調布駅の住みやすさを徹底解説!周辺のオススメスポットも紹介。

調布市は東京多摩エリアの東端に位置します。区部とも接しており、多摩の中では最も都心に近い市です。調布駅は、そんな調布市の中心駅として位置づけられています。京王電鉄が公表しているデータによると、調布駅での1日平均乗降人員は2022年度で約11万人。京王電鉄の中では4番目に利用者が多い、賑わいを見せる駅です。

「調布ってそもそもどんな街なのかわからない」「利用者が多い駅だけど治安はどうなんだろう?」など、住み始めてからの暮らしに不安を持つ方もいることでしょう。今回の記事では、不安解消に向けて調布駅周辺の住みやすさを詳しく解説します。お休みの日のおでかけにオススメのスポットも紹介します。お部屋選びの参考になれば幸いです。

調布駅の概要

調布駅の住みやすさを把握するには、利便性や治安、家賃相場をチェックすることが大切です。特に調布駅は京王線の主要駅で、利用者もとても多い駅。人が集まる分、治安面はしっかりチェックして安心して暮らしたいですよね。家賃相場も把握して、よいお部屋探しをしていきましょう。

利便性

調布駅には、京王電鉄京王線と京王相模原線の2路線が乗り入れています。京王線は新宿駅から京王八王子駅までを運行しており、都営新宿線・京王高尾線と相互直通運転を実施。都心方面への通勤通学に利用されています。京王相模原線は調布駅と橋本駅を結んでおり、京王線と直通運転をしています。橋本駅はリニア中央新幹線の駅が設置されるので、これから楽しみな駅です。

駅名 調布駅からの所要時間
明大前駅 約9分
新宿駅 約16分
京王よみうりランド駅 約6分
市ヶ谷駅 約25分
神保町駅 約30分

京王線と京王相模原線、すべての種別の列車が調布駅では利用が可能です。都心にも充実した郊外にもフレキシブルにアクセスできる立地であることが、調布駅の魅力と言えるでしょう。

治安

調布市の中心駅であるということもあり、治安が気になる方も少なくないでしょう。令和5年の調布市駅から徒歩10分圏内の犯罪発生件数をまとめてみました。

強盗 自動車盗 オートバイ盗 自転車盗 ひったくり 侵入盗 その他
発生件数 0 0 3 106 0 3 50

(参照:警視庁 令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数)

駅から徒歩10分圏内にあたる調布市小島町全域、布田全域、調布ヶ丘1丁目では、凶悪犯がほとんどありませんでした。ただし自転車盗駅に近ければ近いほど増えていく傾向にあります。自転車を停める際には、たとえ短時間だとしてもしっかりとカギをかけましょう。調布市は防犯に力を入れており、駅や商店街などを中心に防犯カメラを積極的に設置。凶悪犯が殆どないのも、この防犯対策が効いているのではないでしょうか。

より安心して暮らしたい方は、駅からの道のりが夜間でも明るい場所を選択する、オートロックや防犯カメラが完備した物件を探すなど、お部屋選びを工夫していくとよいですよ。特に女性の一人暮らしの場合は、セキュリティ面にこだわるのもいいかもしれません。

家賃相場

調布駅周辺の家賃相場を見ていきましょう。調布市の中心的で便利な街であるということで、調布市の平均家賃相場と比較すると高めに設定されています。しかしながら京王本線の沿線の中で比較すると、高くもなく、低くもなく、沿線の平均家賃相場とほぼ同等。すべての種別の列車が利用できる主要駅でありながらこの相場で暮らせるのは、むしろお得感があると言っても過言ではないのではないでしょうか。

間取り 家賃相場
ワンルーム 9.0万円
1K 9.7万円
1DK 9.9万円
1LDK 13.1万円

駅からの距離や築年数、設備によっても家賃は変わります。何を重視するかを見極めることで、あなたにとってベストなお部屋が見つかることでしょう。

調布駅の魅力

調布駅周辺に住む魅力を3つご紹介します。街なかに住むメリットを思う存分、体感しませんか。調布駅周辺のお部屋を選んで良かったと思えることでしょう。

単身者もファミリーも暮らしやすい街

調布の街を歩いていると、子ども連れの人々を多く目にすることでしょう。駅から離れると、戸建ての割合が高めの住宅街も広がっており、ファミリー向けの物件も多くあります。公園も多くあるので、子どもが遊ぶ場所にも困りません。治安の良さと自然の多さが、子どもがいる世帯にとって、とても大きな魅力になっているのです。

そのようなファミリーが多い街だと、単身者は過ごしにくいのでは?と思う方もおられるかもしれません。でも調布にはそのような雰囲気はありません。実は調布には電気通信大学や東邦学園大学などの大学があり、一人暮らしの学生も多く暮らします。そのため単身者にとっても暮らしやすい街の雰囲気が漂うのです。一人でも気軽に入れる飲食店も多いのも嬉しいですね。

買い物がとても便利

調布駅の周りには多くの商業施設や商店街があり、日々の買い物がとても便利。普段使いできるお店から、オシャレなお店までそろっているので、目的に合わせてお店選びができるのも大きな魅力です。住宅街のある街にしては飲食店もかなり充実しているので、外食がしやすいのも助かりますね。

駅と直結する商業施設トリエ京王調布、北口にある調布パルコ・西友調布店・オーケー長府店・マルエツ調布店、南口の調布とうきゅう・オオゼキ調布店などなど、大型の商業施設やスーパーマーケットだけでもこれだけ集まっています。物価もさほど高くないので、若い方でも暮らしやすいのではないでしょうか。

休日のおでかけがしやすい

調布駅の魅力3つ目は、休日のおでかけがしやすいことです。若者に人気の渋谷に簡単にアクセスできるのは、既にお伝えした通り。明大前駅で乗り換えれば、カルチャーが成熟した下北沢駅にも20数分で遊びに行けます。音楽や古着、演劇など様々な楽しみが下北沢にはありますよ。

調布駅のおでかけは、実はのぼり方面だけが充実しているわけではありません。くだり方面にも人気のスポットがあるんですよ。まずひとつは”よみうりランド”。京王相模原線で調布駅から3駅目の”京王よみうりランド駅”が最寄り駅です。よみうりランドはこどもだけではなく、大人も遊べる遊園地。秋から春先にかけては、関東最大級のイルミネーションも楽しめます。

まだまだ続く登山人気、東京で気軽に登れる山と言えば”高尾山”が挙げられます。この高尾山の玄関口である”高尾山口駅”に、調布駅から40分弱でアクセス可能。高尾山にはケーブルカーやリフトもあるので、気軽に景色がきれいな展望台にも行けます。このように、都会だけではなく自然あふれる場所にも遊びに行きやすいのは、とても魅力的ですよね。

調布駅周辺のオススメスポット

最後に、調布駅周辺のオススメスポットを5つご紹介します。都心へのベッドタウンが形成されており、住宅や商業地が広がる調布ですが、実は街中にも自然や歴史を感じられるものが多くあります。それではさっそく見ていきましょう。

布多天神社

電気通信大学のお隣に、木々が生い茂る荘厳な雰囲気のスポットがあります。こちらは「布多天神社」。創建年次は不明ですが、少なくとも平安時代初頭の記録には残されているほど、歴史ある神社なのです。調布の街を長く見守ってきました。

歴史ある布多天神社神社は、毎月第2日曜日に骨董市が開催。20~30もの出店があり、骨董好きや古道具好きが集まり、とても賑わいを見せます。参道の両サイドにお店が広げられており、掘り出し物を探しながら歩くのも楽しいですよ。

本殿の裏手に広がる木々が生い茂った森。この森は水木しげる氏作の”ゲゲゲの鬼太郎”で、鬼太郎が暮らす森として描かれています。その為、鬼太郎モチーフの御朱印やおみくじなどもあり、歴史ある神社ながら親しみが持てます。

深大寺城跡

調布の北部には、国指定史跡があります。その名は「深大寺城跡」。築城者や築城年は不明ですが、少なくとも15世紀の記録には残っているそうです。天守閣がないタイプの城だったそう。16世紀前半には上杉氏と小田原北条氏との攻防の中、上杉氏側に再興されました。北条氏が勝利した後、この深大寺城は廃城され、自然が溢れるスポットとなったのです。

現在では、都内唯一の植物公園である”神代植物公園”の水生植物園として、一般に開放されています。池や水路、湿地が広がり、アシやマコモなどの水生植物を楽しめます。水辺の風景を眺めながら散歩をしていると、とてもリフレッシュできますよ。

深大寺城跡では、地元の小学校とともに蕎麦の栽培をしています。深大寺は蕎麦がご当地グルメですが、蕎麦の栽培を保存するために実施されているとのこと。毎年6月下旬には白い小さな花を咲かせる蕎麦。東京で見られる場所は珍しく、蕎麦の花を目的に訪れる人も多いです。収穫した蕎麦は、栽培した小学生たちに振舞われるそうです。

天神通り商店街

調布駅のすぐ近くにある商店街「天神通り商店街」。旧甲州街道と甲州街道の間、200mほどを結びます。メイン通りの電通大通りより1本東側の、少しこじんまりとした道がこの天神通り商店街です。どことなくこじんまりとした通りながら、多くの人々でにぎわいます。

この商店街は紹介した布多天神社の参道にもなっており、沿道にはゲゲゲの鬼太郎のキャラクターたちのオブジェもあちらこちらに飾られています。キャラクター達を見て歩いているだけでも、とても楽しい気分になることでしょう。

商店街には飲食店が多く立ち並びます。あんこがおいしい今川焼の「あずきや安堂」、人気中華料理店の「海南記」、ハンバーガーがおいしい「ジャクソンホール」などなど、名店ぞろい。チェーン店だけではなく、個人商店も充実しているのは大きな魅力です。

トリエ京王調布

「トリエ京王調布」は、京王線・京王相模原線調布駅直結のショッピングセンター。A館・B館・C館とサウスゲートの4つの建物で構成されています。調布駅の高架化をきっかけに2017年に開業した、比較的新しい大型商業施設です。

A館には食料品や日用雑貨、ファッション、レストラン街などの、いわゆる駅ビル的要素が強いです。B館は全体的にビッグカメラが入店しており、調布駅周辺では貴重な大型家電量販店としてとても賑わいを見せています。

C館の2階から4階にはシネマコンプレックスの「イオンシネマ シアタス調布」が入っています。音響設備「GDC featuring dts-X」を東日本で初導入した映画館であり、体感型アトラクションシアター4DXの設備もアリ。映画の関連企業が集まる映画の街・調布にふさわしい映画館であると言っても過言ではないでしょう。

電気通信大学

調布駅の北口の商業エリアを抜けた先に「電気通信大学」はあります。名前だけを見ると、一見私立大学のように見えますが、実はこちらは国立大学。工学がしっかり学べる名門大学で、国立大学の中では唯一地名が大学名に含まれていません。

大学となるとなかなか関係者以外は立ち入りができない印象がありますが、電気通信大学は違います。大学の敷地内には「UECコミュニケーションミュージアム」という一般開放されている資料館があり、自由に見学が可能です。日本の通信機器の歴史を知ることができる展示物や実際の機器の展示がある他、ペリーが徳川将軍へ献上したモールス電信機も見学ができます。

毎年11月には学園祭も開催され、その際には様々な催し物があります。電気通信大学の研究などを知る機会もあるので、コミュニケーションミュージアムで興味を持った方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

調布駅周辺の住心地チェックはマンスリーマンションがオススメ!

調布駅は2路線が乗り入れており、新宿など都心へのアクセスが良好です。駅の周辺には大型の商業施設が複数集まる他、商店街もあり、買い物環境が充実しています。車がなくても便利に生活ができます。郊外型の住宅街はファミリー層がメインになりがちですが、大学のキャンパスがあり、一人暮らしの大学生が多いのも調布駅の特徴。緑豊かな公園も多く、四季折々の変化を感じながら暮らせるのも魅力的です。

初めて住むエリアは、本当に住みやすいのか不安になるものです。住心地は実際に住んで、体感しましょう。「お試し住み」をするには、短期契約可能なマンスリーマンションがオススメです。家具家電付きなので、自分で用意する手間が不要に。大掛かりな引越し作業もないので、気軽に新生活をスタートできます。調布駅周辺の環境を自分の目で見てから、本格的なお部屋探しでも遅くはありませんよ。

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。