マンスリーマンションに1ヶ月だけ住むのはOK?短期利用のポイントを解説!

一人暮らしのお試し住みや長期出張など、1ヶ月だけ暮らす場所がほしい方もいることでしょう。そんなとき思いつくのがマンスリーマンション。しかし「”マンスリー”とはいえ、1ヶ月だけ住むのは流石に短すぎ?」と不安に思っている方はいませんか?

マンスリーマンションに1ヶ月だけ住むことは、まったく問題ありません。通常の賃貸物件とは異なり、短期契約ができる住まいだからです。しかしマンスリーマンションに1ヶ月だけ暮らすには、注意しておきたいポイントも。

今回の記事では、短期利用のためのポイントを詳しく解説します。契約後の期間短縮や延長についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1ヶ月だけ住むときの選択肢

1ヶ月間だけ住む場所が必要になったとき、どのような選択肢があるのでしょうか。ここでは1ヶ月だけ暮らせる場所について、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

ホテル

ホテルは宿泊施設ですが、1ヶ月程度の滞在先としても利用できます。長期連泊プランを提供しているホテルもあります。ホテル暮らしを始めるには、チェックイン手続きをするだけです。室内の清掃はホテルのスタッフにお任せできる手軽さも魅力でしょう。ベッドや机、ソファは備え付けられ、ポットや冷蔵庫などの家電も設置済みです。自分で用意する必要がありません。

しかしホテルは短期間の宿泊を目的にしている施設のため、長期滞在がストレスになることも。室内の照明が薄暗かったり、空気が乾燥しやすかったりするデメリットがあります。自炊や洗濯ができないため、外食費やコインランドリー費などの出費がかさみやすい点にも注意が必要です。

ネットカフェ

長期利用ができるプランを提供しているネットカフェも、1ヶ月程度の滞在ができます。利用手続きが手軽で、漫画やインターネットなどを自由に楽しめます。ドリンクが飲み放題サービスも嬉しいポイント。シャワー室完備のネットカフェがあるので、清潔感を保った生活が送れます。

しかしプライバシー面で不安があったり、周りの物音が気になったりする場合があります。常に人の気配がすることもストレスに感じる方もいるでしょう。自炊や洗濯ができないため、出費がかさみやすい点に注意が必要です。ドリンクの飲みすぎで、栄養の偏りにも不安があります。

民泊

民泊は、一般の住宅や賃貸物件を宿泊施設として貸し出すサービスです。ホテルよりもお手頃価格で利用できる点がメリットです。一般の住宅や賃貸物件を活用しているので、ホテルよりも自由度の高い暮らしが魅力。キッチンや洗濯機などが備え付けられているので、自炊や洗濯もできます。

しかし民泊は内装設備や清掃状況にばらつきがあるリスクを抱えています。近隣住民とのトラブルが起こる例もあり、不安な一面に気がかりでしょう。

マンスリーマンション

マンスリーマンションは、1ヶ月程度の契約ができる賃貸物件です。お部屋には家具家電が備え付けられているため、身の回りの少ない荷物を持ち込むだけで、滞在生活が始められます。キッチンや洗濯機があるため、自炊や洗濯が自分のタイミングでできることも大きな魅力。ホテルやネットカフェとは異なり、プライバシーが守られた空間で生活ができます。

交通の利便性の良い駅前や閑静な住宅に囲まれた郊外など、暮らしたいさまざまな立地から物件を選べる点もマンスリーマンションのメリットです。敷金や礼金も不要なので、初期費用を大幅に抑えられます。ホテルと通常の賃貸物件の両方の良いところを兼ね備えた住まいと言えます。

賃貸やシェアハウスはNG?

通常の賃貸住宅やシェアハウスは、1ヶ月だけ暮らす場所としてはあまり適していません。賃貸住宅は2年契約が一般的です。1ヶ月程度の短期契約は、そもそも断られてしまうケースが多いでしょう。

なかには1ヶ月で退去することを伝えずに、2年契約で入居して解約すればよいと考える方もいるかもしれませんね。しかし1ヶ月で解約しては、契約違反に該当し違約金が発生するリスクを抱えています。初期費用や引っ越し費用など、金銭面での負担も大きいものです。

シェアハウスも短期契約は、好まれない傾向です。複数人で1つの建物で共同生活を送るシェアハウスは、プライバシー面で不安が出やすいでしょう。他の住民とのトラブルも起きるかもしれません。総合的に考えると1ヶ月だけ住む場合は、短期契約できるマンスリーマンションがイチオシの住まいです。

マンスリーマンションを1ヶ月だけ利用するのはアリ?

マンスリーマンションを1ヶ月だけ利用するのは、まったく問題ありません。平均的なマンスリーマンションの利用期間は2〜3ヶ月程度です。なかには平均利用期間を超えて、半年や1年のように長期契約する方もいます。一方で運営会社によっては、利用者の半数近くが1ヶ月利用というケースも珍しくありません。

マンスリーマンションは、1ヶ月だけの短期利用だけでなく長期滞在にも対応した自由度の高い住まいなのです。もしマンスリーマンション暮らしが気に入った場合は、そのまま住み続けることも問題ありません。マンスリーマンションを法人契約しているところでは、社員寮として長期利用するケースも多いようです。

マンスリーマンションを1ヶ月利用する際の注意点

短期間の滞在先にピッタリのマンスリーマンションですが、知らないと後悔することもあります。ここでは、マンスリーマンションを1ヶ月だけ利用する際の注意点を3つご紹介します。

料金シミュレーションをする

マンスリーマンションの利用料金は、全額一括前払いが一般的です。利用料のほかに2〜4万円程度の清掃費が加算されるので、やや高額に感じる原因に。住宅保険への加入が必須だったりオプションを追加したりなどがあれば、さらに料金がアップするでしょう。1ヶ月住むだけで15〜25万円の支払いが発生することも珍しくありません。

全額一括前払いが厳しい場合は、運営会社に相談しましょう。分割支払いに対応してもらえる可能性があります。しかし分割支払いができない運営会社もあるので、事前に料金シミュレーションをしておきましょう。支払い総額の把握は重要です。

また、水道光熱費やインターネット代がお部屋の利用料に含まれているかどうかも確認してください。利用に応じて、別途料金が発生する場合もあります。

内装設備を管理会社に確認する

入居したいお部屋は、事前に内見をして内装設備を確認したいですよね。しかしマンスリーマンションは入居者がいて、内見が難しいケースは多々あります。同じ建物の別の部屋を内見できる場合もあるので、まずは管理会社に相談しましょう。

また、ポータルサイトに「360度パノラマビュー」などを提示しているケースもあります。実際に現地に赴かなくても、室内設備をある程度確認できますよ。

内装設備の確認では、必要な家具家電がそろっているかを見ておきましょう。家具家電がそろっていても、消耗品は自分で用意する場合が多い傾向です。入居してから慌てないよう、注意しましょう。シャンプー・歯磨き粉・洗剤・トイレットペーパーなど、数日分の生活備品を用意しているマンスリーマンションもあります。

周辺環境をチェックしておく

マンスリーマンションの周辺環境をチェックしておきましょう。日用雑貨や食材を購入できる店が近隣にあるかを確認してください。コンビニや飲食店の有無も一人暮らしには欠かせないポイントです。

最寄り駅からお部屋までのルートも事前に、チェックしておきましょう。駅までの距離が短くても「信号待ちで意外に待つ」「踏切がある」など、細かな状況が把握できますよ。夜間に歩くことも想定し、街灯や交通量なども見ておくと安心です。

1ヶ月利用する場合のマンスリーマンションの探し方

ここでは、マンスリーマンションの探し方をご紹介します。1ヶ月だけとはいえ、快適に暮らせるお部屋を見つけましょう。

条件を見直す

「新築」「駅まで徒歩5分」などの好条件ばかりで探していると、なかなか納得できるお部屋は見つからないかもしれません。人気の条件で探すと家賃が高くなる傾向にあり、予算オーバーに。住みたいと思える物件が見つからない場合は、検索条件を見直してみましょう。

築年数や立地などの条件に幅を持たせると、選択肢が広がりますよ。条件を見直す時のコツは、自分がどのような暮らしをしたいのかを明確にすることです。

  • 駅チカを最優先にして、築年数は10年以内にする
  • 広い間取りに住みたいから、駅から少し離れた立地で探す

キャンペーンを活用する

1ヶ月だけの契約でも、利用料や清掃費などで割高になりやすいマンスリーマンション。少しでもお得に利用するため、キャンペーンを活用しましょう。繁忙期以外の時期に、マンスリーマンションの空室を埋めるためにキャンペーンを実施する会社が多く見られます。

たとえば「〇月〇日から〇月〇日までの入居なら清掃費半額」「対象期間の利用料60%オフ」のようなキャンペーンがあります。サイトのキャンペーン特集ページをチェックしてみてください。また、検索条件に「キャンペーンあり」を追加して探すのもおすすめです。お得感のあるキャンペーンを活用して、少しでも負担を軽減しましょう。

繁忙期に注意する

マンスリーマンションは、一般的に2~3月が繁忙期です。新年度が始まる直前は、大学入学や入社を控えた学生や社会人、会社辞令で転勤や出張予定の方などが多くいる時期です。短期で暮らせる場所を求めてマンスリーマンションを利用するため、物件が埋まりやすくなります。

繁忙期にマンスリーマンションを利用したい場合は、早めに予約しておきましょう。新築や駅近などの人気の物件は、すぐに埋まってしまうことも。希望の条件に合う物件を見つけやすくするため、利用したい時期の少し前の11~12月頃の予約がオススメです。

1ヶ月利用で契約後、短縮または延長する場合の注意点

マンスリーマンションを1ヶ月利用する予定で契約した後、滞在期間が短くなったり、長くなったりする場合も起きるかもしれません。期間を変更する際の注意点をご紹介します。

1ヶ月未満に短縮する場合

マンスリーマンションの利用料金は、契約時に全額前払いが多いです。何らかの事情があり、1ヶ月未満で解約した場合でも基本的に返金はありません。たとえば1ヶ月の予定で住み始めて、20日で退去しても10日分の料金は返ってこないのです。

ただし管理会社によっては特別な事情がある場合、返金に応じてくれる可能性があります。契約前に、途中解約に関する規約をよく確認してくださいね。滞在期間が1ヶ月未満になることが事前にわかっている場合は、週単位の利用が可能なウィークリーマンションを検討してみましょう。

1ヶ月以上に延長する場合

滞在期間が延びて1ヶ月以上マンスリーマンションを利用したいときは、基本的に延長ができます。ただしマンスリーマンションのシステム上、次の入居者が決まっていない場合に限ります。マンスリーマンションは契約期間を事前に決めて料金を支払うシステムのため、入居者が次々と決まっていることも珍しくありません。

契約期間の延長を希望する場合は、早めに運営会社へ伝えておきましょう。延長の可能性が事前に把握できている場合は、まずは短めの期間で契約。その後必要に応じて延長する方が、総額がお得になるケースがあります。

キャンペーンを活用して暮らし始めた場合では、契約期間の変更でお得な価格が適用されなくなる恐れも。たとえば、規定期間の契約時に割引を適用するというキャンペーンがあります。契約延長すると、追加料金がかかる可能性もあるので注意してください。

マンスリーマンションを賢く利用して、快適な1ヶ月を過ごそう!

マンスリーマンションは2~3ヶ月程度の利用が多いですが、基本1ヶ月だけ契約もできます。ホテルやネットカフェよりも快適に暮らせるので、オススメの住まいです。ただし1ヶ月だけとはいえ、清掃費やそのほかのオプション料金が発生することも。事前のシミュレーションで料金の把握はしておきましょう。

契約後、1ヶ月未満に変更しても返金は基本的にはない点に注意が必要です。期間の延長は運営会社に相談することで、対応可能に。2月~3月の繁忙期をできるだけ避けるのがポイントです。1ヶ月だけ住みたいときは、マンスリーマンションを賢く活用して快適に過ごしましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。