広島県の住みやすさを徹底解説！移住にもピッタリの中核都市。

広島市は中国地方の中心都市でありながら、瀬戸内海と山陰地方に接しているため、美しい海や山などの雄大で美しい自然に囲まれている街です。そのため、漁業・農業どちらも盛んでグルメもたくさんあります。

なかでも牡蠣の生産量は日本一。なんと国内シェアが58.5％を占め、日本で食べられる牡蠣の半分以上が広島市産です。ほかにも、厳島神社や原爆ドームといった世界遺産もあり、都市と自然が融合した住みやすい街です。この記事では、広島市の魅力を詳しくご紹介します。

近年では適度な住みやすさを求めて首都圏から地方への移住を検討する人も増えており、広島市は移住におすすめの街です。ぜひ参考にしてみてください。

広島市ってどんな街？

広島市とはどのような街なのか、まずは基本情報を解説します。まずは歴史や特徴、交通の利便性など、基本的な情報からご紹介していきます。

広島市の歴史

広島市の西側は安芸国（あきのくに）、東側は備後国（びんごのくに）と呼ばれていました。1871年の廃藩置県で広島市や福山県などが誕生し、1876年に現在の広島市域となっています。

広島市の歴史として忘れてはならないのが、1945年8月6日の原爆投下です。アメリカの爆撃機B-29によって広島市中心部の上空に原爆が投下され、約13万人もの多くの命が奪われました。この戦争の悲惨さを伝えるべく残されているのが「原爆ドーム」です。

原爆ドームは1996年12月に世界文化遺産へ登録されています。現在では「ノーモア・ヒロシマ」の象徴として、核兵器の根絶や平和の大切さを世界へ訴えるためのシンボルにもなっています。

広島市の特長

広島市の特長は、歴史的な魅力と豊かな自然が調和し、瀬戸内海に面しているため美しい海の景観や海の幸が楽しめるところです。広島市の面積は約8,479㎢あり、中国地方では1位、全国では11位の広さを誇ります。中国山地と瀬戸内海に面しており、山地が県の面積の約75%を占めます。

県庁所在地である広島市は政令指定都市に指定されており、中国・四国地方ではもっとも大きな都市となっています。広島市の気候は、夏は暑く、冬は寒いため、夏には35℃を超える猛暑日が続くこともあります。また気温が高いのに風を感じないため、実際の気温よりも暑く感じる日もあるでしょう。一方で、冬の平均気温は7℃前後ですが、0℃を下回る日もあります。

降雪量が多い北部の山間地帯では、1m〜1.5mもの雪が降り積もりますが、瀬戸内海沿岸ではほとんど雪は降りません。市内でも海側と山側では、差があるといえるため居住場所を選ぶ場合は、慎重に検討が必要です。

広島市の利便性

広島市には、JR線7路線、私鉄線10路線が通っており、公共交通機関が充実しています。もっとも大きな広島駅では、JR山陽本線や芸備線、呉線、可部線が利用可能です。在来線で神戸方面までアクセスでき、山陽新幹線が通っているため、東京駅までのアクセスもスムーズにおこなえます。

広島市内は、JR線だけではなく広島電鉄がよく利用されています。広島電鉄は広島駅を起点に広島市の中心部に敷かれており、市内中心部や広島港、宮島口などにアクセスできるため、1912年に開通してから現在まで広島市民の足として重大な役割を担っています。

郊外への移動には、広島バスセンターや広島駅南口から伸びている路線バスやアストラムラインが使われます。アストラムラインは、広島市内の中心部にある「紙屋町駅」から「広域公園前」までを結ぶ新しい交通システムです。

日常生活で利用する県内のアクセスが充実しているだけではなく、新幹線や高速バスも利用できるため帰省などの県外への移動を考えても交通の便は良い県と言えるでしょう。

広島市の5つの魅力！

広島市はそれぞれの区で特徴がハッキリしている魅力がある街です。人気の5つのエリアをピックアップして、広島市の魅力をご紹介します。

魅力①広島市の中心部！南区エリア

広島市の中心部である広島市南区には広島駅があり、広島駅周辺は再開発が進んでいるため、平地が多く住みやすいのが特徴です。

広島駅から新幹線やJR線、バスを利用すれば、県内外への移動や通勤・通学にも困りません。また繁華街である広島駅周辺は、徒歩でもいろいろな施設にアクセスできるほか、飲食店や専門店が多くあり、日常の買い物に不便は感じません。

広島市南区は、遊びや生活に便利な街でありながら、黄金山や比治山公園など、自然豊かな場所も多くあるため、単身者・ファミリーなど多くの世帯におすすめのエリアです。

魅力②子育て世代に人気！中区エリア

広島市中区には教育施設や医療施設が多くあり、行政独自の子育てサポートもおこなっているため、子育て世帯に人気がある街です。広島市中区で行っている子育てサポートには、以下のものがあります。

• 小学校就学前までの子育てについて保健師や保育士、栄養士に相談できる「子育て相談」
• 保健師や子育て支援相談員がおこなう、乳幼児の身体測定や子育てに関する相談ができる「健康相談室」
• 乳幼児の遊びの場や保護者同士の交流の場として公民館などで開催される「子育てオープンスペース」
• ・保育士による生活習慣ミニ講座、絵本の読み聞かせなどの行事をおこなう「あそぼう・なかちゃん（遊びと交流の場）」

保育施設や学校が多くある広島市中区だからこそのサポート体制で、安心して子育てができます。また、都心でありながら家賃が安い賃貸物件も多くあるため、1人暮らしにもおすすめです。

魅力④自然豊かで便利！安佐南区エリア

広島市安佐南区は広島市のほぼ中央に位置しています。人口も広島市で1番多く、2024年4月現在で人口約24.2万人です。

その一方で安佐南区の大部分が山地であり、都会すぎず田舎過ぎない点が魅力的です。交通網も充実しており、JR可部線やアストラムライン、路面電車などが利用できます。大きなショッピングセンターなどもあるため、日常の買い物や週末のおでかけにも困りません。

また安佐南区は子育て環境も充実しています。オープンスペース「オアシスあさみなみ」では子どもたちを遊ばせながら親の交流も可能です。コロナ禍以降はオンライン「おしゃべり広場」も開設されました。マンションや賃貸物件も多くあるため、単身者からファミリー層まで、幅広い世帯におすすめのエリアです。

広島市のデータ

広島市がどのような街かより具体的にイメージしやすいよう、「人口」「治安」「家賃相場」のデータについてもご紹介していきます。

人口

広島市は58万世帯、約118万人で、日本全国で10番目に人口の多い市町村です。しかし、広島市を含む広島県全体で転出超過が続いており、2023年の転出超過数は1.1万人で、3年連続で全国最多となってしまいました。

転出が多くなっている広島市内ですが最も人口の多い区は安佐南区で、約24万人が住んでいます。人口密度の面では原爆ドームや広島城がある中区が最も高く、9,317人/㎢となっており、南区の5,513人/㎢と比べても大きな差があります。

広島市の人口減少は県全体の課題となっているため、若い世代に広島市に永住してもらうための取り組みが重要となっています。

治安

治安の良さは暮らすうえで重要なポイントにしてる方も多いと思います。広島市は8区あり、区によって件数に偏りがある街といえます。広島市全体の犯罪件数を確認していきましょう。

（参考：広島市令和5年(2023年)の犯罪発生状況）

他の都道府県に比べて窃盗事件が多くなっているため、自転車や車を保有する場合は注意が必要です。広島県警察では、2003年に「『減らそう犯罪』ひろしま安全なまちづくり推進条例」を施行開始してから、現在では以下の4点に重点を置いて取り組んでいます。

• 不安に感じる犯罪の抑止
• 子供・女性・高齢者などの安全確保
• 特殊詐欺被害の抑止
• インターネットにおける犯罪被害の防止

地域のボランティアや事業者と協力して見守り機能を強化し、パトロールや防犯カメラの設置などをおこなっています。また広島県警察では、2016年から県警独自で「県民の安心感に関するアンケート」を行っています。

「県民の安心感に関するアンケート」では日々変化する犯罪情勢に対して、県民が不安を感じず安心して生活できるような取り組みをおこなうのが目的です。

2024年の調査では93.4％の人が「治安が良く、安全で安心して暮らせる地域だと思う」と回答しています。広島市の犯罪情報は、広島県警察の防犯アプリ「オトモポリス」や、安全安心マップなどで確認できます。移住予定の地域の治安情報をつねにチェックし、自身での防犯をするのも大切です。

家賃相場

広島市は中心部に多くの企業が集まっており、経済活動が活発的です。また原爆ドームなど観光地も多くあり、家賃は全国平均よりもやや高い傾向にあります。

しかし公共交通機関も発達している点や商業施設の多さを考えると、コスパは良好といえます。ほどよい家賃で都市的な生活を楽しめるのは魅力的です。

※広島市中区の家賃相場

広島市でおすすめの街

広島市に移住するなら住みやすい街がいいですよね。8つの区がある広島市には魅力的な場所が多くあります。この章では広島市内でおすすめの駅を3つ紹介するので、移住を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

横川駅

横川駅は、広島駅からJRでわずか2駅5分という便利な立地にあります。JRだけでなく広島電鉄（市内線）も利用できるため、市内中心部へのアクセスが非常に良く、通勤や観光にも最適なエリアです。また「広島シティパス」を使えば、月額8,300円でバスや市内電車が自由に乗り降りでき、移動のコストを抑えられる点も魅力となっています。

駅周辺はスーパーやコンビニ、飲食店が豊富に揃っており、生活に便利な環境です。特に商店街や高架下のグルメ街は、ディープな居酒屋や個性的な飲食店が集まるため、地元の人々だけでなく観光客にも人気があります。仕事終わりや休日に立ち寄るのにぴったりのエリアです。

横川商店街は明治時代から続く歴史ある商店街で、地域の物資供給拠点として発展してきました。現在でも、地域密着型の商店街として、アート活動の支援やプロサッカーチーム・サンフレッチェ広島とのイベントなどがおこなわれ、地域の交流の場として機能しています。歴史的な背景と現代のにぎわいが融合した魅力的なエリアです。

新井口駅

広島市西区にある新井口駅周辺は、子育て世代に大人気のエリアです。JR山陽本線と広島電鉄宮島線の2路線が利用でき、交通の利便性が高く、広島駅まで乗り換えなしで約12分。さらに広島電鉄を使えば、有名観光地「宮島」へも1本でアクセス可能です。ビジネスや観光での移動が多い方にも人気のエリアとなっています。

駅から直結でいける大型商業施設「アルパーク」には150以上の店舗があり、無印良品の世界最大店舗や映画館「109シネマ」などが揃っています。ショッピングや食事、映画鑑賞まで1日中楽しめるスポットです。また徒歩圏内にある「広島サンプラザ」では、コンサートやイベントが頻繁に開催され、2kmほど行けば「広島漁港市場」で新鮮な海の幸を堪能できるなど、多彩な楽しみ方が広がります。

周辺には閑静な住宅街が広がり治安も良好なので、広島での生活に便利さと快適さを兼ね備えた街です。

緑井駅

広島市安佐南区に位置する緑井駅はJR可部線が通る駅で、広島ICに近いため車移動が多い方にも便利なエリアです。広島駅まではJR可部線で乗り換えなしの約25分でアクセスでき、通勤や通学にも非常に便利な立地となっています。さらに隣の大町駅でアストラムラインに乗り換えられるため、市内へのアクセスもさらに広がります。

駅周辺には2023年にオープンした複合型大型ショッピングモール「ラクア緑井」があり、日用品からエンターテインメントまで幅広く楽しめる施設が揃っています。特にTOHOシネマや「フジグラン」「コジマ×ビッグカメラ」など、家族や友人と休日を過ごすのにぴったりの場所です。

またクリニックが集まる「緑井ゆめビル」もあり、医療環境が整っているため、安心して生活できるエリアです。駅周辺はきれいで治安もよく、新築マンションも多く建設されていることから、ファミリー層にも人気が高い街です。

広島市で人気のおでかけスポット

広島市には世界遺産である「原爆ドーム」や「広島城」など、すでに多くの方に人気がある観光地が多くあります。しかし観光地以外にも、自然と調和したおでかけスポットが豊富なのも広島市の魅力です。

この章では家族で楽しめるスポットや、友人や恋人と盛り上がれるスポットなど3か所を紹介します。

縮景園

縮景園はJR広島駅から徒歩6分ほどでアクセスできる市内中心の中で味わえる歴史ある庭園です。1620年に築かれた大名庭園で、都会の中心にありながら、四季折々の風景が楽しめると人気のスポットです。なかでも9種類の桜や19種類の梅など、さまざまなお花を楽しめる春のお花見シーズンがおすすめです。季節によって表情を変える縮景園をお楽しみください。

入場料は260円ですが、広島市立美術館とセットで610円のセットもあります。美術の教科書で誰もが見たことのある作品などが展示されているので、市内を観光する場合はセットの券を購入するとより楽しむことができます。

安佐動物公園

安佐動物公園は、西日本有数の規模を誇る動物園です。2021年に開園50周年を迎えたこの動物園は、広島市の中心部から車で約30〜40分でアクセスでき、豊かな自然環境の中で約170種類の動物たちを見ることができます。

園内はキリンやライオンなどの大型動物をはじめ、アフリカやアジアに生息する動物が自然に近い環境で展示されています。とくに檻の少ない展示方法を採用しているため、動物たちの自然な姿を間近で観察することができるのが特徴です。

施設内には家族連れに人気のピクニック広場があり、お弁当を持って1日中楽しむことが可能です。雨の日には「アニマルカード」のプレゼントなど特典があるため、天候を気にせず遊びにいけます。季節のイベントも人気があり、夏の夜には「納涼ナイトサファリ」も開催され、昼間とは違った動物たちの姿を楽しめる動物園です。

黄金山

黄金山（おうごんざん）は広島市南区に位置する山で、かつては広島湾に浮かぶ仁保島という島でした。戦国時代には山城が築かれており、瀬戸内海を一望できる場所として知られています。

山頂には2020年にリニューアルされた展望台があり、広島湾や市街地の素晴らしい景色を360度のパノラマで楽しめます。青く輝く海や広島市内の風景が広がり、昼間だけでなく夜景スポットとしても有名です。とくに広島高速の交差する光景やライトアップされた海田大橋は、ロマンチックな雰囲気を醸し出します。

観光を楽しんだ後は、車で約8分の場所にある「宇品天然温泉 ほの湯」でリラックスするのがおすすめです。23:00まで営業しているため、夜景を見た後でもゆっくりと温泉を楽しめますよ。都心の中にある緑豊かな自然と現代美術館などの文化施設が共存する、静かでファミリー層にも人気のスポットです。

広島市のオススメイベント

その地域のイベントに参加することで、より理解が深まり馴染みやすくなるでしょう。広島市でとくにオススメのイベントをひとつご紹介します。

広島フードフェスティバル

広島の食を存分に楽しめるイベント「広島フードフェスティバル」は、広島城やひろしまスタジアムパークを中心に、広島の豊かな食文化を一堂に楽しめる食の祭典です。毎年秋頃に開催され、各ブースでは広島県内のさまざまなグルメが提供されます。

このイベントは広島の「地産地消」をテーマにしており、広島県内23の市町から集まった約270〜400のブースが軒を連ねます。新鮮な海の幸や、広島名物の牡蠣、広島牛、府中焼きなど、広島ならではの味覚が並び、訪れる人々の食欲を満たしてくれます。さらに広島産の地酒やクラフトビールも楽しめるため、グルメ好きにはたまらないイベントです。

2024年からは、開業したばかりの「ひろしまスタジアムパーク」が新たな会場として追加され、さらなる盛り上がりが期待されています。会場内にはラーメンや肉料理、海鮮料理など、多様なグルメを楽しめるエリアがあり、幅広い年齢層に人気です。

食事だけでなく、神楽や音楽のステージイベント、子供向けのアトラクションも多数用意されているため、家族みんなで一日中楽しめる内容となっています。2日間で約60万人が訪れるこのフェスティバルは、広島の食文化を満喫できる絶好の機会です。広島フードフェスティバルで、地元ならではのグルメやエンターテイメントが存分に楽しめます。

広島市のマンスリーマンションで「お試し住み」しませんか？

広島市は、中国地方の中心都市でありながら、美しい自然に囲まれている、魅力的な街です。とくに広島駅や福山駅には東京駅から1本でアクセスできるため、都心からの移住もしやすいでしょう。家賃相場は全国平均よりもやや高い傾向にありますが、その分快適な生活ができます。

しかし、実際に住んでみないとわからないことも多くありますよね。そこでまずはマンスリーマンションでの「お試し住み」をしてみましょう。マンスリーマンションには、家具家電がすべてそろっているため、気軽に広島市での生活が始められます。ぜひお試し住みをしながら自分に合ったエリアを見つけてくださいね。