街歩き「京橋」│ビジネス街、昔ながらの下町など複数の顔を併せ持つエリア│vol.155
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は大阪市城東区の京橋エリアを散策してみました。
―場所によって雰囲気も人の層もがらりと変わる個性的な街―
大阪市内の東側に位置する京橋エリアは、梅田や難波、天王寺に続く大きなターミナルシティ。JR3路線・京阪本線・大阪メトロ長堀鶴見緑地線が乗り入れる京橋駅を中心に繁華街が広がっており、その周りを多くの住宅マンションや幹線道路、河川が取り囲んでいます。すぐ近くには市内東部を代表するオフィス街「大阪ビジネスパーク(OBP)」があり、繁華街とはまた違った近代的な街並みが続いていますよ。
京橋は大阪の繁華街の中でも梅田や難波、天王寺と違って近年の都市再開発が活発ではない地域。そのため駅近くの随所に昭和感あふれる商店街や歓楽街が残っていて、その一帯は少々個性が強めです。
一方、百貨店やオシャレ飲食店がたくさん集まる京阪・地下鉄エリアは主に女性客で賑わっており、大阪城公園に近いビジネス街のOBPエリアには外国人観光客も多くいます。同じ京橋の中でも場所によって雰囲気も歩いている人の層もがらりと変化し、これらが近い場所で共存しているのが同地区の特色でしょう。
―JR3路線の乗り継ぎで近畿各地から市内主要地へスムーズ移動―
京橋駅の特長は、JR東西線・学研都市線や京阪本線によって京都、兵庫、奈良など近畿各地へ交通網が広がっているところ。そのため郊外のベッドタウンからの通勤通学に利用している方がとても多く、ラッシュ時間帯はホームや連絡通路がほか路線への乗り換え客でごった返しています。とくに市内主要地を循環するJR大阪環状線や、淀屋橋・天満橋といったオフィス街へ向かう京阪本線は朝夕の混雑が必至ですよ。
梅田の中心部である大阪駅へは大阪環状線で約7分、天王寺駅まで約14分です。京橋駅始発の関空快速に乗車すれば、関西空港まで乗り換えなしの約1時間18分。新今宮駅で特急ラピートに乗り換えた場合は、最短約1時間で関空に到着しますよ。
時間は少しかかっても重い荷物を持って乗り換えする必要がなく、電車一本で空港まで行けるのはとてもありがたいですよね。また西九条駅でゆめ咲線に乗り換えればUSJまで約22分。いつでも思い立った時に気軽に遊びに行けちゃう距離ですよ。
―京阪本線なら京都への移動が最短時間。レア車両はファン多数―
JRと京阪本線・地下鉄とは大きな渡り通路で接続しています。京阪本線は京橋駅から市内方面と京都方面へ分かれており、淀屋橋駅へは約7分、京都の祇園四条駅までは特急で約40分ですよ。
守口・寝屋川・枚方など北河内エリアのベッドタウンを通り、石清水八幡宮・伏見稲荷大社といった名スポット近くを走り抜けていくため、京都観光にもよく利用されている路線です。密かなファンも多い二階建て車両やプレミアムカーに乗車すれば、行楽気分を盛り上げてくれること間違いなしですね。
京阪本線の改札口から徒歩5分ほどで長堀鶴見緑地線の改札に到着。同駅から約12分の心斎橋へ遊びに行くほか、隣駅の大阪ビジネスパークをはじめ森ノ宮や大正、またコンサートやスポーツ観戦時に京セラドームへ出向くのにも利用しやすいでしょう。地下鉄の上部には多数の飲食店が集まる「コムズガーデン」や花壇が配置された小さな広場「京橋公園」があり、ベンチに座ってちょっと一息つくのにぴったりの場所ですよ。
―京阪本線と地下鉄駅の周辺は女性人気が高いオシャレエリア―
3つの層にジャンルが分かれる京橋の中で、オシャレエリアを占有するのは京阪本線・地下鉄駅周辺。京阪京橋駅に直結している老舗百貨店の「京阪モール」は、専門店街やホテル、イベントホールをはじめファッション・雑貨・飲食店などの店舗が集まる複合施設の「KiKi京橋」、京阪線高架下ストリート「Kぶらっと」で構成されています。ファッション系はもちろん、飲食店やデパ地下グルメもすべて洗練されたオシャレ系店舗に厳選されていて、女性客からの厚い支持を得ている都会派エリアですよ。
長堀鶴見緑地線の上階に位置するグルメ街「コムズガーデン」は、ファストフードやファミレスなど家族連れや女性同士で入りやすいラインナップ。地上を見上げることができる地下街というユニークな設計で、吹き抜け広場を利用した音楽イベントのほか、季節の良い時期はテラス席が設置され人気を呼んでいます。
また駅徒歩3分ほどの場所に2023年に誕生した「FULALI KYOBASHI」は、イオンモール跡地という広々とした敷地を贅沢に使用した駅前広場。多ジャンルな形態の飲食ゾーン、イベントスペース、芝生広場から成る京橋の新たな憩いスポットです。すぐそばには寝屋川が流れているので風が心地良く、今後の盛り上がりに期待できる施設ですよ。
―夜間の一人歩きはちょっと危険!?な京橋のディープゾーン―
かつて京橋=治安が悪いと評されていた頃の名残を感じられる駅前商店街の数々は、開業50年を超えるレジャービルのグランシャトーを筆頭に、昭和時代から残る古い建物が連なった京橋のディープエリア。平日の昼間から営業している酒場は年配男性たちのたまり場となっていて、夜間はパチンコ店や風俗店のネオンがまぶしい歓楽街となります。
京橋駅周辺には複数の商店街があり、どこもせまい路地が入り組んでいて経路が複雑。酔っ払いやピンク店の呼び込みが増える夜間は一人歩きを避けたい地域ではあるものの、京橋ならではの安くて美味しい居酒屋やラーメン店などが集まっているグルメスポットでもあり、長年この地で営業を続ける名店も数多く存在しています。
女性の一人暮らしや初めての大阪暮らしでは多少不安を感じる京橋駅ですが、城東区は市内でも治安が良い地域として知られており、駅周辺は警察官やパトカーによる巡回パトロールが非常に多く常に警察が目を光らせているので、慣れれば不安も解消されるでしょう。
―駅周辺からガラリと空気が変わる京橋のビジネス街・OBP―
京橋駅から大阪城公園の間に広がるのは、大阪市東部を代表するオフィス街のOBP。約26haのエリアに造られた同地は、パナソニックや富士通、住友生命、東京海上日動火災、読売テレビなどそうそうたる大企業の社屋ビルが建つ高層ビルの森です。2つのタワービルが双子のように並ぶ「ツイン21」は、OBPのランドマークになっていますよ。
オフィス以外にもインポートショップや書店、カフェ、レストランなどがビル1階に入っていて、OBPで働くビジネスマンたちが集っています。京阪京橋駅からは屋根のある高架型の歩道でつながっているので雨の日でも濡れずに行き来ができ、大阪城公園の出入口が近いため観光客の姿が多いのもOBPの特徴でしょう。
―エリアごとにカラーが変わる多彩なジャンルのグルメ街―
昭和風情の下町、オシャレスポット、ビジネス街と様々な顔を持ち合わせる京橋は、それぞれのエリアに多くの飲食店が営業していてカラーもジャンルも異なります。駅付近のディープ商店街内には、串カツや立ち食いうどん店、昼間から深夜まで営業している居酒屋など安い呑み屋が豊富。観光マップにも載っているスタンディングの名寿司店や、知る人ぞ知る焼肉店なども商店街の中にありますよ。
女性客が多いオシャレスポットは、イタリアンや和食、スペインバルなど内装やメニューにこだわったお店ばかり。スイーツ店、ベーカリー、テイクアウトのお惣菜ショップも多いですよ。有名エステや24時間営業のスポーツジム、カルチャースクールなどグルメ以外のジャンルも揃っているので、仕事帰りに立ち寄りやすいのがうれしいですね。
―国道沿いは生活用品のお買い物どころが集合―
駅付近は飲食店やコンビニが集合している京橋駅ですが、歩いて5分ほどの場所に通る国道沿いには、生活必需品のお買い物に役立つお店がずらりと並んでいますよ。中でも大型家電量販店とスーパー、100均ショップなどが入った複合ビルやすぐ近くのドン・キホーテは、ハシゴしながら上手に買い物すれば生活費のコストダウンにつながりますね。
ほかにも大手スーパーやドラッグストアが京橋エリア内にたくさん点在しているので、食料品などの調達には困りませんよ。毎日の生活に自転車を活用すれば、隣町の都島や蒲生四丁目なども往復30分圏内でしょう。
―京橋は色んな顔を持つ、個性あふれる魅力的な街―
今回の街歩きでは、市内の東側に位置するターミナルシティの京橋をご紹介しました。エリアによって雰囲気も街並みも、人の層も異なる個性的な街。JR、京阪、地下鉄の多路線で、市内はもちろん近畿各地からの通勤通学にも便利な交通便の良さも魅力です。
繁華街の周りは住宅用マンションがたくさん建つ地域なので、手頃で気に入るお部屋が見つかりやすいでしょう。大阪市内で新生活の拠点をお探しの方は、ぜひ京橋エリアも検討してみてくださいね。
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