初めてのマンスリーマンション!契約前に確認すべき6つのポイント

マンスリーマンションの利用を検討している人の中には、一般的な賃貸物件には住んだことがあっても、「マンスリーマンションの利用は初めて」という人も多いのではないでしょうか。

マンスリーマンションには特有の仕組みやシステムがあり、一般的な賃貸物件と異なる点も少なくありません。はじめて利用する人は見落としてしまうようなポイントも複数あるため、注意が必要です。

そこで今回は、はじめてマンスリーマンションを利用する人に向けて、契約前にチェックすべき6つのポイントをご紹介します。マンスリーマンション特有の事情を加味したこれらのポイントを押さえれば、後悔のないマンスリーマンション選びができるでしょう。

マンスリーマンションは一般的な賃貸物件と何が違う?

マンスリーマンションと一般的な賃貸物件の大まかな違いは以下のとおり。とくに初期費用を抑えたい人や1年未満の中長期的な滞在を検討している人にとって、マンスリーマンションの利用はメリットが大きいと言えます。

  • 家具や家電があらかじめ付いている
  • 1ヶ月や3ヶ月、半年など1年未満の期間でも契約ができる
  • 礼金や敷金がなく、初期費用が抑えられている
  • 空きがあれば、1日単位で延長(再契約)できる

さらに、キャンペーンが頻繁に行われているのもマンスリーマンションの特徴の1つ。少しでもお得に入居できるチャンスが多くあるのは、嬉しいポイントですね。部屋の空き状況によっては内見ができませんが、その分Web上に掲載されている写真が充実しているケースが多いです。

一般的な賃貸物件との大まかな違いが分かったところで、マンスリーマンションを契約する前に確認しておくべきポイントを6つご紹介します。

CheckPoint1.料金やキャンペーン内容に差はないか

同じ物件に入居するのであれば、「少しでも費用を抑えて契約したい」と誰もが考えることでしょう。不動産会社のサイトとポータルサイトでは、同じ物件を取り扱っていてもキャンペーンや特典内容に差がある場合があります。気に入った物件が決まったら、契約前に以下を確認しておくとよいでしょう。

物件の掲載サイト間で差がないか

マンスリーマンションは一般的な賃貸物件に比べて、家賃や初期費用が安くなる、お得なキャンペーンや特典が豊富。これらを賢く利用することで、契約時の金銭的な負担を軽減できます。物件の目星がついたら一度「物件名」をGoogleなどで検索し、サイト間でキャンペーンや特典の有無、家賃や初期費用に差がないかを確認するとよいでしょう。

マンスリーマンションはキャンペーン物件が狙い目!その理由は?

キャンペーンが行われる理由はさまざま。閑散期のプロモーションとして行われていることもあれば、「〇月〇日~〇月〇日までの利用なら30%OFF」のように、特定の期間をスポットで募集していることもあります。物件によっては、キャンペーンで家賃が50%オフとなっていることも。あまりの安さに裏事情があるのでは・・・、と疑う人もいるかもしれません。

しかし運営会社も部屋を空室にしておくよりは、少しでも稼働率を上げた方が利益になるため、大幅に値下げしているケースが殆どです。そのため立地・条件の優れた掘り出し物件も、タイミングによってはキャンペーンの対象になることがあります。この物件が何故、こんなに安いの?と疑問に思ったときは、運営会社へ理由を聞いておくと安心です。

時期を問わずお得な物件が見つかるチャンスも…!

マンスリーマンションの運営会社の多くは、1年を通して何かしらのキャンペーンを行っています。つまり、一般的に引越しのピークとされている1月から3月であっても、お得に利用できる物件があることも。家賃交渉が難しく気に入った物件が見つかりにくい時期こそ、マンスリーマンションは狙い目と言えます。

CheckPoint2.必要な家具や家電は本当にあるか

家具や家電があらかじめ備わっているのが特徴でもある、マンスリーマンション。しかし、そのラインナップには運営会社や物件によっても異なります。「本当に必要なものがそろっているか」「追加費用がかからないか」は要確認ポイントです。

運営会社や物件によって備品のラインナップは異なる

運営会社によって、入居時に備え付けられている基本設備はバラバラ。とくにポータルサイトの場合は複数の会社の物件が混在しているため、物件ごとに備品や設備の詳細を確認する必要があります。たとえばどの物件にもあると思われがちな炊飯器がない物件もあるのです。

サイト上に掲載されている室内写真や備品内容である程度はチェックできますが、更新が漏れていたり現況が写真と異なっていたりする可能性もゼロではありません。それらのリスクをカバーするため、多くのサイトには「※現況を優先する」との注意書きも。よって「これだけは欠かせない」という家具や家電があるときは、申込時に確認しておきましょう。

布団セットはレンタル契約も多い

掛け布団やカバー、枕といった布団セットが有料レンタルというのはよくあるケース。ベッドフレームやマットレスはついているのに、その上で使う一式はレンタルというケースもあるため、注意が必要です。布団に限らず、無償で備え付けられているものと有料オプションの対象になっているものの確認は、事前に済ませておくようにしましょう。

CheckPoint3.清掃はしっかり行われているか

意外と盲点なのが、清掃レベルの確認。入居時は当然きれいな状態だろうと思われがちですが、実は必ずしもそうとは限りません。内見ができないことがあるからこそ、退去後の清掃がしっかり行われているかは重要なポイントです。

清掃のレベルは各社でバラつきがある

マンスリーマンションは短期間での利用が多く、退去後にルームクリーニングが入るのが一般的。ところが会社によって、そのレベルには差があるのが実情です。テーブルの下や排水溝に髪の毛が残っていたり、ベランダにゴミがたまっていたり、トイレや洗濯機が汚れていたりするケースも…。

そうした中でオススメなのが、ホテル系の会社が運営するマンスリーマンション。清掃がしっかりしていることが多いため、比較的安心して利用できます。事前に運営会社に対して、室内に汚れが残っていないか確認しておくことも大切です。

口コミの確認もオススメ

ネット上で口コミを確認するのもオススメ。清掃面だけでなく、会社の対応面も含めた利用者の生の声や評価が見られるため、会社選びの参考になるでしょう。「マンスリーマンション 口コミ」と検索すると、複数の会社の口コミ評価を簡単に調べられます。またGoogleマイビジネス(口コミ)の評価なども確認しましょう。

CheckPoint4.水回りの設備は問題ないか

男女問わず、水回りの設備は気になるポイント。水回りの使い勝手の良さは生活のしやすさにも繋がります。少しでもこだわりがある場合には、事前に確認しておくようにしましょう。

古い物件は3点ユニットバスが多い

同じ空間に浴槽とトイレ、洗面台がある3点ユニットバスは、比較的築年数が古い一人暮らし用のマンションでよく見かけられます。とくに築古物件を多く取り扱う運営会社の場合、3点ユニットバスの物件が多く含まれているのが実情です。

ビジネスホテルによくある仕様ですが、ホテルで1泊するときは許容できても、中長期的に滞在するときは避けたい、という人も少なくないでしょう。「疲れた日は、浴槽に湯を張ってのんびりしたい」「シャワーの水が浴槽の外に飛ばないか、都度気にしたくない」という人も…。「3点ユニットではくつろげず、ストレスが溜まる」という人も多くいるのです。

気に入った部屋が3点ユニットだった場合は、同条件でお風呂とトイレが別になった、セパレートの部屋が近くにないか確認してみましょう。たまには気分転換できるように、近くに銭湯がないか調べておくのもよいかもしれません。

自炊派はコンロの口数や種類も要確認!

普段の食事は自炊派という人はコンロの数や種類も確認しましょう。一般的な賃貸物件同様、マンスリーマンションも一人暮らし用の物件の場合は、1口コンロの物件やIHコンロの物件が数多くあります。

毎日使う場所だからこそ、キッチンの使い勝手もこだわりたい、という人もいるでしょう。希望のコンロ数や種類がある場合には、条件を伝えるだけで希望の物件をピックアップしてくれる「物件リクエストサービス」を使うと、効率よく物件探しができます。

CheckPoint5.延長(再契約)はできるか

滞在期間がはっきりと決まっていない場合は、延長(再契約)に関するルールを確認しておきましょう。部屋の空き状況にもよりますが、滞在期間が長引くときも、同じ場所に継続して住める方が引越しの手間も省けます。

マンスリーマンションは、当初の契約期間終了後も次の入居者が決まっていなければ、1日単位で延長できる会社が多くあります。ただし、運営会社によってはルールが異なることも…。延長の可能性が少しでもある場合や滞在期間が定まっていない場合は、延長可否の確認が不可欠です。

一般的な賃貸物件の場合は、当初の契約期間と同じ長さでしか更新できないことがほとんどであり、更新時は家賃の1ヶ月分を更新料として支払わなければなりません。他方、マンスリーマンションは再度契約を結んで契約期間分の費用を支払えばよいため、更新料の心配も不要です。滞在期間を柔軟に決めやすく、余計な費用負担が少ない点も、マンスリーマンションの魅力でしょう。

CheckPoint6.セキュリティ面に不安はないか

短期間であっても、知らない土地に住むからこそ気になるのが、物件のセキュリティ面。内見ができず、現地で周辺環境の確認ができない場合は、とくに物件そのもののセキュリティ面が気になるところです。念のため1階の物件はなるべく避け、オートロックやモニター付きインターホンが付いている物件から選ぶとよいでしょう。

物件探しに迷ったら…特集ページやコラムから探すのも吉!

物件探しは、住所や駅名から探す方法が一般的。しかし、中には「公園が多い街に住みたい」「商店街が複数ある街に住みたい」というように、周辺環境の充実を図るために物件探しする人も多くいます。

そんなときにオススメなのが、主にトップページのリンクにある特集ページやコラムから探す方法です。とくにポータルサイトの場合、オススメのエリアや路線、駅を紹介したスポット記事内で複数の物件が紹介されていることも。アクセスの良さよりも自分にとっての生活利便性や環境の良さを重視したい人は、こちらから探すとよいでしょう。

それでも気に入るものが見つからなければ、「物件リクエスト」機能を活用して、すべてプロに頼んでみるのも賢い選択。比較的短時間で複数の物件を提案してもらえるので、一度意見を聞いてから考えてみるのもオススメです。