【京都】気分転換にぴったり! 散歩におすすめのスポット5選。

歴史的建築物や自然豊かな山々に囲まれた日本有数の景観美を誇る京都。国内外からの観光客に大変人気が高い地域ゆえに、桜や紅葉のシーズン、長期休暇、祇園祭や五山送り火といった大きな催しがある時期は多くの人で混雑します。

そんな人ごみに疲れた時、または京都住まいの日常的なリフレッシュには、のんびり景色を愉しみながら歩く京散歩がオススメ。美しい景観を守るために建物の高さや色合いが厳しく規制されている京都だからこそ、ただ歩くだけでも心身ともにゆったりリラックスできますよ。

今回は京都市内で散歩におすすめのスポットを5箇所ピックアップ。「こんな場所の近くで暮らしてみたいな」と思った時は、気軽にお試し住みができるマンスリーマンションも候補のひとつですよ。ぜひお部屋探しの参考にしてみてくださいね。

1. 鴨川

京都を代表する河川といえば、誰しも鴨川が真っ先に思い浮かぶでしょう。京都をよく知らない方でも、メディアで一度は目にしたことがある有名な川です。河原町と祇園をつなぐ四条大橋や、三条大橋が架かる繁華街近くの鴨川岸には、川から吹く爽やかな風を受けながら食事が楽しめる「川床」を設けた料亭や旅館がずらりと建ち並んでいます。5月から9月下旬頃まで実施される鴨川納涼床は、夏の京都を表す風物詩。古くは安土桃山時代より続いてきた風情あふれる光景です。

三条・四条あたりの鴨川は、河川敷が歩きやすいように整備されていてお散歩にぴったり。観光やショッピングのついでに川岸へ降りて散策する方も多いですよ。四条大橋近くの川沿いはレトロな建築物や町屋が多い場所なので、歩くだけで観光気分が味わえます。カップルが等間隔のスペースを空けて河川敷に座るのも鴨川ならではの名物景色。夕暮れ以降は周辺の建物から漏れる優しい灯りが水面に映り、美しい夜景スポットに変わりますよ。

都会の鴨川も素敵ですが、映画やドラマ、小説のシーンに度々登場する「鴨川デルタ」も見逃がせないお散歩スポット。京阪本線の出町柳駅からすぐの場所にある同地は、鴨川(賀茂川)と高野川の合流地点である三角州で、岸からは川中に設置された飛び石をまたいで行くことができます。遠くに比叡山や送り火山が見える場所なので、山と川が織りなす雄大な景色を味わえるリフレッシュポイントですよ。近くのカフェや飲食店でご飯をテイクアウトして、鴨川デルタでゆっくり食べるのも素敵な休日ランチですね。

京都市内を南北に流れる鴨川は、桟敷ヶ岳から桂川との合流点までを指します。上流を賀茂川、下流を鴨川と表記し、千年の都・京都の歴史を見守ってきた人々の憩い場です。川の流れが比較的緩やかで透明度が高く、整備された河川敷の大半が足に優しい土の道なのでウォーキングやジョギングにも最適。周辺には有名な神社・仏閣をはじめショッピング街、花街といった京都遊びに欠かせない名スポットがいっぱい。北山など穏やかな暮らしにぴったりの住宅地もあるので、京都での住まい探しには鴨川近くも候補に入れてみてくださいね。

詳細情報

施設名:鴨川
所在地:京都府京都市
アクセス:京阪本線「出町柳」「祇園四条」駅、阪急京都線「京都河原町」駅など

2. 哲学の道

京都散策の名所として知られる哲学の道は、京都の洛東エリアにある約2kmの小道で、銀閣寺参道から紅葉スポットとして名高い永観堂近くまで続いています。明治時代に琵琶湖疏水が完成した折に管理用として造られた細い歩道で、京都の哲学者であった西田幾多郎氏やその弟子たちがそこを歩きながら思索を巡らせたことから、哲学の道と名付けられたそうです。西田氏が詠んだとされる名言が石碑として残されていますよ。

沿道にはソメイヨシノをはじめとする500本以上の桜並木がトンネルを作っていて、満開時期になると華やかなお花見スポットに様変わり。約2kmという距離もお散歩にぴったりですね。新緑が目に鮮やかな初夏も同地を歩くのにオススメの季節。5月下旬から6月までは蛍が鑑賞できるので、柵のない水路に気をつけながら夜散歩を楽しむのも良いですね。沿道に建つ個性的なカフェや老舗の料亭を眺めつつ、ほぼフラットな道をゆっくり歩けば片道30分ほどでゴール地点に着くでしょう。

哲学の道のお散歩は銀閣寺、永観堂のどちらからでもスタートできます。永観堂は秋になると紅葉を目当てに観光客が大勢訪れる人気スポット。紅葉がきれいな京都の中でも常にトップ10入りするほど見応えがある名所で、鎌倉時代に建立された由緒ある寺院です。境内に約3,000本も植えられている多種多様なモミジも見どころですが、ご本尊のみかえり阿弥陀如来や天井に描かれた百花図も一見の価値大ですよ。

永観堂とは逆端に建つ銀閣寺は、いわずと知れた京三閣のひとつ。華やかな金閣寺に比べて渋さが魅力の銀閣寺ですが、室町時代に発する深い歴史を予習しておくとその趣に一層感銘を受けるでしょう。哲学の道がある京都市左京区は約8割が山林という自然豊かなエリア。世界的にも有名な神社仏閣が多く存在する場所なので、歴史的な重厚感が好きな方の住まいにオススメです。大学のキャンパスが多いため、シングル向け物件も多数見つかりますよ。区内にはスーパーやコンビニ、地下鉄烏丸線・市バスなどの交通網も充実しています。

詳細情報

施設名:哲学の道
所在地:京都府京都市左京区
アクセス:市バス「銀閣寺前」「銀閣寺道」「南禅寺永観堂前」停留所など

3. 嵐山

桜や紅葉のシーズンになると、その風光明媚な美しさをひと目見ようと国内外から多くの観光客が押し寄せる嵐山。季節によって景色が変わる彩り豊かな自然美はもちろん、世界遺産の寺院、トロッコ列車、緑色がまぶしい竹林の小径など、嵐山には名スポットがたくさんありますよ。周辺には本格的な京料理を味わえる料亭や、観光客向けのスイーツショップなど美味しいお店がずらりスタンバイ。朝から夜まで丸一日たっぷり使って散策したい京都の観光名所です。

嵐山で散歩を楽しむなら、もっとも外せない王道スポットは桂川に架かる渡月橋。地名の由来である嵐山を望みながら全長約155mの橋を渡れば、あっという間に嵐山公園に到着します。夏季なら橋の途中で、桂川名物の鵜飼や灯篭流しを見られるかもしれませんよ。紅葉が見頃のわずかな期間のみ渡月橋の夜間ライトアップが実施されるので、そこを狙って夜散歩に出向くのもオススメです。歩きやすい桂川の河川敷や、観光シーズンには屋台が並ぶ嵐山公園内もお散歩にもってこいのコースですよ。

京都ならではの歴史的スポットがお好みなら、嵐山駅から徒歩約10分の場所に建つ世界遺産の天龍寺へ向かいましょう。日本初の特別名勝に指定されている庭園は、ため息が出るほどの美しさ。隣接する宝厳院は紅葉シーズン以外にも新緑の青もみじが人気ですよ。2つの寺院の敷地内はとても広いため、歩きながらの散策に最適です。

海外からの観光客にも人気が高い竹林の小径は、緑が映える日中も良いですが、ライトアップされる幻想的な夜間もお散歩にぴったり。サラサラと耳に心地良い笹の音を聞きながら、静かにゆっくり歩いてみましょう。そのほかにも、嵐山にはオススメのお散歩コースが盛りだくさん。山と川に囲まれた場所ですが、エリア内には路面電車の京福電鉄、JRや阪急線も通っていて京都駅・烏丸駅へ20分弱で行くことができます。都心部への交通便が良い地域なので、嵐山の景観が気に入った方は近くのお部屋を探してみましょう。

詳細情報

施設名:嵐山駅
所在地:〒616-8384 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町20-2
アクセス:京福電鉄嵐山本線「嵐山」駅

4. 祇園白川

京都のメジャー観光スポットを巡りながら歩きたいという方は、祇園の街中を流れる白川沿いがオススメです。時代劇に登場しそうな柳並木が続く同地は、京都随一の花街である祇園の町屋が並び、石畳の道をはんなり歩く舞妓さんに出会える確率が高い場所。度々テレビや映画のロケで使用される「白川一本橋」や、川に足を浸けて夕涼みできる親水テラスなどが人気です。浴衣や着物で歩けば、より一層気分が盛り上がること間違いなしですね。

春には川岸に植えられた桜が一斉に咲き、ライトアップで浮かび上がる夜桜は幻想的な雰囲気を醸しています。満開のシーズンでも、数十本と決して多くはない桜の控えめな華やかさが白川の魅力。風とともにはかなく花びらが舞い散る様子は、写真に収めたくなる美風景ですよ。白蛇の神様を祀る辰巳大明神は祇園白川沿いにひっそり建つ小さなお社で、芸事の上達にご利益があることから、祇園で働く舞妓・芸妓さんの間で厚い信仰を集めています。

鴨川の支流である白川は、祇園以外にも平安神宮や八坂神社など京都を代表する名所の近くを流れています。道幅は広くなく車道と接する場所もありますが、1~2人でのんびり歩くのに適しているでしょう。巨大な鳥居が目印の平安神宮は日本有数の重要文化財であり、33,000㎡もの敷地内は歩くだけで体力を消耗する広さ。開運・商売繁盛・厄除けのほか、縁結びのパワースポットとして若い男女の参拝客も多いですよ。

白川が流れるエリアは、四条や三条など京都市内でも都心部とされる地域。京阪本線や阪急京都線の駅から近く、一人暮らし向けのマンションもたくさん見つかるでしょう。人気に比例して家賃は少々高めですが、祇園や河原町など利便性の高い繁華街近くに住みたい方にオススメのエリアです。近くに住んでいれば、好きな時に白川沿いのお散歩ができますね。

詳細情報

施設名:祇園白川
所在地:〒605-0087 京都府京都市東山区白川南通
アクセス:京阪本線「祇園四条」駅から徒歩約5分、阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩約8分

5. 一年坂~清水寺

体力に自信がある方は、京都観光で有名な清水寺へ向かう一~三年坂のお散歩はいかがでしょうか。「清水の舞台」で知られる清水寺のほか、豊臣秀吉の正室、ねねが眠る高台寺や八坂の塔など、近くに名スポットがたくさんある人気の観光ルートです。清水寺への参道は一年坂・二年坂・三年坂に分かれていて、かつてこの坂道を上って清水寺へ安産祈願にお参りする風習があったことから、一番上部を「産寧坂(さんねんざか)」、その下を二寧坂(にねんざか)、さらにその下を一念坂(いちねんざか)と呼ぶようになったと伝えられています。

清水寺を目指すなら、まずはもっとも緩やかな一年坂を上がりましょう。しばらく行くと道幅が広くなり二年坂がスタート。沿道には飲食店やお土産屋さんなどの町屋が並び、大正時代の人気画家、竹久夢二が住んでいたという場所には石碑が建てられています。可愛らしい京小物を買えるお店が多いので、寄り道しながら散策すると楽しいですよ。

二年坂が終わると、石階段が少々辛い三年坂に突入します。「三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ」という怖い言い伝えがあるので、足元に注意しながらゆっくり進みましょう。京都土産にぴったりなお店が連なっているエリアなので、疲れたらお買い物に切り替えるのも良いですね。階段を上りきると、東山区でひと際目を引く五重塔「八坂の塔」が見えますよ。町屋とともに撮影する方が多い映えポイントです。いよいよ清水寺に到着したら、本堂へのお参りとともにぜひ清水の舞台から見える絶景を堪能してくださいね。

清水寺への参道近くには、美しい石畳が魅力の「ねねの道」がありますよ。こちらも同エリアの人気散策スポットなのでぜひ一緒にお散歩してみましょう。古都の風情を満喫できる東山区は、JR・京阪本線・地下鉄東西線が走っていて繁華街やオフィス街へのアクセスが便利な地域。区内には女子大が多いので、若い女性が安心して住める一人暮らし用マンションが充実しています。利便性は高いけれど落ち着いた雰囲気の街で暮らしたい、という方は要チェックですね。

詳細情報

施設名:清水寺
所在地:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1-294
アクセス:市バス「五条坂」「清水道」停留所から徒歩約10分など

気になるエリアはマンスリーマンションで「お試し住み」!

今回は京都市内で散歩にオススメのスポットを5箇所ご紹介しました。古都・京都ならではの景観美が味わえる素敵な場所ばかりですよ。一度の観光だけではその魅力を知り尽くすのが難しいので、ぜひ近くのエリアに住んで好きな時にお散歩が楽しめる生活を送ってみてくださいね。

どんな街かもっと知りたい方は、気軽にお試し住みができるマンスリーマンションがオススメ。生活に必要な家具家電が完備されていて大掛かりな引っ越しも必要ありません。お気に入りのお散歩スポットが見つかったら、ぜひ短期滞在でその魅力を探ってみましょう。