マンスリーマンションに彼氏を泊めてもOK?来客時のルールを詳しく解説!

これから新生活を始めるお部屋。どのようなルールがあるのかを把握していますか?共用スペースの使い方やゴミ出しのルールなどは、同じ建物内に住む方とトラブルを避けるために必要なものです。

では、お部屋での過ごし方はどうでしょうか。実は持ち家以外の住まいには、来客時のルールが定められていることが多いので「彼氏を招きたい、泊めたい」と考えている方は注意が必要です。

今回は、とくに規則があまり知られていない「マンスリーマンション」について彼氏を泊めることはできるのか?などを詳しく解説します。「彼氏ではなく、家族や友人の場合はどうなの?」と疑問に思っている方の悩みも解消できる内容です。来客時のルールを把握して、トラブルのない生活を送りましょう。

マンスリーマンションに彼氏・彼女、家族や友人を呼ぶのはOK?

マンスリーマンションを契約する際に、入居する人数を申告します。そのため彼氏・彼女を招いてお部屋の中に入れると、契約した人数より増えることに。契約時と人数が異なるのは、たとえ短時間でも違反になるのではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。

実は、彼氏・彼女を一時的に部屋に招くこと自体は特に問題がないので、安心してください。家族や友人を招いたときも同様です。お部屋に契約者以外の人がいても、短時間の来客で招いただけなので一時的な滞在と見なされます。管理会社としては、特に制限を設けていません。

マンスリーマンションに彼氏・彼女や家族、友人を泊めたいときは?

お部屋で彼氏・彼女、家族、友人とくつろぎの時間を過ごしているうちに、「泊めたい」と思うこともあるでしょう。ただし、お部屋に誰かを泊める際には、必ず管理会社に連絡を入れてください。もしかすると、「たった1日だけなら泊めて良いのでは?」「家族を泊めるだけなのに、何が問題なの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。

そもそも契約時には、1人で入居すると管理会社に申告しています。お部屋に誰かを泊めることで入居人数に変更が発生するため、契約違反に該当するのです。大げさすぎると感じるかもしれませんが、契約違反という認識は忘れてはいけません。

たとえ1日だけのことだとしても、契約者以外の人が泊まる場合は管理会社に連絡してください。契約者との関係性にかかわらず、宿泊する人数や期間をその都度、連絡しましょう。

マンスリーマンションの賃貸料に、水道光熱費が含まれているケースがよくあります。水道光熱費は、1人分として計算した価格です。管理会社に申告なしで宿泊させると、想定している1人分の水道光熱費より無断で多く使用することに。これでは管理会社側の計算が合わなくなってしまいますよね。

彼氏・彼女を無断で泊めるとバレる?

では、彼氏・彼女を無断で泊めるとバレるのでしょうか。お部屋に入れた時点では、一時的な滞在の予定だったかもしれません。しかし、そのまま泊まることも起きる可能性はあるでしょう。もし管理会社黙って宿泊した場合について解説します。

こっそり泊めても見つかるリスクあり!

彼氏・彼女を無断でマンスリーマンションに泊めると、見つかるリスクはあります。マンスリーマンションは短期契約をメインにした住まいのため、入居者の入れ替わりが頻繁に発生する場所です。

室内や共用スペースの写真撮影、清掃チェックなどのために、運営会社の職員がこまめに巡回することも。また運営会社の職員が社員寮としてマンスリーマンションに住むケースも珍しくありません。巡回やマンスリーマンションに住む職員と偶然鉢合わせしてしまい、泊めていることがバレるリスクはあります。

こっそり泊めたことが見つかるルートは、職員からとは限りません。盛り上がって大きな声で騒ぐこともあるかもしれません。近隣住民が騒音トラブルとして、管理会社にクレームを入れる恐れがあります。マンスリーマンションの住民からのクレームがあれば、管理会社はスピーディーに対応するでしょう。お部屋の様子を見に来たり事情を尋ねたりをきっかけに、無断で泊めたことが見つかるのです。

もし見つかった場合に何が起きる?

もし、無断で彼氏・彼女や家族、友人を泊めていたことが発覚した場合、どのような事態になるのでしょうか。1人で入居する契約と異なるため、明確な違反に該当します。契約違反をした入居者には、管理会社から厳しい対応を受ける恐れがあるのです。

違約金の支払いを求められるかもしれません。もっと厳しい要求として、即時退去の可能性もあります。管理会社によって、無断宿泊が発覚したときの対応は異なるため、契約違反の場合はどのような事態になるのか、はっきりとは言えません。しかし、契約時のルールを守ることを念頭に置き、無断宿泊は避けた方が無難です。管理会社や近隣住民とのトラブルになりそうな行動は止めましょう。

マンスリーマンションに彼氏・彼女を泊めるときの注意点

管理会社に申告をしたからといっても、彼氏・彼女を泊めるときには注意が必要です。何に気をつけると良いのか、3つのポイントをご紹介します。

騒がない

彼氏・彼女をマンスリーマンションに泊める際には、騒がないようにしてください。プライベートな空間なので、騒がしくしているつもりはなくても、にぎやかになりがちです。大声での会話や大音量で流す音楽などは、近隣住民にはとても迷惑に感じます。周囲がストレスなく過ごせるような配慮は必要です。

度を超えて騒がしすぎると、管理会社に住民は「うるさい」と苦情を入れるでしょう。また彼氏・彼女を泊めたいと思っても、管理会社から許可が降りない可能性もあります。近隣住民に気遣いを忘れず、静かに過ごすよう心掛けてください。

内装設備の扱いに気をつける

内装設備の扱いにも気をつけるようにしましょう。お部屋に泊めた彼氏・彼女が、室内設備や備え付けの物を壊してしまった場合。修理や交換のために発生する費用は、入居者負担になる恐れがあります。経年劣化や初期不良など、入居者に不備がない場合は無償で対応してもらえるケースも。契約書に記載の内容をしっかりと確認してみてくださいね。彼氏・彼女を泊めるときは、部屋の中にある家具や電化製品、キッチン用具などを注意して使うことで、リスクが下げられますよ。

頻繁な出入りを避ける

マンスリーマンションの管理会社が無断宿泊を禁止している理由は、居住空間を維持するためです。事務所や店舗としての利用を禁止しているところが多く見受けられます。頻繁に来客があったり、不特定多数の人が出入りしていたりすると、近隣住民は不安がられます。不特定多数の出入りが続くことは、治安の悪化にもつながりかねません。

彼氏・彼女だとしても、宿泊回数があまりにも多いのは、近隣住民からは歓迎されないでしょう。管理会社が定めたルールを守ることはもちろん、近隣住民が安心して過ごせるような気遣いが必要です。

彼氏・彼女と泊まりやすいマンスリーマンションの選び方

ここでは、彼氏・彼女と泊まりやすいマンスリーマンションの選び方をご紹介します。どのようなポイントをチェックすれば良いのかを見てみましょう。

料金プランを比較

彼氏・彼女がマンスリーマンションに泊まるなら、料金は必ずチェックしましょう。管理会社に宿泊する人数や期間を伝えると、発生する料金が明確になります。ただし、料金プランは管理会社ごとに異なるものです。事前にシミュレーションしたうえで、マンスリーマンションを選ぶことをオススメします。

料金プランは、以下の2つのパターンのどちらかを設定している管理会社が多いでしょう。

  • 一定の人数以内なら無料で宿泊可能
  • 1人でも増えるなら追加料金が発生

一定の人数以内なら無料で宿泊可能のお部屋は、追加料金は発生しません。所定の人数までなら、基本の賃貸料金でカバーできます。宿泊する方がいる場合はお得感がありますが、通常の賃貸料金は、割高に設定されている可能性があります。

1人でも増えるなら追加料金が発生するお部屋は、宿泊の度に費用がかかります。どれくらいの料金が請求されるのかは、管理会社に問い合わせましょう。

「同棲」も検討

マンスリーマンションに彼氏・彼女が何度も泊まるような状況が続くなら、思い切って「同棲」を検討するのもよいでしょう。マンスリーマンションのお部屋は単身向けのものばかりではありません。2名で入居できるお部屋もあるため、同棲も可能です。2人での入居契約なので、彼氏・彼女が泊まる際に毎回管理会社に連絡を入れる必要はありません。お部屋に宿泊がよりスムーズにできるでしょう。

将来のことを具体的にイメージするためには、同棲はとても効果的な手段です。同棲ならずっと一緒に過ごすため、家事の仕方や分担、生活リズムなどさまざまなことが共有。コミュニケーションを深める良い機会になるでしょう。

同棲にマンスリーマンションが向いている3つの理由

最後に、同棲にマンスリーマンションが向いている理由を3つご紹介します。2人の将来を考えるなら、同棲するのが最善策。生活リズムや家での過ごし方などを体験できるので、結婚後のギャップを感じにくいでしょう。

期間限定のお試し住みができるから

マンスリーマンションは短期契約ができるので、期間限定でお試し住みが可能です。1ヶ月や半年だけの契約ができるので、お試しで同棲をしてみたいと考える2人にピッタリ。通常の賃貸物件では、2年契約を求められるケースがほとんどです。あまりにも短期で解約した場合、違約金が発生する恐れもあります。

宿泊と同棲は性質が異なるため、いきなり長期契約で一緒に住むのはなかなかハードルが高いものです。マンスリーマンションなら短期契約ができるので、一緒にいることがつらくなった場合はすぐに解消できます。事前にお試し住みをするからこそ、本格的に同棲を始めたときのギャップも起きにくいでしょう。

初期費用を抑えられるから

同棲に向けてお部屋を借りるのは、金銭面での負担が大きくためらう方も多いのではないでしょうか。敷金と礼金の負担がない点は嬉しいポイントです。敷金と礼金のそれぞれの目安は、家賃の1~2ヶ月分。家賃10万円なら、敷金と礼金に20万円~40万円も必要です。これから始まる新生活を控え、数十万円もの出費はかなりの負担でしょう。マンスリーマンションなら初期費用を大幅に抑えられるのです。

家具家電の購入にも初期費用として、かなりの割合を占めますよね。お部屋のサイズに合うのか、間取りをしっかりチェックし、スペースを計測。購入したからといっても即日配達してもらえる保証はありません。一方でマンスリーマンションは、お部屋に必要な家具家電は一式そろっています。自分で準備する手間がないため、引っ越し作業も少ない荷物を持ち込むだけ。同棲をスムーズに始めやすい点は、マンスリーマンションの大きな魅力です。

手続きが簡単だから

マンスリーマンションは手続きが簡単なので、お試しで同棲を始めたい方に向いています。通常の賃貸物件では入居審査があり、収入の証明書類を提出したり保証人を用意したりなどが必要です。審査に時間がかかり「今すぐ住みたい」と思っても1週間~10日ほどかかるのが一般的です。

マンスリーマンションでは滞在にかかる費用を前払いするため、家賃滞納の不安がありません。そのため、入居審査は通常の賃貸物件に比べると、かなり通りやすいのです。保証人不要で契約ができます。お部屋探しから入居までを数日で終えられるでしょう。管理会社によっては、即日入居可の物件を保有しているところもあります。手続きがとてもスピーディーで簡単なので、気軽に同棲生活を始められますね。

マンスリーマンションは同棲中の住まいにピッタリ!

マンスリーマンションに入居者以外が勝手に泊まることはできません。彼氏・彼女だけでなく、家族や友人の場合も無断宿泊は不可です。「バレないだろう」と勝手に泊めても、見つかるリスクはあります。

万が一無断宿泊が見つかった場合、違約金が発生したり強制退去を命じられたりするかもしれません。もし、彼氏・彼女を泊めたいときは、管理会社に連絡をいれてください。お部屋に誰か、宿泊するときには騒ぎすぎて近隣住民の迷惑にならないよう、声のボリュームを抑えて過ごしましょう。

お部屋に泊まる回数が多い場合は、「宿泊」よりも「同棲」を検討したほうが良いかもしれません。同棲なら、2人の生活リズムや家での過ごし方を把握しやすいでしょう。

マンスリーマンションは同棲をお試しで始めるにはピッタリの住まいです。敷金礼金が不要でお部屋には家具家電が完備。期間限定のお試し同棲が気軽に始められます。住みたいエリアや気になる間取りなど、いろいろなお部屋を見て、お試し同棲を始める準備をしませんか。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。