沖縄の住んではいけない地域・5選。治安を引っ越し前に要チェック!

青い海に白い砂浜、満点の星空にゆったりと流れる時間・・・リゾート地の印象が強い沖縄ですが、住んでみると「印象と違った」というケースは少なくありません。観光地を外れると治安が心配なエリアもあり、沖縄で新しい生活を始めようとしている方は注意が必要です。
そこで今回は、沖縄県内で住んではいけないエリアを5箇所ご紹介します。とはいえ、沖縄県は令和4年の犯罪遭遇率(人口あたりの一定期間に発生した犯罪件数の割合)が全国ランキングで見ると20位前後となっており、東京、大阪、埼玉といった人口集中エリアに比べると低くなっています。
また治安に多少の不安はあっても、交通の利便性が良かったり自然環境がよかったりと、人によっては住む価値が高いと感じられる地域もあります。絶対に住んではいけないというわけではなく、万人受けはしないという意味で、お部屋探しの参考にしてみてくださいね。
住んではいけない地域①中部地域:沖縄市コザ

沖縄県のなかでも、独特な雰囲気を放つ「コザ」。コザはかつて沖縄市に存在した市の名前であり、現在は沖縄市の中心街(コザ十字路から胡屋地区、中の町地区まで)を昔の愛称で「コザ」と呼んでいます。1970年代から80年代にかけて、県内随一の繁華街として栄えてきました。多くのライブハウスでさまざまな音楽カルチャーが育ち、オキナワンロックも生まれたことから、音楽の街としても知られています。
コザに住んではいけないといわれる理由
コザに住んではいけないといわれる理由は、米軍基地が近く、夜になると繁華街として賑わうためです。コザにはライブハウスが集中しており、バーやクラブなど近隣の米軍基地の軍人をターゲットにした夜のお店も多くあります。
月に2回ある米軍のペイデイ(給料日)の週末には、夜のコザの街に続々と米軍関係者が集まり、その光景はまるで海外。過去には米軍関係者の事件も発生しているため、女性が夜1人で歩くのはおすすめできません。

しかしコザゲート通り以外の場所には小学校や中学校もあり、ファミリー層が多く比較的安全な地域もあります。また、沖縄自動車道「沖縄南IC」が近いことから南部や北部に移動しやすいといったメリットもあるので、コザ周辺に住みたい方はゲート通りから離れた場所を選びましょう。
おすすめしないユーザー
沖縄でもないアメリカでもない、独特の文化が根付く街コザ。バーやクラブだけでなく、天ぷら屋さんやタコス屋さんといった地元の飲食店に昔ながらの薬局などもあり、日中は治安の悪さを感じるようなことはありません。しかし夜には米軍関係者が飲み歩いており、酔っ払いの喧嘩なども多いため、女性の1人暮らしやファミリー層は避けたほうが良いです。
住む場合の注意点
コザと呼ばれる地域の中でも、胡屋地区はファミリー層が多く住んでいるため、女性や子ども連れは胡屋地区を中心に物件を探すのがオススメ。バーやクラブが多いゲート通りや、飲屋街がある中の町周辺は日中の散策を楽しみ、夜は1人で出歩かないようにしましょう。
住んではいけない地域②中部地域:浦添市屋富祖
沖縄県中部にある浦添市は、大型ショッピングモールや商業施設、学校、病院、公園など生活に必要な施設が揃うエリアです。その住みやすさから、沖縄県内の市町村では那覇市に次いで2番目の人口数を誇ります。モノレールやバスなど交通の便が良く、中心部へのアクセスがしやすい点も魅力。那覇市のベッドタウンとしても人気を集めています。
浦添市屋富祖に住んではいけないといわれる理由
人気の高い浦添市ですが、家族連れや女性にはおすすめできないエリアもあります。それが「屋富祖通り」の周辺です。昔ながらの商店や赤ちょうちんを提げた居酒屋、カラオケスナックなど夜のお店が立ち並び、週末には多くの人で賑わうため、騒音やキャッチ行為に悩まされる可能性があります。
浦添の中心市街地[要出典]、屋富祖通り。まさに門前町といった様子 pic.twitter.com/8jSCeokEIF
— うらかし往還 (@kswdn) May 19, 2023
また車の渋滞に関しても注意が必要です。浦添市から那覇市に出勤する方が多く、平日の朝と夕方、通勤・帰宅時間は渋滞が発生します。さらに那覇から浦添に掛かる国際通りと国道58号線では、朝夕のラッシュ時にバスレーン規制が設けられており、一般車が侵入すると違反とみなされます。免許を取りたての方や運転初心者は、交通面で多少不安を感じるかもしれません。
おすすめしないユーザー
飲み屋が軒を連ねる屋富祖通り周辺は、酔っ払いが多く週末になると騒がしくなります。安全な環境を求めるファミリー層や一人暮らしの女性、静かで落ち着いた環境を好む方にはおすすめできません。また、交通ルールが複雑で慢性的な渋滞もあるので、車の運転に自信がない方は屋富祖周辺ではなく、浦添市てだこや前田など、モノレール駅に近いエリアをおすすめします。
住む場合の注意点
浦添市屋富祖の中でも、浦添市立仲西中学校付近は閑静な住宅街が広がっており、落ち着いた環境で生活ができます。女性1人で暮らす場合は、夜に屋富祖通りに近づかない、セキュリティ万全なマンションを選ぶなど防犯意識を持って物件を探してくださいね。
住んではいけない地域③中部地域:北谷町砂辺・宮城

沖縄観光の定番「アメリカンビレッジ」があることで知られる北谷町美浜。そこから車で5分ほどの場所に、ダイビングスポットとして人気が高い砂辺・宮城エリアがあります。海を望む防波堤やその周辺には、多国籍なカフェやおしゃれなショップが点在。米軍基地で働く外国人も多く暮らしており、まるで海外にきたかのような雰囲気を味わえます。
北谷町砂辺・宮城に住んではいけないといわれる理由
北谷町砂辺・宮城エリアの海岸沿いは美しいサンセットが見られることでも有名。サーファーやダイバーだけでなく、夕方には地元民の姿も多く見られます。しかし夜になると真っ暗になるため、女性1人で海岸沿いを歩くのは避けましょう。

周辺には外国人向けのバーも点在しており、酔っ払いに絡まれたりトラブルに巻き込まれたりする心配もあります。また、嘉手納基地が近いことから、飛行機の騒音が度々問題になっており、それがストレスに感じる方も多いようです。
おすすめしないユーザー
異国の雰囲気を味わえる点が魅力の砂辺・宮城エリアですが、飛行機の騒音問題があることから静かな環境で暮らしたい方には向いていません。音に敏感な方や夜勤が多い職種に就いている方は注意が必要です。また夜になると酔っ払いが多くなるため、女性の一人暮らしは避けたほうが良いといえます。
住む場合の注意点
砂辺・宮城エリアで住む場所を探す際は、防音工事が施されている物件を選ぶのがオススメ。また治安面だけでなく、台風や塩害の被害を考慮して、なるべく海岸からは離れた場所に住むことを検討しましょう。北谷町内は交通利便性も良く商業施設も充実しているので、住む場所を選べば楽しく快適に過ごせますよ。
住んではいけない地域④南部地域:那覇市松山
沖縄県でもっとも都会的なエリア、那覇市。モノレールや路線バスなど交通手段が豊富で、商業施設やオフィスビルも点在していることから、移住先として人気があります。首里城や国際通り、壺屋やちむん通りなどの有名な観光スポットもあり、1年を通して多くの観光客が訪れる地域です。
那覇市松山に住んではいけないといわれる理由
地元民だけでなく移住者にも人気の那覇市ですが、騒音や治安が気になる方にはおすすめできない場所もあります。それが「松山エリア」です。松山は国道58号線を挟んで国際通りの反対側、久茂地から前島の西側に広がるエリアで、沖縄最大の歓楽街と言われています。

居酒屋やクラブからはじまり、風俗店やホストクラブ、ショーパブといった大人のお店が軒を連ね、深夜でもたくさんの人が行き交います。キャッチや酔っ払いも多いため、女性1人で夜に訪問するのは避けましょう。
おすすめしないユーザー
那覇市松山は歓楽街ではありますが、なかには美味しいと有名な飲食店やおしゃれな美容室といった一般的なお店も点在しています。車通りや人通りも多く、女性でも日中に訪れる分には問題ありません。しかし昼間でも酔っ払いが歩いていたり路上で寝ていたり、さらに夕方からは風俗店の呼び込みも増えるため、それらが苦手な方は避けたほうが良いでしょう。
住む場合の注意点
松山エリアに住む際は、那覇市立那覇中学校付近で物件を探すのがオススメ。学校の近くともあり、周囲には一軒家やマンションが多く立ち並んでいます。近くには24時間営業のスーパーマーケットやコンビニエンスストアも点在。夜でも比較的明るく安心感があります。
住んではいけない地域⑤北部地域:名護市辺野古

「利便性も捨てられないけれど自然豊かな場所で暮らしたい・・」そんな方に人気なのが名護市です。北部の玄関口としても知られている名護市には、路線バスやシャトルバス、高速バスなどが集まるターミナルがあり、中南部の移動に便利です。イオンや地元のスーパーなど買い物施設も充実。それでいて緑も多く、まさに自然豊かな環境と利便性の高い環境が共存している場所といえます。
名護市辺野古に住んではいけないといわれる理由
移住先としても注目を集める名護市ですが、辺野古エリアに住む際には注意が必要です。辺野古は米軍基地の移設問題で全国的に注目されている場所であり、そこに住むからには基地問題に対する理解と忍耐が求められます。

近年では、辺野古移設工事への抗議をめぐる死亡事故もありました。抗議活動による渋滞も多々発生しています。さらに移設工事による環境への影響も懸念されているため、自然環境の保全を重視する方にとっては心配の種になるかもしれません。
おすすめしないユーザー
基地移設のイメージが強い辺野古ですが、町全体を見てみると豊かな原風景が広がり、ゆったりとした雰囲気の地域です。国道329号線沿いには、全国の国立高専の中で最も新しい「沖縄工業高等専門学校」もあります。懸念されるのは基地移設工事の騒音とデモによる渋滞、トラブルなので、これらが不安な方にはおすすめできません。
住む場合の注意点
基地移設工事や反対運動のデモで生じる騒音を緩和するためにも、なるべく防音工事が施された物件を選ぶのが良いでしょう。物件数が少ないので苦労されるかもしれませんが、根気強く探すことが大切です。希望する物件がなければ隣の豊原地区まで範囲を広げるのがオススメ。またセキュリティが整っており、なるべく明るい地域で物件を選ぶことも大切です。
沖縄県内で住むのにオススメの地域は?
これまで住むのにおすすめしない場所をご紹介してきましたが、比較的どの層にもおすすめの地域も確認しておきましょう。
北部:名護市宇茂佐の森
名護市宇茂佐の森(うぬさのもり)は、利便性が高く、新しい建物が多い地域です。セキュリティの整ったマンションも充実しており、女性の一人暮らしにもオススメ。JAファーマーズマーケットや北部最大のショッピングモール「イオン名護店」、ホームセンターまで車で約10分。ビーチや公園も多く、豊富な自然のなかで快適に暮らせる環境が整っています。
名護の宇茂佐の森という
— shasha (@I0cXC3WI8WYqKXt) September 26, 2023
住所を初めて知った
なんだか可愛い地名
SOYSOY CAFE
素敵なカフェでした。 pic.twitter.com/ca5pOpdjsL
中部:北谷町伊平
北谷町伊平は、基地返還後の区画整理事業を経て開発された比較的新しい地域です。スーパーや飲食店、公園、役所など生活に必要な施設が徒歩圏内にあり、国道58号にすぐ出られるといった利便性の高さが大きな魅力。美浜アメリカンビレッジやビーチにも近く、休日のお出かけ先に困ることもありません。
南部:那覇市おもろまち

那覇市おもろまちは、高い利便性を誇る人気のエリアです。スーパーや映画館の入った「那覇メインプレイス」や免税店のDFSギャラリア、ヤマダ電機など大型の商業施設が充実。モノレールが通っているため車がなくても快適に過ごせます。大きな公園や博物館・美術館もあり、単身者はもちろん、ファミリー層にもオススメです。
最初はマンスリーマンションのお試し住みがオススメ!
旅行で訪れたことがある地域でも、実際に住んでみないとわからないことはたくさんあります。とくに沖縄には独自の文化があり、交通事情も特殊なので、引っ越し前のリサーチが欠かせません。
住む場所で失敗したくない方は、マンスリーマンションでのお試し住みがオススメ。家具家電付きのマンスリーマンションなら、1週間や1か月間お試しで住んでみて、治安や生活環境を確認してからその街に住むかどうか決められます。ぜひマンスリーマンションを活用して、自分に合ったエリアを見つけてくださいね。