【大阪】オススメのサイクリングスポット5選！コースの特徴、注意点も解説。

風が心地良い季節に運動するなら、健康的なサイクリングはいかがでしょうか。ジムに通う必要もなく、ちょっと遠い場所でも自転車ならさほど時間もかからず気軽。まだ行ったことのない街で素敵なお店を見つけて立ち寄るのも楽しいですよね。

大阪は普段から通勤や通学、お買い物に自転車を活用する人が多いチャリンコの街。自転車で走りやすいよう歩道が広めに整備されていたり、自転車専用道が設けられていたりと府や市をあげて様々な工夫がなされています。駐輪場の完備が行き届いている場所も多いので、目的地で自転車を停めておく場所を探す心配も少ないですよ。

今回は大阪府内を始点としたオススメのサイクリングスポットを5箇所ご紹介。周辺地域の住みやすさや交通便についても解説しますので、日常的にサイクリングを取り入れたいと考えている方はぜひお部屋探しの参考にしてみてくださいね。

オススメスポット①なにわ自転車道―水都・大阪を肌で感じられる川沿いのサイクリングロード―

大阪市内のお花見スポットとして知られる淀川河川公園毛馬地区。その東端に位置する赤川大橋を始点に、阪神なんば線の出来島駅周辺を終点とする約21.6kmのサイクリングロードが「なにわ自転車道」です。大阪北部を流れる淀川・神崎川沿いを自転車と歩行者のみが通れる道に整備されており、水都・大阪の雄大な川の景色を眺めながら走れる爽快なサイクリングスポットですよ。

途中には橋を渡る箇所や新幹線が走り抜ける姿を見られる場所もあり、単調になりがちな川沿いの道を飽きずに走ることができます。時折コンビニが見えてくるので、休憩や給水にもってこい。淀川河川公園内には無料の駐車場があるので、サイクリングのみを楽しむ場合は自転車を乗せて車で行くとラクですね。主に東淀川区・淀川区・西淀川区の市街地近くを通るコースなので、好きな場所でルートを逸れて別の場所へ移動しやすいですよ。

川沿いは桜や紅葉が美しく、都心ながら空が開けており自然豊かな景観。その分、風が強いので向かい風の場合は前に進むのに体力が必要かもしれません。屋根のある場所が少ないため、急な悪天候に遭わないよう天気予報をしっかり確認してから出かけてくださいね。

なにわ自転車道周辺の住みやすさ

なにわ自転車道は大阪市旭区の淀川河川敷を始点に、東・西を含む淀川区の神崎川沿いに伸びる道。梅田や難波といった市内の都心部から見て淀川を越えた地域になるため、家賃相場はやや低めで選びやすい街が多いですよ。大阪メトロ御堂筋線の東三国駅や阪急宝塚線の三国駅の近くも通るので、市内中心部への交通便が良く穏やかで暮らしやすい住環境を望む方にぴったりです。

なにわ自転車道のスタート地点はJRおおさか東線の城北公園通駅が最寄り駅。淀川河川公園の赤川地区にはテニスコートや広大な芝生広場が整備されていて、徒歩圏内にはフラワーガーデンや遊具エリアを併設した城北公園もあるので、ファミリー世帯にもオススメ。淀川から自転車で約10分離れた場所には谷町線の都島駅があり、どちらも梅田へ直通です。

なにわ自転車道周辺の交通アクセス

淀川の赤川大橋からJRおおさか東線の城北公園通駅へは自転車で約5分。同線は新大阪駅、大阪駅に接続しており梅田へのアクセスや新幹線乗車に便利ですよ。なにわ自転車道を走って淀川を越えたエリアには東三国・三国駅以外にも、大阪メトロ今里筋線の瑞光四丁目駅、阪急千里線の下新庄駅、阪急神戸本線の神崎川駅、JR東西線の御幣島駅、阪神なんば線の出来島駅などがあり、各駅ともに梅田や難波へ直通する路線です。

オススメスポット②「北大阪サイクルライン」―大阪市役所から万博記念公園まで約22kmのコース―

「北大阪サイクルライン」は大阪市役所を始点に中之島を通って大川・淀川を横断し、吹田市の万博記念公園まで約22km続くサイクリングコースです。自転車と歩行者のみ通れる専用道なので、車の通行が多い北区でも安全に走ることができて快適。四季の花々が美しい中之島公園を走り抜け、天神橋を渡って南天満公園へ。桜のシーズンは沿道がとても華やかできれいな反面、花見客が多く訪れるため歩行者に注意が必要ですよ。

大川沿いを進むうちに桜ノ宮公園、毛馬桜ノ宮公園へ。春は桜、夏は青葉、秋冬は紅葉が見応えあるスポットなのでベンチに座ってひと息つくのにオススメの場所です。この先は市内を出て北摂地域へ続くため、サイクリング初心者や時間に余裕がない場合はこの辺りで引き返すか移動すると良いでしょう。川沿いを東に突き進めば上記でご紹介した「なにわ自転車道」の始点へ出るので、コース変更するのも選択肢のひとつですね。

終点まで走る元気がある時は、さらに北上して鳥飼大橋へ。長い橋を渡り切ったら大阪中央環状線沿いをひたすら直進、摂津市と茨木市を抜けて吹田市へ入ると万博記念公園のシンボル、太陽の塔が見えてきますよ。長距離なのでどこまで走るか事前に計画しておきましょう。

北大阪サイクルライン周辺の住みやすさ

スタート地点となる大阪市役所が建つのは、市内の中でもとくに景観の良さが魅力の中之島エリア。主にオフィスビルが集まる場所ですが、梅田の中心地まで歩いて行けるので通勤通学はもちろんショッピングや遊びスポットがすべて徒歩圏内です。北区と中央区の間に位置しており利便性の高い超都心部なので、家賃相場はかなりハイクラス。サイクリングロードを進んだ南天満公園、桜ノ宮公園周辺であれば少し落ち着いた価格帯になってくるでしょう。

大川に近い場所で一人暮らしをするなら、JR大阪環状線の桜ノ宮駅や大阪メトロ谷町線の都島駅周辺はいかがでしょうか。どちらも梅田まで乗り換えなしで行けるので毎日の通勤がラクになるだけでなく、四季折々の自然美が身近に感じられる穏やかな街ですよ。子育て環境を重視する方は大阪を代表する閑静なベッドタウン、北摂エリアがオススメ。茨木市や吹田市は阪急、JR、モノレールが通っており交通・治安・住環境が優良な地域です。

北大阪サイクルライン周辺の交通アクセス

始点の中之島は御堂筋線、京阪線の淀屋橋駅を下車してすぐ。谷町線の天満橋駅近くを通り、JR東西線の大阪城北詰駅から桜ノ宮駅へと続きます。都島区、旭区を抜けると谷町線の守口駅と大日駅付近へ。大阪北部の大きな幹線道路である大阪中央環状線沿いを走って鳥飼大橋を渡れば、大阪モノレールと並走しながら摂津駅、南茨木駅を経て万博記念公園駅に着きますよ。そのまま走り続ければ千里中央駅に到着し、梅田駅に直結しています。

オススメスポット③大阪城公園―天守閣や庭園を鑑賞しながらのんびり走るのに最適―

ここまでちょっぴりハードなサイクリングコースを挙げてきたので、史跡や自然を鑑賞しながら心身ともにリフレッシュできる「大阪城公園」周辺のゆったりサイクリングスポットをご紹介。広い敷地内をすべて歩いて回れば、疲れるうえに時間も足りなくなってしまいがちなので、自転車を上手く活用しながら効率良く散策してみてくださいね。

大阪城公園内は自転車での走行が許可されていますが、歩行者の安全を優先しながら進むのがマナー。また天守閣付近や重要文化財内は自転車が禁止されているエリアもあるため、見学する時は園内の駐輪場に停めて歩きましょう。大手門から入って天守閣を囲むお堀沿いをぐるりと回る基本ルートから、大阪ビジネスパークや扇町公園など周辺エリアを含む長距離コースまで、マップを見ながら自分好みの場所を組み合わせて巡るのが楽しいですね。

公園内にはコンビニをはじめレストランやカフェ、屋台、フードコートが入る商業施設もあり食事や休憩に利用できますよ。森ノ宮駅側から入って園内を通り抜け、京橋駅へ向かうことも可能なので、サイクリング目的以外にも普段から安全な自転車ルートとして使えますね。季節ごとの自然を存分に味わいながら、戦国時代に思いを馳せてみてください。

大阪城公園周辺の住みやすさ

大阪城公園の周辺には各路線がお城を取り囲むように張り巡らされており、どのエリアに住んでもアクセスの良さは抜群。広い敷地内には大阪城ホールや野外音楽堂、子供向け遊具広場、お笑いを中心とした劇場など多ジャンルの商業施設が集まっています。近くに住めば様々な楽しみ方ができるほか、サイクリング以外でも園内のランニングコースを走ったり芝生広場でエアヨガを行うなど日常的に体を動かせますね。

複数路線の中でもとくに近くを走っているのがJR大阪環状線。沿線の街はどこも昔ながらの下町情緒が残っていて大阪らしさを感じられる地域が多いですよ。オシャレさよりもほっと和める人情味を望む方にオススメです。大阪駅まで10分弱とアクセス環境もばっちり。京都線や神戸線など各線への乗り換えにも便利ですね。

大阪城公園周辺の交通アクセス

大阪城公園へはJR大阪環状線の森ノ宮駅を筆頭に、大阪城公園駅、大阪メトロ谷町線・京阪線の天満橋駅など5駅5路線が利用可。園内はとても広いので、どの出入口を使用するかで最寄り駅が変わってきます。各路線とも梅田や京橋などの繁華街に直結していて、通勤通学のほかショッピングや他路線への乗り換えに使いやすいですよ。

オススメスポット④北河内サイクルライン―鶴見緑地から枚方まで1周する約45kmの長距離ルート―

大阪市の鶴見区に位置する花博記念公園鶴見緑地を始点&終点に、大阪中央環状線沿いを走り淀川、第二京阪道路を経て鶴見緑地へ戻ってくる1周約45kmのサイクリングコース「北河内サイクルライン」。ルート内には守口・寝屋川・枚方といった大阪北部の北河内エリアが含まれており、走行距離は大阪―京都間くらいの長さです。

大阪中央環状線や第二京阪道路といった幹線道路を走る際は、車道と完全に分離された自転車道が整備されているので安全に走行できますが、車の排気ガスが苦手な方はつらいかもしれません。起伏が激しく長いトンネル内を通る箇所もあり、体力気力に自信がある人に向いているでしょう。守口と枚方の間は淀川の河川敷を走る自然豊かな道なので、その距離だけサイクリングを楽しむのもありですね。

同ルート周辺には鶴見緑地公園をはじめ淀川河川公園や寝屋川公園、山田池公園、深北緑地といった大阪府内の大きな公園が点在しているので、寄り道しながら行くのもひとつの楽しみ方。幹線道路沿いには有名なラーメン店やうどん屋があり、お腹が空いて力が出なくなった時でもすぐ食事ができるので安心です。

北河内サイクルライン周辺の住みやすさ

始点&終点となる鶴見緑地公園からすぐの鶴見緑地駅は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が通っており京橋や心斎橋まで乗り換えなしで直行可。公園の周囲にはイオンモールなどの商業施設やスーパー、学校が集まっていてファミリーにも人気が高い地域ですよ。鶴見緑地は1990年開催の花博に合わせて開発された比較的新しい土地。街全体がきれいで治安も良いため、女性の一人暮らしにもオススメです。

またサイクリングコース内の北河内エリアには京都と淀屋橋をつなぐ京阪本線が走っていて、周辺には寝屋川、門真、守口、枚方といった郊外の住宅地が広がっています。こちらは歴史が古い地域なので、昔ながらの商店街や戸建てと新しい高層マンション群が入り混じる大阪らしい雰囲気の街が多いですよ。

北河内サイクルライン周辺の交通アクセス

鶴見緑地駅から地下鉄の長堀鶴見緑地線で心斎橋駅まで約21分、京橋駅へは約9分です。いずれも乗り換えなしで行けるのでラクですね。大阪メトロ御堂筋線やJR大阪環状線への乗り換えもしやすく、梅田や難波へは乗り換え1回で行き来できますよ。北河内には京阪本線が走っており淀屋橋-祇園四条駅間は特急で約49分。枚方市駅には特急が停車するので、大阪にも京都にも最短時間でアクセスすることが可能です。

オススメスポット⑤紀州街道―堺市と岬町を直線で結ぶ大阪湾岸ルート―

最後にご紹介する大阪のサイクリングスポットは、堺市から大阪湾岸沿いを通って泉佐野市を通り抜け、和歌山県との境エリアである岬町まで一直線に続く「紀州街道」コースです。江戸時代に日本各地と結ぶ交易ルートとして発展した旧街道のひとつで、とくに堺は「天下の台所」と呼ばれ大阪が食い倒れの街となったなにわ食文化のルーツ地域でもあります。同コース沿いには昔から受け継がれてきた食の名店が揃っており、サイクリング途中に美味しいグルメを堪能したい方にオススメです。

約43kmの長距離間には関西空港を見渡せる景色の良い橋や海水浴場、とれたての鮮魚が並ぶ市場など観光としても楽しめるスポットがいっぱい。海岸線沿いを走れば晴れた日は遠くに淡路島も眺められ、潮風が気持ち良い道が続いています。大阪の南端に位置する岬町に到着したら、港の食堂で新鮮な魚介類を食べることを目標に頑張れますね。

南大阪の土地勘がない方でも、ところどころに紀州街道の道しるべが建っているので迷わずに進めるでしょう。岸和田城やザビエル公園、千利休屋敷跡、元禄8年に創業したという有名蕎麦屋など多くの名所に出会えるので、歴史好きな方も満足できるコースですよ。

紀州街道周辺の住みやすさ

紀州街道の始点である堺市堺区は、南海本線の特急を利用すれば難波エリアまで10分強で行ける南大阪エリア。大阪湾に近いため、風向きによっては潮の香りが流れてくる海辺の街ですよ。一人暮らしの方も多い地域なので駅前には夜遅くまで営業しているスーパーが数店舗あり、大型ショッピングモールもあって生活面での利便性は問題なし。ファミリー世帯も多いことから治安も良好で、女性の単身者にもオススメできますよ。

堺駅から紀州街道を南下していくと、浜寺公園が建つ堺市西区、高石市、岸和田市を抜けて泉佐野市へ。関空へ続く海岸エリアにはアウトレットモールでおなじみのりんくうタウンがあり、お買い物やグランピング、海水浴などのレジャーが楽しめます。

紀州街道周辺の交通アクセス

堺市堺区の堺駅は南海本線が走る駅で、特急に乗車すれば難波駅まで約11分。阪堺電車も走っているので、のんびり景色を楽しみながら行くなら天王寺駅前停留所から約25分の大和川駅を利用すると良いですよ。車でアクセスする場合は阪神高速湾岸線が使いやすいでしょう。りんくうタウンまで続いているので、紀州街道付近まで車で行ってサイクリングする方も多いようです。

サイクリングスポット周辺にお試し住みできるマンスリーマンション

今回は大阪でオススメのサイクリングスポットをご紹介しました。水都・大阪の景色が堪能できる水辺のルートや、歴史を学びながら進める魅力的な場所ばかりですよ。周辺に住めばいつでもサイクリングを楽しめて健康的な生活が送れそうですね。

どんな街かもっと知りたい方は、気軽にお試し住みができるマンスリーマンションがオススメ。生活に必要な家具家電が完備されていて大掛かりな引っ越しも必要ありません。お気に入りのサイクリングコースが見つかったら、ぜひ短期滞在でその魅力を探ってみましょう。