本山駅の住みやすさを徹底解説!周辺のオススメスポットも紹介。

本山駅は駅の雰囲気が独特だとSNSで話題になり、情報サイトでも取り上げられました。駅構内の混雑を避けるために、利用者を誘導する膨大な張り紙。貼られている枚数の多さに「陰陽師が通った後みたい」と表現する人もいるほどです。本山駅で人が固まらないように誘導するほど、利用者が多い本山駅の住みやすさの実態はどうなのでしょうか。

今回は、本山駅の住みやすさを利便性や家賃相場、周辺のオススメスポットなどの面から詳しくご紹介します。通勤通学のスムーズさは大切ですが、余暇を満喫することも忘れてはいけません。新しい暮らしをイメージしながら、お部屋探しをしてみましょう。

本山駅の概要

まずは本山駅の概要をご紹介します。お部屋選びの際に知っておきたい利便性や治安、家賃相場の3つのポイントをチェックしましょう。

利便性

本山駅は千種区のほぼ中央に位置し、地下鉄東山線と名城線の2路線が通っています。本山駅からアクセスできる主要な駅を一覧にしました。

駅名 本山駅からの所要時間
栄駅(東山線) 約11分
藤が丘駅(東山線) 約11分
名古屋駅(東山線) 約16分
大曽根駅(名城線) 約12分
新瑞橋駅(名城線) 約15分

商業施設が充実した栄駅や、複数の路線が利用できる名古屋駅へ乗り換えなしでアクセスできます。東山線の終点の藤が丘駅へも約11分です。10分~15分程度で名古屋市内の主要な駅へアクセスできるため、通勤通学に便利な駅でしょう。

治安

これから住む街の治安状況は気になるものです。本山駅がある千種区全体の犯罪発生件数をご紹介します。2022年に発生したものを大まかに分類しました。

強盗 自動車盗 オートバイ盗 自転車盗 ひったくり 侵入盗 その他
発生件数(千種区) 0 16 5 204 0 45 696

(参照:◇名古屋市の街頭犯罪等(10種)・刑法犯 区別認知件数 (令和4年1∼12月)◇)

千種区は高級住宅地として有名で、学校が多く集まっています。市内でも有数の文教地区なので、比較的治安が良いと言われるエリアです。しかし治安が良いとはいえ、自転車盗難が数多く占めています。自転車を止めるときは鍵をかけ、ロックを2ヶ所にするなどの自分でできる対策をしましょう。

侵入盗への不安も大きいですよね。お部屋探しでは、オートロックや防犯カメラ付きなどの条件で探すと、安心感が高まるでしょう。2階以上のお部屋にするのもポイントです。

家賃相場

「高級住宅街と噂されるエリアだから高そう」と不安に思うかもしれませんが、本山駅周辺の家賃相場はそれほど高くはありません。千種区全体の相場と比較すると本山駅周辺は、平均的かやや低めです。しかし条件をあれこれたくさんつけると、家賃が高いお部屋しか検索されないかもしれません。お部屋に求める条件はほどほどにして探せば、住みたいと思える物件に出会いやすくなるでしょう。

間取り 家賃相場
ワンルーム 5.65万円
1K 5.91万円
1DK 5.70万円
1LDK 8.73万円

本山駅の魅力

本山駅周辺に住む魅力を3つご紹介します。魅力がわかればお部屋探しが具体的にイメージしやすいのではないでしょうか。実際に暮らしてみたらどのような感じになるかを考えながら、チェックしてみてくださいね。

おしゃれなカフェが多い

余暇の時間にカフェでお茶をしながらホッと一息つくと、とても優雅な気持ちになりませんか。本山駅周辺にはおしゃれなカフェが多く点在しています。自宅以外に落ち着ける場所がほしいという方には、おしゃれなカフェが多い本山駅周辺は、ピッタリの住環境でしょう。

SNSのハッシュタグに「#本山カフェ」があるほど、駅周辺にカフェが多く集まっています。X(旧Twitter)やInstagramを「#本山カフェ」で検索すると、目に入るたくさんの投稿。カフェ文化が栄えていることがわかりますね。

もちろん全国展開しているチェーン店のコーヒーショップもありますが、本山駅周辺にしかないお店もあります。おしゃれなインテリアがあり、心地よいBGMの流れるカフェが生活の一部となり、日々の楽しみになることでしょう。

自転車の保有で行動範囲が広がる

名古屋市内は道路の車線数が多いため、運転に慣れない方にはかなり厳しい状況です。また駐車料金も高い傾向があるため、車の保有を迷うポイントでしょう。本山駅周辺で暮らすなら車よりも、自転車での移動がオススメです。

やはり何と言っても、駅周辺の駐輪場の多さが自転車での行動を支えるポイントです。地下鉄の出口を出てすぐのあたりに駐輪場を整備。屋根があったり原動機付き自転車まで受け入れたりなど、駐輪場によって特徴があります。徒歩では少し距離がある近隣のお出かけスポットにも容易にアクセスできますよ。日々の移動が運動不足解消にもつながることでしょう。

学生が多くにぎわっている

本山駅に隣接して「愛知工業大学本山キャンパス」があります。南に行くと「名古屋大学東山キャンパス」があり、通学しやすい駅なので平日は学生が多くにぎわうエリアでしょう。

学生の利用が多いことから、本山駅周辺には低価格帯の飲食店が豊富に点在しています。外食をする機会が多い方にとって、食費の負担が気になることでしょう。しかし学生が多いエリアに住むことで、外食の負担軽減に期待ができますね。節約をしながらも充実した食生活を送りたい方は、本山駅周辺でお部屋探しをしてみませんか。テイクアウトに対応したお店も多いので、お部屋でゆっくりくつろぎながらおいしい食事を楽しめますよ。

本山駅周辺のオススメスポット

最後に本山駅周辺のオススメスポットを5つ、ご紹介します。駅から少し離れたところもありますが、自転車があれば楽にアクセス可能でしょう。気分転換や余暇を満喫するために、お出かけしてみませんか。

城山八幡宮

「城山八幡宮」は、名古屋市本山駅から北西へ徒歩約11分の場所にあり、パワースポットとしても有名です。もともと、現在の位置よりも300メートルほど東北の場所に建てられたもので、その歴史は戦国時代まで遡ります。

城山の森一帯には、織田信長の父信秀が1547年に築城した末森城がありました。信秀の死後、信長の弟の信行に受け継がれましたが、1558年に廃城。城址に城山八幡宮が、1936年に遷座されました。

城山八幡宮は「恋の三社巡り」の一つとしても知られ、恋愛にまつわる願い事をかなえてくれるパワースポットとして多くの人々が訪れています。恋の三社巡りとは、恋の霊水の「高牟神社の恋の水」、縁結びの御神木の「城山八幡宮の連理木(れんりぼく)」、そして恋の導きを象徴する「山田天満宮(御嶽神社)のよりそい石」の3つのスポットのことです。

城山八幡宮の本殿の裏手に「連理木」があります。連理木は古くから吉兆の証とされていて、1つの枝が他の枝とくっつき木目がつながったものです。枝同士がつながっていることから、縁結びや良縁祈願、夫婦円満の御神木として信仰されています。

名古屋の街なかからアクセス性が良い城山八幡宮ですが、都会に位置しているとは思えないほど自然の豊かさが魅力です。都会の喧騒から離れ、厳かな雰囲気の中で静かなひとときを過ごすのにはぴったりでしょう。

揚輝荘(ようきそう)

本山駅から北西へ徒歩約16分のところにある「揚輝荘」は、有形文化財として名古屋市に指定されている建物です。徒歩では少し距離がありますが、自転車なら8分ほどなので、ちょっとしたお出かけにはちょうど良いでしょう。

揚輝荘は、別荘として大正から昭和初期にかけて建設された近代建築の代表作です。建築当初は、敷地の広さが1万坪もありました。池泉を配置し起伏ある地形や周囲の自然を生かした工夫がちりばめられています。

揚輝荘がある一帯は、月見の名所として有名な場所でした。このことから、秋の月は明るく輝くという意味を持つ漢詩の一部「秋月揚明輝」から別荘名を付けたものと言われています。地域の歴史や文化を伝え、まちづくりや市民交流拠点として活用するため、2013年に公開されました。回遊式茶庭園で、お茶の世界の「わびさび」を思わせる枯山水の石庭が鑑賞できます。

一般公開されているのは聴松閣と南庭園、北庭園です。朱塗りの外観が印象的な聴松閣は、1937年に迎賓館として建てられた洋館です。海外の様式を取り入れた異国感のある部屋や舞踏場や壁画があります。1階には、休憩所も設置され、くつろぐことも可能です。美しい自然と歴史的な建物の両方が楽しめる揚輝荘へ、気分転換のお出かけをしてみませんか。

平和公園

春にはお花見、秋には紅葉と季節感が味わえるスポットも本山駅の近くにあります。北東へ徒歩約16分でアクセスできる「平和公園」は、広大な敷地内の豊かな自然が魅力です。徒歩では、お出かけが少し負担に感じるかもしれませんが、自転車なら約7分でアクセスできます。

平和公園は、1947年に戦災復興土地区画整理事業の一環として整備が始まりました。公園の南東に位置する「桜の園」では約500本のサクラが植えられていて、市内でも有数の桜の名所です。南西の猫が洞池沿いのメタセコイア広場から水辺の広場までシダレザクラの並木があります。桜の園を含めて全部で約1,500本もある桜は毎年3月下旬から開花。一面ピンク色に染まった景色を観賞できますね。

平和公園に隣接する「鹿子公園」はデイキャンプ場があり、バーベキューができます。名古屋市でバーベキューができる公園は2023年時点でわずか6ヶ所しかありません。友人たちと集まってにぎやかに過ごす休日も良いですね。

東山動植物園

本山駅から東へ徒歩約15分のところにある「東山動植物園」は、一駅隣りの東山公園駅のほぼ目の前に広がっています。動物や植物の写真を撮ったり園内を散策したりなど、訪れた人が思い思いに過ごせる場所です。本山駅を横切るように通る広小路通をまっすぐ東へ進むと、東山公園駅の表示が見えてきますよ。引っ越してきたばかりの方でも迷わずにアクセスできるでしょう。

東山動植物園一帯は、大正時代あたりまではうっそうとした山林でした。動物園と植物園の両方がある施設を作るために整備が進められ、1937年に東山動植物園がオープンしました。植物園エリアにある「温室前館」は、現存する国内最古の公共温室です。1936年に建設され、戦禍や自然災害を乗り越え、2006年に国の重要文化財に指定されました。2013年から補修工事がおこなわれ、2021年にリニューアルオープンした施設です。

東山動植物園の通常の開館時間は、16時50分までです。年に数回、夜間も開園していることもあり、普段なら閉館している時間ならではの特別感が味わえるでしょう。夏休み限定の「ナイトZOO&GARDEN」や11月中旬から12月上旬にかけての「もみじ狩り」などでは20時30分まで開園。「もみじ狩り」の開催期間中は紅葉ライトアップも実施され、昼間とは違った景観を楽しめますよ。

覚王山日泰寺

本山駅の北西にある「覚王山日泰寺」は、とても珍しいお寺です。お寺には通常、仏教の宗派がありますが、日泰寺はどの宗派にも属していません。超宗派と呼ばれる日本で唯一のお寺です。駅からは徒歩で約24分もかかりますが、自転車では約16分なので十分お出かけできる距離でしょう。

創建は1904年なので、歴史は比較的浅めです。建立された当時は、タイが「シャム」と呼ばれていました。漢字表記した「暹羅」から両国の友好を願って「日暹寺(にっせんじ)」という名が付けられます。しかし、1939年にシャム国がタイ王国に改名したため、1942年に「日泰寺」に変更となったのです。

日泰寺の境内には桜があり、隠れたお花見スポットとして、訪れた人を楽しませてくれます。桜とのコラボが美しいと評判の五重塔は1997年に建立されました。国の有形文化財にも登録されています。毎月21日は縁日で、参道や駐車場にお店がたくさん並びます。お祭りのような感覚が味わえる屋台のほかに、地元で採れた野菜の販売や雑貨店など、店舗のジャンルはさまざまです。

日本とタイの友好を深めるため、2022年には「日・タイ文化フェス」が開催されました。2日間で約2万人も訪れたイベントは、2023年も開催され会場はまるでタイの屋台街のような景観が広がります。日本とタイの文化を味わって、旅行気分に浸れそうですね。

マンスリーマンションを活用して本山駅周辺の住心地チェック!

本山駅は地下鉄東山線と名城線の2路線が通り、名古屋市内への主要な駅へのアクセスが良好です。治安状況も比較的良く、家賃相場が低めなので暮らしやすいエリアでしょう。駅の周辺のおしゃれなカフェが多く、リラックスしたひとときを過ごしやすい点も本山駅周辺に住む魅力です。

ただ暮らしやすいと評判の環境でも実際に住むまでは「馴染めるだろうか」「自分に合った場所なのか」と不安に思うことも多いのではないでしょうか。そのような不安解消に、マンスリーマンションを活用した「お試し住み」がオススメです。

マンスリーマンションは入居手続きが手軽で、お部屋には家具家電がそろっています。短期間の契約ができるので、お試しで住むにはピッタリ。マンスリーマンションで暮らしながら、周辺環境をじっくりチェックしてから本格的なお部屋探しをしても遅くはありませんよ。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。