街歩き「松屋町」│心斎橋まで自転車5分! 住みやすさ抜群のマンション街│vol.168
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は大阪市中央区の松屋町エリアを散策してみました。
―“まっちゃまち”の愛称で親しまれる庶民的な雰囲気が魅力―
大阪メトロ長堀鶴見緑地線が通る松屋町駅は、心斎橋駅まで直通約2分、自転車なら5分程度で行き来できる都心の街。“まっちゃまち”の愛称で親しまれている同エリアは、ミナミの繁華街から1~2kmしか離れていないにもかかわらず、大通りから一本街中に入るだけでとても静かで穏やかな街並みが広がっています。心斎橋や難波、本町、上本町などにとても近い立地柄、中高層マンションがエリア一帯を埋め尽くしている都会の居住区です。
大阪市中央区に属する松屋町駅の近くには「松屋町筋商店街」と「空堀商店街」があり、とくに空堀商店街には大型スーパーやドラッグストア、魚屋・肉屋・豆腐屋といった庶民的な店舗が勢揃い。都心部でありながら生活しやすい環境が整った地域ですよ。
―徒歩圏内の両隣駅を合わせれば3路線が利用できる交通便―
本町・船場エリアと心斎橋の間を東西に横断する長堀通。その地下を走る長堀鶴見緑地線は京橋・森ノ宮・心斎橋を通り京セラドーム、大正まで駆け抜ける市内では比較的新しい路線です。松屋町駅は長堀鶴見緑地線だけが通る単一路線の駅ではありますが、徒歩5~7分ほどで行ける両隣の谷町六丁目駅、長堀橋駅にはそれぞれ大阪メトロ谷町線と堺筋線が乗り入れているため、少し歩けば3路線が利用できるでしょう。
松屋町駅から心斎橋駅へは電車で約2分、自転車を活用すれば長堀通を一直線に5分程度で行くことができる距離です。オフィス街の本町駅へは乗り換え1回で約12分、自転車なら船場の中を通って本町エリアまで5~6分で行けるため、自転車通勤をしている方も多いですよ。
長堀鶴見緑地線で心斎橋とは逆側に進めば、谷六駅から玉造、森ノ宮、京橋駅へと10分内。JR大阪環状線に接続している駅が多く、森ノ宮・大阪ビジネスパーク駅は大阪城公園の最寄り駅なので、休日のお出かけや乗り換えに使いやすいですね。梅田へ出る際には、心斎橋駅で御堂筋線に乗り換えて約17分がもっとも早いアクセス方法でしょう。
―「松屋町商店街」はひな人形など和カルチャーの卸問屋街―
松屋町筋に沿って約1km続く「松屋町筋商店街」は、ひな人形やおもちゃ、駄菓子、和紙など様々な種類の専門店が100軒以上連なる商店街です。和風カルチャーを取り扱う卸問屋街として発展してきた同商店街には一般販売している小売店も多く、3月にはひな人形、5月には五月人形や兜、鯉のぼりなどが店頭に並びます。
日本人形以外にも、夏になると浮き輪や花火が、冬になるとクリスマスの飾りが売り出され、店前を通るたびに季節の移り変わりを実感できますよ。今では販売されていないレアなおもちゃが見つかることもあり、マニアが幻の逸品を探しに訪れることも。懐かしい駄菓子の大人買いや、こだわり抜いた和紙を探すなど色々な楽しみ方ができる場所です。
―地域住民の生活を支える空堀商店街はいつも買い物客でいっぱい―
その独特の古い街並みとレトロモダンな雰囲気に魅了され、多くの映画やドラマのロケ地として使用されてきた「空堀商店街」。谷町筋から松屋町筋まで東西に約800m延びるアーケード内には、安さが自慢の八百屋や肉屋、新鮮な海鮮が目を引く魚屋、豆腐屋など、これぞ商店街といった食の専門店が並んでいます。かつて大坂城の外堀であった同地は入り組んだ細い路地や坂が多く、人が行き交う活気の中に情緒あふれる風情が漂っていますよ。
空堀商店街は専門店以外にも大型スーパーが2店舗あり、地域住民の生活を支える日常的なお買い物場所。その一方で、第二次世界大戦の空襲を逃れた古い長屋や木造の建物を現代風に再生した施設、店舗などが若い層を中心に人気を呼んでおり、メディアにもよく取り上げられているオシャレスポットでもあります。ノスタルジックな空気感を生かした飲食店も多く、そのハイセンスさと庶民的な生活感とのアンバランスが絶妙です。
―マンション街の松屋町には毎日の暮らしに必要なお店が充実―
駅を中心にマンションが林立する松屋町には、駅徒歩圏内に大型のスーパーが複数店舗建っています。駅から最も近いのは空堀商店街にあるライフとサンコー。自転車を利用する人がとても多い地域なので、平日の日中でも駐輪場には多くの自転車が停まっていますよ。ライフは24時まで営業していてシングル世帯向けのお惣菜なども豊富です。自転車で周防町まで行けば激安スーパーの玉出があるので、節約家にはうれしいですね。
スーパー以外にも松屋町には個人経営のクリニック、ドラッグストア、コインランドリーなど日常生活に欠かせない店舗が充実。少し足を伸ばせば心斎橋筋商店街やクリスタ長堀があるので、ファッション・雑貨などのショッピング、娯楽施設はそちらで事足りますよ。
―心斎橋の繁華街までは電車で約2分、自転車で5分程度の近さ―
松屋町駅から長堀鶴見緑地線で2駅約2分の心斎橋は、大阪を代表するミナミの繁華街。梅田よりも観光客や若者が多く、派手で賑やか、グルメやファスト系ファッション店が豊富なナニワ感あふれる元気なエリアです。その中心部を貫く心斎橋筋商店街は外国人観光客向けのドラッグストア激戦区。各店の割引デーを把握しておけば、日用品やインスタント食品、コスメなどが安く買えますよ。
長堀鶴見緑地線は地下深い場所を走っているため、乗車するまでのロスタイムを考慮すれば松屋町駅から心斎橋までは自転車がスピーディー。長堀通のフラットで広々とした歩道をゆっくり走っても、5分ほどで到着します。終電後でも自転車で自宅まで直帰できれば治安面で安心ですから、松屋町暮らしには自転車がマストアイテムですよ。
駅と駅の間隔がせまい同路線は、隣駅まで歩いても5~7分程度。心斎橋駅との間に位置する長堀橋駅は堺筋線が利用できるほか、地下ショッピング街の「クリスタ長堀」が四ツ橋筋まで続いているので、お買い物がてら心斎橋まで歩くのにちょうど良いですね。逆隣の谷六駅は谷町線でオフィス街の谷四や、谷九・上本町へ行くのに使い勝手が良い駅です。
―古民家再生複合施設「れん」は空堀商店街のオシャレスポット―
戦火を逃れた空堀エリアには、明治から昭和初期にかけて建てられた古民家が今も多く残っています。その中で大正時代のお座敷を改装し、複合ショップとして営業しているのが空堀商店街の外れに建つ「れん」です。古い木造が醸し出すレトロ感と落ち着いた佇まいが魅力的な同施設は、若い女性をはじめ観光客にも人気の高いスポットですよ。
れんから徒歩5分ほどの場所にある「惣」は同じく古民家を再生した複合施設で、カフェやスイーツショップ、美容室などが入っています。れんと同様にオープンから約20年間同地で営業してきた歴史があり、れんと惣以外にも「萌(ほう)」「悠(ゆう)」などの姉妹施設があります。
―戦国、江戸、明治の歴史を感じさせる味わい深い街並み―
古くは戦国時代から江戸、明治、大正、昭和とそれぞれの時代の歴史を刻んできた松屋町エリア。かつて土取場だったことから土地の高低差が生まれ、今も石階段や坂道、細い路地がそこかしこに点在する独特の街並みが形成されました。大通りからそれた街中を歩いていると、大坂城の外堀だったことを示す石垣、石畳の路地にひっそりと存在する井戸、見逃しそうなほど小さな祠など長い歴史を感じさせる遺構がたくさん見つかりますよ。
長堀通・松屋町筋は夜間も車の通行が多く都会的ですが、一本筋を入ると途端にしんと静まり返った住宅街が広がる松屋町。古さと新しさが混在する同エリアは、洗練された都会性だけでなく、ほっとできる懐かしさも併せ持った味わい深い街ですよ。
―公園・教育機関が点在する松屋町周辺はファミリー層にも人気―
近年、都心近くのマンション街として次々タワーマンションが建設されている松屋町エリアは、一人暮らしだけでなく子供がいるファミリー層にも人気の地域。街中には広々とした敷地面積を占有する児童公園があり、幼児が遊べる遊具もたくさん設置されていて周辺で暮らす子供の多さを物語っています。
保育園をはじめ公立の小中高学校など教育施設が点在しており、都心でありながら子育てにも不自由ない環境が整っている印象です。単身者はもちろん、家族暮らしや結婚を見据えたカップルの同棲にもぴったりな地域ですね。
―松屋町は古さと新しさが混在する都心近くの住みやすい街―
今回の街歩き記事では、大阪市中央区の松屋町駅周辺をご紹介しました。大阪メトロ長堀鶴見緑地線のみ走る単一路線の駅ではありますが、両隣駅からは谷町線と堺筋線も利用可。心斎橋に近い居住区なので、ミナミの近くに住みたい方にオススメです。生活面での利便性の高さや、歴史を感じさせる古い街並みが残っているのも松屋町の魅力ですよ。
気になる街を見つけたら、まずはマンスリーマンションでのお試し住みがオススメ。敷金礼金不要で家具家電が最初から揃っており、新しい場所で一人暮らしをスタートするのにぴったりですよ。ぜひ興味を持った街のマンスリーマンションをチェックしてみましょう!