蔵前駅の住みやすさを徹底解説！周辺のオススメスポットも紹介。

蔵前駅は、都営浅草線と大江戸線の2つの路線が乗り入れる東京の下町の駅です。江戸通り沿いにはおもちゃやクラフト材料の問屋が並び、古き良き時代の雰囲気を感じることができます。

一方で近年ではリノベーションされた倉庫やビルにおしゃれなカフェや雑貨店が入り、若いクリエイターが集まる「東京のブルックリン」とも呼ばれるエリアになっています。蔵前駅は、利便性と住環境の両方を兼ね備えた魅力的な駅です。この記事では、そんな蔵前駅の魅力を詳しくご紹介します。

蔵前駅の概要

蔵前駅周辺は近年、若者からの注目度が高く、カフェの街として定着しつつあります。その一方で蔵前に訪れたことがない方にとっては、住む場所としてはまだまだ馴染の薄い場所かもしれません。蔵前の住み心地はどうなのか？ここでは蔵前駅周辺の利便性や治安、家賃相場の状況をお伝えします。

利便性

蔵前駅の利便性は、都心へのアクセスが良いという点が挙げられます。都営浅草線は、スカイツリーのある押上駅から、浅草や日本橋、東銀座などの観光名所を経由しながら大田区の西馬込駅まで南下するルート。京急線や京成線との直通運転もしていますので、羽田空港や成田空港へも乗り換えなしでアクセスできます。

対して都営大江戸線は、練馬区の光が丘駅から新宿や六本木、蔵前や上野御徒町など都心をぐるっと環状につなぐ路線。山手線のようにぐるぐる回れるように繋がってはいないものの、他の地下鉄駅とのアクセスも良く利便性の高い路線です。また徒歩圏内には、JR総武線や東京メトロ銀座線、つくばエクスプレスなど5つの路線があり、乗り換えの幅も広がります。

蔵前駅の利便性は、生活面でも高いと言えます。駅周辺にはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの日用品を揃える店が充実しています。またファストフード店やファミレスは少ないものの、昼飲みできる居酒屋や個性的なカフェ、レストランが多くあります。隅田川沿いには遊歩道や公園もあり、お散歩や花見、花火などのレジャーも楽しめますよ。

蔵前駅は、交通や生活の両面で利便性が高く、歴史ある風情と新しさが共存する魅力的な駅なのです。

治安

蔵前駅がある台東区は昔から治安のイメージがあまり良いとはいえません。しかしながら大きな商業施設や繫華街がほとんどない蔵前では、治安の心配はなさそうです。とはいえ犯罪件数がゼロではありませんので、実際にどのような犯罪がおきているのか、データで確認してみましょう。台東区蔵前1丁目〜4丁目の令和4年度における犯罪発生件数は以下のとおりです。

(参照：警視庁ホームページより「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」より)

データで確認できるとおり、蔵前駅周辺では凶悪犯罪や粗暴犯罪はほとんどありません。犯罪のほとんどは、非侵入窃盗によるものでその内容は自転車の盗難です。過去5年に遡ってみても、全体の総件数にあまり変動はなく、犯罪の内容も自転車の盗難がほとんどを占めている状況です。そのため、被害に遭わないためにも自転車は路上や軒先に放置せずにしっかりと鍵をかけるなどの防犯対策をしておくと安心です。

蔵前駅周辺はビジネス街ということもあり夜は比較的静かで大通り以外は街灯が少ない暗い道もあるので、大通りに近い物件がおすすめです。交通の便も良く、レトロな商店街やおしゃれなカフェなどがある魅力的なエリアですが、治安に関しても安心して住むことができる駅です。

家賃相場

蔵前駅周辺は交通の便も良く、レトロな商店街やおしゃれなカフェなどがある魅力的なエリアなため、家賃相場はそれほど安くありません。お隣の浅草や隅田川を挟んだ先の両国などと比較すると、お手頃な物件の数は限られていますが、広さや築年数にこだわらなければ大丈夫。一人でも楽しめるカフェや雑貨屋さんなどが豊富にあるため、一人暮らしを満喫したい女性におすすめの駅のひとつです。

蔵前駅の魅力

蔵前駅は、利便性と住環境のバランスが取れた魅力的な駅です。5路線が乗り入れる交通の要所でありながら、緑や水辺に恵まれた住環境も楽しめます。ここでは、その魅力を3つのポイントで詳しくご紹介します。

どこに行くにも便利！

蔵前駅は、都営浅草線と大江戸線の2つの路線が乗り入れる東京の下町の駅です。新宿や新橋などの都心にも20分以内でアクセスできるため、ビジネス街としても人気があります。

徒歩圏内には、JR総武線や東京メトロ銀座線、つくばエクスプレスなど5つの路線があり、乗り換えのバリエーションの多さも魅力の1つ。また羽田空港や成田空港へのアクセスも浅草線を利用すれば直通できます。空も陸もさまざまなお出かけにストレスなく出かけられますよ。

蔵前駅の利便性は電車だけではありません。都心までの道のりに起伏がほとんどないため、自転車で移動するのにも大変便利。日本橋や銀座、大手町まで自転車で20〜25分ほどで行くことができますし、上野駅や東京駅までは10〜15分で到着できます。都心の風景を眺めながらサイクリング気分で通勤や通学ができますよ。

クリエイティブな街！

蔵前駅周辺は、古い倉庫やビルをリノベーションしたおしゃれなカフェや雑貨店が多くあります。そのきっかけとなったのが、サンフランシスコ発のBean to Barチョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前」です。

ダンデライオン・チョコレートは、カカオ豆の選別から焙煎などの製造工程を間近で見ながら、絶品チョコレートやスイーツを楽しめるカフェ。オシャレな内装で仕上げてありますが、元々は築60年の古い倉庫。古いものに新しい価値を吹き込む取り組みはさまざまなお店に採用され、蔵前のクラフト文化として根付いています。

蔵前にはそんなこだわりのお店がこぞって出店しており、今や若いクリエイターが集まる聖地となっています。例えば、オリジナルのノートやインクが作れる「カキモリ」や「inkstand by kakimori」、無農薬有機栽培の茶葉をスタイリッシュなデザインパッケージで販売する「NAKAMURA TEA LIFE STORE」、草木染めと天然素材にこだわるアトリエショップ「MAITO」などが人気です。

どのお店も古い建物ならではの風合いを生かし、それぞれのお店の個性を引き出す素敵な内装が特徴です。ぜひお店に訪れる際には、商品と一緒に個性的な空間も楽しんでみてください。

歴史と文化が息づく街！

蔵前駅周辺は、江戸時代に幕府の御米蔵があったことから、蔵前と呼ばれるようになったそうです。大正時代から人形職人が移転しはじめ、玩具問屋街として発展しました。現在でも、おもちゃやクラフト材料の問屋が江戸通り沿いに並び、古き良き時代の雰囲気を感じることができます。また隅田川沿いには遊歩道や公園もあり、お散歩や花見、花火などのレジャーも楽しめるエリアです。

隅田川のロケーションを生かしたカフェや飲食店が豊富にあり、極上グルメと隅田川、そしてスカイツリー、目でも舌でも最高の気分を味わえますよ。

蔵前駅周辺のオススメスポット

蔵前駅は都心へのアクセスが抜群で、再開発によって生まれ変わった街です。それだけではなく、駅周辺には桜や紅葉など自然の美しさや、水辺の生きものたちやアート作品など文化の楽しさも満喫できるスポットがたくさんあります。ここでは蔵前駅に住むなら絶対に行きたい、オススメスポットを5箇所ご紹介します。

ミズマチ

”ミズマチ”とは、浅草駅からとうきょうスカイツリー駅を結ぶ鉄道の高架下にある、新しい複合商業施設です。東京スカイツリータウンを”東京ソラマチ”と呼ぶのに対して、水辺につくられた街として”ミズマチ”と名付けられました。

スペイン発祥のラケットスポーツが楽しめる「パデル東京ミズマチ」をスタート地点とし、北十間川沿いに約15店舗が軒を連ねます。ハンバーガーやパンケーキなどのアメリカンフードメニューの「shake tree DINER」や大人から子供までスポーツとサイクルショップ、カフェまで楽しめる新業態のお店「LATTEST SPORTS」、地元曳舟で人気の甘味処「いちや」などなど、さまざまなお店が集結しています。

ミズマチは、浅草や東京スカイツリーなどの観光スポットに近く、散策に最適。ミズマチには地元の人々にも愛されるパン屋さんや雑貨店など、個性あふれるお店が揃っています。さらに隅田川にほど近いウエストゾーンの店舗前には、隅田公園の緑が広がっており、とても気持ちの良い休憩スポットです。

水辺のテラスと隅田公園、どちらも青空が抜けて気持ちの良い景色が広がっていますよ。ぜひテイクアウトフードを片手にランチを楽しんでみてくださいね。きっと下町の魅力を再発見できますよ。

すみだリバーウォーク

すみだリバーウォークは、隅田川のすぐ上を歩いて渡れる新しい観光スポット。浅草と東京スカイツリー方面へと徒歩で結ぶ歩道橋で、隅田川の水面や運航中の船を眺めながら、東京の新旧の魅力を感じることができます。開放感満点のロケーション。

約160メートルの遊歩道で途中にあるガラス床からは、隅田川の水面や運航中の船を覗くことができます。また東京スカイツリーと橋のライトアップは連動しており、夜になると幻想的な景色を楽しめますよ。

江戸時代から伝わる「本所七不思議」や由緒ある神社など、歴史や文化に触れられるスポットに近く、散策に最適。すみだリバーウォークから東京スカイツリーまでの道のりに東京ミズマチがあるため、観光やショッピングを楽しみながら最短距離で浅草から東京スカイツリーまでを行き来できますよ。

また、すみだリバーウォークの周辺には、水上バスの乗り場があり、隅田川を船で渡ることもできます。ぜひすみだリバーウォークで東京の水辺を巡り、自然や都市の魅力を感じてみてくださいね。

TOKYO CRUISEと東京水辺ライン

東京は水の都と呼ばれるほど、多くの川や運河が流れています。その水辺を巡る船旅は、東京の景色を新たな視点から楽しむことができる魅力的な体験です。蔵前周辺を運航する水上バスは、東京都観光汽船が運営する”TOKYO CRUISE”と、東京都公園協会が運営する”東京水辺ライン”の2つ。それぞれに特色のある運航ルートや船が用意されており、目的や好みに合わせて選ぶことができますよ。

TOKYO CRUISEは、隅田川や東京湾を結ぶ水上バスで、漫画家の松本零士氏がデザインした「ヒミコ」「ホタルナ」「エメラルダス」など、個性的な船が人気です。東京の名所を巡るさまざまなコースが設けられており、隅田川橋梁群や東京スカイツリーを見るコースや、東京タワーやレインボーブリッジなど、東京湾のシンボルを巡ることができます。

東京水辺ラインは、浅草エリアとお台場海浜公園間を往復する水上バスで、両国リバーセンターからも乗船できます。急行便と各駅便があり、各駅便では墨田区役所前や越中島など、隅田川沿いの下町の風景もまた趣がありますよ。ナイトクルーズでは、夜景に照らされる東京スカイツリーや東京タワーを眺めることができるため、デートにオススメです。

蔵前周辺にお越しの際は、東京の水辺で船旅を楽しんでみませんか。水上から見る東京の景色は、まるで別世界のようですよ。

ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前

ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前は、東京の下町にあるチョコレート専門店です。ここでは世界中のカカオ農園から直接仕入れたカカオ豆を使って、自家製のチョコレートを作っています。店内にはチョコレートファクトリーとカフェがあり、製造工程を見学しながら、チョコレートドリンクやスイーツを楽しむことができます。

ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前の魅力は、チョコレートの品質と多様性にあります。カカオ豆は産地や品種によって、チョコレートの味や香りに変化が出るそうです。そのためメニューはそのときどきに使っているカカオ豆によって変わります。チョコレートの甘さも控えめで、カカオの本来の風味を堪能できますよ。

ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前は、チョコレート好きにはたまらないお店。カフェの雰囲気もおしゃれで、公園の前にあるので開放感があります。チョコレートの製造や歴史についても学べるので、知的好奇心も満たされますよ。

蔵前神社

蔵前神社は、東京都台東区にある歴史と文化に満ちた神社です。元禄時代に徳川綱吉によって創建され、江戸城の鬼門除けや徳川将軍家の祈願所として尊崇されました。社号は「石清水八幡宮」とも呼ばれ、京都の石清水八幡宮から分霊を勧請したとされます。

蔵前神社は、相撲とのゆかりも深く、江戸時代には境内で勧進大相撲が開催され、名勝負や名力士が生まれました。現在でも、相撲協会からの奉納品が多く残り、相撲ファンにも人気のスポットだそうです。また古典落語の舞台としても知られ、境内には「元犬」の像もあります。

蔵前神社は、早春にはミモザと早咲き桜が咲き誇り、美しい風景を楽しめます。境内は小さいながらも趣があり、江戸の下町の雰囲気を感じられるでしょう。厄除開運・家内安全・交通安全・商売繁昌・学業成就・安産子育にご利益があると言われていますので、ぜひ参拝してみてください。

蔵前駅周辺の住心地チェックはマンスリーマンションがオススメ!

蔵前駅周辺はカフェやアート、クラフト素材など、それぞれの分野のクリエーターたちが集まる街です。古いものを新しくデザインする力は他の街には類を見ないのではないでしょうか。おもちゃやクラフト材料の問屋街としても有名で、手作り好きにはたまらない街です。

蔵前周辺には、隅田川の美しい景色が広がり、夜にはスカイツリーと橋のライトアップも楽しめます。夏には隅田川花火大会もおこなわれますので、蔵前に住んだらきっと人混みにもまれることなく、幻想的な景色を見られるでしょう。

そんな蔵前駅周辺の住み心地を一度体感してみませんか？マンスリーマンションなら、生活に必要な家具や家電はすべてお部屋に揃っています。だから面倒なお引越しも必要ありません。また敷金や礼金なども不要なため、お部屋を借りるための高額な資金を用意する必要もありません。

思い立ったらカバン一つでお好きな街に住めますよ。蔵前駅周辺のおいしいお店や住み心地を体感しつつ、お部屋探しも実際に目で見て確かめられます。ぜひ蔵前駅周辺のマンスリーマンションもチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

颯そら／Webライター

元不動産会社出身の不動産ライター。双子女子と年子の兄の３人の子育てをしながら独学で宅地建物取引士の資格を取得。
現在はフリーライターとして主に関東エリアの紹介記事やインタビューなどのカメラ取材も手がけています。
今ハマっていることは子どもの空手のサポート。親子で研究と改善を繰り返しながら笑ったり、怒ったり、時には涙を流したりと四苦八苦の日々。でもきのうより今日、今日より明日とめざましく成長していく子供の姿に感動しています。趣味は旅行、温泉めぐり、画像や動画編集（勉強中）。