大学生にマンスリーマンションって実際どう?メリット&注意点や探し方まで解説

大学への入学を機に、一人暮らしを始めるケースはよくあります。しかし4年間同じキャンパスに通うのではなく、進級とともに別のエリアに変わることも。キャンパスの場所が変わるなら、引っ越しをして通学の負担は減らしたいですよね。就職活動などの理由で「少しの間だけ一人暮らしをしたい」という方もいることでしょう。
今回は、暮らし方の変化が多い大学生のニーズに対応できるマンスリーマンションについてご紹介します。進学や就職など、さまざまな転機が訪れる大学生の方必見の内容です。マンスリーマンションのメリットや注意点、探し方まで徹底解説します。
大学生はマンスリーマンションを利用できる?
「マンスリーマンションがオススメ!」と言われても「大学生でも利用できるの?」と、疑問に思う方も多いことでしょう。マンスリーマンションは、大学生だけでなく高校生でも利用自体は可能です。
ただし「マンスリーマンションの契約」という観点では、注意が必要です。学生がマンスリーマンションを契約しようとすると、保証人を求められるケースが多々あります。成人年齢が2022年から18歳に引き下げられ、法律上は単独契約できるようになりました。
しかし成人年齢に達しているとはいえ、審査に通るかは別問題です。学生は安定した収入がないと判断され、単独契約は難しいのが現状です。多くの場合、保護者名義での契約または保証人を求められるでしょう。
ただし、以下のような特別な場合は保証人なしでも審査に通る可能性があります。
- アルバイトなどで定期的な収入がある
- 保証人を頼めない事情がある
などケースは複数。まずは管理会社に問い合わせをしてみましょう。入居審査は、通常の賃貸よりもハードルが低いと言われています。
マンスリーマンションとはどんな住まい?
マンスリーマンションとはどんな特徴がある住まいなのかをご紹介します。通常の賃貸物件とは異なる点を知り、住まい探しの候補に入れてみませんか。
短期契約できる
賃貸物件は2年契約を求められるケースがほとんどでしょう。短期契約は断られたり、短期で解約すると違約金が発生したりするリスクがあります。しかしマンスリーマンションなら、1ヶ月や2ヶ月のような短期契約ができます。大学の進級に合わせた住み替えや就職活動中の仮住まいなど、状況に合わせた自由度が魅力です。
もちろん、短期契約だけでなく1年前後の長期契約もできます。初めて住むエリアの住み心地が不安になる方にもマンスリーマンションはオススメです。住環境を把握するために、まずはマンスリーマンションで短期間のお試し住み。その後、本格的なお部屋探しをする方もいますよ。
家具家電が一式そろう

賃貸物件では、家具家電を自分で買いそろえなくてはいけません。一方でマンスリーマンションのお部屋には、ベッドや机、冷蔵庫、洗濯機などの生活に必要な家具家電が備え付けられています。
家具家電を購入しなくて良いので、初期費用を抑えられる点がマンスリーマンションの大きな魅力でしょう。自分自身の身の回り品を持ち込むだけで新生活が始められるため、引っ越し時に家具家電を運ぶ手間も省けますよ。
入退去が手軽にできる
マンスリーマンションは、お部屋探しから入居までを数日で完了するケースが多い傾向です。即日入居できる物件もあります。できるだけ早く引っ越しをしたい方にとって、マンスリーマンションの柔軟な対応はとても魅力的でしょう。
退去手続きも手軽に進められます。通常の賃貸物件のように管理会社の立ち合いが発生することもありますが、立ち合い不要で退去できる場合も。立ち合い不要で退去する場合は所定の時間までに退出し、ポストに鍵を投函します。退去が完了したら、その旨を管理会社に連絡するだけというものです。
レオパレスはマンスリーマンションとは別物?
短期間住むなら「レオパレス」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ここでは、レオパレスとマンスリーマンションは何が異なるのかを見てみましょう。
レオパレスとは
レオパレスとは、マンスリーマンションを扱う会社の1つです。利用期間は、最短30日から最長365日まで1日単位で自由に決められます。お部屋には家具家電が付き、利用料金は水道光熱費やインターネット料を含んだものです。30日〜180日の「短期プラン」の場合は、レンタル布団が1組無料でついてきます。
初期費用を抑えられますが、利用期間分の料金は一括前払いが必要です。入居した当日から電気や水道などのライフラインが利用でき、自分で開通や開栓の手続きをする手間が発生しません。通常退去する際には清掃のため、原状回復費がかかるものです。しかしレオパレスでは、退去時に必要な清掃費用はお部屋の利用料に含まれています。
「短期で住むならレオパレス!」と連想される理由
レオパレスはマンスリーマンションを扱う会社の1つに過ぎないのに、なぜ多くの方が「短期で住むならレオパレス!」と連想するのでしょうか。やはりレオパレスの知名度が大きく影響していると考えられます。
過去に、有名人を起用したCMをテレビでたくさん放送していました。レオパレスの管理物件が2024年時点で約55万戸もあり、街中のあちこちで目にする機会が多いことも知名度に影響しています。
レオパレスのマンスリーマンション、月22万円もかかるならビジネスホテルで生活した方が安くないか?
— ヒローシ (@hirooshi007) July 4, 2019
知名度はあっても、レオパレス以外も選択肢に入れることをオススメします。レオパレスは短期利用の場合、料金が割高になる傾向があります。また建築基準法違反や音漏れ問題などの口コミ評価を気にする方もいることでしょう。すべての方にとって最善の住まいとは言えないため、さまざまな管理会社のマンスリーマンションを見て選ぶようにしてください。
シェアハウスとマンスリーマンションは何が違う?
マンスリーマンションのほかに、似たような住まいとしてシェアハウスを候補に入れる方もいるかもしれませんね。生活スタイルや費用などを踏まえ、どちらが自分に合っているか判断するようにしましょう。
シェアハウスの特徴
シェアハウスとは、1つの住まいに複数人が共同で暮らす物件のことです。個人のプライベート空間と居住者全員で使用する共有スペースに分かれています。共有スペースにはリビングやキッチン、トイレ、浴室などが含まれています。

一方でマンスリーマンションは、契約期間が短いだけで通常の賃貸物件と同様に暮らします。エレベーターや廊下などの共用スペースはありますが、キッチンや浴室などの室内設備は共有ではありません。プライバシーを守った暮らし方ができます。
シェアハウスで暮らすメリットとデメリット
シェアハウスのメリットは初期費用を抑えられることです。複数人で暮らすスタイルのため家賃が抑えられ、通常の賃貸物件よりお得感が得られやすいでしょう。お部屋には家具家電が備え付けられ、初期費用も抑えられます。
電気や水道などのライフラインが開栓開通済みなので、手続き不要で入居した当日から利用可能です。複数の入居者とリビングやキッチンを共有するため、交流の機会を持てるのもメリット。「一人暮らしは寂しい」と感じやすい方にとって、シェアハウスなら楽しい出会いが期待できるのではないでしょうか。
しかしシェアハウスでの暮らしにはデメリットもあります。プライベートスペースはあるものの、キッチンや浴室などは共有。プライバシー面での不安や同居している他の人が出す生活音にイライラすることもあるでしょう。
シェアハウスのお風呂埋まってたー!お風呂に入りたいのに!てか人数に対して風呂の数足りなさすぎ!
— なにんが (@seisinyowa) October 20, 2024
シェアハウスは「誰と暮らすのか」を自分では選べません。そのため、自分と合わない人と暮らす可能性があるのです。価値観や生活習慣の違いからトラブルに発展することもあります。
シェアハウスかマンスリーマンションで迷ったら
シェアハウスとマンスリーマンション、どちらを選ぶか迷う方もいるでしょう。家賃で比較すると、シェアハウスの方がマンスリーマンションよりも安い傾向です。しかし複数人で共同生活をするシェアハウスでは、価値観の違いや騒音トラブルなどが発生するリスクを抱えています。
立地と家賃の安さを最優先するなら、シェアハウスも選択肢の1つでも良いでしょう。プライバシーや生活音などに配慮した快適な住環境を重視したい場合は、マンスリーマンションの方が適しているかもしれません。
それぞれのメリットとデメリット、自身のライフスタイル、価値観などを照らし合わせて、最適な住まいを選びましょう。
大学生がマンスリーマンションを利用するメリット
大学生活は進級や就職活動、インターンシップなどの変化が多い時期です。マンスリーマンションなら、大学生活の多様な変化にも柔軟に対応できます。たとえば2月3月は引っ越しの繁忙期なので、入学前に希望通りの部屋が見つからないこともあるでしょう。困った事態に陥ったときに、マンスリーマンションを一時的な住まいとして利用できます。
学年ごとにキャンパスが変わる場合でも、短期契約ができるマンスリーマンションなら新しいキャンパス近くに手軽に引っ越せるのです。

就職活動やインターンシップのために、期間限定で住むときにもマンスリーマンションが便利です。一人暮らしを本格的に始める前の「お試し」として活用するのもオススメ。カップルで同棲をしたいときにも、お試し感覚で始められるマンスリーマンションはピッタリでしょう。マンスリーマンションは、大学生活のさまざまな変化に対応できる柔軟性が魅力です。
大学生がマンスリーマンションを利用する際の注意点
変化の多い大学生活を支えるのにピッタリなマンスリーマンション。ただし利用の際は、注意点の把握が必須です。
契約時
マンスリーマンションは学生や社会人、無職など、どのような方でも利用できる住まいです。利用はできますが、契約は別問題という認識は持っておいてください。契約時には、親の保証を求められる可能性が高いでしょう。
法律上、大学生は成人しているため契約はできます。しかし安定した収入がないため、親の保証がなければ審査は通りにくいでしょう。マンスリーマンションや賃貸物件を学生が借りるには、「連帯保証人の収入が安定していること」が求められる傾向です。
契約内容
契約内容はしっかり確認してください。「大学やアルバイト先で出会った友人をお部屋に呼びたい」「地元から遊びに来た両親を泊めたい」など、思うこともあるでしょう。マンスリーマンションは友人や家族をお部屋に招くのは問題ない一方で、宿泊は禁止しているケースが多々あります。

どうしても友人や家族を泊めたい場合は、まずは管理会社に相談してください。無断宿泊は厳禁ですが、事前に申請があれば追加料金を支払うだけで宿泊できる可能性があります。「無断で宿泊してもバレないだろう」と思っていても、管理会社の予期しないチェックや住民からの連絡で見つかるリスクがあります。
契約延長
マンスリーマンションは、契約の延長も自由にはできません。契約時にどれくらいの期間住むのかを決め、利用料金を支払うシステムがマンスリーマンションです。契約満了を迎えたら退去します。マンスリーマンションは、満了後の次の入居者が決まっているケースも珍しくありません。
契約延長を希望する場合は、管理会社に速やかに連絡しましょう。同じお部屋を継続して利用できないかもしれませんが、似たようなお部屋を案内してもらえる可能性がありますよ。
マンスリーマンションの探し方
最後に、マンスリーマンションの効率的な探し方をご紹介します。ただ闇雲に探していても、なかなか見つかりません。効率的にマンスリーマンションを探すには、専門のポータルサイトが一番便利です。
通常の賃貸物件のポータルサイトでもマンスリーマンションは検索可能ですが、なかなか思うようなお部屋が見つからないことも。マンスリーマンションに特化した専門のポータルサイトのほうが、お部屋が多数掲載されています。掲載物件数が多いので、希望条件に合ったお部屋も見つかりやすいでしょう。
マンスリーマンションで始める一人暮らし!
家具家電付きで初期費用を抑えられるマンスリーマンションは短期契約ができるため、大学生の柔軟なライフスタイルに最適です。進級によるキャンパスの場所変更や離れたエリアでの就職活動など、マンスリーマンションなら気軽に引っ越しができます。

マンスリーマンションは学生でも利用はできますが、契約時には保護者が保証人になるよう求められるケースが多い傾向です。事前に契約内容をよく確認し、友人や家族を泊めたいときの対応や住む期間を延長したいときの手続きなどを把握しておきましょう。
マンスリーマンションを探す際は、専門のポータルサイトの利用がオススメです。豊富な物件情報から、希望のエリアや条件に合ったお部屋が探し出せますよ。マンスリーマンションを活用した一人暮らしを始めてみませんか。