用賀駅の住みやすさを徹底解説!周辺のオススメスポットも紹介。

用賀駅は世田谷区の南部、砧地域に位置する駅です。2021年の用賀駅の1日あたりの平均乗降人数は5万5631人。半数以上が定期券利用者で、通勤や通学などで日常的に用賀駅を利用する人が多いことが伺えます。

「高級住宅地だが住み心地はどうなんだろう」「駅周辺は賑やかさもあるが治安面は?」など、住み始めてからの暮らしに不安を持つ方もいることでしょう。今回の記事では、不安解消に向けて用賀駅周辺の住みやすさを詳しく解説します。余暇を過ごすのにオススメのスポットも紹介しますので、住みたいお部屋を見つけましょう。

用賀駅の概要

用賀駅の住みやすさを把握するには、利便性や治安、家賃相場をチェックすることが大切です。閑静な高級住宅地が広がる用賀ですが、駅の周辺にはオフィスが入る高層ビルや商店街もあるので、治安面をしっかり見て安心感を得ましょう。家賃相場も知り、無理なく暮らせるお部屋探しをしてくださいね。

利便性

用賀駅には渋谷と多摩エリアを結ぶ東急田園都市線が乗り入れています。用賀駅は渋谷駅から5駅目に位置しており、短時間でアクセスできるのは大きな魅力と言えるでしょう。渋谷駅でJR山手線等に乗り換えれば、東京の他の主要駅への移動も容易です。また東急田園都市線は東京メトロ半蔵門線と相互直通運転を実施。オシャレな表参道駅や青山一丁目駅、東京を代表するビジネス街の大手町駅にも乗り換えなしで行けるのは、とても便利ですね。

駅名 用賀駅からの所要時間
渋谷駅 約11分
二子玉川駅 約2分
表参道駅 約13分
青山一丁目駅 約15分
大手町駅 約27分

上品な店が立ち並ぶ二子玉川駅はくだり方面に隣駅なので、ちょっと高級なお食事や買い物をしたい場合にも気軽にアクセス可能です。

治安

世田谷区は犯罪発生率が低いとされています。しかし世田谷区はとても広く、地域によってかなり性格が異なります。用賀の街の治安はどのようなものなのか見ていきましょう。

強盗 自動車盗 オートバイ盗 自転車盗 ひったくり 侵入盗 その他
発生件数 0 2 0 1 39 0 13

(参照:警視庁 令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数)

 

この表からわかるように、用賀で犯罪はあまり発生しておらず、治が良好な街だと言えます。世田谷区全体の取り組みで、24時間パトロールが実施されていることが治安の良さにつながっているのでしょう。ただひったくりが多めなのは気になるところ。車が入れない住宅街の路地が多いことも要因かと思われます。荷物を持つときには壁がある側に、ショルダーバッグはたすき掛けにするなど基本的な防犯対策をすることで、未然に防げる可能性が高まります。

より安全面に気を配りたい場合には、人通りが多めの通り沿いで物件を探す、オートロックや防犯カメラなどのセキュリティ面が重視された物件を選ぶなど、条件にこだわるとよいですよ。

家賃相場

用賀駅周辺の家賃相場は、世田谷区の平均家賃相場と比較するとほぼ同等です。世田谷区の住宅街というと相場が高そうではありますが、東急田園都市線の他の沿線の駅と比較した場合、東京都内の沿線駅の中では2番目に低く家賃相場は設定されています。

10分強で渋谷まで直結しているという立地条件、利便性が高く自然もたっぷりある住環境を鑑みると、むしろお得感があると言っても過言ではありません。もし更に家賃を抑えたい場合は、駅から離れた場所や、築年数が経っている物件などを中心に探してみるといいでしょう。

間取り 家賃相場
ワンルーム 10.0万円
1K 10.2万円
1DK 12.0万円
1LDK 15.3万円

用賀駅の魅力

用賀駅周辺に住む魅力を3つご紹介します。街なかに住むメリットを思う存分、体感しませんか。用賀駅周辺のお部屋を選んで良かったと思えることでしょう

都心まで短時間でアクセスが可能

用賀駅の魅力のひとつに、都心まで短時間で行くことができるので、通勤通学に時間がかからない点が挙げられるでしょう。東京ののぼり列車の朝のラッシュは、とにかく身動きが取れなくて大変。乗車する時間が短くなれば、身体面でも負担が軽いので仕事や勉強に朝から全力が出せますよ。

渋谷駅に最速11分、渋谷駅から山手線に乗り換えれば新宿駅には20分、品川駅には25分で到着できます。また二子玉川駅で大井町線・自由が丘駅で東横線に乗り換えることで横浜駅に30分でアクセス可能。30分以内に東京の主要駅や横浜にも移動できるのは、大きな魅力と言って過言ではないでしょう。

都心に近いのに落ち着いた住環境が広がる

多くの人々でにぎわう大商業地・渋谷まで10分少々でアクセスが可能な用賀駅。そんな大繁華街の渋谷が至近でありながら、この用賀はとても落ち着いた環境が広がっています。駅のごく周辺にはオフィスビルや商店街がありますが、これらの商業地域ですらごみごみしておらず、洗練されているのが用賀の特徴。

街を歩いていて感じるのが、いわゆる遊技場と呼ばれる施設をほとんど見かけず、その代わりに子育て支援施設や公園など、落ち着いた公共施設がとても多いということです。人々が集まり大きな音が出るような施設はないですが、その代わり人が集っても安全に穏やかに過ごせる環境が整っているのが、用賀の落ち着いた住環境へつながっていると思われます。

街の中にしっかりと緑がある

用賀の街を歩いていると、かなり多くの木々があることに気が付くのではないでしょうか。マンションや工場、企業などの広い敷地の前には公園やまとまった緑地があるだけではなく、道には他の地域よりも多めの街路樹があるなど、かなり自然を身近に感じられることでしょう。

実は世田谷区は以前より街の緑化に対する意識が高く、みどりの基本条例という独自のルール作りをしています。街の緑地率を設定し、それに則った街づくりをしているのです。それは公的な場所だけではなく、住民や民間企業にも及びます。そのため、街を歩いていると多くの木々を見かけるのです。夏は特に木陰となってくれるので、歩いていても街全体の気温は抑えられているようにも感じられます。そして何より四季の変化を感じられるのも嬉しいですね。

用賀駅周辺のオススメスポット

最後に、用賀駅周辺のオススメスポットを5つご紹介します。静かな住宅街という印象が強い用賀ですが、自然も溢れ、実は味わい深いスポットがあります。忙しい生活を送りがちですが、近所に癒されるようなスポットがあるのもこの街の大きな魅力です。それでは早速見ていきましょう。

世田谷ビジネススクエア

世田谷ビジネススクエアは、超高層ビルをはじめとする8つの建物で構成される商業施設。用賀の街で最も高い建物で、用賀のランドマークと言える高層ビルを擁します。副名称は”GMOインターネットタワー”で、最近はこちらの名称で呼ばれることの方が多いようです。用賀駅と直結しており、濡れずにアクセスできるのが大きな魅力と言えるでしょう。

地下1階にはタワーホールと呼ばれる広場を設置。広場の中心には、この場所を象徴するデザインのクリスタルピアノが置かれています。毎週土曜日には様々なミュージシャンのライブが開催されているので、音楽に興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

低層階には店舗が集まっており、飲食店だけではなく、スーパーマーケットの東急ストア、郵便局、クリニック、ヘアサロンなど生活に関わるテナントが入っています。このビルに勤める人々だけではなく、用賀の住民の生活も支えています。

用賀プロムナードいらかみち

用賀には、用賀の魅力がギュッとつまったとても素敵な散歩道があります。それは「用賀プロムナード」です。地元では”いらかみち”とも呼ばれています。いらかとは屋根の棟瓦のこと。全長1キロのうち、半分がいらかがタイルのように敷き詰められているのです。

用賀プロムナードは、用賀駅から砧公園を結ぶ歩行者用の道路で、用賀のメインストリートとして地元では認識されています。地面や壁面には実は百人一首が彫られているので、どんな和歌がどこに彫られているのかを探すのもきっと楽しいですよ。散歩をするだけで、教養を深められるのです。

ベンチがあちこちに設置されているのも大きな特徴。単なるふつうのベンチではなく、一見アート作品なのかな?と思えるくらい、オブジェのような形をしたベンチも多いです。散歩や休憩をしながら目も楽しませてくれる用賀プロムナード、地域の人々が誇りに思う理由がここにあるのですね。

砧公園

用賀駅から徒歩15分弱、用賀プロムナード沿いを歩いていくと、終点に砧公園があります。砧公園は世田谷区を代表する公園で、その広さは39平米超。東京ドーム8個分にも及ぶ面積がある、広大な公園です。砧公園は大きく分けると2つに分けられ、園の東側は広場や運動施設など、西側は谷戸川を中心とした自然が溢れるエリアがあります。

園東側には美しい芝生広場があります。その芝生広場を中心に、子どもの遊具広場、野球場、サッカー場、バラ園、梅林などがアリ。平日の放課後は、子どもたちが元気に遊びまわる姿が見られてとてもほっこりした気分になれます。犬の散歩の方は、この東側を利用されることが多いようです。

対して園西側には、ジョギングコースやサイクリングコースが設定されています。ジョギングコースではランニングの他、ウォーキングをされる方の姿も。コースの内側には芝生広場がひろがりますが、東側と比べて人が少なく落ち着いた雰囲気。谷戸川という川が流れていて、その川には23区内唯一の吊り橋も架けられています。バードウォッチングができるスポットもあり、手つかずの自然に近い環境が魅力です。

世田谷美術館

世田谷美術館は、砧公園の東側の一角に佇む美術館です。芸術は「心の健康を維持するもの」をコンセプトに、様々な企画展やイベント、プログラムを展開しています。区内には多くの芸術家が住んでいることから、世田谷区にまつわるアーティストのイベントも多く開催されているそうです。

常設展示にも力を入れているのが特徴のひとつ。素朴派と呼ばれる現代美術を中心に約1万5千点の収蔵品があります。特に食や美術、陶芸などで才能を開花させた北大路魯山人のコレクションに定評アリ。実際にその息吹に触れられます。

グルメが楽しめるのも世田谷美術館の魅力に挙げられるでしょう。館内にあるフレンチレストランの”ル・ジャルダン”は、フレンチの名店として知られています。またパティオに面しているカフェの”セタビカフェ”は、ガレットや手作りのケーキが名物。美術品を愛でた後に、おいしさも味わえるとても素敵な空間が広がるのです。

馬事公苑

砧公園の東側、徒歩10分強の場所に”馬事公苑”があります。馬事公苑はJRA日本中央競馬会が運営している施設。東京オリンピック2020で使用された後、大規模リニューアルが施され、2023年秋に新しい姿がお披露目されています。日本国内の馬事振興・乗馬振興の普及の拠点として作られており、様々なイベントや協議会が開催される予定です。

園内は厩舎や放牧場、メインアリーナ、インドアアリーナ、周回走路など馬のための設備がしっかりと整っています。運が良ければ、イベントがない日でも馬の姿を見ることもできますよ。最近は競馬人気が盛り返しており、馬のファンの方も多く訪れています。

園内には地域の人々のための設備も充実しています。こども用の遊具広場、室内の子どもが遊べる区画、はらっぱ広場、武蔵野自然林などなど。子どもを遊ばせたり、広い自然林の中を散歩したりと思い思いに過ごせます。メインオフィス内にはカフェもあるので、ゆったりとコーヒーも楽しめるのは嬉しいですね。

用賀駅周辺の住心地チェックはマンスリーマンションがオススメ!

用賀駅は渋谷駅など都心へ短時間でアクセスができるので、通勤通学やおでかけにとても便利な立地。駅の周辺に主要なお店や施設が集まる為、車や自転車がなくても充分に徒歩で対応できます。スーパーマーケットや商店街など買い物の選択肢も多く、普段の生活もとても便利です。

計画的に緑が配置された街は、歩いているだけでも癒されることも多く、広大な公園でお休みの日にリフレッシュできるのも大きな魅力です。世田谷美術館や用賀プロムナードで芸術を身近に感じられる環境も用賀ならではです。

初めて住むエリアは、本当に住みやすいのか不安になるものです。住心地は実際に住んで、体感しましょう。「お試し住み」をするには、短期契約可能なマンスリーマンションがオススメです。家具家電付きなので、自分で用意する手間が不要に。大掛かりな引越し作業もないので、気軽に新生活をスタートできます。用賀駅周辺の環境を自分の目で見てから、本格的なお部屋探しでも遅くはありませんよ。

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。