【京都】春は桜を見に行こう! お花見のオススメ名所5選。

京都は古い建築物と、自然が織りなす風光明媚な景観が魅力的な唯一無二の都市。その景色をひと目見ようと世界中から多くの観光客が訪れます。日本有数の桜と紅葉の名所でもあり、春・秋は普段とはまた違った美しい風景が見られます。オンシーズン限定でライトアップを行う寺社も多く、日中から夜間までたくさんの見物客で賑わっていますよ。
今回は京都でお花見が楽しめる桜の名所を5つご紹介。京都市内だけでも数十箇所ある名所の中から、人気の絶景スポットを厳選しました。またお気に入りの場所が見つかった際は、近くのマンスリーマンションでお試し住みはいかがでしょうか。京都―大阪間は特急で40~50分の距離ですから、京都へお出かけしやすい大阪市内もオススメ。ぜひお部屋探しの参考にしてくださいね。
お花見スポット①醍醐寺 (伏見区)

古都京都の文化財として世界遺産に登録されている「醍醐寺」は、京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山。200万坪もの広大な境内にそびえる五重塔は、およそ1150年前に建てられた由緒ある大堂で、京都府最古の木造建築物として日本の国宝に指定されています。
歴史的文化財が豊富な京都の中でも、数少ない貴重な平安時代の建築であり、内部の壁画は千年の時を超えて平安京の時代から現存する稀少な絵画だそうです。そんな歴史が深い醍醐寺の桜は、豊臣秀吉が家族や家来1000人を引き連れてお花見を行った「醍醐の花見」で有名な名スポット。

境内の桜はソメイヨシノ、ヤエザクラ、ヤマザクラなど様々な種類があり、3週間ほどかけて次々開花していきます。広い敷地内には「三宝院」「伽藍」「霊宝館」などのエリアがあり、どこも見応えある桜が見物できますが、一番人気は三宝院のしだれ桜。秀吉もこの桜の下でお花見を楽しんだと思うと感慨深いですね。
醍醐寺の境内は無料で入れますが、庭園や建物内は拝観料が必要です。五重塔の前に芝生広場があり桜の時期は屋台が出店しているので、お弁当を買って桜の下で食べている方がたくさんいます。
五重塔の周辺にも多数の桜が咲いていて、奥に行くと樹齢100年という大きなしだれ桜が迎えてくれますよ。塔と一緒に撮影したい場合はかなり遠くからでないとフレームに入り切らないほど大木です。シーズン中は数回特別ライトアップが行われるので、夜桜を見物したい方は見逃さないよう公式ホームページを要チェックですよ。

醍醐寺を筆頭に、長い歴史や伝統を感じさせる文化財が多数ある京都市伏見区。市内の南部に位置する同エリアは行政区の中でもっとも人口が多く、電車やバスの交通網が発達しています。
区内を走る京阪本線や地下鉄東西線は、京都の都心部や大阪にアクセスしやすい便利な路線ですよ。また小中学校などの教育機関が充実していてファミリー世帯に人気が高く、商店街やスーパーなど庶民的なお買い物施設も揃っています。
施設名:醍醐寺
所在地:〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
アクセス:京都市営地下鉄東西線「醍醐」駅から徒歩約13分
拝観料:春期 大人1,500円、中高生1,000円
駐車場:あり(有料)
お花見スポット②円山公園 (東山区)

明治19年に開園した「円山公園」は、京都市の中でもっとも古い歴史を持つ市立公園。自然の丘陵を生かした渓谷、園内のあらゆる場所に植樹された四季の草花、池や噴水、野外音楽堂などを併設していて、祇園の八坂神社や知恩院に隣接しているため多くの観光客が訪れる人気スポットです。
86,000㎡以上の広い敷地内には坂本龍馬・中岡慎太郎の銅像や山鉾収蔵庫などもあり、随所に祇園らしい風情が漂っています。園内中央で重厚な存在感を放つ巨大なしだれ桜は、円山公園と祇園一帯のシンボルツリー。

正式には一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)という品種で、樹齢200年以上の初代に代わり、現在は昭和24年に植栽された2代目が毎年華麗な花を咲かせています。樹高12m、幹回り2.8mの大きな桜はその一本だけでもお花見に十分ですが、池の周りなど園内の各所にも多くの桜が植えられています。
見頃の時期は夜間にライトアップされるため、深夜でも花見客が途絶えません。春の祇園を訪れた際はぜひ立ち寄りたいスポットですよ。円山公園の各入口に接している八坂神社と知恩院は、祇園を代表する観光名所。初詣の参拝客が毎年100万人を超える八坂神社は朱色の外観が目印で、境内には多くの重要文化財があります。
24時間参拝可能なので、好きな時間帯に無料で境内を見て回ることができますよ。浄土宗の総本山である知恩院は、江戸時代から人々の信仰を集めてきた名寺院。本堂の御影堂は国宝に指定されており、京都の古いお寺特有の荘厳な雰囲気を放っています。

祇園を有する東山区は京阪本線や阪急線、地下鉄各線が通っていて交通便が大変良好な地域。女子大をはじめ大学のキャンパスが多い地域なので、一人暮らしに適したマンションがたくさん見つかるでしょう。
有名な神社仏閣が集まっていて観光客が多めですが、その分飲食店やコンビニが多数あり単身者には住みやすいエリアです。河原町の繁華街は専門店や百貨店でのショッピングに最適。お花見以外にも快適な京都のアーバンライフが楽しめますね。
施設名:円山公園
所在地:〒605-0071 京都市東山区円山町
アクセス:京阪本線「祇園四条」駅から徒歩約10分、阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩約14分、京都市営地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約15分
入場料:なし
駐車場:あり(有料)
お花見スポット③平安神宮 (左京区)

神社仏閣が多い京都の中でも、ひと際華やかさが目を引く「平安神宮」。平安遷都1100年を記念して明治28年に桓武天皇・孝明天皇をご祭神に創建、かつての平安京を再現した名社です。
地下鉄東西線の東山駅が最寄りですが、多数のバス路線が通っており、京都駅からもバスで約20分とアクセスしやすい立地ですよ。重要文化財に指定されている大極殿をはじめ、100年以上の歴史を誇る建築物がたくさんあり、はるか昔の平安京を想像させる豪華な外観や内部を鑑賞することができます。

国の名勝に指定されている池泉回遊式の庭園「神苑」は、春になると谷崎潤一郎の名作「細雪」にも登場する紅しだれ桜が咲き誇る名スポット。濃いピンク色が目に鮮やかで、まるで滝から桜が流れ落ちてくるように周囲を覆う風景は圧巻です。同エリアでは期間限定で夜桜が鑑賞できるほか観桜茶会も行われるので、他のスポットとはひと味違ったお花見を体験してみるのも味わい深いですね。

桜のほかにも夏は菖蒲や青葉、秋は紅葉、冬には雪景色が楽しめる平安神宮の神苑。1万坪超の敷地面積に造られた明治時代を代表する日本庭園で、4つに分かれた庭からそれぞれの美しい景色を楽しめます。平安時代の公家の暮らしを再現した同園は、古い歴史が好きな方にオススメの名所。神苑だけでもすべて回るのにかなりの時間を要するので、平安神宮の境内を散策する時は余裕を持って出向きましょう。
平安神宮をはじめ銀閣寺や近代美術館など観光スポットが多数点在する京都市左京区は、交通便が良く、区内を鴨川が流れる自然豊かなエリアです。京都大学のキャンパスがあるので、単身者向けのお部屋が探しやすいでしょう。
とくに京阪本線の出町柳駅の周辺はオシャレなカフェや学生向けの安い飲食店が充実していて、若い人の一人暮らしにオススメ。特急を利用すれば大阪まで1時間かからずアクセスできますよ。昔ながらの庶民的な商店街があるなど、ファミリーにも住みやすい環境が整っています。
施設名:平安神宮
所在地:〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97
アクセス:京都市営地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約10分、京阪鴨東線「三条」駅・「神宮丸太町」駅から徒歩約15分
拝観料:大人600円・小人300円
駐車場:なし
お花見スポット④清水寺 (東山区)

京都観光で絶対外せない名所中の名所「清水寺」は、京都市東山区に位置する有名なお寺です。「清水の舞台から飛び降りる」という比喩で知られる同院は、現代より1200年も前に創建された深い歴史と、数々の逸話が残されているパワースポットでもありますよ。
長い年月の間には9回もの焼失と再建を繰り返し、約400年前に現在の建物が再誕してからは、今日に至るまで当時の姿のまま多くの参拝客を迎え入れてきました。音羽山という山の断崖に建つ清水寺は、本堂に辿り着くまでに一年~三年坂という名の参道を上がって来なくてはいけません。

少々体力は使いますが、4階建てのビルに相当する地上約13mの上空にせり出した清水の舞台は、素晴らしい京都の絶景が見られるビューポイント。街を見渡すパノラマ景色と、四季に合わせて移ろう山の風景は、思わず感嘆の声を上げてしまうほどの美しさですよ。日本古来の伝統工法で組まれた建築も必見です。

桜や紅葉の名所として人気が高い清水寺の周囲には、ソメイヨシノとヤマザクラが合わせて約1,500本あり、春は舞台から見下ろす山の花景色が魅力的。三年坂から八坂の塔と桜をコラボさせて写真が撮れるほか、奥の院から見える清水寺と桜の全景や、満開時期に短期間開催される夜間ライトアップでの夜桜など見どころ満載です。
京都の中でも人気が集中する観光スポットなので、オンシーズンは混雑する時間を外すなどの工夫が必要でしょう。清水寺の存在感が大きい東山区の清水エリアは、ほかにも縁結びの神様で有名な地主神社や八坂の塔がある法観寺、秀吉の正室ねねの墓がある高台寺など、数多くの観光スポットが建つ地です。
区内には京都随一の花街・祇園があり、お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路など京都らしさあふれる街並みが魅力ですよ。東山区は学生が多く住んでいるので付近の区よりも家賃が比較的安め。電車とバスの交通網が充実していて、アクセス環境に優れているのが特長です。
施設名:清水寺
所在地:〒605-0862 京都市東山区清水1-294
アクセス:バス停留所「五条坂」「清水道」から徒歩約10分、京阪本線「清水五条」駅から徒歩約25分
拝観料:大人400円・小中学生200円
駐車場:なし
お花見スポット⑤蹴上インクライン (左京区)

最後にご紹介する京都のお花見スポットは、南禅寺近くにある全長約582mの傾斜鉄道跡地「蹴上インクライン」です。明治24年に敷設された同地は、高低差が約36mもある琵琶湖疏水の急斜面で船を運行するために造られた線路で、船での輸送が衰退していったことで昭和23年にその役割を終えました。
京都市の文化財として残された廃線跡を歩いて散策できるため、現在は観光スポットとして人気を呼んでいます。歴史ある寺社巡りとはまた違った趣があり、ノスタルジックな雰囲気が好きな方にオススメしたい京都名所のひとつですよ。

この古い廃線路の両サイドにはソメイヨシノとヤマザクラが等間隔で植えられていて、春になると一斉に花のトンネルを作り上げます。桜並木の中をどこまでも線路が続き、遠くに見える山々の景色と相まって、まるで映画のワンシーンに入り込んだような美しい風景が広がっています。
周辺にはとくに目立つ建物があるわけではありませんが、レンガ造りのトンネルや台車と疏水船、船溜跡などが当時のまま残されており、明治から昭和にかけて活躍した鉄道の様子がよく分かる産業遺産となっています。
桜がキレイな春はもちろん、青葉がきらめく夏の景色も素敵な蹴上インクラインは、近くに蹴上疏水公園がありお弁当を広げてピクニックが楽しめますよ。少し歩けば南禅寺の敷地内にある水路閣に出るので、その壮大な建築美をぜひ撮影しておきましょう。
周辺には南禅寺名物の湯豆腐が美味しい料亭やオシャレなカフェがたくさんあり、食事や休憩にぴったりです。琵琶湖疏水を利用した日本初の発電所や古い導水管など、見どころがいっぱいある同地はカップルから家族連れまで幅広い層が楽しめるでしょう。

御所から見て左側を意味する京都市左京区は、市街地である南エリアが住まいにオススメの地域です。地下鉄東西線の蹴上駅からは、都心部の烏丸御池駅まで乗り換えなしの約8分。烏丸線に乗り換えれば、京都駅へトータル約17分で到着しますよ。ほかにも京阪本線や叡山電鉄も通っていて交通便が良く、利便性は問題なしでしょう。
施設名:蹴上インクライン
所在地:〒606-8443 京都市左京区粟田口山下町~南禅寺草川町
アクセス:京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩約3分
入場料:なし
駐車場:なし
「お試し住み」するならマンスリーマンション!
今回は京都でオススメのお花見スポットを5箇所ご紹介しました。桜の名所がたくさんある京都の中でも、電車やバスで行きやすい定番のスポットばかりですよ。由緒ある神社仏閣と桜のコラボレーションは京都ならではの美風景。ぜひ周辺の散策と合わせて春の行楽を楽しんでくださいね。
お気に入りの場所が見つかったら、気軽にお試し住みができるマンスリーマンションがオススメ。家具家電が備え付けだから大掛かりな引っ越しも必要なく、実際に住んでみて周辺環境や治安の良し悪しを判断するのに最適です。京都へお出かけしやすい大阪市内もオススメですよ。さっそく気になるエリアのマンスリーマンションを検索してみましょう!