街歩き「田端」│山手線の住みやすさランキング上位常連!通勤拠点にピッタリ。│vol.150
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は田端駅の周辺を散策してみました。
ー 山手線住みやすい駅ランキング・上位常連の田端 ー
東京都北区の東南部に位置する田端駅。東京の大動脈・山手線に所属する駅です。山手線と言えば東京駅や渋谷駅など、東京の主要駅を擁する路線ですが、田端はそんな中でも少し地味な存在。1日あたりの利用者数も下から4番目、という状況です。これは企業や学校、ショッピングモールなど人々が集まる施設が他の駅に比べると少ないことを起因としています。
しかしながら、山手線で住みやすい街ランキングとなると上位常連。実は山手線沿線では、西日暮里駅と並んで家賃が最も低く設定されており、しかも治安も良好。前述の通り、企業や学校など人が集まる為の施設は少ないですが、その代わりに暮らしやすい住宅街が広がっています。
田端の街は、土地の高低差がとても激しい街。線路を境に2つの性格に分けられます。今回は便宜上、高台エリアと東田端エリアと名づけることにしましょう。高台エリアはその名の通り、田端の街の中でも高台に立地。とても落ち着いた雰囲気で、家賃相場も高めに設定されています。古くからこの地に暮らしている人が多く、とても治安がよいのが特徴。駅は高台側にあるので、駅までアクセスしやすいです。
一方、東田端エリアは低地側に位置します。下町的な雰囲気が漂うカジュアルな街です。家賃相場も抑え気味なので、住宅街として人気があります。駅に行く際には階段やエレベーターを昇らなければなりませんが、東田端の中ではアップダウンがないので、日ごろの生活がしやすいのは嬉しいポイントです。
それぞれの街に大きな特徴があります。そんな2つの魅力が詰まった田端の街を早速見ていきましょう。
ー 東京主要駅に直結! 2路線乗り入れる田端駅 ー
田端駅には、JR山手線とJR京浜東北線の2つの路線が乗り入れています。歩道橋の上から見ると線路が多く通っており、もっとたくさんの路線が停まるような印象があるので、この2つだけというのは意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。でもこの2路線、東京での移動には欠かせないとても重要な路線なので、通勤通学に大変便利なのですよ。
山手線は、東京の主要駅を環状に結ぶ都内のメイン路線。東京駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、上野駅などなど。東京に不慣れな方も、この山手線を使えば目的地まで行きやすいという場面も多いのではないでしょうか。田端駅から上野・東京方面は”外回り”、池袋・新宿方面は”内回り”と呼ばれています。
田端駅から上野駅へは8分、東京駅へは16分。池袋駅へは9分、新宿駅には19分、渋谷駅26分、品川駅へは29分でアクセス可能。山手線は1周でちょうど60分。山手線のちょうど反対側の品川へも30分弱で直結できるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
京浜東北線は、大宮駅から横浜駅までを結ぶ路線。根岸線と一体運用されることが多いです。田端駅から品川駅の区間は山手線と並行しており、平日の日中は快速運転も実施されています。田端駅から東京・横浜方面は南行、大宮方面は北行とも呼ばれることもアリ。
田端駅から京浜東北線を利用した場合、東京駅まで8分、品川駅まで29分。横浜駅まで57分、大宮駅まで33分でダイレクトアクセスが可能。神奈川や埼玉方面へ向かう場合に、便利に利用できるでしょう。
山手線・京浜東北線が利用できることにより、都内や東京近郊への通勤通学がとても楽にできることがお伝え出来たかと思います。田端が人気住宅地である主たる理由に交通利便性が挙げられるのも納得ですね。
ー オシャレで実用的な店が集まる「アトレヴィ田端」ー
田端駅には、駅ビルの「アトレヴィ田端」が併設されています。アトレヴィ田端は、他のJR系の駅ビルのアトレよりも規模は小さめ。しかしながら田端の街の中で数少ない複合商業施設として、街の人々に愛されています。
ドラッグストアのトモズ、コスメ&雑貨のシャン・ド・エルブ、スターバックスコーヒー、食品店の成城石井、ベーカリーのフレーバーフィールドの他、飲食店が入っています。駅を利用した際に、便利に立ち寄れるのは嬉しいですね。
ー 東京駅にもバスで直通!?便利な路線バス ー
田端駅の駅前には、都営バスと北区コミュニティバスのバス停が設置されています。駅前通りの白山小台線の道沿いに設置されているので、初めての場合は少しわかりにくいかもしれません。
都バスは、東京駅丸の内北口~荒川土手の東43系統、北千住駅~駒込病院の端44系統が乗り入れています。都バスで東京駅へ向かうと少し時間がかかってしまいますが、電車がトラブルで使えない場合の代替として覚えておくと便利ですよ。
北区コミュニティバスのKバスは、田端駅とJR駒込駅を循環します。この後ご紹介する高台エリア内を走行。駅から若干離れた場所に住んでいる方も、このKバスを利用すれば駅まで楽にアクセスが可能です。
ー 田端と鉄道の歴史を感じる「田端ふれあい橋」ー
田端駅北口を出て東田端エリアへ向かう場合には、山手線・京浜東北線・高崎線宇都宮線など複数の線路の上を越えていかねばなりません。その線路を越える際、「田端ふれあい橋」という人道橋を利用します。
この橋、実は単なる人道橋ではないんです。元々は自動車も通るようなしっかりした橋として作られました。しかも軍艦建造技術で建造。当時では全溶接橋として東洋では最大級のものだったそうです。老朽化した現在は、隣に自動車用に新たな橋が作られ、こちら側は歩行者専用の橋としてリニューアルされたのです。
この田端ふれあい橋は、トレインビュースポットとしてとても人気です。橋の途中には電車が見やすいように壁がクリアなアクリル板になっている個所がある他、新幹線の連結器カバーや実物のレールなど、鉄道にまつわる物が展示されています。実際に使用されていたものなので、とても珍しいですよね。鉄道博物館に行かずして、田端でも電車を満喫できます。
ー 文化の香りを感じる高台エリアを街歩き ー
田端駅と線路の南西側、田端駅北口を背にした場合、左手にある高台エリアをまず散策していきましょう。一見、静かな住宅街といった趣ですが、実は知れば知るほど味わい深い街なのですよ。それでは出発です。
ー 田端に暮らした芸術家を知るなら「田端文士村記念館」ー
上野に東京美術学校(後の東京藝術大学)が開校した際、上野にほど近い田端に多くの小説家や芸術家が暮らしました。田端文士村と呼ばれており、芥川龍之介や陶芸家の板山波山、菊池寛、室生犀星、漫画家の田川水泡など、様々なジャンルの芸術家が集まっていたのです。今にして思うと、本当に豪華なメンバーばかり。それは東京大空襲の頃まで続きました。その文士村を現在に伝えるべく、田端文志村記念館はあります。
常設展示の他、数か月ごとに企画展が実施されています。常設展示の中には、芥川龍之介の自宅の1/30復元モデルもあり、見ごたえバツグン。映像資料も豊富です。それなのに入館料は無料。文学好きにはたまらない空間と言っても過言ではないでしょう。
ー 文化人の旧居さんぽで田端を巡ろう ー
田端文志村記念館で配布されているパンフレットには、芸術家の自宅があった場所の地図が掲載されています。推奨ルートは徒歩でちょうど1時間ほど。さっそく巡っていきましょう。
田端文志村記念館の裏手の坂道を上り、東台橋を渡った先にある住宅街の中に、芥川龍之介の旧居跡があります。元々の敷地の殆どが現在では他の住宅になっていますが、空き地になっている部分には今後「芥川龍之介記念館」が建てられる予定。2027年までの完成を目指すそうです。楽しみですね。
芥川旧居から童橋を渡った先に、童橋公園があります。この童橋公園自体は文士の旧居ではないのですが、とある作家の自宅の庭の一部が移されています。
童橋公園の片隅に敷き詰められているのは、かつて室生犀星の住まいの庭にあった敷石です。長く暮らした田端から転居する際、隣人がこの庭石を引き取り、そのご子息が公園完成の際に寄贈したそうです。当時の室生犀星の自宅の雰囲気がここからも偲ばれますね。
田端小学校プール側の道路には、のらくろのデザインマンホールが設置されています。作者の田河水泡がこの田端に暮らしたことを記念して造られました。マンホールと言えば、マンホールカードを集めている方も多いと思われますが、こののらくろのマンホールカードは、先に取り上げた田端文士村記念館の受付で申し出ればもらえるそうですよ。
田端文士村は、東京大空襲で被害を受けたのを機に多くの芸術家が転出していきましたが、陶芸家の板山波山は戦後もこの田端に住み続けました。田端文志村を代表する芸術家のひとりです。現在の田端小学校の斜向かいに居を構えました。現在では、一般の方の住宅となっていますが、立て看板で当時が偲べます。
次の項でご紹介する田端高台通り商店街沿いには、サトウハチローの旧居跡があります。現在は萬栄寺という寺院の一角にあたります(寺院が後から転居してきた形)。若かりし日のサトウハチローはこちらで制作にいそしんだそうですよ。あのかわいらしい詩の数々は、こちらで生まれたのですね。
代表的なスポットを紹介しましたが、この他にも二葉亭四迷や岡倉天心、堀辰雄など様々な文士の旧居跡が街中にあります。それらも探索に含めると、田端の高台エリアをほぼ網羅できるので、散歩のし甲斐がありますね。
ー おいしいものが集まる「田端高台通り商店街」ー
田端文士村記念館の裏手に上がる江戸坂をのぼると、上がった先右手に「田端高台通り商店街」があります。あまり店舗も多くなく、一見地味に見えるのですが、実は実力派の飲食店が集まる商店街なのです。郵便局やコンビニ、クリーニング店など、生活に密着したお店もあるので、何かと便利ですよ。
安くておいしく飲みたいならば、扇はいかがでしょうか。焼き鳥をはじめ、揚げ物や煮物など一通りの料理がきちんとおいしいお店です。現在の営業時間の詳細は分からないのですが、私が通りかかった午前中の段階では既にお店は営業していました。この辺りで昼飲みができるお店は多くないので、貴重な存在です。外から見るとかなりお客さんが入っているようでした。いわゆる居酒屋ランチというよりは、しっかり飲めるお店のようですよ。
大通りから少しだけ路地に入った場所にある「すし処 松乃寿司」。大ぶりのネタとシャリの1貫あたりのサイズが大きな握りが特徴です。ご夫婦で切り盛りをする、とても暖かな雰囲気のお店は、近所の人々でいつも賑わっています。ランチ営業も実施しており、リーズナブルにおいしいお寿司が食べられますよ。
ー 文豪も愛した歴史ある蕎麦店「そば処 浅野屋」ー
店頭のショーケースは、食べ物のサンプルがあるかと思いきや、鉄道のジオラマが飾られている「そば処浅野屋」。創業は大正5年と老舗と言って過言ではない創業年数です。お昼近くということもあり、どんどんお客さんがお店に入っていきます。早速私も入っていきましょう。
昔ながらの、街のお蕎麦屋さんというカジュアルな雰囲気。気軽に入れるお店ですが、実はこの浅野屋。田端文士村で暮らす芸術家にも愛されており、特に芥川龍之介はよく通っていたそうですよ。あの文豪と同じお店で食事ができる、というのはなんだか嬉しいですね。
私は今回、天ぷらそば(上)を注文しました。エビ天2本、なす天、かぼちゃ天、大葉天と豪華です。アツアツの天ぷらは、本当においしかったです。トッピングのネギや三つ葉、柚子も程よいアクセント。主役の蕎麦ももちろん香り高く、のど越しもよかったです。他にご飯ものも豊富にあり、近所にあったら通いたくなってしまうな、なんて思いました。
ー 昭和レトロがむしろオシャレな「田端銀座商店街」ー
田端の商店街と言えば、こちらの「田端銀座商店街」の方が有名かもしれません。高台の中でも駒込に近いエリアに広がっています。テレビでもよく取り上げられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。昭和レトロが漂い、それがむしろ若い人にとってはオシャレに感じられるそうですよ。
「さとみや お豆腐研究所」は、手作りの豆腐店。研究所と名乗ることもあり、とてもこだわった商品展開をしています。様々な豆腐商品があるので、選んでいるだけでもとても楽しいですよ。どれもおいしそうで、思わず迷ってしまいます。
「佃忠 田端銀座店」は、手作りの蒲鉾店。揚げボールやさつま揚げなどが店頭に並びます。防腐剤不使用で、毎日手作りの出来立てが購入可能。店頭にはおでんの完成品も並んでおり、おやつにおかずにと購入する方が多数。さつま揚げはそのままでもとてもおいしいですよ。
「栄屋食料品店」は、漬物・お惣菜・乾物・野菜を販売する、総合食品店です。漬物やお惣菜は栄屋食料品店での手作り。漬物も好みの漬かり具合の物が購入できるので、とてもうれしいですね。店頭の裸電球がなんとなくレトロで、ついつい立ち寄りたくなってしまいます。
商店街の中には、すごくオシャレなお店もあります。例えば「puccii」。こちらは石窯で焼く本格的ナポリピッツァやパスタを、下町価格でリーズナブルにいただけるイタリアンです。厳選されたイタリアンワインを片手に、おいしいピザを食べる時間はまさに至福の時ですよ。ランチ時間帯の営業もあります。
松の湯は、田端銀座商店街の端にある、ビルの2階で営業する銭湯です。日替わりの薬湯が人気。コーヒー湯やかぼす湯、万田酵素の湯など、様々な変わり種の薬湯を提供しています。もちろん普通の銭湯の大型浴槽もアリ。たまには広いお風呂で、のんびりするのもいいですよね。
ー 鶴岡八幡宮を由来とする歴史ある「田端八幡神社」ー
文治五年(1189年)、源頼朝が奥州の藤原一族を平定し、その帰路に駐留したあかしとして建てられたのが「田端八幡神社」です。鎌倉の鶴岡八幡宮から勧請したという、とても由緒ある神社。800年以上の歴史があります。
初詣や節分、夏の例祭や七五三など、季節ごとの行事が活発に行われる田端八幡神社。参道には所属する町内会の倉庫が並び、それぞれの中にはおみこしが保存されています。その姿は圧巻です。
また最近では御朱印を求める人々も多く訪れています。こちらはセルフ式の御朱印形式をと採用。境内には御朱印のスタンプが設置されているので、自分でぺたりと捺したあと、好みでカスタマイズも可能です。
ー 田端随一のパワースポット!?「東覚寺」ー
田端八幡神社の隣には、田端を代表する寺院の「東覚寺」があります。東京の七福神巡りで最も歴史ある「谷中七福神」の内のひとつで、こちらでは福禄寿が祀られています。お正月には七福神巡りをする人々の姿が特に多く見られることでしょう。
そして東覚寺で特に目をひくのが、赤い2体の物体。実はこちらは1対の仁王像。社務所で赤い紙を購入し、病気やけがを治したい箇所と同じ仁王像の箇所にペタリと貼ります。そうすれば、治癒すると言われています。無事、治癒した際には草履をお供えするそうですよ。私が訪れた日にも、多くの人々が赤紙仁王のお参りに訪れていました。
ー 治安良好で戸建中心の上品な高台エリアの住宅街 ー
高台エリアは、細かい路地が街の中に張り巡らされています。その中に戸建を中心とした住宅が多く立ち並びます。車通りも少なく、とても静かな環境ですので、落ち着いて暮らしたい方にとてもオススメです。個人宅での防犯カメラも多く設置されているためか、人目に付きにくい地域性の割に、治安がとても良いのはうれしいポイントですね。
ー 下町の雰囲気を感じる東田端エリアを街歩き ー
さて、今度は東田端エリアを見ていきましょう。田端駅がある高台エリアと比べると、かなり低地にある印象の東田端。長いスロープや階段、エレベーターなど様々な方法で行き来ができるので、負担感はあまりないのではないでしょうか。一旦、東田端側に降りてしまえば全くアップダウンもないので、街の中は快適に移動できますよ。それでは東田端を詳しく見ていきましょう。
ー オシャレな店舗も急増中!?「田端駅下通り商興会」ー
東田端で人気があるお弁当屋の「大将」。唐揚げや焼肉など、がっつりとしたおいしいお弁当を提供しています。しかもかなりリーズナブル。22時まで営業しているので、帰りが遅くなったときにも温かい食事がとれるのは嬉しいですね。
本店が静岡にある製茶工場の直売店である「長峰製茶」。煎茶だけではなく、ほうじ茶やウーロン茶の取り扱いもある、まさにお茶の専門店です。
最近では実はこちら、とてもSNSでバズっている商品があります。それは抹茶のソフトクリーム。抹茶ソフトクリームにさらにたっぷりと抹茶パウダーがかけられています。食べると必ずむせてしまうのが受けているようです。むせてしまっても食べたい、と思えるほどのおいしさですよ。
「CINEMA Chupki TABATA」は、一見普通のミニシアターに見えますが、実は日本で唯一のタイプのシアター。障害の有無にかかわらず、すべての人々が映画を等しく楽しめるユニバーサル型の常設型映画館なのです。座席には補助席がついており、介助の方も一緒に映画を楽しめますよ。
田端で有名なハンバーガー店と言えば「9」でしょう。ワイルドなパティと、そのパティに負けないおいしいバンズの組み合わせが最高なハンバーガーが食べられます。ポテトやビールにも力を入れており、ポテトで飲みながら締めにハンバーガーを食べるのもオススメですよ。
商店街の中には、業務スーパー田端店もあります。冷凍食品だけではなく、納豆や牛乳、豆腐などのデイリー商品もあり、とても利用しやすいです。業務スーパーでは珍しく、青果の取り扱いもあるのはうれしいですね。これらのお店の他にも、飲食店を中心に店が立ち並びます。日々の生活に利用しやすいお店ばかりですよ。
ー 粋でレトロな魅力が満載「東田端一丁目商店会」ー
東田端一丁目商店会は、黄色い街灯が特徴の、とてもほのぼのとした雰囲気の商店街です。人通りはあまり多いわけではないですが、通好みの店が集まっているオススメの商店街です。
そばうどん浅野屋は、地域密着型のそばとうどんのお店。特に蕎麦がメインで、香り高い二八蕎麦を楽しめます。こちらは麺類以外のメニューも豊富。夜になると牡蠣のソテーなど一品料理を味わいながら、お酒を楽しめますよ。
一見普通の街中にある、昔ながらの「多喜屋酒店」。昔ながらのレトロな酒屋ですが、夕方以降は昼とは少し雰囲気が変わります。角打ちが始まるのです。角打ちとは、酒屋さんの一角で立ち飲みをすることを指します。
店内で販売されている日本酒やビールがそのまま飲めるので、試飲感覚で楽しむのもよいですね。缶詰や乾物、駄菓子などのおつまみもリーズナブルに販売されているので、それらを肴にお酒もついつい進んでしまいます。下町のレトロな雰囲気の中での角打ち、とてもオススメです。
ー 東田端で最も大きな頼れるスーパー「マルエツ田端店」ー
線路沿いにある「マルエツ田端店」は、東田端の中で最も規模が大きなスーパーマーケットです。田端の街は小さなお店は多いのですが、大型のスーパーマーケットとなるととても貴重な存在。生鮮食品から日用品まで、生活に関わるものがこちらで一気に購入が可能です。しかも深夜0時まで営業しているので、自分のタイミングで買い物ができるのはとてもありがたいですよね。
ー「田端クリニックモール」は近所にあると安心な医療施設 ー
田端クリニックモールは、田端駅から徒歩3分ほどにあるクリニックモールです。耳鼻咽喉科、産婦人科、小児科、内科、皮膚科、心療内科が入っており、よく利用される診療科が集まっています。1階には調剤薬局もあるので便利ですね。近所にこのようなクリニックモールがあるのはとても心強いものです。
ー オリジナルガチャポンもあるお稲荷様!?「東灌森稲荷神社」ー
最近建て替えられたばかりの「東灌森稲荷神社」。以前よりも少し敷地が狭くなってしまっていて、なんだかかわいらしい印象の神社ですが、実はこちら、江戸城にとってはとても大切な神社なんです。太田道灌が江戸城築城時に方位神として祀った「方除け七稲荷(道灌七稲荷)」のひとつなのです。
こちらの神社は無人なのですが、お守りや絵馬、木札などがセルフ形式で販売されています。お代は賽銭箱の中に投入。筆者もお稲荷様型のおみくじを購入しました。大吉が入っていたので、とても嬉しかったです。
境内にはガシャポンも設置されています。お守りやおみくじ、お札がカプセルの中に入れられているのは、なんだか今時ですね。神社で両替はできないので、ガシャポンをひく場合には細かいお金を用意しておくといいかもしれません。
ー カジュアルな雰囲気ながら落ち着きある東田端の住宅街 ー
東田端エリアの住宅街は、戸建住宅と中低層の集合住宅が混在しています。車通りもあまり多くなく、とても落ち着いた環境が整っています。昼間でも人通りが少ないので、夜間が心配な面も確かにあります。しかしながら街灯の間隔が比較的詰まっているので、夜間でもある程度の明るさが確保されている中歩けるのは安心です。
ー 山手線の穴場・田端駅は2つの性格を持つオススメ住宅街 ー
今回は田端の街を散策しました。山手線の中ではなんとなく印象に残らない田端。しかしながら落ち着いた雰囲気の高台エリア、下町のカジュアルな雰囲気が楽しめる東田端エリアと2つの異なる個性が同居した、実に味わい深い街であることがお伝えできたのではないでしょうか。
山手線沿線駅ということもあり、東京駅や新宿駅、渋谷駅などの東京の主要駅には乗り換えなしでアクセスできる、大きな魅力もこの田端にはあります。利便性や通勤時間にこだわりたい方に、特にピッタリな街です。
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