産後のお手伝いで親にはどこへ泊まってもらう?自宅、ホテル、マンスリーなどそれぞれ解説。
出産は夫婦や家族にとっての一大事。出産によって女性が心身に受けるダメージは想像以上です。心おきなく里帰り出産できれば良いですが、上の子の通園・通学問題や諸事情があって里帰りできない場合もありますよね。
そこで頼りになるのがママの実母や義母、赤ちゃんのおばあちゃんです。そばにいてもらえたらママの精神的な安定にも繋がり、産後の家事や子育てを手伝ってもらえますね。
しかし自宅に長期間泊まり込みでお手伝いに来てもらう場合、実の親子でも何かとトラブルが起きがち。部屋が狭い、夫が気を遣う、育児に口を出されて険悪に…。手伝いに来た親も、一人でリラックスできる空間がなければ息が詰まってしまいます。
今回の記事では、産前産後のお手伝いに来てもらった親に、滞在期間中どこに泊まってもらうのが良いかをご提案。自宅やホテル、マンスリーマンションという選択肢をピックアップし、それぞれのメリットとデメリットを解説しますよ。ぜひ出産準備のひとつとして検討してみてくださいね。
産後に手伝いが必要な理由とは?
まず始めに、赤ちゃんを産む女性にとって出産前後、特に産後のお手伝いが必要な理由をご紹介していきましょう。度々問題になる「産後うつ」「育児ノイローゼ」など、出産間もない女性がケアを怠ると非常に危険。産後はゆっくり静養が必要ですよ。
産褥期を甘く見ると怖い!? 産後3週間は最も大事な時期
出産後、ママの体は「産褥期」に入ります。これは子宮やホルモンバランスが少しずつ時間をかけて回復していく期間。昔から産後3週間以降を「床上げ」と呼び、それまではゆっくり体を休ませることが重要です。しかし新生児は数時間おきに授乳やおむつ替えが必要で、お世話するママはしっかり睡眠がとれません。
そこへ家事や上の子のお世話などで負担が掛かると、自律神経や甲状腺の異常に苦しむことも。産後の急激なホルモン変化に適応できず強い不安感を抱いたり、ひどい場合は「産後うつ」まで重症化する場合もあるのです。
産後のココが大変! ママたちの本音
実際に出産を経験したママたちは、産後どのようなことが一番大変だったのでしょうか。いくつかよく聞く例をあげてみましょう。
- 授乳やおっぱいトラブルで毎日ヘロヘロだった
- 夜中の頻回授乳でまったく眠れず、帝王切開の傷も痛かった
- 赤ちゃんが寝てくれなくて寝不足でイライラしていた
- 育児に対して他人事のような旦那が一番のストレスだった
- 上の子がまだ2歳で家事と育児がしんどかった
とにかく新生児の育児に奮闘している様子がうかがえますね。上の子の面倒を見たり、家事をしてくれる人がいれば、赤ちゃんのお世話だけに集中できてママも安心です。
産後のサポートは必須!! 里帰り出産しないママはどうしてる?
上記のように、産後は誰かしらのサポートが必要であることが分かりました。しかし長期間実家に帰省するのが難しい方は、皆さんどうやって産後を乗り切っているのでしょうか?
里帰り出産しない人は初産で約34%、2人目以降は約55%!
里帰りしない方の割合は初産で約34%、2人目以降の出産では半数以上の約55%。その中で親などに産後のお手伝いに来てもらった人は6割以上だそう。やはり大半がサポートをお願いしているようですね。産後を自宅で過ごすことには「新生児の頃から夫が育児に参加できる」や「誰にも気を遣わず過ごせる」、また上の子の通園や通学にも支障が出ず、運動会や参観といった行事にも参加できるのがメリットのようです。
自宅に泊まり込みで産後のお手伝いに来てもらうメリットとデメリットとは?
一般的に産後のお手伝い期間は約1ヵ月間。多くは実母や義母にお願いして自宅に泊まり込みで来てもらうようですが、1ヵ月間も一緒にいれば、実の親でも何かとトラブルになることも。まして義理の親となれば気を遣って余計なストレスを溜めてしまうかもしれません。では自宅に泊まり込みで来てもらった場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
自宅に泊まり込みでお手伝いに来てもらうメリット
自宅に泊まり込みで産後のお手伝いに来てもらう場合、24時間赤ちゃんのお世話に追われるママにとってメリットばかりに思えますよね。どんな利点があるでしょうか。
- 助けが必要な時にすぐ近くにいてもらえる
- 三食ご飯を作ってもらえる
- 沐浴やおむつ替えなど、いつでも赤ちゃんのお世話を頼める
- 義母の場合は親しくなるきっかけになる
- 上の子がまだ2歳で家事と育児がしんどかった
体が思うように動かない産褥期は、信頼できる大人がそばにいてくれるだけで安心できますよね。まとめて睡眠を取りたい時の赤ちゃんのお世話や、上の子の公園遊びなど、家事以外にも手伝ってもらえたら助かることはいっぱいです。
自宅に泊まり込みでお手伝いに来てもらうデメリット
ただし、自宅に1ヵ月間も泊まり込みで来てもらうことにはデメリット面も多数ありますよ。どんなことが問題になってくるのでしょうか。
- 部屋が狭くて過ごしにくい
- 24時間一緒にいてお互い気を遣う
- パパが気を遣う、実母との関係が悪くなる
- 親が一人になれる部屋がなくストレスが溜まる
- 一緒にいる時間が長すぎて喧嘩になる
- パパが親に甘えて家事や育児をしなくなる
ただでさえ精神的に不安定な産後はイライラや怒りが抑えられなくなりがちです。同じ空間にいる時間が長くなれば、つい余計なことを言って喧嘩になってしまうことも。親の方も狭くて慣れない家にずっと閉じこめられたらストレスが爆発してしまいそう。今後も良い関係を築いていくためには、自宅以外に泊まってもらう選択肢もありかもしれません。
産後のお手伝いはホテルやマンスリーマンションに泊まってもらう方法も!
自宅が狭い、家族だからこそお互いストレスを溜めたくないなど、親に産後の手伝いをお願いする時は自宅以外に泊まってもらう方も多いですよ。その場合、宿泊先として考えられるのはビジネスホテルかマンスリーマンション。それぞれの長所と短所をご紹介しましょう。
ホテルに泊まってもらうメリット
宿泊先候補として最初に思い浮かぶのは、ビジネスホテルではないでしょうか。地方でも大きな駅であれば大抵の場所にあるので探しやすいですね。掃除の必要もなく、大型の設備が整ったホテルなら気分転換できますよ。
- どの都市でも探しやすい
- 掃除の必要がない
- 温泉やスポーツジムなど設備が使える
- ルームサービスや配達があるホテルも
ホテルに泊まってもらうデメリット
1、2泊なら快適なビジネスホテルも長期間となればデメリットの方が勝ってくるかもしれません。特に年配の方にとって狭い部屋は体の節々が痛むでしょう。また延泊割引があるホテルでも、1ヵ月間となれば宿泊料金もかなり高額になってきますよ。
- 費用が高額
- 部屋が狭くて窮屈
- 壁が薄く他の宿泊客の音が響く
- ちょっとした料理もできない
- 掃除時間は部屋を空けないといけない
- 部屋で洗濯ができない
- 時期によっては同じホテルで長期利用ができない
マンスリーマンションに泊まってもらうメリット
ホテル以外にもマンスリーマンションに泊まってもらう方法もありますよ。自宅のように過ごせるため、長期間になるほどホテルより快適度が増すでしょう。マンスリーといっても1ヵ月+1週間など、契約期間は自由に選べるところが多いので費用が無駄になりませんよ。
- 家具家電が備え付けのため、料理や掃除、洗濯が好きな時に自分でできる
- 1ヵ月以上であればホテルより安い
- 電気やガス、インターネットなどのライフラインがすぐ使える
- 防音、セキュリティ、女性向けなど設備や仕様が選べる
- 賃貸マンションと同じ造りなのでリラックスできる
- 契約期間を自由に選べる
マンスリーマンションに泊まってもらうデメリット
マンスリーマンションは長期利用ならホテルより安くなるものの、普通の賃貸物件の家賃より割高です。清掃スタッフは入らないので、契約期間中の掃除や洗濯は自分でする必要がありますよ。また古い建物や割安物件は細かい汚れが気になる方もいるかもしれません。
- 費用がかかる
- 掃除や洗濯など身の回りのことは自分でしなければならない
- 電気やガス、インターネットなどのライフラインがすぐ使える
- 防音、セキュリティ、女性向けなど設備や仕様が選べる
ホテルorマンスリーマンション 親に泊まってもらうならどちら?
宿泊先 | メリット | デメリット | 1ヵ月間の費用目安 |
---|---|---|---|
ホテル | ・掃除しなくて良い ・共用設備が使える ・探しやすい |
・費用が高額 ・狭くて窮屈 ・調理や洗濯ができない |
約25万円~ (1日8千円の場合) |
マンスリーマンション | ・自宅仕様でリラックスできる ・洗濯や調理が自分でできる ・ホテルより安い |
・費用がかかる ・物件により清潔感に差がある |
15万円前後~ (首都圏で1K物件の場合) |
親の手伝いなしで産後サポートを依頼する場合は平均3千円/h!
自宅は無理、ホテルやマンスリーマンションは高い…と迷っている方に、親に産後の手伝いを頼まず自治体や民間の産後サポートを依頼する場合の金額を調べてみました。
まずどの自治体も産後サポート制度として、1千円程度/hで家事や育児のお手伝いをお願いできます。ただ事前申込が煩雑、使える回数が限られているなどあまり頼りにできないのが現状です。
しかし民間の産後サポートを依頼した場合、平均的な利用価格は3千円/h。1日4時間以上などの制約がある会社が多いので、結局はかなり高額になってしまいます。仮に1日4時間×週3日を1ヶ月間お願いした場合は、計15万円前後。
マンスリーマンションの月額料金と大差ない金額ですね。しかも週3日では他の日は夫婦だけで家事や赤ちゃんのお世話を背負うことになり、体力的に厳しいかもしれません。
親にマンスリーマンションに泊まってもらう場合、注意するべきことは?
産後のお手伝いに来た親に、マンスリーマンションに泊まってもらうことにしても、どんな物件でも良いというわけにはいきません。設備や清潔さ、騒音や階数など、年配の女性がより快適に過ごせる物件を選ぶ必要がありますよ。
キレイな築浅物件が優良!
長年家事を担ってきた年配の女性は、キッチンのコンロや水回りなど細かな箇所の汚れや不潔感に敏感。1ヵ月近く滞在してもらうなら、気持ち良く過ごせるよう築年数が浅くキレイな物件がオススメです。マンスリーマンションは契約前の内覧ができない場合が多いので、画像や説明文をよく読み、気になることがあれば事前に問い合わせておきましょう。
女性向けの物件だとより安心!
親世代だと一人暮らしの経験がない方も多いですよね。期間限定とはいえ、初めてのマンスリーマンションでの寝泊まりは不安かもしれません。そこで推奨するのは女性向けの物件。
セキュリティが万全、2階以上など女性に配慮したお部屋だと安心です。また自宅近辺ではない場合、あまり歩かず済むように駅近が◎。繁華街に近い場所より閑静な住宅街、コンビニよりスーパーが近い物件など、親の視点で選ぶと良いですね。
マンスリーマンションを探すならポータルサイトがオススメ!
産後のお手伝いに来てくれる親が自由時間を快適に過ごせるよう、キレイで築浅の女性向けマンスリーマンションに宿泊してもらう方法をオススメしてきました。出産前は何かと準備が大変ですが、産後の大事な時期を無事に乗り越えるために、ぜひ親の宿泊先もしっかり選んでおいてくださいね。
快適なマンスリーマンションを検索するにはポータルサイトがオススメ。膨大な物件数の中から、エリアや条件を絞って検索できるため時短にもなりますよ。細かい契約条件や設備仕様についてはそれぞれの物件詳細で確認を。それ以外の不安点はサイト内から運営会社に問い合わせしてくださいね。