち入ることすらやめた方がよいエリアは本当にごく一部。基本的には誰もが暮らしやすい、安全な街がほとんどです。しかし、その安全さにつけ込む犯罪があるのも事実。ひったくりなど、閑静な住宅街だからこそ起きるものもあります。
安心しきらず、基本的な防犯対策は必要です。歩くときにはバッグは壁側に持つ、防犯ブザーを持ち歩くなどをしましょう。
また例え自宅内だとしても、自転車の施錠は必須。ゴミ出しで少しだけ外に出る際にも玄関の施錠は必ずしましょう。玄関や表札の周りに記号が新たに書かれた場合は、窃盗団の合言葉の可能性も。住民の人数や帰宅時間などを示すことがあるそうです。近隣の警察署に通報してパトロール強化をお願いするのも手ですね。
千葉県内で“治安が良い”と評判の地域は?
これまではあまりオススメできない地域を取り上げてきました。次に治安が良いとされる地域についてもご紹介いたします。
浦安市

浦安市は千葉県北西部にあり、旧江戸川を渡ればすぐ東京都という都心への通勤通学に恵まれた立地。ディズニーリゾートがある街としても有名です。人口密度は県内1位でありながら、犯罪認知件数も犯罪発生率も低く、治安はかなり良好。安心して暮らせる住宅地が広がります。都心へ通いやすい上に治安も良好なので、家賃相場も高め。それでもとても人気があります。
流山市
流山市は千葉県北西部、埼玉県と隣接するエリアに位置します。元々はのどかな街でしたが、つくばエクスプレスの開通に伴い急激に発展した街です。秋葉原駅まで30分ほどでアクセスができる、人気の住宅地。

そんな流山市ですが、とても治安が良いことで有名です。近隣の柏市や松戸市、隣接する埼玉県八潮市と比較すると、圧倒的に犯罪発生率が低いです。防犯カメラの増設を継続しており、犯罪を未然に防ぐ対策がされているのが理由と言えるでしょう。
習志野市
習志野市は、東京都心から20~30キロ圏内に位置するベッドタウン。人口は約17万人ながらも犯罪発生率は浦安市とほぼ同程度。人口規模から考えると、かなり低いと考えていいのではないでしょうか。

習志野市の犯罪発生率が低い理由は、いわゆる歓楽街がないからです。習志野市の中心駅である津田沼駅周辺には確かに歓楽街がありますが、実はあのエリアの住所はお隣の船橋市。習志野市自体は、全体的に落ち着きがある住宅街であると言ってよいでしょう。
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治安がよくないとされる地域での一人暮らしは、いくら利便性が高いとはいえ安全性に不安を感じてしまいますよね。治安が良いといわれる地域でも、細かなエリアによってはそう感じられないこともあるでしょう。
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