シェアハウスの初期費用と安く抑えるコツを徹底解説!

一人暮らしのためにお部屋を借りる場合、必要になってくるのが「初期費用」です。前払い家賃や保険料などまとまった金額を入居前に支払うこととなり、貯金に余裕がない方にとっては痛い出費でしょう。一般的な賃貸マンションよりもお得に暮らせるシェアハウスでも初期費用はかかります。どれくらいのお金を準備するべきか、物件によって金額が大幅に違うかなど色々気になりますよね。
そこで今回は、シェアハウスの契約時に必要な初期費用について徹底解説。その内訳や注意点、入居費を抑えるコツについてもご説明します。少しでも金額を減らしてお得に新生活をスタートさせたいと考えている方は必見ですよ。ぜひ最後まで読んで、自分にとってベストなシェアハウス選びをしてくださいね。
シェアハウスの契約時にかかる初期費用はいくら? その内訳とは
シェアハウスでの一人暮らしを決めていざ契約する時、事前に支払わなくてはいけない初期費用はどれくらいでしょうか。一般的な相場とその内訳について詳しくご説明します。
シェアハウスの初期費用は10万円前後が一般的な相場
賃貸物件の契約時に必要な初期費用ですが、シェアハウスの場合は10万円前後が一般的な相場です。普通の賃貸マンションのように敷金・礼金や不動産会社に支払う仲介手数料がなく、通常は家賃1~2倍の金額が初期費用となります。
シェアハウス安く都内に住む方法としてはめちゃくちゃ推せるのだ。家賃も安いけど何より初期費用がほぼかからないところが…
— なのイさん (@nanoiarai) March 2, 2024
場所や建物の条件によってはシェアハウスであっても家賃が高めの物件もありますが、平均でいえば東京23区でも初期費用は10~15万円程度でしょう。またほとんどの物件で大物家電や家具が備え付けなので自分でひと通り揃える必要がなく、50万円以上かかる賃貸の入居費と比べてかなり安く済みますね。
初期費用の内訳は日割りの家賃・共益費、契約料など
10万円前後かかるシェアハウスの初期費用には、どんな項目が含まれているのでしょうか。物件を管理する会社やオーナーによって多少の違いはありますが、初期費用に必ず含まれるものには入居月の残り日数を計算した日割り家賃と共益費、契約料もしくは保証金などがあります。
契約手数料、火災保険料、デポジット、鍵交換費用などが個別でかかってくる場合もありますが、それら諸経費を総括して「契約金」や「事務手数料」と表記されることも多いですよ。以下で内訳の詳しい内容を見ていきましょう。
日割り家賃・共益費とは? 入居日によって金額が変わる
契約時の初期費用に必ず含まれる日割り家賃・共益費とは、1日当たりの金額に入居する月の残り日数を掛けて計算する家賃と共益費のこと。これらは入居する日によって金額が異なり、月の前半に入居するほど当然高くなります。また日割り家賃に加えて翌月分の家賃も初期費用に含まれる場合や、何日に入居しても日割りではなく一律の物件もあるので注意しましょう。
■日割り家賃・共益費の計算方法
家賃5万円、共益費1万円の物件に、9月15日から入居した場合
家賃+共益費6万円÷30×16日(9月15日~30日までの日数)=3万2千円
共益費には何が含まれている? 賃貸より高めなのはなぜ?
シェアハウスの共益費には光熱費、インターネット代、共有スペースの清掃費、日用消耗品代など日常生活に欠かせないものが含まれていて、大抵の物件は月々定額制です。普通の賃貸マンションにおける共益費とは建物自体の管理にかかる費用であり、光熱費の支払いや清掃は入居者個人で行う必要があります。

シェアハウスの共益費相場は1万円~1万5千円ほどで賃貸の共益費5千円前後よりやや高めな傾向です。しかし水道・電気・ガス・インターネットなどライフライン代に加えて、洗剤やトイレットペーパーなどの消耗品、清掃会社や管理人による共有スペースの掃除まで含まれているのでかなりお得でしょう。
また賃貸では個々で契約・解除・支払いが必要な光熱費もシェアハウスなら管理会社が一括で行ってくれるためとてもラクです。一定内であれば水道や電気をどれだけ使用しても固定額なのはありがたいですね。
契約料や保証金とは? 会社によって名称が異なる
日割り家賃・共益費のほかに初期費用として必要な契約料。運営会社によって契約金、保証金、事務手数料など表記される名称が異なります。基本的な内訳には退去時の清掃代や運営会社への手数料、火災保険料などが含まれており、デポジットという保証金を預けるシステムを採用している会社もあります。
デポジットは設備を破損するなどのトラブルがない場合は、部屋のクリーニング代を差し引いた額が退去時に返金されることが多いでしょう。1~3万円程度と賃貸の敷金と比べて格安に設定されていますよ。
シェアハウス契約時にかかる初期費用まとめ
■家賃5万円・共益費1万円・月初めに入居の初期費用例
日割り家賃 | 5万円 |
日割り共益費 | 1万円 |
契約料 | 5万円 |
合計 | 11万円 |
■家賃5万円・共益費1万円・月半ばに入居の初期費用例
日割り家賃 | 2万5千円 |
日割り共益費 | 5千円 |
契約料 | 5万円 |
合計 | 8万円 |
シェアハウスは賃貸よりも家賃・初期費用ともに格安! 選ぶ際のポイントとは
シェアハウスは毎月の家賃が安いだけでなく、入居前に必要な初期費用も格安であることが分かりました。ここではワンルームマンションを借りるのとどれほどの差額があるか、また物件を選ぶ際の注意点やポイントについてご説明していきます。
賃貸のワンルームマンションと比べて入居費は数十万円もお得!?
一般的なワンルームマンションを借りる場合、エリアにもよりますが契約時に支払う初期費用の相場は30~50万円。敷金礼金や仲介手数料がかかるうえに家賃そのものが高いため、初期費用に含まれる日割り家賃と翌月分の家賃を合算すれば予想以上の高額になってしまいます。
都内の郊外、シェアハウスするのにはもってこいの場所なんすよね、家賃安いし都心まですぐ出れるし
— タナカ🖤⛓💥 (@tanakalogue) October 15, 2024
また冷蔵庫やベッド、洗濯機のほか細々とした日用品をすべて自分一人で揃える必要があり、引っ越し作業も業者に依頼しなくてはいけないほど大掛かりになるでしょう。金銭面でかなりの準備が必要な賃貸と比べて、身軽なシェアハウスは少しの貯金で叶うハードルの低さが魅力ですね。
■賃貸マンションとシェアハウス 入居前にかかる費用の差額例
シェアハウス | 賃貸マンション(1R) | |
---|---|---|
初期費用 | 11万円 | 35万5千円 |
家具家電購入費 | なし | 20万円 |
引っ越し代 | なし | 6万5千円 |
合計 | 11万円 | 62万円 |
※家賃5万円・共益費1万円・契約料5万円のシェアハウスと、家賃8万円・共益費5千円のワンルームマンション、どちらも月初めに入居の場合
※賃貸マンションの初期費用は敷金・礼金・仲介手数料(各家賃1か月分相当)・前払家賃・鍵交換代金・火災保険料を含む総額
※一人暮らしの家具家電購入にかかる費用「まるっとコラム」参照
※同都道府県内の一人暮らし引っ越し相場「引っ越し価格ガイド」参照
どのシェアハウスも契約料に大差なし! 家賃や条件で選ぼう
シェアハウスの初期費用に含まれる契約料はどの物件でも大差はありません。差額が気になるとすれば家賃や共益費の違いであるため、初期費用の差を気にするよりも家賃そのものの金額や物件の条件、立地などを総合的に判断してお部屋を選びたいですね。
シェアハウス暮らしも永くなってきた。
— くぅ。 (@sweets_sleepy) January 26, 2024
今いるとこは屋上くらいしか物干し場がないが、エアコン24時間入れてれば風があたってすぐ乾くし、まあ問題はないんだよね
シェアハウスは水道光熱料が共益費込なので、使い放題
一見高いが使い倒せばかなり楽
冬でも分厚い布団はいらないという
またシェアハウスの場合、家賃は同じでも共益費に1万円以上の差があることも。今後の生活費として月々にかかる金額を慎重に考慮して物件を探しましょう。
気になる物件の詳細な金額は、運営会社への問い合わせが確実!
シェアハウスの運営会社やオーナーにより規約が異なるため、入居する際の条件によってはサイト内に書かれている初期費用の額と詳細が変わることもあります。契約時に慌てないよう細かな金額は事前に必ず確認しておきましょう。
また繁忙期は空室状況が日々変更します。空室確認と合わせて見積りを問い合わせておくと安心ですね。サイト内で気に入った部屋を指定して初期費用や月額賃料が自動計算できる会社もありますよ。
シェアハウスの初期費用をもっと安く抑えるコツと注意点を解説!
賃貸マンションでの一人暮らしと比べて家賃、初期費用、月々の生活費すべてが安くなるシェアハウスですが、できればもっと初期費用を抑えたいと考える方もいるでしょう。今すぐに部屋を借りたいけれど手持ちが足りない! という時に役立つ耳より情報をご紹介します。
初期費用半額 or 無料キャンペーン中の物件を探す
シェアハウスの運営会社は全国に数多く存在します。とくに大手では期間限定で初期費用の半額もしくは無料キャンペーンを実施することもあり、期間中に契約すれば数万円も初期費用が安くなりますよ。

キャンペーンは「初月の家賃が半額」「契約料が無料」など色々ありますが、大抵の場合は「3か月以上の入居」など継続条件が付加されています。契約条件に違反すれば違約金が発生することもあるため、事前にしっかり把握しておきましょう。
月の後半に入居すれば初期費用が安くなる
初期費用の総額に手持ちが足りないという場合、入居する日を月の後半にすれば初期費用も減額されます。例えば月の初めに入居すれば日割り家賃は全額、15日に入居すれば日割り家賃は約半額に。
入居月の残り日数が少ないほど前払いする家賃額が減るため、初期費用を出来る限り抑えたい方は入居日を遅くすると良いですね。入社日や入学式など、新生活をスタートさせるギリギリ間際の日に入居すれば家賃に無駄が出ませんよ。
ドミトリーなど家賃の安い部屋を選ぶ
そもそも家賃が安い部屋タイプを選べば、シェアハウスの初期費用をとことん抑えられるでしょう。他人と個室をシェアするのが苦痛でない方はもっとも家賃が安いドミトリータイプがオススメ。部屋の中に複数の二段ベッドが並んでいる部屋で、都心部でも月額賃料2万円台から見つかります。個室タイプと比較すれば初期費用が1~4万円ほど抑えられますよ。

ただし家賃が相場よりも安過ぎる物件は、管理が行き届いておらず住人の民度も低い傾向にあります。せっかく初期費用を安く抑えても長く住めなければ意味がありませんよね。契約前の内覧を行うなど家賃分の価値がある物件か見極めが必須ですよ。
初期費用一律の物件を選ぶ
シェアハウスの運営会社の中には、どんな物件にかかわらず「初期費用3万円」など一律料金を設けているところもあります。入居日や家賃・共益費に関係なく金額が決まっているため、初期費用を抑えたい方にオススメですよ。色々な計算がめんどうで最初に明確な費用を知っておきたい人にも、一律料金はうれしいサービスですね。
また同じ運営会社が管理しているシェアハウスの中でなら、初期費用を再度支払うことなく転居できる場合もあります。同居人と気が合わない、引っ越ししてすぐ職場が移った時などに無料でシェアハウスを替えることができ、大変助かるシステムですよ。
初期費用も格安! まずはお試し住みでシェアハウスを体験!
今回はシェアハウスの契約時に必要な初期費用について解説しました。一般的な賃貸マンションより家賃が格安なシェアハウスは初期費用も平均10万円前後と安く、金銭的に余裕がない方でも気軽に一人暮らしが始められますね。
そのうえ冷蔵庫、洗濯機、ベッドやテーブルなど生活に必要な家具家電はすでに備え済み。個人での大がかりな引っ越しが必要なく、カバンひとつで新生活をスタートできるでしょう。
シェアハウスに興味があるけれど不安もあるという方は、お試し住みから始めてみませんか? 1~3か月の短期間で借りられる物件や、同じ運営会社の物件間であれば無料で住み替えできる場合もあるのでお試し住みにぴったり。住んでみたいエリアや予算が決まったら、まずはポータルサイトで気になるシェアハウスを探してみましょう!