十三駅の住みやすさを徹底解説!周辺のオススメスポットも紹介。

梅田の近くで住まいを探している方にとって、阪急線の十三駅エリアは候補のひとつでしょう。阪急京都本線・神戸本線・宝塚本線の特急を含むほぼ全列車が停車する十三駅は、乗り換えなしで京都や神戸まで行けるほか、梅田まで1駅約3分の近距離。さらに平日のラッシュ時間帯は次から次へと電車がホームに入ってくるので、乗り遅れがなく安心感大ですよ。

淀川をはさんで梅田がすぐそこの都心部に位置する十三は、昔ながらの商店街が複数連なっているため食料品など物価の安さが魅力。駅付近には深夜3時まで営業しているドン・キホーテがあり、夜遅い帰宅時でもお買い物できるのがありがたいですね。ライフをはじめ有名スーパーも駅徒歩圏内に揃っています。

交通・買い物環境が整った便利な街ではあるものの、駅の西側と東側で雰囲気がかなり異なる十三。駅東側は高層マンションや戸建ての住宅街、区役所、神社や公園などが建ち並んでいて落ち着いた街並みが広がっており、大規模なタワーマンションも現在建設中です(2024年9月時点)。

一方の駅西側は細い路地の中に呑み屋がひしめき合っていて、パチンコ店やキャバクラ、風俗店といったピンクタウンが今も残っていますよ。

今回はそんな十三駅の魅力や住みやすさについてご紹介。家賃相場や治安、利便性など、気になる点を徹底解説します。ぜひお部屋探しの参考にしてみてくださいね。

十三駅の概要

十三とはどんな街なのでしょうか。住みやすさや注意点がよく分かるように、暮らしにまつわる色々なデータを数値化してみました。

利便性

阪急線の3路線が乗り入れる十三駅は、梅田はもちろん京都や神戸まで乗り換えなしの最短アクセスが可能。新幹線駅の新大阪にも近く自転車で行ける距離ですよ。

阪急線の分岐ポイントである十三駅には、京都本線をはじめ神戸本線、宝塚本線の3路線が乗り入れ。特急や急行を含むほぼ全ての列車が停車するため、隣の大阪梅田駅はもちろん京都河原町駅や神戸三宮駅へも乗り換えなし・最短時間でのアクセスが可能です。

宝塚歌劇団の本拠地や北摂エリアの吹田・高槻など多方面へ交通網が広がっていて、大変便利な交通環境といえるでしょう。とくに朝夕の梅田行き電車は1~3分おきにやって来るため、乗り過ごしによる遅刻の心配がなく安心ですね。

十三から2.5kmほど離れた新大阪駅へは乗り換え1回で約9分。タクシーならおよそ1,300円内の距離ですから、荷物が多い出張や旅行時に重宝しますね。自転車では10分程度で行き来できるので気軽に遊びに行けますよ。

地下鉄で市内の主要地へ移動したい場合は、梅田での乗り換えがオススメ。阪急線の大阪梅田駅からは各地下鉄改札まで地下街で繋がっており、荒天時でも一切濡れずに移動が可能です。地上3階に位置する阪急線のホームからは、もっとも近い御堂筋線の改札口でも歩いて5分強かかるので時間に余裕を持って行きましょう。以下は十三駅から主要地までの所要時間です。

駅名 十三駅からの所要時間
大阪梅田 約3分
本町 約18分
なんば 約22分
京都河原町 約40分
神戸三宮 約25分
大阪空港 約23分

駅前からは梅田や新大阪をはじめ市内の様々な場所を通る約9路線のバスが発着していますよ。総合病院や警察署といった主要スポットへ出向く際は、建物前に到着するバスでの行き来が便利ですね。ただし都心部ですから日や時間帯によっては道路が渋滞します。目的地と混み具合を考慮して電車との使い分けがオススメです。

十三駅の周辺には「十三フレンドリー商店街」をはじめ名前の異なる大小様々な商店街が連なっています。新鮮な野菜が驚きの低価格で売られている八百屋さんや、毎日がセール中のドラッグストア、揚げたてコロッケなど家庭的なお惣菜が魅力の小売店。どこも安くて美味しい店舗が並んでいてお買い物が楽しくなりますよ。

とにかく激安店が多いため、生活必需品にかかる費用を節約したい方は商店街での購入がベストでしょう。迷路のような路地でつながっているので、近くに住んだ際はお気に入りのエリアを探してみてください。

治安

2023年に淀川区で確認された刑法犯罪件数は計1,902件でした。主な内訳はこちらです。

凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
認知件数 26 123 1,385 97 26 245

(参照:2023年度 大阪府警察刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数)

十三が属する淀川区は梅田や難波と比べて犯罪数が半分以下。大阪市内では良くも悪くもない中間くらいの治安でしょう。しかし駅西側は風俗店や呑み屋が集まる地域であり、昭和感漂う街並みは風紀が良いとはいえません。

酔っ払いや呼び込みも多く、夜間に一人で近づくのはオススメできませんよ。ただ警察官のパトロールが頻回で夜道も明るいので、注意していれば女性の一人暮らしでもそれほど心配はないでしょう。

家賃相場

梅田まで1駅約3分の好立地でありながら、淀川をはさんだ距離感と昔ながらの雑多感を残す街並みで、十三の家賃相場は市内中心部の平均値よりもかなり安いリーズナブル価格。駅付近の喧噪や雰囲気が気にならない方はお得に暮らせるエリアです。未来的には大規模な再開発が予定されている地域なので、今後ますますの発展が期待できますね。

間取り 家賃相場
ワンルーム 6.4万円
1K 6.5万円
1DK 7.9万円
1LDK 8.6万円

十三駅の魅力

その独特の雰囲気に魅了され、遠方からお買い物や遊びにやって来る人も多い十三。都心に近い立地と、個性的で活気に満ちた空気感、昭和チックな味わい深さが魅力です。

梅田までたった約3分! 自転車でも15分程度

十三駅周辺で暮らす最大のメリットは、阪急3路線によって梅田まで3分程度で到着するアクセスの良さでしょう。頻繁にやって来る電車の本数の多さと、地上駅のため改札口からホームまでが近く、忙しい時間帯での徒歩や待ち時間といったロスタイムが最小限に抑えられるのも長所。京都や神戸にも特急一本で行けるのはありがたいですね。

十三駅から梅田までは自転車で15分程度。阪急線の遅延時や季節の良い時期は自転車での通勤通学も選択肢のひとつですね。雄大に流れる淀川を眼下に十三大橋を渡って行けば気分爽快。通勤時のリフレッシュや運動不足解消にもぴったりですよ。徒歩なら30分強かかるので、しっかり運動がしたい方は十三-梅田間を往復1時間歩くと良いでしょう。

安くて美味しい飲食店がいっぱい

歓楽街として知られる十三駅周辺には商店街を中心に庶民的な飲食店が数多くあり、十三発祥の名店がいっぱい。その中でもねぎ焼きの「やまもと」や手頃価格でお腹一杯食べられる大衆食堂の「十三屋」、みたらし団子が名物の老舗和菓子屋「喜八洲総本舗」などが有名で、十三グルメを目当てに同駅で降り立つお客さんもたくさんいます。

長年同地で営業を続けてきたお店はどこも常連客で連日賑わっており、リーズナブルで和気あいあいとした大阪らしさが魅力。ふらりと一人で入っても気軽に食事ができる敷居の低さとフレンドリー感、外れのない美味しさが特長ですよ。お財布に優しいお店ばかりなので、日替わりでお気に入り店を訪れることができますね。

自然美あふれる淀川河川敷にNewスポットが誕生予定

淀川をはさんで梅田エリアの対岸に位置する十三。駅徒歩数分の淀川河川敷からは梅田の摩天楼が一望でき、夜になると色とりどりの美しい夜景が堪能できますよ。河川敷の一部がグランドや芝生広場に整備されている「淀川河川公園」は、休日の運動やペットのお散歩に最適な自然スポット。朝日がきれいなので早朝のランニングもオススメです。

駅を中心に未来20年を視野に入れた再開発が計画されている十三エリアは、淀川河川敷にも新たな憩いスポットが誕生予定。現在、船着き場とともにリバーサイドの自然を生かした遊び場や飲食店、BBQ場、アウトドアレジャースポットなどの建設が進められており、大阪万博の開催に合わせて2025年4月頃完成予定です。(2024年9月時点)

十三駅周辺のオススメスポット

梅田・新大阪に近い十三は、昔ながらの雰囲気を残した活気あふれる元気な街。その中でもオススメのスポットを5箇所厳選してご紹介します。

駅前商店街

十三名物である「駅前商店街」は地元民御用達の活気あふれるお買い物スポット。駅の東・西側、国道をまたいで元今里方面まで続く大きな商店街であり、厳密にいうと十三本町商店街・十三フレンドリー商店街・十三駅前通商店街など名称が異なる大小様々な商店街が連なっています。そのほとんどがアーケードになっているので雨の日に大助かりですよ。

商店街の中は庶民的な価格の小売店が並んでおり、ほかにもクリーニング店や銀行ATM、コンビニ、カラオケなど日常生活に必要なお店が何でも揃っています。迷路のような細い路地を入った場所にはこじんまりとした飲食店がひっそり営業していて、自分好みの名店を探し出すのが楽しいですよ。昼間から開店している立ち呑み屋も豊富です。

梅田エリア

十三エリアから淀川を越えた先には、西日本を代表する大都会「梅田」の街が広がっています。大ターミナルの大阪駅を中心に各線が入り混じる交通網、百貨店をはじめとする大型商業施設の数々、企業が集まるオフィス街、巨大ダンジョンの呼び声高い名物地下街など、都心性能のすべてが揃った便利で楽しいビッグシティです。

十三から近い梅田北部は、若者が集う茶屋町、ショッピングスポットの三番街、そして再開発2期工事も佳境を迎えつつある「うめきた」が位置する注目エリア。2024年9月にお披露目されたうめきた公園は、早くも緑豊かな梅田の新ランドマークとなりました。お花見やライブ鑑賞、イベント参加など梅田での時間がもっと楽しくなりそうですね。

淀川河川公園

十三駅から徒歩10分内の淀川河川敷は、十三から西中島南方エリアに渡ってきれいに整備された「淀川河川公園」が広がっています。手を加え過ぎないありのままの自然美を味わいながら、お散歩やサイクリングを楽しむのにもってこい。現在工事中の新スポットが完成すれば、ますます淀川沿いでの過ごし方の幅が広がるでしょう。

十三駅から近い淀川河川敷は、毎年8月に開催される「淀川花火大会」のメイン会場。方角によってはマンションの部屋からも華々しい花火を鑑賞することが叶いますよ。大阪府内外から多くの見物客が押し寄せる人気イベントなので、この日ばかりは十三駅が大混雑必至。開催日である8月第2土曜日は、なるべく駅を利用しない方が無難ですね。

しょんべん横丁

ネーミングは少々お下品ですが、十三のおすすめスポットで「しょんべん横丁」は外せない名物ストリート。2014年の大火災で39店舗が焼失してしまいましたが、昭和のレトロ感が漂う呑み屋街として人気を博してきた同エリアは道幅などを広くして再建。安くて美味しいお酒と食事を楽しみに、日々たくさんのお客さんが集まって来ます。

スタンディングタイプの小さなお店が多いしょんべん横丁は、少しずつ何軒もハシゴ酒するのが主な楽しみ方。十三駅から徒歩1分ほどの場所にあるので、さっと飲み食いして電車で帰って行くサラリーマンも多いですよ。一人でも入りやすいお店ばかりなので、シングルの晩酌にもってこいですね。

第七藝術劇場

十三駅西口から徒歩数分の場所に建つ「第七藝術劇場」は、知る人ぞ知る老舗のミニシアター。主にアート系作品を上映する映画館であり、ほかでは観られない世界各国のレアな映画を鑑賞できます。自宅のテレビでは味わえない映画館ならではの臨場感が魅力ですよ。

舞台挨拶やトークショーなどのイベントでは、近い場所から監督や主演俳優が見られると好評。近年はミニシアター向けのドキュメンタリー作品や邦画が多く製作されていることから、若い女性の一人客も多いですよ。19時以降のレイトショーを実施しているので、会社帰りにも気軽に立ち寄れますね。

十三駅周辺にマンスリーマンションで「お試し住み」!

今回は阪急線の十三駅周辺エリアについてご紹介しました。梅田まで1駅約3分で行けるほか、京都や神戸にも乗り換えなし・最短時間でアクセスできる交通便の良さが魅力です。新大阪駅もご近所なので、新幹線利用時に便利ですね。

どんな街かもっと知りたい方は気軽に「お試し住み」ができるマンスリーマンションがオススメ。通常の賃貸物件と比べて契約手続きが簡単で、家具家電が備え付けなので引っ越し負担もそれほどなく新生活が始められますよ。まずはマンスリーマンションで十三エリアの住み心地をチェックしてみましょう!