ファミリーが選ぶべきマンスリーマンションとは?
長期出張や単身赴任など、単身利用のイメージがあるマンスリーマンション。ファミリーが暮らせる広々とした物件はないと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、 実際にはファミリータイプのマンスリーマンションも提供されています。今回は、子育て中のファミリーがマンスリーマンションを選ぶときのポイントについてご紹介します。
子育て世代がマンスリーマンションを利用するシーンとは
子育て世代がマンスリーマンションを利用するのはどのようなときなのでしょうか。2年契約の賃貸マンションではなく、短期契約ができるマンスリーマンションは、さまざまなニーズに応えてくれますよ。
リフォーム中の仮住まいとして
自宅をリフォームやリノベーションする間は、仮住まいが必要です。フルリノベーションの場合は、工事期間として3~4カ月かかります。賃貸マンションは短期契約ができず、敷金・礼金・引越し費用などの初期費用がかかってしまいます。マンスリーマンションなら、初期費用が抑えられるうえ、家具・家電が揃っているため、引っ越しの負担も少なく済みます。
帰任後の仮住まいとして
海外転勤から帰任するとき、マンスリーマンションを仮住まいにするファミリーも多くいます。仮住まいの間に新居を探せば、落ち着いて検討することができるからです。家具・家電が揃っているので、フライトで疲れてもすぐに生活をスタートできるのも嬉しいポイントです。
入院付添い中の拠点として
家族が自宅から離れた病院に長期入院すると、付き添いでお世話に通うことになります。病院から近いマンスリーマンションを借りれば、通院時間も労力も節約できます。ホテルよりも安いので、経済的負担も軽くなるでしょう。
子育て世代がマンスリーマンションを選ぶべき理由とは
ビジネス利用のイメージが強く、「子どもがいるファミリーでも安心して住めるの?」と不安な方も多いのではないでしょうか。子育て世代だからこそ、マンスリーマンションを選ぶべき理由をご紹介します。
ホテルや旅館より安い
まずは、経済的理由です。3人以上のファミリーがホテルや旅館に宿泊する場合、最低でも1泊2万円ほどかかります。1カ月に換算すると60万円。現実的な金額ではありません。マンスリーマンションなら3分の1ほどの金額で宿泊できる物件もありますよ。
自宅と同じようにハイハイができる
ホテルの場合、ベッドの上以外は土足利用なので、赤ちゃんがハイハイしたり床で遊んだりするのは衛生的ではありません。マンスリーマンションなら、自宅と同じように、のびのびと赤ちゃんが遊ぶことができるのでストレスが溜まりません。
自炊できるので節約・安心
単身利用であれば、毎日外食でもよくても、子どもがいるとなるとそういきません。マンスリーマンションにはキッチンや調理家電がついているので、自宅と同じように腕を振るうことが可能です。
子育て世代が住むのに適した間取りは?
マンスリーマンションは、単身利用が多いため、間取りはワンルームや1K、1LDKが一般的です。子育て世代の場合、子どもの人数や年齢、生活スタイルによって適した間取りが異なります。
乳幼児または小学生の子どもが1名いる場合は、広いサイズの1DKか1LDKでよいでしょう。寝室をリビングと分けられるので、就寝時間が子どもと違っていても起こしてしまう心配がありません。物件もたくさん流通しているので、探しやすい間取りです。
小中学生の子どもが2~3名いる場合は、最低でも1LDKが必要です。できれば2DK以上あると、お互いのプライバシーを確保できます。広くなればなるほど物件数は少なくなるため、広さや居室は妥協をする必要があるかもしれません。
子育て世代が部屋選びでチェックすべきポイントとは
子どもが小さいうちの部屋選びは、安全かどうか、ストレスなく暮らせる環境かどうかをチェックすることが大切です。具体的に、どのようなポイントをチェックすればよいのでしょうか。
家電がファミリータイプになっているか
単身利用とファミリー利用では、適切な家電のタイプが異なります。たとえば炊飯器の場合、単身であれば3合タイプで十分ですが、ファミリーなら4~5合タイプだと便利です。また、冷蔵庫も小型のものではなく、大型のものであれば、買い置きをして自炊をすることも可能です。
人数分の寝具レンタルをしているか
マンスリーマンションは寝具レンタルをおこなっているのが一般的です。ファミリータイプのマンスリーマンションでは入居人数分の寝具を貸し出してくれますが、貸し出し有無や追加料金を念のため確認しておいたほうがよいでしょう。
水回りは使いやすいか
子どもが小さいうちは、親が一緒にお風呂に入るため、広いサイズのバスタブだと快適です。さらに、乳幼児の場合はシャワースペースがあると、体が汚れたときにすぐ洗うことができます。また、子どもが大きくなってくると、朝の身支度のためにも独立洗面台があるとストレスがないでしょう。
危険な家具はないか
マンスリーマンションのなかには、デザイナーズホテルのように、インテリアや内装にこだわった物件があります。しかし、ガラス張りのバスルームや角が尖った家具、タイルの床では、子どもが怪我をしてしまったり壊してしまったりする可能性も。子どもが小さいうちは、デザイン性よりも安全性を重視したほうがよいでしょう。
安全に眠れるベッドがあるか、和室はあるか
マンスリーマンションには、あらかじめ入居人数分のベッドが設置されている物件があります。子どもが小さくて添い寝をする場合、ベッド同士が離れていると、落下して怪我をしてしまう可能性が。シングルベッドが人数分並んでいるのなら、動かせるか確認をしておくと安心です。
また、寝返りを始めた赤ちゃんの場合は、ベッドよりも和室で寝たほうが安全なことも。数は少ないですが、和室つきのファミリータイプの物件もありますよ。
エレベーターはあるか
子どもが小さい場合、外出中に疲れて寝てしまったり、ベビーカーから下ろせなかったりすることもあるでしょう。2階以上の物件に住むなら、エレベーターがあったほうが安心です。
近くに公園やスーパーがあるか
マンスリーマンションは、ターミナル駅や駅近などという好立地に多く集まっています。しかし、子育て世代の場合、そのような立地がよいとは限りません。近くにのびのびと遊べる公園があるかどうか、ベビーカーで買い物ができるスーパーがあるかどうかは、チェックしておきたいポイントです。慣れない環境のなかでも、発散できる場所があるとよいですね。
【まとめ】ファミリータイプの物件は希少!妥協しながら早めに契約を
マンスリーマンションは単身向けの物件が多く、ファミリータイプの物件は希少です。そのため、間取りや立地、価格など、すべての条件に合致するのは難しい可能性があります。少しずつ妥協をしながら、家族が快適に暮らせる物件を探してみてくださいね。気に入った物件があったら、早めに契約をすすめるとよいでしょう。