シェアハウスが大学生にオススメの理由とは? メリットと注意点を徹底解説!

桜舞い散る4月は就学のために一人暮らしを始める大学生が増える時期。学校の近くに部屋を借りようと思って探しても、親からの十分な仕送りがない学生は家賃の高さに愕然とするでしょう。そんな時は賃貸マンションより好条件の物件が安く借りられるシェアハウスがオススメ。

しかし社会人として収入がない大学生でも契約できるか、トラブルに巻き込まれないかなど色々と気になりますよね。そこで今回は、大学生の目線から考えるシェアハウスのメリットとデメリット、事前に必要な準備などについて詳しく解説します。

家賃のためにアルバイトを増やして学業がおろそかになっては本末転倒ですから、無駄な出費を抑えて賢く楽しく大学生活を送りたいものです。ぜひ最後まで読んで、失敗しないシェアハウス探しの参考にしてみてくださいね。

シェアハウス利用者の中で学生の割合はどれくらい? 収入のない大学生でも契約可能?

家賃が格安なシェアハウスはお金に余裕のない大学生にオススメですが、安定した収入がなくても契約できるのでしょうか。利用者の年齢層とともに詳しく見ていきましょう。

全体の約3割が学生! 18歳以上なら自分で契約できる

国土交通省の調査結果によると、シェアハウス利用者の中で学生が占めている割合は約30%。大学や専門学校の近くには学生専用のシェアハウスもあり、それらを利用している方も多いようですよ。また入居時の年齢は20歳未満が約16.7%、20~25歳未満が42.5%で、全体の約60%が25歳までの若い時に入居しています。

同じ年齢層の住人同士であれば、価値観や話題が似ていて仲良くなれる可能性が広がりますね。とくに初めての一人暮らしは孤独感や不安がつきもの。悩みを分かち合える人間が近くにいれば心強いでしょう。シェアハウスでは35歳以下など年齢制限を設けていることが多いため、歳の離れた住人に気を遣いながら暮らさなくてすみますね。

気になる契約形態ですが、基本的に18歳以上の成人であれば誰でも本人名義で契約可能。ただし社会人としての収入がない学生の場合、親や親戚など「連帯保証人」が必要になるケースがほとんどです。

自分で稼いだアルバイト代で家賃を払う方でも大抵のシェアハウスで保証人のサインと印鑑が求められるため、頼める人を考えておきましょう。保証人の有無を確認したい場合は運営会社に直接問い合わせると良いですよ。

参照:国土交通省「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」平成26年

大学生がシェアハウスに住むメリットとは

大学生がシェアハウスを選ぶメリットは、金銭面のほかに出会いやコミュニケーション能力アップなどがありますよ。シェアハウスで得られる良い点をひとつずつご紹介します。

好条件の物件に安く住める

大学生がシェアハウスに住む最大のメリットは、一般的な賃貸物件と比べて家賃が安いこと。東京都心部では駅近ワンルームマンションの平均家賃が10万円前後しますが、シェアハウスなら平均5~7万円台。きれいな新築物件や、最新設備が完備されているところも多いですよ。

高額な初期費用が不要

賃貸物件を契約する際は、敷金礼金・仲介手数料・前払い家賃・火災保険料など30~50万円以上の初期費用が必要です。しかしシェアハウスなら日割り家賃や契約料といった平均10~15万円程度の費用のみ。高額な貯金が難しい学生にとって、契約前に必要な準備金が少なくすむのはありがたいですね。

家具家電が完備されている

初期費用と合わせて一人暮らしに必須な家具や家電も、シェアハウスなら備え付きなので自分で購入する必要がありません。ベッド、洗濯機、キッチンコンロ、テーブルなど、すべてまとめ買いすれば数十万円かかるところを家賃と共益費のみで利用できますよ。

水道・電気・Wi-Fiなどのライフラインが開通済み

新居で水道・ガス・電気・インターネットを利用するには各社と契約書を交わし、月々使用した金額を自分で支払う必要があります。

シェアハウスはそれらのライフラインがすでに開通済みで、1~1.5万円程度の共益費の中に光熱費も含まれていることがほとんど。また共益費の中にはトイレットペーパーや洗剤など共有スペースの消耗品代も入っているため、自分で買う必要がなくお得です。

学生寮と比べて生活に自由がある

もっとも安く大学生活を送れるのは学校が管理する学生寮でしょう。しかし居室を数人でシェアする学生寮は一人の時間が確保しづらく、門限などのルールも厳しめ。個別部屋が選べるシェアハウスなら自由に生活でき、一人暮らしの開放感を大いに味わうことが可能です。

学生以外の様々な人と出会える

シェアハウスには社会人や自営業者、アーティスト、外国人留学生など様々な住人がいて、普段接点のない人と出会えるのがメリット。社会に出る前に色んなタイプの人間と話す機会があるのは良い経験になるはずです。気が合えば一生の友人になれるかもしれませんね。

コミュニケーション能力が身に付く

ほかの住人と快適な共同生活を送るためには、コミュニケーション能力が必要不可欠。他人への気遣いや会話スキル、察知能力など社会人にとっても必要な力が、共同生活を通して学生時代から自然と身に付くでしょう。就活の面接時にも役立ちそうです。

大学生がシェアハウスに住むデメリットとは

ここまで読むとメリットだらけに思えるシェアハウスですが、もちろんデメリットもありますよ。SNSのリアルな体験談とともにご紹介していきましょう。

騒音や衛生面など共同生活ゆえのトラブルが多い

様々なタイプの人間が集まり出会いの幅が広がる一方で、常識が通用しない身勝手な人もいるのがシェアハウスのデメリット。

ハウスルールを守らず共有部を汚すなど、トラブルメーカーの住人がいると共同生活がストレスになるでしょう。また学生と社会人では生活の時間帯が異なるため、お互いにしゃべり声や生活音が気になることも。相性が悪いとトラブルに発展しがちです。

共有スペースが思い通りに使えずストレスが溜まる

お風呂や洗面台、トイレ、キッチンなどの共有スペースは住人同士で譲り合って使用するのが暗黙の了解。しかし自分の都合の良い時間帯が誰かと重なれば、思い通りに使えずストレスが溜まります。とくに忙しい朝は争奪戦になりやすいので、イライラすることが多くなるでしょう。

家族や友人、恋人を家に呼びづらい

シェアハウスの中には家族や友人など住人以外の宿泊、訪問をハウスルールで禁止している物件が多数あります。関係者以外のたまり場になったり、盗難やトラブルが起きやすいためです。訪問が可能な物件でも長時間滞在はほかの住人の迷惑になる場合があるので、シェアハウス内には人を呼びづらいと感じるでしょう。

シェアハウスの相場はいくら? 安く借りる方法についてご紹介

一般的な賃貸物件よりも格安で借りられるシェアハウスですが、具体的な家賃相場はいくらくらいでしょうか。さらに費用を抑えて入居する方法についてもご説明します。

家賃相場は東京23区で5~7万円台

国土交通省の調査によると日本に存在するシェアハウスの半数近くが関東地方にあり、中でも約35%が東京都に集中しています。地価が上昇の一途をたどっている東京は、就学や就職で上京した際に安いシェアハウスを選択する方が多いようですね。

そんな都心部の駅徒歩圏内に建つシェアハウスの家賃相場は平均5~7万円台。賃貸なら同条件のワンルームで平均8~13万円ほどですから、かなり格安であることが分かりますね。名古屋や大阪の中心地なら平均3~6万円台で借りることが可能ですよ。

ドミトリーなら月額2万円台もあり

上記の金額はシェアハウスの中でも一人部屋が確保できる完全個室タイプ。ひとつの部屋に二段ベッドが複数並べられた相部屋タイプのドミトリーなら、月額2万円台から見つかりますよ。ほかにも1部屋をカーテンやパーテーションで仕切り2人でシェアするタイプなど、個室のスタイルによって家賃が異なるのが特徴です。

キャンペーン物件は初期費用が割引に

普通に借りても格安なシェアハウスですが、親の援助も貯金もないという方は平均10~15万円の初期費用をさらに抑えて契約できるキャンペーン物件がオススメ。

契約料無料や初月の家賃無料など会社によってキャンペーン内容は違いますが、繁忙期となる2~3月には割引物件がたくさん登場するので要注目です。ただしそれらの物件は、ほとんどが半年以上の継続など何かしらの契約条件があるため注意してくださいね。

少ない手荷物で引っ越し&新生活スタート直前の入居がお得

家具家電付きのシェアハウスは大がかりな引っ越しが必要ないのもメリット。地方からの引っ越しを業者に頼めば多額の費用がかかるため、荷物はコンパクトにまとめて自分で運べる量に抑えましょう。

またシェアハウスの初期費用には日割り家賃が含まれていて、入居する日が早いほど金額が高くなります。無駄な家賃が発生しないよう、入学式の前日など新生活を始めるぎりぎり直前に入居するのがオススメです。

シェアハウスの効率的な探し方とは? 事前の情報収集が肝心

自分に合ったシェアハウスを探すにはどんな方法が良いでしょうか。また物件の詳細情報や問い合わせによって、事前に確認しておくべき点についてもご紹介します。

エリア・予算・部屋タイプ・規模など希望条件を決める

シェアハウスの数が多い東京都心部などは、ある程度の希望条件を決めてから検索するのがベスト。まずは通学しやすいエリアや個室・ドミトリーなど部屋タイプを決めましょう。初体験のシェアハウスならストレスが溜まりやすいドミトリーより、一人時間が確保できる個室タイプが無難ですよ。

シェアハウスには数十人が入居できる大規模なものから3~4人の小規模タイプ、庭付きの戸建てやアパートなど様々な形態があります。規模が小さいほど家賃が安めですが、その分共有部がせまくシェアしにくいことも。予算と許容範囲を決めておくと探しやすいですね。

シェアハウスが掲載されたポータルサイトで効率的に物件検索

ある程度の希望条件が決まったら、シェアハウスが掲載されたポータルサイトで絞り込み検索しましょう。ポータルサイトならあらゆる条件のシェアハウスを多数取り扱っているため、効率的に物件探しができますよ。家賃や入居条件のほかに、各物件の詳細情報をよく読んでおくと後々トラブルになりにくいでしょう。

利用者の年齢層や外国人の割合など、気になることは運営会社に確認

物件情報には住人の年齢層・外国人の割合などのデータが掲載されていることも。書かれていない場合でもサイト内から直接運営会社に問い合わせることができますよ。シェアハウスの入居者情報はとても大切なので、面倒でも気になることは必ず確認しておきましょう。

内覧可能な物件は共有部の利用状況をチェック

シェアハウスの中には内覧可能な物件もあります。共有部のみではありますが、入居者がどのように使用しているかチェックしておくと安心です。またあまりに安い物件は入居者の質が悪く、トラブルが多発するなど長く住むのが困難な場合も。価格の適正を確認する意味でも、できる限り契約前の内覧はしておきたいですね。

■シェアハウスを探すポイントまとめ

  • エリア・予算・部屋タイプ・規模を決める
  • シェアハウス専用のポータルサイトで絞り込み検索
  • 入居者の年齢層別、外国人の割合などを確認
  • そのほかにも気になることは契約前に運営会社へ問い合わせ
  • 内覧ができる物件は共有部の利用状況をチェック

失敗しないシェアハウス選びで楽しい学生生活をスタート!

今回は大学生にシェアハウスがオススメの理由と、家賃相場や探し方などを詳しくご紹介しました。安さやエリアだけで選ばず、自分の性格や生活スタイルに合った物件を探してくださいね。賃貸よりも格安で寂しさを感じにくいシェアハウスなら、思い出に残る楽しい学生生活を送れるはずですよ。さっそくポータルサイトで検索してみましょう!