子連れで家出するならどこがオススメ?実家、ホテル、マンスリーなど特徴を全て解説。

子供のいる主婦が「もう限界!!」と家出をする時、その理由は様々でしょう。夫の育児・家事不参加、モラハラ、義理家族への鬱憤などなど。理由は人それぞれ異なるものの、全ては少しずつ蓄積されていった家庭内ストレスが爆発してしまったということ。少し心身を休めて冷静になる時間が必要ですよね。

とはいうものの、お財布とスマホだけを持って勢いと感情で家を飛び出してしまう前に、最低限の準備はしておきたいもの。子供がまだ小さい、または学生で親の世話が必要という方は家に置いて出ていくわけにはいきません。「子連れでどこへ行けば…」などと家出後に困らないよう、事前準備は慎重にしっかり行いたいですね。

そこで今回は、子供を連れて家出する方のために、家出先の候補として考えられる場所と適切な滞在期間、それぞれのメリット・デメリットを解説します。後々トラブルにならないよう、今のご自分に合ったベストな潜伏先を見つけてくださいね!

家出先の3大候補は「実家」「ホテル」「友人宅」

子連れで家出する際の行き先候補は「実家」「ホテル」「友人宅」が有力候補ですよね。しかしそれぞれに、良いところと注意すべきところがありますよ。疲れきって傷ついたご自分をさらなるストレスに晒さぬよう、冷静に考えて決めてから家出してくださいね。ではこの3大家出先候補に、どんなメリットとデメリットがあるか見ていきましょう。

自身の親と仲が良く、子供に影響がない場合は「実家」一択!

子連れで家出する先の候補として、真っ先に思い浮かぶのは「実家」ですよね。長期・短期にかかわらず遠慮なく甘えられる場所ですから、ゆっくり心と体を休める場所としては有効でしょう。子供も祖父や祖母と一緒であればリラックスできるので安心です。

しかしご自分の親や家族と不仲だったり、心配させたくないと考える方には不向き。ただでさえ心が傷ついているのに、口うるさく説教されてしまったらストレス倍増です。また幼児以上の子供を連れて出る時、あまりに実家が遠方だと通園・通学問題が発生します。親の都合で子供の生活に悪影響を及ぼすわけにはいかないので、子連れで実家を頼る前にまずは子供への影響を考慮したいですね。

「実家」のメリット

  • 長期・短期にかかわらず滞在しやすい
  • 子供への悪影響が少ない
  • 愚痴を聞いてもらえる
  • 心身ともにリラックスできる
  • お金がほとんどかからない
  • 必要な生活用品がそろいやすい

「実家」のデメリット

  • 親や家族と不仲だとさらにストレスがかかる
  • 心配させるまたは怒られる、説教される
  • 遠方の場合、交通費がかかり子供の通園・通学に支障が出る
  • 居心地が良過ぎて帰るタイミングを失う

短期の場合は「ホテル」がストレスフリーで過ごしやすい

実家が遠方、または頼れない場合は「ホテル」を選択する方も多いでしょう。2、3日冷静になれる時間が欲しい、しばし家庭の雑務を手放してゆっくり休みたいなど、子連れで短期間家出する場合はホテルが居心地良いかもしれません。好きな場所のホテルを選んで、子供と一緒にお出掛けするのも気分転換になりますね。

ですが子連れ家出の場合、ホテルに滞在していられるのはせいぜい長くて1週間以内。滞在費用がかさむ上に、狭いシティホテルの部屋では子供が窮屈がるでしょう。また毎回外食になってしまうのも親としては心配。家出先にホテルを選ぶ際は、短期間のみと決めてからにした方が良いかもしれません。

「ホテル」のメリット

  • 誰にも遠慮せずゆっくりできる
  • 料理や掃除といった家事をしなくて良い
  • 好きな場所を選べるので気分転換になる

「ホテル」のデメリット

  • 費用がかかる
  • 長引けば子供に悪影響がある
  • 食事や洗濯など生活が不便

半日~数日間の超短期なら「友人宅」もストレス解消に役立つ

実家に帰るのも無理、ホテルに泊まる余裕もない場合、親しい友達の家にしばらく居候させてもらうのも選択肢のひとつ。心置きなく付き合える友であれば、愚痴を言い合ったり良きアドバイスがもらえるかもしれませんよ。誰かに話を聞いてもらえるだけで気持ちが軽くなり、冷静さを取り戻せることもありますよね。

ただ、いくら親しい友人でも子供と一緒に何日間もお世話になるのは少々非常識。大事な友達だからこそ、今後の関係性を保つためにも居候するのは半日から長くて数日間が限度ではないでしょうか。行く当ても考えず勢いで家出してしまった時に、超短期間だけ滞在する場合が良いでしょう。手土産やお世話になったお礼も忘れずに。

「友人宅」のメリット

  • 話を聞いてもらえる、アドバイスをもらえる
  • 高ぶっていた気持ちがすっきりして冷静になれる
  • 近くの場合、必要以上の費用がかからない

「友人宅」のデメリット

  • 超短期以上の滞在は望めない
  • 子供がいたずらや粗相をしないか気を遣う
  • 友人との関係性が変化する可能性も

長期の家出ならマンスリーマンションも候補の1つ!

上記でご紹介したとおり、実家を頼るのが難しい場合、ホテルや友人宅は「ほんの少し夫を懲らしめたい」「数日間だけ休みたい」など短期間での家出には適していても、離婚や別居も視野に入れた長期間の子連れ家出には厳しいかもしれません。

そんな「本腰を入れて今後のことを考えたい」と長期での家出を思案している方には、1か月単位で契約できる「マンスリーマンション」を滞在先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。ではどんなところがマンスリーマンションのオススメポイントか、詳しく解説していきましょう。

オススメポイント①学校近くなど都合の良いエリアで探せる

子供を連れて家出をする際、親として最も気がかりなのは子供の通園・通学問題。家出が長引けば長引くほど、なるべく休ませたり転校せずに済むよう通える範囲内に滞在したいですよね。

マンスリーマンションなら普通の賃貸マンションと同様に、都心部から郊外まであらゆるエリアが選べるので子供の通園・通学や自身の通勤経路など、都合の良い地域から選択することができますよ。

オススメポイント②子供の生活環境を大きく変えずに過ごせる

テレビやベッド、冷蔵庫、洗濯機、掃除機など基本的な家具・家電が備わっているマンスリーマンション。わざわざコインランドリーへ行ったり掃除時間に部屋を空けたりする必要もなく、自分の都合の良い時間に家事を済ますことが可能です。

何より調理器具がそろっていて毎日自炊ができるのは、子連れの親にとってありがたいポイント。自宅と同じように生活できるため、子供のストレスも軽減できそうですね。また電気やガス、インターネットなどのライフラインはすでに開通済みなので、入居当日からすぐに使えますよ。

オススメポイント③1か月単位だから好きな時に出られる

家出を解消して自宅に戻るか、二度と戻らず新たなスタートを切るか、心が決まるまでに要する期間は人それぞれですよね。マンスリーマンションなら月単位の更新なので、次の行動に移しやすい気楽さが魅力。

また割高になるものの、週単位で借りられる物件も多いですよ。マンションといってもホテルと同じ感覚なので、大きな物は自宅に置いたまま最低限の荷物だけで暮らし始めることが可能です。

子連れで家出! 宿泊先候補まとめ

宿泊先 メリット デメリット 宿泊期間の目安 費用の目安
実家 気兼ねなく休める 心配させる
説教される
なし 家庭による
ホテル 誰にも気を遣わない 費用がかかる
生活が不便
数日~1週間 1日平均
8千円~
+食費・雑費
友人宅 ストレス解消 気を遣う 半日~数日間 食費・雑費・
手土産・お礼
マンスリーマンション 今後の準備ができる
生活環境が整う
費用がかかる 1ヵ月~数か月間 1ヵ月平均
15万円前後~※
+食費・雑費

(※首都圏1K物件の場合)

子連れで家出する際に注意しておきたいこと

自分一人の身であればどうにでもなりますが、子供と一緒に行動する場合は何かと気をつけることが多いですよね。大人にとっては単なる夫婦喧嘩であっても、家出に付き合わされた子供は心が傷ついたり不安を抱いたりしてしまうかもしれません。そこで子連れで家出する時、どんな点に注意した方が良いか調べてみましたよ。ぜひ目を通してみてくださいね。

パートナーの気持ちを試す家出は逆効果

大人の家出の原因はほとんどが夫婦関係によるものでしょう。喧嘩した勢いで数日間実家やホテルに泊まり、冷静になってすぐ自宅へ戻るのなら良いですが、夫に心配させたい、反省を促したいなど「相手が謝るまで帰らない」家出なら、残念ながら逆効果。余計にこじれやすくなります。

相手も意地になって家出期間が長引けばそれは“別居”と認められ、法的に離婚がしやすくなってしまいます。本気で離婚を望んでいない方は、家出よりもまずパートナーとの話し合いがオススメです。

子供への影響を考えることが一番大事

すぐ自宅に戻る家出の場合、一緒に連れて出る子供には「遊びに行こう」と話し家出や夫婦喧嘩を悟られないことが肝心。子供が幼いほど親の感情を察知して、精神的に不安定になってしまいます。

離婚や別居を前提に家を出る際も、「あなたのせいではない」「両親ともあなたを大事に思っている」ことをしっかり伝えることが大切ですよ。また保育園や学校への影響が出ないよう、今後の見通しが立つまではなるべく通園・通学範囲内に留まる方が良いでしょう。

別居・離婚が前提の家出ならしっかり事前準備を!

夫婦関係が破綻し別居・離婚を決意している家出の場合は事前準備が大事。もし家庭裁判所で親権を争うことになった際、「過去の監護実績」が重視されるため子供は全員連れて出るのが得策です。

「子供を連れ去った」と通報されないために、子連れで家出したことと子供の安全を相手に連絡しておきましょう。また身分証明書、健康保険証、薬、教育関係の物など子供に関する荷物はなるべく全て持ち出しておけば、不便な思いをさせずに済みますよ。

家出先のマンスリーマンションを探すならポータルサイトがオススメ!

子連れで家出をする時に、宿泊先として考えられる場所を解説してきました。長期の家出の場合、滞在先としてマンスリーマンションをオススメしましたが、実際にどうやって物件を探せば良いのか分かりませんよね。

今のご自分に合ったお部屋を探すなら、色々な条件で絞り込み検索ができるポータルサイトが利用しやすいですよ。通園・通学・通勤に便利なエリアや必要な間取り、金額で検索し、それぞれの物件の詳細情報をチェック。

マンスリーマンションは入居中の物件が多いので内覧はできないケースが大半ですが、空室状況や料金、ペットの可否や入居可能人数、設備や備品まで詳しく記されているので安心です。

また、同じ間取りの部屋を内覧できたりもするので、気になった点はサイトから各運営会社に問い合わせして色々きいてみましょう。ぜひお子さんと一緒に、前向きな気持ちで選んでみてくださいね!