街歩き「大崎」|計5路線が乗り入れる利便性!ゆとりをもって暮らせる住宅エリアが魅力。|vol.125
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は大崎駅の周辺を散策してみました。
ー 工場地帯から高層ビルの立ち並ぶ街へ ー
品川区の北部に位置する大崎駅。大崎と言えば、超高層ビル群を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。大崎の街は、ただ高いビルが立ち並んでいるわけではありません。ゆったりとした敷地計画のもと、植樹がなされながら街が開発されています。街を歩いていても建物の圧迫感がないのは、広い道と多くの植樹などで構成されたゆとりある開発の成果と言えます。
実はこの大崎エリア、元々は大型の工場が立ち並んでおり、京浜工業地帯の一画を成していました。バブル期を迎え、都心に近いこのエリアをオフィス街に再開発し、現在の大崎という街が出来上がったのです。
「大崎には何もない」という言われ方をされることも、ままあります。これは街全体が計画的に生まれ変わり、先端を行くオフィス街として統一されているからこその特徴とも言えるでしょう。
ー 計5路線が乗り入れる「大崎駅」ー
大崎駅は2社5系統の路線が乗り入れる駅。JR山手線・湘南新宿ライン・埼京線・相鉄直通線と東京臨海高速鉄道りんかい線です。
乗り換え需要があるターミナル駅、というよりは大崎へ通勤する人、大崎住民で他のエリアに通勤する人が多く、出発地であり到着地であることに特徴があります。
それでは乗り入れている各路線について詳しく見ていきましょう。
大崎駅には、東京の主要路線のひとつである「山手線」が乗り入れています。車両センターがすぐ近くにあることから、山手線における始発・終点駅にも設定。新宿・渋谷・池袋・東京・品川などの都内の主要駅が沿線にあり、路線が環状になっているため、東京の電車に不慣れな方でも利用しやすいです。
内回りの利用で「品川」駅には1駅3分、「東京」駅には16分、外回りの利用で「渋谷」駅に9分、「新宿」駅に16分、「池袋」駅には27分でアクセスします。
湘南新宿ラインには「高崎駅~新宿駅~小田原駅」を走行する高崎線&東海道本線ルート、「宇都宮駅~新宿駅~逗子駅」を走行する東北本線&横須賀線の2つの系統が存在します。大崎駅では、この両方の系統の列車が利用可能です。
群馬・栃木方面や神奈川方面へ向かう場合に便利な路線ですが、実は都心や横浜へのアクセス性もバツグン。「渋谷」駅には2駅6分、「新宿」駅には3駅12分と山手線よりも速達性に優れています。また「横浜」駅には小田原行など東海道本線経由を利用した場合、2駅20分でのアクセスが可能です。
埼京線は大崎駅から大宮駅までを結ぶ路線です。利用できる列車の種別は、普通・快速・通勤快速の3種類。路線図上はこの大崎駅が始発駅ではありますが、この大崎駅を始発とする列車はほとんどありません。基本的にはりんかい線や相鉄線との直通運転が実施されているからです。また大宮駅から先は、川越線に乗り入れている列車が多いのも特徴です。
埼京線も山手線西側の主要駅へのアクセスに優れており、所要時間は「渋谷」駅には2駅7分、「新宿」駅には3駅12分、「池袋」駅には17分です。
埼京線と相互直通運転をしている「りんかい線」。このりんかい線は大崎駅と新木場駅を結ぶ路線です。「天王洲アイル」駅や「東京テレポート」駅など、臨海エリアへのアクセスに便利な路線です。
「大井町」駅には1駅3分、「天王洲アイル」駅には8分、「東京テレポート」駅には12分、終点の「新木場」駅には19分でダイレクトアクセスします。
相鉄直通線は武蔵小杉駅を経由し、羽根沢横浜国大駅から相鉄本線へ入り、海老名駅へ向かいます。普通列車と特急が利用可能です。特急はJRとは異なり、特急券の必要なく、無料で乗車できます。特急の利用で終点の「海老名」駅には53分で到着が可能です。
駅の改札階には、書店と立ち食いうどん店があり、ちょっとした時間にさっと立ち寄ることができます。書店の店頭には文庫本やマンガなど、携帯しやすいサイズのものが多く並べられていました。
改札階の長い通路の真ん中には、商業施設が集まる「Dila」というエリアが展開されています。ドラッグストアやユニクロ、飲食店が数店舗集まっていました。
飲食店は人気ラーメン店の一風堂が手掛ける「TOKYO豚骨BASE」や、「スープストック東京」、カフェなどがアリ。店内にはカウンター席が多く、女性でも気軽に一人で入りやすいオシャレな店づくりがされているのが特徴です。
ー 今の大崎駅の姿は東口の開発から ー
大崎駅の開発は、駅東口側からスタートしました。今の大崎の姿を形作ったと言っても過言ではないでしょう。駅を出てすぐには、道幅のある山手通りが通っていますが、駅から再開発エリアへはペデストリアンデッキが通っており、信号待ちをすることなくスムーズにアクセスが可能です。
では早速、東口エリアを詳しく見ていきましょう。
ー 店舗棟と4つの高層棟から成る「大崎ニューシティ」ー
大崎の再開発に一番乗りで完成したのが「大崎ニューシティ」。店舗などが入る低層棟が1棟とオフィスなどが入る高層ビル4棟で構成されています。温かみのあるホワイトの建物が目印です。
駅までは屋根付きの通路があるので、雨の日や日差しの強い日にとても嬉しいですね。駅からのアクセスもとてもわかりやすいと思います。
大崎ニューシティの1階には、スーパーマーケットの「ライフ」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、「大崎駅前郵便局」など、生活利便施設があります。超高層ビルの立ち並ぶ街ではありますが、暮らしていく上で必要な施設が揃っているのはとても心強いです。
ペデストリアンデッキのある階層には、「エクセルシオールカフェ」や「バーガーキング」、「おむすび権兵衛」などファーストフード的な店が集まります。商業棟の中には、居酒屋やレストランなどもあり、グルメを楽しむ環境が充実しています。
大崎ニューシティには噴水と緑の屋外広場である「O(オー)パティオ」があります。花々も植えられており、都市の新しい自然との共生やゆとりを感じさせます。お昼時になると、この風景を眺めながら、木陰で昼食をとる人々の姿も見られます。
ー 高級感漂う「ゲートシティ大崎」ー
ゲートシティ大崎は、ニューシティ大崎と並ぶ大崎駅東口エリアのランドマーク的存在。主にウエストタワーとイーストタワーの2つのタワーが一般の人々に利用されています。商業施設やクリニック、オフィスなどがある為、平日は特に多くの人々の利用アリ。その他に住居棟や新聞の印刷工場が入る工場棟などもあります。
全体的に高級感があり、明るく洗練されたデザインが建物内外に施されており、これがゲートシティ大崎の特徴と言っても過言ではないでしょう。
ウエストタワーには5層吹き抜けのアトリウムがあります。アトリウムを囲むようにマクドナルドなどの店舗があり、アトリウム内にあるテーブルで購入した商品を食べることが可能。コーヒーを飲みながらパソコンに向かう人の姿がとても多いです。
アトリウム以外のエリアにはレストランが多く出店しています。お財布にやさしい店舗から、高級レストランまで幅広くジャンルが取り揃えられているのは、ゲートシティ大崎の特徴と言えるでしょう。
サンクンガーデンは、ヨーロッパを思わせる中庭です。噴水もあり、ゆったりとした空間が広がります。ベンチも設置されているので、仕事に疲れた時にゆっくりとここで休憩するのもいいですね。
ー「目黒川」を境に街の雰囲気に変化 ー
ゲートシティ大崎の裏手には目黒川が流れています。この目黒川を境に、大崎の雰囲気に少し変化が出てきます。
こちら側にも高層ビルが林立しています。目黒川の駅に近い側のエリアとの違いは、オフィスビルもあるものの、タワーマンションの比率が高いこと。道行く人々も子供連れのファミリーやシニア世代の方々。普段着の方が多く、駅近くのオフィスゾーンの雰囲気とは大きく異なります。
このエリアは実は「御殿山」と呼ばれる高級住宅街の一角です。治安はとても良好で、街としての防犯体制もしっかり整っているのが特徴。女性の一人暮らしでも安心です。
ー 生活に欠かせない施設アリ「大崎ブライトプラザ」ー
オフィスビルやタワーマンションが集まる「パークシティ大崎」の一画に「大崎ブライトプラザ」はあります。1階には「ライフ 品川御殿山店」、2階には消化器科内科・耳鼻咽喉科・整形外科のクリニックが出店。1階のライフには生鮮食品が揃うことはもちろん、ワインやチーズなどが品ぞろえ豊富。高級住宅街・御殿山のスーパーならではの特徴と言えるでしょう。
2階建ての建物の屋上には、屋上庭園が広がります。動物のオブジェがあり、緑に囲まれている空間は、近所の人々にも大人気。この日はたまたま暑かったからか、小さな子供の姿は見られませんでしたが、普段はよちよち歩きの子供たちの姿も見られる賑わいの空間が広がります。
ー きれいな施設で読書に集中できる「品川区立大崎図書館」ー
御殿山エリアのメインストリート沿いには、「品川区立大崎図書館」があります。区立の図書館とは思えないくらい、とてもオシャレできれいな建物が目印です。
この大崎図書館の特徴は、蔵書にビジネス書が多いことが挙げられます。さすがオフィス街にある図書館ですね。その他のジャンルの図書、CDや児童書などももちろん充実しており、老若男女問わず読書を楽しめる環境が整えられています。
ー おしゃれなカフェでコーヒーブレイク「スノービーンズコーヒー」ー
さて、ここの辺りでコーヒーブレイクとしましょう。今回は、パークシティ大崎ザ・タワーの1階にある「スノービーンズコーヒー」をご紹介します。
コーヒー豆にこだわり抜いたカフェで、コーヒー豆のみの販売も対応しているカフェです。フード類も充実。大崎という場所柄値段は少々しますが、その分、しっかりとおいしさがあるので満足度も高いお店です。
私はこの日は暑かったため、アイスカフェラテを注文しました。ここまでミルクの割合が多いカフェラテですが、しっかりとコーヒーのコクが感じられて、とても感動しました。アイスで、しかもミルクが入っていても香りも高く、驚きの一杯でした。
スペシャルティコーヒーを注文の場合は、ドリップ、エアロプレス、フレンチプレスとコーヒーの淹れ方も選択が可能。コーヒーへのこだわりと自信が感じられますね。
少しお腹もすいていたのでチリチーズドッグも注文。たっぷりととろけたチーズがかかったチリチーズドッグは、食べ応えバツグンです。フードはこの他に、ワッフルやかき氷などもあるようでした。次回訪れた際には、ぜひ甘いメニューも試してみたいです。
ー 高台をのぼると低層を中心とした高級住宅街 ー
このエリアは御殿山エリアの中でも、端の方に位置します。低層の高級住宅街は高台にあり、閑静な住宅街という言葉がぴったり。大崎駅に近い高級タワーマンションがあるエリアとは、また違った趣です。
ー 再開発が進行中の大崎駅西口エリア ー
さて今度は西口エリアを散策しましょう。西口も東口と同様、高層のオフィスビルが立ち並ぶエリアです。しかしまだまだ現在も開発中のエリアも見られ、これから更に成長の予感を感じさせられます。
ー 西口のシンボル的存在「ThinkPark Tower」ー
西口エリアのランドマーク的存在のひとつである「ThinkPark Tower」は、地下2階、地上30階のオフィスビル。Thinkparkの中心にあります。名だたる企業が入居。1階から3階までは商業エリアで、飲食店やコンビニなどが入ります。一般の人々の利用も商業エリアでは可能。また3階にはクリニックモールもあり、地域の人々の健康を支えています。
ファーストフード店からファミレス、居酒屋、ちょっとしたレストランなど、様々なタイプの飲食店が入るのが特徴。平日の昼間はオフィスに勤めるビジネスパーソン、土日には周辺の住宅街の人々でにぎわいます。
1階の飲食店にはテラス席が設けられている店舗も多いです。気候の良いときに、外で食事をとるととても気持ちがいいですよね。都会の忙しい生活の中で、良いリフレッシュとなるでしょう。
ThinkParkの裏手にはこんなにも自然が溢れる「森林スペース」があります。都会にいることを忘れさせてくれるほど、木々が生い茂っていました。ベンチもあり、くつろぐ人の姿もとても多かったです。やはり自然はよいですね。
ThinkParkの敷地には、フットサルコートもあります。以前、土曜日に私が大崎を訪れた際には、子供たちがフットサルをしている姿が見られました。こちらは会員になれば利用ができるそうなので、フットサルを楽しみたい方には嬉しいスペースとなるのではないでしょうか。
ー 緑も多い癒しのオフィスビル「ソニーシティ大崎」ー
西口エリアのランドマークには「ソニーシティ大崎」も挙げられます。現在では持ち主はソニーではなく、正確にはNBFビルという名称なのですが、今もなお親しまれたソニーシティ大崎の名称が用いられています。ソニーの関連会社のオフィスが多く入居する高層オフィスビルです。
ソニーシティ大崎も積極的に緑化に取り組んでいます。四季折々の花の姿は、目に鮮やかで仕事で疲れた心を癒してくれることでしょう。6月に取材に訪れたこともあり、この日は美しいアジサイが咲いていました。
ソニービル大崎には3階建ての商業棟があります。
商業棟には、スターバックスコーヒーとTSUTAYAがあります。ここではスターバックスコーヒーに未購入品のTSUTAYAの書籍の持ち込みが可能。ゆっくりとおいしいコーヒーを飲みながら、文学の世界に浸るのもいいですね。
ー 大崎の街を見守り続けてきた古社「居木神社」ー
Thinkparkの北側のエリアは、現在絶賛再開中です。その隣にはひっそりと赤い鳥居があります。これは「居木(いるぎ)神社」の鳥居です。早速鳥居をくぐって中に入ってみましょう。
細い通路を進んでいくと、石段と樹齢が長そうな木々が出迎えてくれます。更に階段を上がっていきましょう。
石段を上がると、居木神社の本殿が姿を現します。居木神社の歴史は長いです。正確な創建年月は不明ですが、江戸初期には既に今とは別の場所にあったと言われています。現在の居木神社は、40年以上前に再建されたものだそうです。
私が訪れている間にも多くの人々が参拝や御朱印を授受するために絶えず訪れていました。地域に今もなお根付いている存在であると言えるでしょう。
境内の片隅にはミッキーマウスやドラえもんなどの子供にも人気の石造が設置されていました。まるでかくれんぼをしているようにあるので、他にどういうキャラクターがいるのかを探すのもたのしいですよ。
ー 再開発前の大崎の姿が残る「ニュー大崎店舗街」ー
大崎の街はほとんど再開発の手が入っていますが、一部、以前の姿のまま残っているエリアがあります。大崎駅西口前のエリアがそれに当たります。その中でも特に昭和レトロの雰囲気が残っているのは「ニュー大崎商店街」です。
ニュー大崎商店街の中には、様々なテナントが出店しています。町中華や洋食店、居酒屋などの飲食店が中心にあります。大崎にはオシャレなお店が多いですが、ニュー大崎商店街には昔ながらの気軽に入れるお店ばかりです。
中にいるだけで、とてもノスタルジックな気分になれます。大崎駅エリアの再開発の波はとても大きいですが、できるだけ長くこの場所が残っていてほしいものですね。
ー 戸建が多い西口エリアの住宅街 ー
Thinkparkの裏手のエリアは、低層の住宅街が広がります。昔からある住宅街という雰囲気で、とても落ち着いた雰囲気。こちらも治安が良好で落ち着いた生活を送ることが可能です。
ー ビジネスも住まいにもピッタリな街・大崎 ー
今回は大崎駅を起点とし、駅の東口・西口をそれぞれ詳しく歩きました。どちらも超高層オフィスビルが立ち並ぶ街でしたが、それぞれに個性があったのではないでしょうか。都内のオフィス街の中では新しいこともあり、ゆとりある街づくりがされ、自然との共生ができているのもポイントでした。いわゆる忙しないオフィス街、ではなくゆとりをもって過ごせることでしょう。
また比較的駅に近いエリアに住宅街があるのも、この大崎駅の特徴です。山手線の駅を最寄とすることで、他の主要駅へ気軽にアクセスできる大きなアドバンテージが得られます。大崎は住宅地としてもとても魅力的な街であるといっても過言ではありません。
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