街歩き「赤羽橋」│東京タワーがシンボル。緑あふれる都心のオアシス│vol.163

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は赤羽橋駅の周辺を散策してみました。

ー 東京タワー・自然・歴史…東京らしさが凝縮された街 ー

マンションが建ち並ぶ赤羽橋交差点のようす

首都圏にお住まいでない方の場合、「赤羽橋」という地名を耳にしたときに、あまりどういう街なのかイメージができない方もおられるかもしれません。でも”芝公園”や”東麻布”、”三田”などの地名を耳にしたことはありませんか? 実はこの赤羽橋駅の生活圏には、これらの地域が含まれています。

赤羽橋駅を中心とした地域の簡略図

赤羽橋駅は、港区のちょうど中央部に位置します。そして東京で最も古い公園のひとつである「芝公園」、東京のランドマークである「東京タワー」、セレブリティな街「東麻布」、落ち着いた高級住宅地や学校がある「三田」、下町的な住宅街とオフィス街がある「芝」の、それぞれに個性がある地域の集結地点に立地しています。

一言では赤羽橋という街がどのような雰囲気なのか、語りつくせないほどの個性があるのです。敢えて端的に表現するならば、歴史・観光・ビジネス・住宅など”東京らしさがギュッと詰まった街”でしょうか。

また赤羽橋エリアは治安もかなり良好です。というのも、各国の大使館が街の中に点在していることから、警察官による厳しい警備がなされているのです。実際に街の中を歩いていると、警官の姿がかなり見られます。そのためか、犯罪発生率が極めて低いのです。赤羽橋は安心して暮らせる街として人気があるのです。

まずはそんな赤羽橋駅について、詳しく解説していきます。

ー 新宿までダイレクトアクセス!「都営大江戸線赤羽橋駅」ー

赤羽橋駅の駅名標

赤羽橋駅は、都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。都営地下鉄大江戸線は、光が丘駅から都庁前駅を結ぶ放射部と、都庁前駅を起点とした六本木駅や築地市場駅、飯田橋駅を経由する環状部で構成される6の字を描く路線。都庁前駅から新宿駅や六本木駅方面へ行く列車はのぼり、環状部を1周し都庁前駅から折り返す列車は“くだり”と呼ばれています。環状部を1周するとちょうど60分です。

赤羽橋駅に到着した大江戸線の車両

赤羽橋駅からのアクセスについて見ていきましょう。東京屈指の大ターミナル駅・新宿駅には14分、ブランドショップなどが立ち並ぶ青山一丁目駅には7分、両国国技館がある両国駅には10分で直結。東京を代表するトレンド感たっぷりの街や下町など、様々な場所へダイレクトに遊びに行けるのは大きな魅力です。

赤羽橋駅の赤羽橋口の外観

沿線のほとんどの駅が他路線との乗り換え駅なのも、大きな特徴です。乗り換えまで含めて考えると、東京の各所へのアクセスにとても優れているとも言えます。例えば品川駅へは大門駅で浅草線の乗り換えで、渋谷駅には青山一丁目駅で半蔵門線への乗り換えで到着できます。少ない乗り換えで主要エリアへ行けるのは、通勤通学にとても便利ですよね。

ー 路線バスでフレキシブルな都心移動を ー

赤羽橋交差点にある都営バスのバス停

実は赤羽橋駅周辺は、路線バスも多く運行しています。都バスでは、渋谷駅-新橋駅を結ぶ都06系統、目黒駅-新橋駅を結ぶ橋86系統、赤羽橋駅-五反田駅を結ぶ反94系統。東急バスでは東京駅南口と等々力操車場を結ぶ東98系統が赤羽橋に立ち寄ります。その他に、「ちぃばす」と呼ばれるコミュニティバスも運行。

これらの路線バスは、駅と駅を結ぶのはもちろんのこと、鉄道だけではカバーしきれない地域も巡ります。鉄道だけではなく、路線バスも組み合わせることで更にフレキシブルな移動を手に入れることができるでしょう。

ー 美食が堪能できる高級住宅街「東麻布」ー

落ち着いた品のある東麻布の街並み

赤羽駅から見て北西エリアにある東麻布。この東麻布はセレブリティな人々が集まる高級住宅地として知られています。住宅も多い東麻布ですが、実はミシュランガイドにも掲載されているような、有名な飲食店も多く集まる美食の街でもあります。それでは早速、東麻布の街を歩いていきましょう。

ー 東京タワーに日本一近い商店街!?「東麻布商店街」ー

東麻布商店街のオシャレなゲート

赤羽橋駅中之橋口を出て環状3号線を麻布十番方向に歩くと、右手にオシャレな商店街の入口が見えてきます。「東麻布商店街」です。東京タワーに日本で一番近い商店街で、歩いているとちらほらタワーの先端が見え隠れする、味わい深いエリアです。東京タワーができる前からある、長く続く商店街なのですよ。飲食店を中心に40軒ほどの商店が軒を連ねています。

店頭にテイクアウト窓口がある「ハドル カレー ダイニング」

カフェのようなオシャレな外観の「ハドル カレー ダイニング」。レッドカレーと欧風カレーを組み合わせた、オリジナルのカレーが味わえるお店です。たっぷりの野菜がトッピングされており、体に優しいカレーが味わえますよ。

韓国の家庭料理が楽しめる「和韓」

東麻布で韓国料理を楽しむならば「和漢」がオススメ。とても人気なお店で、行列ができることもしばしばあります。こちらでは韓国の家庭料理が楽しめるのが魅力。ランチの時間帯には、おかず3品、キムチ、ライス・スープ付のお得なセットもあるのでオススメです。

評判の日本茶専門店「麻布西野園」

「麻布西野園」は、日本茶の専門店です。様々な産地の日本茶のブレンドに定評があり、自分好みのお茶を買い求めることができます。また店内で炒っているほうじ茶もとても人気があります。お店の中が日本茶の心癒される香りに包まれています。

イタリアンが楽しめる「ダイニングバーカチャトーレ」

女性でも気軽に立ち寄れるダイニングバーの「カチャトーレ」。パスタやピザなどのイタリアンがリーズナブルに楽しめるお店です。とてもオシャレな雰囲気のお店ですので、デートで利用するのもオススメ。夜は店の奥でダーツも楽しめます。

ヨーロピアンカレー専門店の「ピリピリ」

1984年創業のヨーロピアンカレーの専門店「ピリピリ」。ブイヨンをベースとした味わい深いカレーが味わえます。辛さが好みに変更可能。辛い物が得意でない方にもオススメです。甘口のカレーもしっかりとした美味しさが感じられることでしょう。

焼き立てパンが大人気!「ルポスト」

焼き立てパンを食べたいならば「ルポスト」がオススメ。ハード系からソフト系まで、どのパンも味わい深くておいしいです。11時開店ですが、商品が売切れ次第終了。お目当ての商品がある場合には、早めに来店するといいですよ。

落ち着いた雰囲気の中でいただく日本料理「せん心」

「せん心」は丁寧な仕事が施された日本料理がいただけるお店。食材のうまみを引き出しています。季節の食べ物がいただけます。北海道から沖縄まで、店主が信頼している生産者から取り寄せた食材を使用しているそうですよ。

レトロな雰囲気がステキ「カフェ麻布にしむら」

昔ながらの喫茶店「カフェ麻布にしむら」。店内は昭和レトロの雰囲気です。コーヒーがおいしいだけではなく、軽食もオススメ。ランチの時間帯は周辺にお勤めの人々でとても賑わっています。

オシャレな食材の取り揃えが魅力「成城石井東麻布店」

成城石井東麻布店は、食品が一通りそろうお店。食材だけではなく、ワインやチーズなどの取り揃えが充実しているのが特徴のひとつ。またオシャレなお惣菜類も多いので、中食の需要にも対応しています。

利用しやすいミニスーパー「まいばすけっと」

その他に商店街には、ミニスーパーのまいばすけっと、クリーニング店、クリニック、ドラッグストアなど、生活に必要な店舗・施設が揃っています。赤羽橋の生活に欠かせない商店街であると言えるでしょう。必要なものがぎゅっと詰まっているのが大きな魅力です。

ー 外国人御用達! 輸入食品充実の「日進ワールドデリカテッセン」ー

外国人客が多い「日進ワールドデリカテッセン」

環状3号線沿いには、周辺の大使館関係者御用達の輸入食品を取り扱うスーパーマーケットがあります。「日進ワールドデリカテッセン」です。輸入食品だけではなく、国産の良質の精肉も取り扱っています。ワインの品ぞろえも豊富。店頭には店内で販売されているソーセージを使用したホットドッグスタンドがあります。お昼時には近所の人々で賑わいを見せています。

外国人が多く利用するスーパーマーケットですが、もちろん日本人も利用可能です。日本の普通のスーパーではなかなか見かけない食材があるので、見ているだけでもワクワクしてきます。料理好きの方は、初めての食材にチャレンジするのもいいかもしれませんね。

ー 東麻布では貴重なホッとできる公園「飯倉公園」ー

大人から子供までほっとできる「飯倉公園」

飯倉公園は、東麻布エリアでは貴重な公園。建物が密集している中にある、小さいながらも都会のオアシスのような公園です。保育園に隣接しているので、子どもたちの遊ぶようすも見られてその姿にとても癒されます。ベンチも多く設置されており、お昼休みには近隣のビジネスパーソンがランチをする姿も多く見られるのが特徴です。

周辺の歴史を伝える看板

この飯倉公園の”飯倉”という地名は、都内でも特に古くからある由緒ある地名。吾妻鏡の中にも確認されるほどです。この歴史ある地名が残されているのは、今ではこの飯倉公園や近隣の公共施設の名称のみ。そう考えると、なかなか奥深い公園だなぁというのが感じられます。

ー 落ち着きあるセレブリティな東麻布の住宅街 ー

集合住宅が多い東麻布の住宅街

東麻布は商店街があるものの、基本的には大通りの内側の地域には住宅街があります。集合住宅が多いのが特徴で、オシャレなデザイナーズマンションも少なくありません。セレブリティな住宅街という雰囲気です。どの住宅もセキュリティが万全に施されているからか、路地の中でも安心して歩けるのが嬉しいですね。

ー 東京のランドマークが集結する「芝公園」エリア ー

都立芝公園と東京タワーの風景

次に芝公園を見ていきましょう。芝公園とは、広義では増上寺一帯の地域を、狭義では都立芝公・港区立芝公園・プリンス芝公園の総称です。今回は広義での芝公園…つまり増上寺の周辺について触れたいと思います。

この地域は住宅がほぼなく、公園、寺院、ホテルで構成されています。観光客も多いエリアではありますが、赤羽橋に暮らす人々にとっては良好な散歩コースであり、ジョギングコースでもあります。そして緑が多く広々とした空が広がることもあり、都会のオアシスとしても愛されているのです。

それでは自然あふれる芝公園の街を巡っていきましょう。

ー 緑に包まれた広々とした都会のオアシス「芝公園」ー

芝生の広場が広がる芝公園

都立芝公園は、上野恩賜公園と並ぶ都内でも歴史ある都市公園。元々は増上寺の敷地でしたが、現在では増上寺とは切り離されて、広大な公園が形成されています。芝生広場が広がり、子ども用の遊具も用意されています。

災害時には地域の防災拠点としても活用するという目的のため、多くのものが設置されているわけではなく、広い場所が確保されているといえばいいでしょうか。その為、散歩やジョギングなどで敷地内を巡る人々の姿も多く目にします。

木々に囲まれた風景

芝公園でも環状3号線側は、木々に囲まれています。梅園もあり、春先にはきれいな花が咲き誇る姿が見られますよ。夏場は木陰ができるので、ほっと一息つける場ともなります。よく手入れがされていて、いつでもとてもきれいです。

明治時代に発見された「丸山貝塚」

敷地内には「丸山貝塚」や「丸山古墳」など、縄文時代中期から後期にかけてのものと思われる遺跡もあります。古代よりこの地域は繁栄していた様子がうかがえます。ちょっとした史跡巡りができてしまうのも、芝公園の奥深さでもあるなと感じました。

ー 東京ならではの不思議な光景が広がる!?「増上寺」ー

東京タワーが後ろに控える増上寺のようす

増上寺は9世紀に空海の弟子が建立した寺院。江戸時代になり、徳川家の菩提寺となりました。元々は境内には五重塔や徳川家の霊廟もありましたが、空襲により喪失。しかしながら今もなお多くの人々の心を惹きつけています。境内からは東京タワーもよく見え、寺院と東京のランドマークならではの風景を目にすることができるでしょう。

都内でも有数の歴史ある建造物「三解脱門」

徳川家の菩提寺となった際に作られた「三解脱門」。増上寺の中で江戸初期の面影を伝える唯一の建造物です。都内でも有数の古さを誇るそうですよ。非公開となっている2階部分には、釈迦三尊像と十六羅漢像を安置。とても大きく立派な門なので、芝の街のランドマークとして愛され続けています。

ー 四大東照宮のひとつがこの地に!「芝東照宮」ー

芝東照宮の鳥居

芝公園の中には四大東照宮のうちのひとつ「芝東照宮」があります。元々は増上寺の社殿でしたが、現在では芝東照宮として独立しています。日光東照宮、久能山東照宮、上野東照宮と並ぶ四大東照宮のひとつ。

規模が大きくないが存在感が大きな本殿

御神体は「木造徳川家康坐像」。家康自らが仏師に依頼して造らせた、実物大の坐像です。還暦を迎えた家康公の姿が彫られているとされています。一般には公開されていませんが、この像の複製が江戸東京博物館にあるそうです。

ー 東京タワー&芝公園の眺望を楽しめる「ザ・プリンスパークタワー東京」ー

眺望がすばらしいことで人気のある「ザ・プリンスパークタワー東京」

芝公園の中には2つのホテルがあります。そのうち、赤羽橋駅のとても近くに立地するのが「ザ・プリンスパークタワー東京」です。赤羽橋駅を出て交差点を渡ってすぐという好立地。宴会場や宿泊施設だけではなく、レストランや会員制のスパ&フィットネスもあり、地域の人々にも利用されています。スパに天然温泉やサウナもあるのは魅力的です。

高層階からは東京タワーや芝公園一帯の様子がよく見えます。食事を楽しみながら、街の風景を眺めるのも気持ちがいいでしょうね。

ー 今なお東京を代表するシンボル!「東京タワー」ー

フットタウン側から見た東京タワー

東麻布と芝公園の間に「東京タワー」があります。東京スカイツリーができるまでの51年間、日本で一番高い自立式電波塔でした。今でも近隣への電波伝達のみならず、有事の際の電波塔としての役割を果たしています。そして何よりも、東京の代表的なランドマークとしても愛される存在です。

ライトアップも種類があり、イベントによってライトの色が変わります。例えばピンクリボンデーにはピンク色に、とあるブランドとのコラボであればブランドカラーになる、など。たまに変わった色合いの東京タワーが見えるのも面白いですよ。

商業施設フットタウンのテナント

東京タワーの麓には「フットタウン」と呼ばれる商業施設があります。お土産物屋さんと飲食店が多い印象。土産物屋はインバウンド客向けのものが多く、日本人から見るとむしろカッコいいTシャツもあるので、見ていてとても楽しいです。

外国語が飛び交うフードコート

フットタウン内にはレストランの他、フードコートもあります。様々な海外の言葉が客席を飛び交っており、なんだか日本にいるとは思えないような雰囲気。しかし夜になると比較的空くので、落ち着いて食事ができますよ。気分転換にタワーで夜景を楽しみながら、食事も済ませるなんてこともできるのです。

展望台まで階段でのぼるのはいかが?

天気の良い土日祝日限定ではありますが、東京タワーの展望台に階段でのぼることができます。スタート地点はフットタウンの屋上です。展望台までは高さ150m、600段をのぼらなければならないとのこと。風に吹かれて外の景色を楽しみながら昇るのもいいですね。昇りきると非売品の「ノッポン公認 昇り階段認定証」がもらえるそうですよ。

ー 大使館や高級な施設が集うきらびやかな「三田」エリア ー

国道1号沿いの三田の街のようす

赤羽橋駅から見て南西側、三田の街を見ていきましょう。三田の大通り沿いはオフィスや店舗などがありますが、1歩内側に入れば、全く違う世界が存在します。東麻布よりも更にグレードの高い雰囲気が漂います。そんな趣深い三田の街を歩いてみましょう。

ー あると心強い大病院「三田病院」「東京都済生会中央病院」ー

隣同士に並ぶ「中央病院」と「三田病院」

三田の街の最も北側に大病院が2つ並んでいます。ひとつが「国際医療福祉大学三田病院」、もう片方が「東京都済生会中央病院」です。どちらの病院も規模が大きな病院ではありますが、三田病院はガンの認定病院として、中央病院は全国各地にある済生会病院の拠点として知られています。

どちらもバックボーンがしっかりとした大病院。救急の取り扱いもありますので、近くにあるととても心強いですね。

ー 存在感バツグン! 木々に囲まれた「イタリア大使館」ー

木が生い茂るイタリア大使館の門

三田の路地の中で最も広大な敷地なのは「イタリア大使館」です。地図で見ると、イタリア大使館がとても大きなことがわかるかと思います。敷地外を自転車でぐるりと回ってみたのですが、1周するのに自転車で5分ほどかかりました。

敷地内の外壁沿いにはぐるりと木が植えられているので、静かな空間に更に癒しを与えているような印象を受けます。夏場は良い木陰となってくれることでしょう。

ー 最難関私立大学のひとつ「慶應義塾大学」ー

慶應義塾大学三田キャンパスの正門

三田の南側には早稲田大学と共に私学の雄を成す「慶應義塾大学」があります。この三田のキャンパスでは、3年以上の文系学部の学生が学んでいます。三田キャンパスの歴史は長いのですが、古い建物は最先端の建物に建て替えられており、都心のキャンパスといったカッコいい雰囲気です。

塾内には「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」などの資料館などもあります。予約なしで誰でも入れるので、慶應義塾大学のキャンパス内に入ってみたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

ー 邸宅が集まる三田の高級住宅街 ー

イタリア大使館の周辺にある超高級マンション

三田の大通りから奥まっているエリアには、高級な低層マンションが立ち並びます。荘厳という言葉が似合う、いい意味で緊張感のある街です。警備体制もとてもしっかりしており、警察官の見回りも大使館があるためか定期的にあるため、とても安心して暮らせるでしょう。買い物や食事などは大通りへ出ればすぐこなせますので、住んでいて不便さを感じることもないでしょう。

ー 下町とオフィス街が混在する「芝3丁目」エリア ー

芝3丁目の大通り沿いのオフィス街の風景

次に芝3丁目を散歩していきましょう。芝3丁目は赤羽橋駅から見て南東側にある区画です。芝三丁目の西側・国道1号沿いには商店街、東側の日比谷通り側には高層オフィスビルが立ち並びますが、その内側はカジュアルな下町のような雰囲気が漂います。赤羽橋の他のエリアともまた違う、とても個性的な街です。それではまず商店街から見ていきましょう。

ー 安くておいしい店も多数!「三田商店街」ー

三田商店街のポップなフラッグ

国道1号沿いを中心に「三田商店街」があります。周辺のオフィスで働くサラリーマン向けの、とてもカジュアルな飲食店が多いのが特徴。安くておいしい店ばかりですので、お財布を気にせずに気軽に入れるのがうれしいです。

本場台湾の味が楽しめる「台湾点心劇場1968」

本格的な台湾料理が食べたいならば「台湾点心劇場1968」がオススメです。点心もありますが、それだけではなく麺類や炒め物なども充実しています。リーズナブルなランチセットが用意されているので、お得に食事をしたい場合にはランチで来店するといいでしょう。

辛い中華を食べたいときには「豆の家」で!

辛みがおいしい四川料理を食べたいときには「豆の家」はいかがでしょうか。山椒が効いた、しびれるような辛みのある料理が楽しめます。辛い料理ばかりではなく、普通の味付けのチャーハンなどもアリ。辛い物が苦手な人と一緒に入ってもメニューの選択肢があるので安心です。

気軽に入れるチェーン店も数多くアリ

大通り沿いには立ち食いそばチェーンの「ゆで太郎」、牛丼屋、カレー屋などの店も多くあります。さっと入ってパッと食べる、というような忙しい人にピッタリのお店です。1000円以内で食事を済ませられるのもうれしいポイントと言えるでしょう。

和な佇まいの「こめいちベーカリー」

今度は路地にある店舗に目を向けていきましょう。「こめいちベーカリー」は、国産米粉を使用したパン屋です。割烹料理で学んだ和食の技術と有名ベーカリーではぐくんだ製パンの技術が、こめいちのパンに詰まっています。取り扱い商品はサンドイッチ、総菜パン、パイ、食パン。どれもおいしいのですが、特にオススメは”出汁食パン”。利尻昆布と鰹節の出汁を効かせた食パンで、トーストすると特に香り高いです。

日の丸が目印の「昭和食堂」

昭和食堂は、名前だけ見ると昭和レトロな昔ながらの食堂かな、という印象を受けます。ですが実はこちら、和食を含むアジア多国籍料理店です。中華料理やネパール料理も揃っているんですよ。ランチタイムはすべてのメニューが税込み555円。スタッフさんのハートフルな接客にも癒されます。

新鮮でリーズナブルな野菜が並ぶ「八百新」

飲食店が多い三田商店街ですが、実は老舗の八百屋もあります。その名は「八百新」。近隣にお住まいの方が利用されています。野菜や果物だけではなく、豊洲で仕入れた鮮魚も取り扱いアリ。大きなスーパーマーケットは芝3丁目にはないので、この辺りに暮らす自炊派の方にとっては八百新の存在はとても貴重です。

ー 建物の谷間に残された奇跡の空間!「芝のはらっぱ」ー

子どもも大人もほっと一息つける「芝のはらっぱ」

建物が密集する芝3丁目の真ん中に、芝生が植えられたのどかな一画があります。「芝のはらっぱ」と名づけられたその場所は、地主さんが好意で地域に貸し出してくれる、都会の中のオアシスのような、奇跡の空間です。

ベンチや日影スペースがあり、子どもから大人まで誰でもくつろげます。夏には流しそうめんやスイカ割り大会をしたり、マルシェなどのイベントを開催したりと、人と人とが結びつくような役割を果たしているのです。平日のお昼は、周辺に勤める方がのんびりとランチをしたり、放課後の時間帯は子供たちが遊ぶ姿も見られます。

ー 災害のたびに再建された地元で愛される神社「柳神社」ー

建て替えられた色鮮やかな「柳神社」

芝3丁目北側の路地の中には、いくつかの神社があります。そのうちのひとつが「柳神社」です。江戸時代後期に芝松本町の守護神として建立されたとされています。町内の神社で唯一、月次祭が行われています。

関東大震災や東京大空襲などで大きな損害を受けても、町内の人々の努力で何度も再建されてきました。また数年前には老朽化したこともあり、きれいに鳥居やお社が作り変えられました。これからも芝の街を見守り続けてくれることでしょう。

ー「NEC本社」など日本を代表する企業が集うオフィス街 ー

NEC本社など有名企業がある芝3丁目オフィス街

日比谷通り沿いにはオフィス街が形成されています。NEC、金融機関や不動産系企業、ホテルなどなど。多くのビジネスパーソンが集うのです。特に芝3丁目の南側は路地の内側にも中小様々な企業があるのが特徴。ランチの時間帯はこの辺りに勤めている方たちが一斉に食事をとるので、外食する場合は少し時間をずらした方がスムーズにお店に入れます。

ー 今なお広がる下町風のカジュアルな住宅街 ー

戸建もある芝3丁目の住宅街

芝3丁目の住宅街は、細かな路地の中にあります。戸建も集合住宅も両方見られる、昔ながらの住宅街で、どことなく下町の雰囲気を感じさせます。特に戸建の場合、昔からの人々が住んでいる印象がとても強いです。

集合住宅に関しては、比較的リーズナブルな家賃の物件が多いためか、若い学生やビジネスパーソンが暮らしている場合が多いです。学校や職場まで徒歩圏内、という方も多くおられるのではないでしょうか。外食もしやすい環境ですし、まいばすけっとなどのミニスーパーもあるので、生活は意外としやすいのが大きなポイントと言えるでしょう。

ー 東京という街をたっぷり堪能するなら赤羽橋! ー

三田側から見た青空に映える東京タワー

赤羽橋駅周辺の街歩き、いかがでしたでしょうか。赤羽橋は4つの個性的な街の集合体で、それぞれの街が全く違う性格でした。改めてじっくり歩いてみると、様々な種類の”東京らしさ”が集まっていてとても味わい深かったです。街のどこを歩いていても、ふとした瞬間に東京タワーが見えるので、その点もこの赤羽橋らしさが感じられてよかったと感じました。

赤羽橋からは田町の駅にも徒歩圏内ですし、近隣には複数他路線の駅もあり、仮に大江戸線が使えなくなった場合にも、素早くリカバーできる点も素晴らしいですね。全体的な利便性が高く、住宅地としても人気があるエリアであることに、深く頷けます。

今回の記事を読んで赤羽橋に住みたいとお考えの方、赤羽橋の魅力をもっともっと知りたくありませんか?そんな方にオススメなのが、マンスリーマンションでのお試し住みです。

マンスリーマンションでお試し住みすれば、通勤・通学へのアクセス性や気になるお店も、じっくりチェックできますよ。もちろん、敷金不要で必要な家具家電はすべて揃っていますので、面倒なお引越しも必要ありません。お部屋探しからお引越しまで2日あれば完了します。気になる街のマンスリーマンションもぜひ、チェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。