兵庫の住んではいけない地域・5選。治安を引っ越し前に要チェック!

就学や就職で兵庫県に住むことになった際、土地勘がなければどの街を選べば良いか分かりませんよね。交通便や利便性だけで住まいを探すと、生活を始めてから後悔することも多いでしょう。

近畿地方の北西部に位置する兵庫県は、基本的には自然豊かで治安が良く暮らしやすい地域。閑静で上品な高級住宅街も多数あり、大阪で働いていても兵庫に住みたいという方は多いですよ。

そんな住まいに適した兵庫県の中にも、あまりオススメできない「住んではいけない」エリアが存在します。今回は、引っ越し先に選ばない方が良い地域を5箇所ご紹介。ただし多少の不安はあっても利便性が高く家賃は安めで、人によっては住む価値が高いと感じられる場所もありますよ。あくまでひとつの特徴として、お部屋探しの参考にしてみてくださいね。

住んではいけない地域①尼崎市・中央地区

兵庫県の中でも大阪寄りに立地する尼崎市はとても大きな都市で、JR神戸線と宝塚線、阪急神戸本線、阪神本線が並走する形で走っています。かつては臨海地区をはじめ工業地帯が多くを占めており「尼崎=ガラが悪い」というイメージがありましたが、JR尼崎駅を中心に大規模な再開発が行われ「尼崎=住みやすい街」へと変化しました。

梅田や神戸へアクセスしやすく、各駅を中心に商業施設がたくさん並び利便性の高い尼崎市。しかし市内南部には昔から変わらない工業地域が残っており、全体的に雰囲気が暗く治安面で不安のあるエリアも。どの辺りが注意すべき場所か、詳しくご紹介していきます。

中央地区が住んではいけないといわれる理由

尼崎市の中央地区とは臨海部を含む市の南部地域のことで、駅でいうと阪神本線の大物駅、尼崎駅、出屋敷駅辺りを指します。JRや阪急線よりも阪神線エリアは比較的治安が悪く、再開発地に入らなかったかつての工業地帯が多く残る場所です。同じ駅名でもJRと阪神では雰囲気がかなり異なるので、初めて訪れた方は驚くでしょう。

昔の尼崎市は中央地区以外の地域にも暴力団事務所や違法風俗店、裏カジノなどがあり、工業地で働く日雇い労働者や暴走族が多い街でした。しかし今ではその全てが市と警察によって排除され、犯罪件数も年々激減しています。その頃の名残を少し感じさせるのが南部エリアであり、古くから暮らす地元の方以外は治安に不安を感じるかもしれません。

おすすめしないユーザー

阪神本線の尼崎駅周辺は、商業施設や商店街があり利便性が高い街。ですが再開発エリアのJR尼崎駅と比べて昭和的な下町感が濃く、飾らない関西弁がキツく聞こえます。近畿外から移住する方は、なるべくJRや阪急沿線で住まいを探した方が良いでしょう。

住む場合の注意点

中央地区を通る阪神本線エリアは比較的家賃が安めなので、住みたいと思う方も多いでしょう。しかし阪神尼崎駅近くの昭和通り・中央大通りはパチンコ店や風俗店、呑み屋街があり夜間の治安は少々不安。安心して暮らすならそれらを避けて選ぶと良いですね。

住んではいけない地域②神戸市中央区・三宮地区

神戸の中心地である三宮エリアは、JR、阪急神戸本線、阪神本線、市営地下鉄各線が集結する大都会です。メリケンパークや神戸ハーバーランドなどの観光スポットが建ち並び、ショッピングビルは連日多くの買い物客で混み合っています。近くには旧居留地や南京町もあり、神戸ならではの美しい景観や華やかな夜景は国内外の観光客からも大人気ですよ。

しかし人がたくさん集まればその分、犯罪が発生する確率も上昇。海と山に面したオシャレな街並みを誇る三宮も関西有数の大きな繁華街ですから、安全とは言い難いエリアです。便利だからと安易に住むのは少し危険かもしれません。

三宮地区が住んではいけないといわれる理由

神戸のイメージそのものである三宮エリアは、犯罪遭遇率が県平均値を3倍以上も上回る治安最悪の地域。大都市なので犯罪件数が多くなるのは必然ですが、同エリアはとくに凶悪犯罪や暴行・傷害といった粗暴犯罪が目立ちます。観光客が多いため日中から夜間まで常に人通りが多く、広場や路地のゴミ・落書きも気になるでしょう。

三宮は景観の良いスポットが多い反面、駅を中心に風俗店やキャバクラが集まる歓楽街が多数あり、夜になると酔っ払いや呼び込みが増加。終電間近の時間帯になると酔客同士がケンカする怒声が聞こえてくることもあります。深夜の繁華街には道端でたむろする若者が増え、女性の一人歩きは危険。観光や遊びに行くのは楽しいですが、住むのは適さない街でしょう。

おすすめしないユーザー

交通網が充実していて兵庫県内から大阪市内まで主要各地へアクセスしやすい三宮ですが、駅近くに歓楽街・風俗街が多いため夜の雰囲気が苦手な方はオススメできません。地下鉄で1駅隣の新神戸駅なら、治安も良く自然豊かで穏やかに暮らしたい方に最適ですよ。

住む場合の注意点

三宮周辺に住む際は、酔っ払いやしつこい呼び込みを避けて帰宅経路を確保しましょう。高層マンションが多い海側は道路の街灯が多く、街並みもきれいで人気。家賃は高くなりますが、安心して生活するなら海側のマンション街でお部屋を探すと良いですね。

住んではいけない地域③神戸市兵庫区・新開地、湊川

神戸市中央区の隣に立地する兵庫区は北部を六甲山系に、南部を瀬戸内海にはさまれた面積の小さな地区。神戸高速鉄道や市営地下鉄山手線などが走り、三宮エリアまで2~3駅という交通便の良い街です。都心部と比べて下町情緒が残るエリアで、歴史の古い商店街は今も地元の方々で活気にあふれていますよ。

そんな古き良き兵庫区ですが、残念ながら治安面は三宮に続く県内ワースト2位。犯罪発生率は兵庫県内の平均より2倍以上も高くなっています。兵庫区に住んではいけないといわれる理由や、避けるべき詳細地域について解説していきましょう。

新開地・湊川が住んではいけないといわれる理由

神戸市兵庫区の中でもとくに治安が悪いといわれるのが、有名ソープ街の福原町を含む新開地・湊川エリアです。福原には20~30軒もの風俗店が集まっており、昼間から強面の客引き店員や男性客がうろついています。とくに夜になると酔っ払い客が増え、治安は一気に悪化。キャッチやスカウトが横行していて女性が一人で歩ける雰囲気ではありません。

また同エリア近くの湊川公園は付近に居酒屋などが多く、素行の悪い若者や日中から酒盛りする人々がいて大声で叫ぶなど迷惑行為が多発。近くを通る際は絡まれないよう注意が必要です。駅周辺や大通り沿いはきれいですが、一本筋を入るとトタン屋根の寂れた住宅や簡易宿所がたくさんあり、街の景観は決して良いとはいえないでしょう。

おすすめしないユーザー

関西でも有名なソープ街がある新開地・湊川地区は、女性の一人暮らしや子供のいるファミリーなど風紀が気になる方の住居には適しません。兵庫区に住む必要がある場合は、多少不便でも山手エリアを選んだ方が安心して暮らせますよ。

住む場合の注意点

三宮に近く交通面では大変便利な新開地駅。同駅の周辺に住むなら客引きやスカウトの声掛けを避けるために、風俗街へ近寄らずに生活できる場所を選ぶと良いですね。夜間の治安が心配な方は、駅近もしくは夜道が明るい大通り沿いのお部屋を探しましょう。

住んではいけない地域④神戸市長田区・番町地区

ソース焼きそばとご飯を炒めた「そばめし」が全国的に有名な神戸市長田区は、兵庫区の西隣に位置する緑豊かな街。1995年の阪神淡路大震災では大規模な火災により街の約6割が焼失しましたが、復興によって新しく生まれ変わり住みやすい住宅地となりました。

市営地下鉄・JR神戸線など交通網が充実していて、とくに同区のターミナル駅でもある新長田駅周辺は商店街やショッピング施設が集まる便利なエリアです。自然と利便性がバランス良く備わった長田区ですが、区内にはあまりガラが良くない地域も存在しています。住んではいけない詳細地区とその理由について詳しく見ていきましょう。

番町地区が住んではいけないといわれる理由

1900年代に市内で2番目に大きなスラム街があった番町地区は、長田区内の中央に立地する地下鉄上沢駅から長田駅までのエリアです。とくに五番町と六番町はかつて被差別部落が存在した場所で、現在も廃墟のような寂れた木造平屋の住宅がたくさん残っています。当時は暴力団同士の抗争が多い地域でしたが、今はそれほど危険ではないようです。

また長田区は大阪の生野区に並ぶ在日コリアン街でもあり、アジア系外国人が多く暮らしています。文化の違いからトラブルが発生することもあるため、それらを避けたい方は長田区での暮らしに向かないでしょう。また震災復興によってきれいに再生した場所と、災害の爪痕を残した古い建物が残る場所があり、地域によっては住みにくいと感じるかもしれません。

おすすめしないユーザー

区内で暮らす外国人の中でも在日韓国人の割合が多いため、韓国語やカルチャーが苦手な方にはオススメできません。また長田区は全体的に坂道や階段が多く街中の傾斜がきついので、足腰が弱い人も同エリアでの生活は辛いでしょう。

住む場合の注意点

区の北側にあたる山手は電車が通っておらず、中央部には治安や景観の良くない地域、南部には震災後も再建されていない危険な住宅が密集するエリアがある長田区。区内で住む場所を探す際は治安と交通便、安全性が揃った街を慎重に探しましょう。

住んではいけない地域⑤加古川市

姫路市と明石市に近い加古川市は、川や湖など豊かな水源に恵まれた播磨地域のベッドタウン。JR・山陽電鉄が通っていて神戸や姫路までのアクセスが良く、自然豊かな環境下での子育てを考えて移住してくるファミリーも多いですよ。四季を感じられる公園やスポットが多数あり、治安も良く、商業施設が揃っていて住みやすいでしょう。

ではなぜ加古川市が住んではいけない街なのでしょうか。一人暮らしや家族住まいの新居に加古川を考えている方は、同地の意外な短所をよく知った上で決めてくださいね。

加古川市が住んではいけないといわれる理由

犯罪遭遇率が低くファミリー暮らしに適した加古川市ですが、実は兵庫県内で交通事故の発生件数が圧倒的に多い事故多発エリアでもあります。国道沿いに大型スーパーや商業施設が集まっているため、終日混雑しているのが理由のよう。運転が荒いドライバーが多いという声もあり、渋滞にイライラするのが事故の原因かもしれませんね。

また治安が良いといわれる加古川市の中でも、南部に位置する東加古川駅の付近はガラの悪い若者が多く、女性の一人暮らしや子供のいる家庭にはやや不向き。とくに夜間の治安が不安なため、不良グループが集まるコンビニ前や公園には近づかない方が良いでしょう。

おすすめしないユーザー

駅から離れた場所に住宅街が広がる同市は、車の所有率が高い地域。ショッピングセンターやスーパーなど車ありきの施設が多いため、運転免許がない方は市内での生活が難しいでしょう。JR線の駅近物件なら徒歩圏内にお買い物施設が充実していますよ。

住む場合の注意点

交通事故の発生率が大変高いので、事故に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。夜道の徒歩や自転車は必ず明るい道を通り、交通安全を心掛けましょう。また治安が心配な市の南部で暮らす際は、自転車の盗難に遭わないよう鍵をしっかり掛けてくださいね。

犯罪件数の少ないエリアでも油断は禁物!

兵庫県は自然を身近に感じられる住みやすい都市ですが、日本一犯罪件数の多い大阪に隣接しているため都心部に近づくほど治安は悪化。便利さと安全性のバランスを考えて住む場所を選びたいですね。しかし治安が良いと評判の地域で暮らしても、犯罪やトラブルを避けるためには各自が防犯意識をしっかり持つことが肝心ですよ。

とくに一人暮らしの場合はセキュリティの整った物件や、夜でも明るい道を通って帰れるエリアがベスト。飲食店が多い場所は便利な反面、酔っ払いや喧嘩が発生しやすいので、なるべく住宅が集まる場所でお部屋を探しましょう。

兵庫県で治安が良いといわれる地域は?

これまで兵庫県内で住んではいけないとされる場所をピックアップしてきましたが、逆に治安が良く住みやすい地域についてもあげてみました。

西宮北口 (西宮市)

関西で住みたい街ランキング上位常連の西宮北口は閑静な住宅街。阪急神戸本線と今津線が乗り入れており、駅直結のショッピングモールや大型スーパーなど商業施設が揃っています。高級感あふれるオシャレな街並みがファミリーに人気ですよ。

神戸駅周辺 (神戸市中央区)

繁華街の三宮エリアからJR線で2駅離れた神戸駅は、中央区でありながら都会過ぎない落ち着いた雰囲気の海辺エリア。スーパーやショッピング施設が豊富で、地下鉄や阪急線にも徒歩でアクセスできる利便性の高さが魅力です。

芦屋 (芦屋市)

高級住宅街として有名な芦屋は、富裕層だけでなく幅広い層に人気の街。とくに新快速が停車するJR芦屋駅の周辺は上品なお店が並び、遊戯施設などの建設は条例で規制されています。市をあげて治安維持に取り組んでおり、静かで穏やかな生活が叶うでしょう。

マンスリーマンションのお試し住みで治安確認がオススメ!

初めて兵庫県に住む方は、家賃の相場や利便性のほかに街の住みやすさも考慮してエリアを選ぶと良いですね。しかし治安の良し悪しや夜道の安全性など、ネット情報だけでは本当のところはよく分からないものです。

そんな時はマンスリーマンションで期間限定のお試し住みがオススメ。家具家電付きで大がかりな引っ越しが必要ないので、気軽に新生活をスタートさせられますよ。ぜひ実際に住んでみてその地域のリアルな治安を確認してくださいね。