シェアハウスは1ヵ月間だけ住んでもOK? 短期利用可能な物件の探し方と注意点!

好条件の一人暮らし用物件が普通の賃貸マンションより格安で借りられて、様々な人との出会いにもつながるシェアハウス。しかし「近々転勤するかもしれない」「トラブルなく暮らせるか不安」「お試し感覚で住んでみたい」などの諸事情により、1ヵ月~の短期で契約したいと思う方もいるでしょう。

そこで今回は、一般的なシェアハウスにおいて短期住みが可能な物件の探し方と、契約に関する注意点について解説。契約条件に反すれば迷惑行為となり違約金が発生する場合もあるので、借りる前にしっかり把握しておく必要がありますよ。ぜひ快適なシェアハウスライフを送るための参考にしてみてくださいね。

シェアハウスは短期でも借りられる? 最低入居期間の確認方法と物件の探し方

1ヵ月間だけの短期でシェアハウスに住むことは可能でしょうか。契約条件で決められている最低入居期間を確認する方法と注意点、短期OK物件の探し方についてご紹介します。

シェアハウスの「最低入居期間」は物件の詳細情報をチェック

どのような形態の物件でも、あらかじめ「最低入居期間」が定められています。最低入居期間とは、契約を結んでから住み続けなくてはいけない期間のことで、一般的な賃貸マンションの場合は2年間であることが多いでしょう。

シェアハウスの場合は普通の賃貸マンションと違い、各物件によって最低入居期間は様々。気に入った部屋の最低入居期間を知るには、その物件の詳細情報に記載されている入居条件や備考欄を確認しましょう。「最低契約期間」などの文言で書かれていることもありますよ。

1ヵ月間だけの短期で借りられるシェアハウスもあり!

シェアハウスの最低入居期間で多いのは1ヵ月~、3ヵ月~、6ヵ月~のパターン。入居条件に1ヵ月~と記載されている物件なら、1ヵ月間だけの短期で借りることが可能です。ただしキャンペーン中の物件では割引条件として入居期間を指定されている場合もあるので注意しましょう。

物件が見つからない時は運営会社に問い合わせが近道!

物件情報を確認しても、ポータルサイトによっては最低入居期間を記載していないケースが多々あります。その場合は短期で住める部屋の有無を運営会社に直接問い合わせてみてください。「運営会社名○○ 最低入居期間」で検索してみるのも良いでしょう。

また住みたいエリア内に物件を持つ運営会社に自分の希望条件を伝えて、部屋を紹介してもらうという方法もあり。条件や内容は二の次で、とにかく1ヵ月間だけ住めるところを見つけたいという方は、物件数の多い大手に問い合わせるのが近道でしょう。

短期OKの物件なら必ずしも借りられるわけではない!?

短期での契約が可能な物件を見つけても、ぬか喜びは禁物。人気が高いシェアハウスは空室が出るとすぐに次の入居者で埋まるため、サイトの更新が追い付いていないこともしばしばあります。気に入った部屋が空室になっていても実はすでに入居者が決まっているかもしれないので、すぐに運営会社へ問い合わせましょう。

また運良く空室だった場合でも、迷っているうちにほかの人に取られてしまうパターンも。希望の部屋をひとまずキープしておき、ほかにもっと良い物件が見つかれば辞退しても構いません。その場合は運営会社に対して「○日までに返答します」と、決定までの明確な期限を伝えておくと良いですよ。

契約するシェアハウスが決定すれば、次は入居審査に進みます。普通の賃貸よりシェアハウスの入居審査は緩めなので落ちることは少ないですが、短期よりも長期契約の方が優先されるため、希望者の数によっては落ちてしまう可能性もあるでしょう。とくに1~3月の繁忙期における短期希望は難易度高めです。

最低入居期間内に退去すればどうなる? 円満退去に必要な条件とは

晴れて入居できた後に、最低入居期間を守らず契約期間内に解約すればどうなるのでしょうか。違約金を払わず円満に退去できるかどうかは契約条件によって異なりますよ。詳しく解説していきましょう。

基本的には最低入居期間内の解約はできない

一般的な賃貸マンションと同様に、シェアハウスでも最低入居期間を守らず契約期間の途中で解約することはできません。契約内容によっては、残り日数分の家賃を請求される場合もあるので注意が必要です。契約書は文字が多くて難しいですが、後々困った事態に陥らないよう、解約時の条件について事前にしっかり把握しておきましょう。

告知期限を守れば最低入居期間内でも解約可能

「○日までに退去します」という意思を貸主に伝える「解約の告知期限」が契約書で定められている物件なら、最低入居期間内でも解約が可能です。通常は「退去する日から1ヵ月前」の告知期限が多いですが、2ヵ月前や3ヵ月前、退去日の前月15日までといったパターンもあるので要確認です。

決められた告知期限は最低入居期間を過ぎた後でも守らなくてはならず、従わなければ違約金が発生します。さらに契約の際にデポジット(一時預かり金)を支払っている場合、返金されなくなってしまう場合もありますよ。

1ヵ月間の短期契約は途中退去しても返金なし

1ヵ月間だけの短期住みはそもそも告知期限が定められないため、最低入居期間内での解約はできません。入居前に支払う初期費用や家賃は、途中で退去しても残り日数分の返金はされないことがほとんどでしょう。初めから滞在が1ヵ月未満となる可能性が高い方は、ウィークリーマンションやホテル等とどちらがお得か検討するのがオススメです。

退去時のトラブルは「退去特約」の確認不足が原因

退去する際にデポジットの返金がない、クリーニング代を請求されたなどのトラブルが発生するのは、契約書に記載された「退去特約」の確認不足が原因です。シェアハウスの退去特約は物件によって異なり、重い物を引きずって床を傷つけたり、禁煙場所でタバコを吸うなどすれば、退去時に修繕代・クリーニング代を請求されることもあるので気をつけましょう。

1ヵ月間を過ぎた後も延長できる? 契約に関する注意点について

当初は1ヵ月間の短期滞在を予定していても、事情や気持ちが変わって住み続けたくなった時に契約延長は可能でしょうか。シェアハウスに多い契約形態についてご紹介します。

シェアハウスは自動更新のない「定期借家契約」がほとんど

アパートやマンションを借りて住む際の普通賃貸借契約と異なり、シェアハウスの契約は「定期借家契約」と呼ばれる形態がほとんど。解約しない限り自動更新となる普通賃貸借契約と違って、定期借家契約は定められた契約期間が終了すれば解約となるのが特徴です。

そのためうっかりしていると契約終了となり、住む場所がなくなってしまうこともあり得ます。思わぬ予定変更にも対応できるよう、契約を延長する場合に必要な手続きや告知期限などは、スマホにメモするなどして入居後も覚えておいてくださいね。

契約延長には「再契約」の手続きが必要

シェアハウスの契約は自動更新されない場合が多いので、物件を決める際は最低入居期間と同様に再契約の条件も大事なポイントです。契約期間が終了する前に「再契約したい」という意思を伝える告知期限が定められている場合は、その期限までに運営会社へ連絡しなくてはなりません。

また再契約の際には、入居審査や1~3万円程度の諸費用が必要になるケースが多いでしょう。少し面倒に感じるかもしれませんが、シェアハウスならではの契約形態を理解したうえで、不必要なトラブルが発生しないように心づもりしておきたいですね。

延長したくても再契約できない場合もあり

予定が変更となり同じシェアハウスに住み続けたいと希望しても、次の入居者が決まっている場合は再契約が難しくなります。初めから入居期間が延びる可能性があるなら、契約する前に再契約が可能かどうか確認しておくと安心ですね。

また入居期間中にほかの住人から多大な苦情が寄せられていたり、ハウスルールや契約条件を守らないなどの迷惑行為は厳重注意。物件の運営会社やオーナーから再契約を拒否される可能性もありますよ。

そのほかにも、家賃や共益費の値上がりは再契約のタイミングでされることが多いので、予算ぎりぎりの金額で借りていると入居延長が厳しくなるかもしれません。また貸主からの再契約に関する連絡を無視していれば、自動的に解約となることもあるので注意しましょう。

シェアハウス以外にもある! 1ヵ月間の短期住みにオススメの方法

シェアハウスで1ヵ月間だけ住む方法についてご説明してきましたが、ほかにも短期滞在に適した方法はありますよ。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

ビジネスホテル

1ヵ月間の短期滞在には、全国の主要駅周辺に建つビジネスホテルを利用するのがもっとも手軽でしょう。好きな時にチェックアウトして出て行けるので、面倒な契約手続きが必要ありません。ほかの住人に気を遣うこともなく、浴室やトイレが自由に使えますね。

しかしビジネスホテルは部屋がせまくて連泊がつらく感じる人もいます。自炊できないため、すべて外食やコンビニ食に頼るとなると、栄養面が気になりますね。また1ヵ月間ホテルに住めば滞在費用がかなり高額になるうえ、繁忙期は延泊が不可のホテルも多いでしょう。

ウィークリーマンション

普通のマンションと同様に住むことができるウィークリーマンションは、1週間単位で借りられるため短期滞在にオススメの住まいです。家具家電付きなので日常生活に必要な物を自分で揃える必要がなく、自炊もできて健康的に過ごせるでしょう。

ただしウィークリーマンションは賃貸の家賃よりも利用料金が高く、予定が変わってもほかの予約が入っていれば滞在を延長することができません。また住みたいエリアに物件がない場合もあり、条件に合った部屋を探すのに手間がかかるかもしれません。

マンスリーマンション

一般的な一人暮らしと同じように生活できるマンスリーマンションは、1ヵ月単位で部屋を借りることができるため短期~中期滞在にぴったり。家具家電はもちろん食器や調理器具まで揃っているので、ストレスなくいつも通りの暮らしが送れますね。

マンスリーマンションのデメリットは、ウィークリーマンションと同じく利用料金が高額なことです。1ヵ月間の滞在にかかる住居費を比較すると、シェアハウスより3~5倍程度も高くなるケースも。また繁忙期は契約の延長ができない可能性もありますよ。

1ヵ月間の短期滞在にもシェアハウスはオススメ!

今回は1ヵ月間の短期住みが可能なシェアハウスの探し方と、契約する際の注意点についてご紹介しました。ホテルやマンスリーマンションよりも安く住めるシェアハウスは短期滞在にもオススメ。最低入居期間と契約条件を事前にしっかり把握し、トラブルのない快適な日々を過ごしてくださいね。

シェアハウスに興味があるけれど不安もあるという方は、気軽にお試し住みから始めてみませんか? 同じ運営会社の物件間であれば、契約期間内でも無料で住み替えできるものもありますよ。家具家電付きで大がかりな引っ越しや初期投資が必要なく、貯金が少ない方でも安心です。ぜひ住みたいエリアのシェアハウスを検索してみましょう!