街歩き「神楽坂」|路地裏に魅力いっぱい!美味しいスイーツ、歴史・文化であふれる街|vol.115

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は神楽坂駅の周辺を散策してみました。

ー”おもしろい”お店が見つかりそうなワクワクする路地裏の街「神楽坂」ー

神楽坂の路地裏

江戸時代から武家地や花街として栄えた坂と横丁の街「神楽坂」。明治期には文人や演劇人が住んだ文化の香り漂う街でもありました。現在も、神社仏閣や老舗の店が多く残り、和の情緒を感じさせます。一方でフランス料理や雑貨店など洋風の要素も見られ、多彩な魅力を持つ街です。

複雑な標識が並ぶ神楽坂通り周辺

神楽坂には全国でも珍しい時間帯で一方通行の方向が変わる「逆転式一方通行」の道や「石畳の路地」など迷路のような構造になっており、散策すると新しい発見があります。夏には阿波踊り大会が開催され、多くの人で賑わいます。

歴史と現代が交錯する、東京でも類を見ない街「神楽坂」。早速神楽坂の魅力を見つける街歩きに出かけてみましょう。

ー東西線だけじゃない!「神楽坂駅」ってこんな駅ー

東京メトロ東西線「神楽坂駅」1b出口 赤城神社前

神楽坂駅は東西線のみ乗り入れていますが想像以上に利便性の高い駅です。東西線は東京の中野駅から千葉県の西船橋駅まで東西に結ぶ都営地下鉄です。中野駅と西船橋駅からはそれぞれJR線と相互運転しているため、三鷹方面や津田沼方面へも一本でアクセス可能です。

またお隣の飯田橋駅からはJR中央・総武線や東京メトロ南北線・有楽町線、および都営地下鉄大江戸線も利用できるため、都内各地へのアクセスも便利です。駅前には商店街が広がり、飲食店や雑貨店などが多くあります。

JR中央線直通「三鷹行き」電車発車前の様子

平日の日中は神楽坂へ乗り降りする方の姿はまばらです。

東京メトロ東西線「神楽坂駅」2番線 高田馬場・中野方面行きホームの様子

駅構内は上りと下りが別々の階にある単式ホーム1面1線の2層構造になっています。

2番線ホームは階段またはエレベーターで改札階へ

・1番線:飯田橋・大手町・西船橋方面行きホーム(1a・1b出口側にエスカレーターとエレベーター有)
・2番線:高田馬場・中野・三鷹方面行きホーム(改札までは階段またはエレベーター)

神楽坂駅はエレベーターやエスカレーターも設置されており、バリアフリーにも対応しています。ただし出口2方面は階段のみになります。階段には車椅子用の昇降機が設置してありますが、1a・1b出口側のエレベーターの利用をオススメします。

改札内にトイレあり

トイレ前にはスロープがついていますので、車椅子の方はもちろん、ベビーカーやスーツケースをお持ちの方も出入りしやすいですよ。

1a・1b方面改札:改札はそれほど広くありません

コンコースにも改札内にも売店やコンビニエンスストアはありません。必要なものは駅に入る前に購入しておきましょう。1a・1b・2出口それぞれのそばにはコンビニエンスストアが配置されています。駅構内に売店がなくても不便はなさそうですね。

手前が神楽坂通りがある1a出口、奥が赤城神社がある1b出口

写真には少ししか映っていませんが、1b出口側にモバイルバッテリーレンタル機があります。使い方は簡単で、バッテリースタンドのアプリからQRコードをスキャンするだけ。バッテリースタンドのある場所ならどこへ返却してもオーケーです。

東京メトロ東西線「神楽坂駅」1a出口 神楽坂通り前

まずは1a出口から神楽坂通りへ出てみました。通り沿いでお店も多いため、1bの赤城神社側と比べると少しこじんまりとした印象です。

神楽坂駅1aを出て左手側:飯田橋駅方面の風景

「神楽坂」の文字が描かれた赤い旗がなんとも風情がある神楽坂通り。写真では分かりづらいですが、この通りの向こう側にずらりと飲食店やお惣菜屋さん、スイーツのお店など商店街の魅力あるお店が軒を連ねています。

神楽坂駅1aを出て右手側:早稲田駅方面の風景

こちら側にも神楽坂の赤い旗は見えますが、お店の数はそれほど多くありません。

神楽坂駅横に設置された「神楽坂マップ」

神楽坂駅前にある「神楽坂マップ」。1a,1b出口ともに設置してありました。神楽坂を散策中の方や駅から降り立った方、みなさんこのマップ前に立ち寄って「どこに行く?」と目を輝かせながら話していらっしゃいました。

こちらのマップには、神楽坂で長年活躍されている植田まさしさんの代表作「コボちゃん」のイラストがあしらわれていてとてもキュートですよ。コボちゃんのマップを見て気分が高まったところで早速、神楽坂の街に出かけてみたいと思います!

ー早稲田駅方面は多国籍料理やチャーハンの名店など人気グルメ店が豊富!ー

まずは神楽坂駅1aを出て右手側の早稲田駅方面を少し散策したいと思います。

ベルギーの伝統菓子を神楽坂で「オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド」

神楽坂のオー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッドは、ベルギーのフランダース地方の伝統菓子「メルベイユ」の専門店です。メルベイユとは、メレンゲと生クリームで作られた軽やかで口どけがなめらかなふわふわのお菓子。チョコレートやキャラメル、コーヒーなどのフレーバーがあります。

通りからも見える豪華絢爛なシャンデリアが目を引きます。こちらの店内では、熟練の職人がメルベイユを作る様子を見ることができるんですよ。また2階と3階にはティールームがあり、クロワッサンやコーヒーなどと一緒にメルベイユを楽しむことができます。

オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッドはラグジュアリーな内装と可愛らしいスイーツ、店員さんがほとんど外国の方という、まるでパリジェンヌになった気分にさせてくれる神楽坂で非日常を味わえるお店です。

東京随一のチャーハンのお店「龍朋(りゅうほう) The Lahmen」

しばらく歩いていると、早稲田通りから1本路地に入った坂道「朧(おぼろ)の坂」で行列を見つけました。こちらは「東京随一のチャーハン」が有名な中華料理店です。

角切りのチャーシューがゴロゴロ入った炒飯は、しょう油の香ばしさとほどよいしっとり感がたまらない逸品。注文すればすぐ出てくるので、時間のない時でも気軽に立ち寄れます。

龍朋は他のメニューも絶品です。濃いめの味付けで食べ応え抜群の回鍋肉や、トマトの酸味とふわふわの卵の相性が抜群のトマトたまごめんなど、チャーハン以外のメニューもおいしいとあり、店内はいつも満足そうに料理を食べるお客さんで活気づいていますよ。神楽坂にお越しの際は、まずは噂のチャーハンを食べに立ち寄ってみませんか?

本好きのためのセレクトショップ「かもめブックス」

本好きの方ならぜひ立ち寄っていただきたいのが、こちらのかもめブックス。早稲田通り沿いにある素敵な本屋カフェです。テラス席では木陰に包まれながら、ウィークエンダーズコーヒーの香り高い珈琲と一緒に自分の好きな本を読むことができます。

かもめブックスには文学やエッセイ、絵本や児童文学、写真集や雑誌など、さまざまなジャンルの本が並んでいます。新刊や定番の書籍だけでなく、かもめブックスが厳選した良書もたくさんあります。店頭には、季節やテーマに合わせた特集棚があり、新しい発見や出会いがあります。普段自分では選ばないような本でも一度手に取ると、新しい世界が開けるかもしれません。

かもめブックスは本好きの方にとってはもちろん、本とカフェの相性やかもめブックスの雰囲気を楽しみたい方にもおすすめのお店です。ぜひ新たな扉を開いてみてください。

日本の美味しさと暮らしの楽しさを「AKOMEYA TOKYO in la kagū」

神楽坂の新しいランドマークとなっているのが、AKOMEYA TOKYO in la kagū(アコメヤ トウキョウ インラカグ)です。ここは、日本各地のこだわりの食材や雑貨、インテリアなどを取り揃えたライフスタイルショップです。

「AKOMEYA TOKYO in la kagū」1F  出雲大社神楽殿と同じ職人が手掛ける大しめ縄

AKOMEYA TOKYO in la kagūは日本のソウルフード「お米」に力を入れています。1階のフードマーケットでは、お米の量り売りや精米サービスをおこなっています。ここではお気に入りのお米を選んで、自分好みの分づきにしてもらえますよ。

AKOMEYA食堂では、羽釜炊きの白ごはんとAKOMEYA TOKYO厳選のこだわりの調味料や食材で作られた定食メニューなどを味わえます。2階スペースはガラリと雰囲気が変わり、生活雑貨や美容商品などが充実しています。定期的に入れ替えが行われるPOP-UP SHOPやワークショップを行うエリアもありますよ。

「AKOMEYA TOKYO in la kagū」ウッドデッキの階段

AKOMEYA TOKYO in la kagūなら日々の暮らしに彩りを添えるアイテムがきっと見つかります。入口のウッドデッキの階段も神楽坂散策の休憩スポットとしても良さそうですね。

日本の魅力がぎゅっと凝縮された素敵な空間にぜひ足を運んでみてくださいね。

神楽坂でエキゾチックな味わいを「Arabic Restaurant & Cafe Abu Essam」

こちらは早稲田通りの坂の途中にある「Arabic Restaurant & Cafe Abu Essam(アラビックレストラン&カフェ アブイサーム)」は、本格的なアラブ料理を気軽に楽しめるお店です。

とくに人気なのが、エジプトのソウルフード「コシャリ」。コシャリとは本来「混ぜ合わす」という意味があるそうです。その名のとおり、お米にパスタやマカロニ・レンズ豆やひよこ豆などの食材とトマトソースやフライドオニオンをすべて混ぜ合わせた料理のことを言います。

こちらのお店では、コシャリの上に追加でラム肉やチキンケバブなどのトッピングもできますよ。またナッツをはさんだパイ生地のスイーツ「バクラヴァ」も人気です。こだわりのドリンクやスイーツメニューも充実していますので、カフェとしての利用もできますよ。

アブイサームのオーナーはアラブ料理を安く、シンプルな味付け、そして食べた方が元気になれる料理をめざしてお店を経営されています。そのためリーズナブルなお値段と接客にも定評があります。ぜひそんなアラブの温かさを感じながらエキゾチックなお味を楽しんでみてくださいね。

手作りおはぎ専門店「おはぎと大福」

早稲田通りから小路に入った住宅街にあるちいさなお店「おはぎと大福」。こちらは無添加でつくられた手作りおはぎの専門店です。事前のリサーチにはないお店でしたが、路地裏を歩いていて偶然見つけた看板に誘われてやってきました。

”つぶあん”と”直焙煎きなこ”をテイクアウト

店内はそれほど広くありませんが、おいしそうなおはぎたちが木箱に上品に並べられています。おはぎの大きさは手のひらに2〜3個は乗せられそうなくらい小ぶり。コロンと丸い形でとてもおいしそうです。

どれを買うか迷いましたが、やはり初めての来店のため”つぶあん”と”直焙煎きなこ”という定番商品を購入しました。どちらも甘じょっぱくてなんとも言えないおいしさ。きなこにはあんこが入っていますので、きなことあんこのコンビネーションも楽しめます。

もち米には塩味のあるシソの葉が練り込まれていて甘味を一層引き立ててくれます。もち米の食感もモチモチとしていてとてもおいしかったです。買ったときには少し小さいかな?と思いましたが、1つで大満足のお味でした。

ふわふわパラパラで人気のチャーハン専門店「幸せのはし」

こちらでランチをしたくて急いできたのですがおはぎに気を取られてしまい、残念ながら間に合いませんでした。

神楽坂の幸せのはしは、パラパラチャーハンが自慢の創作料理のお店です。店主はフレンチやイタリアン、スペインやエジプト、和食など、さまざまな国の料理を経験した方で、お店では各国のメニューを楽しめます。

なかでもチャーハンがパラパラで絶品だと評判を呼び、現在ランチタイムはチャーハン専門店として営業しているそうです。最近ではしっとり系のチャーハンが定番になりつつありますがこちらのパラパラチャーハンを食べて、またパラパラ系にハマったというお客様も多いのだとか。

近くには先ほどご紹介しました東京随一とも呼ばれる「龍朋(りゅうほう)」のチャーハンもありますので、ぜひ2店舗のおいしさや違いを楽しんでみてくださいね。

路地裏の風景

高低差を生かしたぞうさんのすべり台が楽しい!「新宿区立あかぎ児童遊園」

新宿区立あかぎ児童遊園は住宅街にある小さな公園ですが、その中には驚くべきものがあります。それがこの高低差を生かした巨大なゾウのすべり台です。このようなユニークな形状のすべり台は新宿区唯一、あかぎ児童遊園を象徴する遊具となっています。

すべり台の上からみる景色

高低差を利用しているため、ゾウの頭の上にくるとこんなにも高く普通のすべり台からは見られない景色が楽しめますよ。

公園には砂場やトイレも完備されており、お子さんの遊び場としても最適。ただし象さんから落ちないよう、小さいお子さんをお連れの親御さんは近くで見てあげてくださいね。あかぎ児童遊園は、都会の喧騒を忘れさせてくれる隠れた名所です。木陰やベンチなどもあり大人の方の休憩スポットにも良いですよ。

ー日常使いに便利「神楽坂通り」神楽坂上までのお店ー

ここからはb1出口から神楽坂上の交差点までにある神楽坂通りの素敵なお店をご紹介します。

「フォンテーヌ」昭和レトロな喫茶店で、素朴な味とサービスを

1b出口を出るとすぐに素通りできないほどレトロな香りが漂うお店を発見。地下にひっそりと佇む店内は、手書きのメニューや内装、レジまでまるでタイムスリップしたかのような昭和のアイテムで溢れています。昭和を知る方には懐かしく、若者には逆に新鮮に感じるお店です。

メニューはサンドイッチやホットドッグ、クリームソーダやコーヒーなどのドリンクが楽しめます。ただしフォンテーヌの魅力はそれだけではありません。なんとこちらの喫茶店は日替わり定食のランチも提供しています。写真では分かりづらいと思いますが、階段の上のコーヒーの看板の下にしっかりと「本日の定食」とあり、日替わりメニューが書かれています。

年配のご夫婦で営んでいるとのことで、この看板をどうやって毎日かけかえているのか?と不思議に思う口コミも…。喫茶店とはいえはほっこりとした家庭の味で、みなさんお味にも大満足のようです。

「フォンテーヌ」神楽坂通り沿いの出入口

フォンテーヌへは1a出口側の階段からも入店できます。ただし注意点が一つ。こちらのお店は全席喫煙可能なため、タバコの煙が苦手な方にとっては長居できない可能性があります。逆に愛煙家の方にとっては数少ないほっと一息つける癒しの空間ですよ。

フォンテーヌの魅力は、時代に流されない味とサービスにあります。神楽坂の喧騒を忘れて、ゆっくりとした時間を過ごしたい方におすすめの喫茶店です。

神楽坂の風情とモダンデザインが調和する「赤城神社」

神楽坂駅1b出口すぐそばに鎮座する赤い鳥居が目を引く「赤城神社」。厳かな佇まいに古き良き神社を想像し中へ入ってみると、良い意味で想像を裏切られました。

緑の多い情緒ある境内

実は赤城神社はグッドデザイン賞を受賞したモダンなデザインが特徴のお洒落な神社。手掛けたのは、国立競技場を監修した建築家の隈研吾さんです。

ご祭神は「磐筒雄命」( いわつつおのみこと)と「赤城姫命」(あかぎひめのみこと)で殖産興業、厄難消除、学問芸術などのご益があるとされています。そのほかにも螢雪天神・八耳神社・出世稲荷神社・東照宮などの末社があり、さまざまな神々が集まっていることからパワースポットとしても人気のある神社です。

赤城神社の本殿と拝殿

写真では分かりにくいですが、本殿および拝殿は全面ガラス張り。光と周辺の緑のコントラストが美しく、入口にはスタイリッシュな自動ドアをつけるという斬新さ。また、境内にはスフィンクスのような狛犬や銀色に輝く大百足のオブジェなど、ちょっと変わったものも見られます。

「螢雪天神(けいせつてんじん)」

赤城神社は見た目だけでなく、御利益も豊富。良縁成就や心身健康、安産や学業成就など、さまざまな願いにご利益があります。特に螢雪天神に祀られている御祭神は菅原道真公です。学業成就や武芸上達などのご加護があり、受験生だけでなく芸能人など、多くの人々が祈願しに訪れているそうですよ。

他にはゲゲゲの鬼太郎のお守りや、うさぎの形をした可愛らしいおみくじ、狛犬の置物など、ユニークなお守りやグッズが販売されています。忘れないようぜひ社務所にも立ち寄ってみてくださいね。

神楽坂通りの風景(飯田橋方面)

神楽坂通りに戻って、飯田橋方面へ散策してみたいと思います。

ー日常使いに便利「神楽坂通り」神楽坂上までのお店ー

ここからは神楽坂上の交差点までにある神楽坂通りの素敵なお店をご紹介します。

「ステファノ神楽坂」

ステファノは、ヴェネチアの郷土料理を提供するイタリアンレストラン。イタリア人シェフが季節の食材を使って手作りする料理や、ヴェネト州のワインやグラッパを提供するレストランです。店内は温かく心地よい雰囲気で、家族や友人との食事やデートにもぴったりです。

とくに平日のランチタイムは、リッチなメニューをお手頃価格で楽しめますのでオススメです。私はこの日何度かお店の前を往復しましたが、その度に女性のお客様がお店の外に並んでいる姿が見られました。

神楽坂のステファノ神楽坂は、味も見た目も満足な本格ヴェネチア料理を味わえるお店です。ぜひ一度足を運んでみてください。

神楽坂の老舗スーパー「神楽坂 KIMURAYA」

神楽坂 KIMURAYAは、海外のお菓子や食品など輸入品なども取り扱う神楽坂の老舗スーパーです。野菜や生鮮品などのいつもの食材から高級食材まで幅広く取り揃えています。店頭に特売品が並んでいますので、通りがかる際にはぜひチェックしてみてくださいね。

マニアックな鮮魚が手に入る「よしや SainE 神楽坂店」

神楽坂 KIMURAYAさんから約80メートルほど進んだ向かいにも種類豊富な食材を取り揃えるスーパーマーケット「よしや SainE 神楽坂店」があります。

こちらは鮮魚コーナーが他のスーパーマーケットとはひと味違います。天然のヒラメや生きたスッポンなど、通常のスーパーでは見ることのできないお魚さんたちに出会えます。日替わりでさまざまな種類の魚介類が仕入れられるため、お魚好きさんには必見のお店です。

日常に便利な100円ショップ「ザ・ハンドレッドストアーズ 神楽坂店」

店内には所狭しと商品が並んでいます。あると嬉しい日用品や雑貨が100円で揃いますので嬉しいですね。

神楽坂のかわいいマスコット「コボちゃん像」

ザ・ハンドレッドストアーズの前には、神楽坂の人気マスコットコボちゃんが佇んでいます。衣装は季節や天気によっても変わるらしいので、ぜひチェックしてみてくださいね。

食べ歩きにもってこい「大野屋牛肉店」

大野屋牛肉店はリサーチになかったお店でしたが、先ほどランチを食べそびれたので食べ歩き用に立ち寄ってみました。

購入したのは松坂牛入りビーフメンチと国産豚のポークメンチ。ビーフメンチは松坂牛の香り高い味わいがしてとても美味しかったです。でもそれ以上においしくて驚いたのはポークメンチ。キャベツや玉ねぎなどの野菜がふんだんに入っていて、ジューシーで塩加減も丁度良く、一瞬で食べきりました。

これは自分だけで楽しむのはもったいないと思い、のちほど引き返して夜ごはんの分まで買って帰るほど。口コミではビーフメンチやビーフメンチの中に玉子が入ったスコッチエッグが人気ですが、個人的な一推しはポークメンチです。みなさんもどちらがお好みかぜひ食べ比べしてみてくださいね。

時間を忘れてほっと一息「喫茶 トンボロ」

神楽坂にある喫茶 トンボロは、レトロな雰囲気と味わい深いメニューが魅力の純喫茶です。店内には一枚板のカウンターや黒電話、オードリーヘップバーンのブロマイドなど、懐かしさを誘う小物が飾られていて落ち着きと温かみを感じることができます。柱時計の音や珈琲の香りが心地よく、時間の流れを忘れてしまいそうです。

メニューはコーヒーやカフェオレ、トーストやホットケーキ、プリンなど、定番の純喫茶メニューが揃っています。どれも丁寧に作られた手作りの味で安心して楽しめますよ。なかでも人気なのは、ふわふわのホットケーキと濃厚なプリンです。

喫茶 トンボロは、神楽坂の街並みに溶け込むように佇む、昔ながらの喫茶店です。新しい文化と古き良き文化が混在する神楽坂でひとときの癒しを求めるなら、ぜひ訪れてみてください。

ー本場の神楽坂風情を味わう「神楽坂通り」ー

最後は神楽坂といえばここ!というほど情緒溢れる神楽坂通りを散策してみたいと思います。

大久保通りを渡った先の神楽坂通り

いよいよこれぞ神楽坂!ともいうべく神楽坂上周辺にやってきました。

神楽坂エリアの街歩きに行く前に、面白そうなお店を発見しましたので少しブレイクタイム…。

モフモフに癒される「アルパカふれあいランド」

こちらは神楽坂でまさかのアルパカとふれあえるお店「アルパカふれあいランド」。大久保通りに面した場所にあり、2頭のかわいらしい女の子のアルパカちゃんとふれあえます。

ここでは正真正銘、本物のアルパカと柵の中に入って触れ合ったり餌をあげたり、散歩や写真撮影を楽しめます。アルパカは毛がふわふわで柔らかく、表情が豊かで温厚な動物です。日常では味わえない、非現実的な時間を過ごせる癒しの空間へ足を運んでみませんか?

職人の技が光る、本格手打ち蕎麦と低温揚げとんかつ「山せみ」

東京・神楽坂にある「神楽坂 山せみ」は、ミシュランガイド・ビブグルマン掲載の有名店を生み出した斉藤元志郎シェフが監修したお店。国産石臼挽のそば粉の香りと食感が際立つ蕎麦と、低温で揚げたジューシーなとんかつを提供する確かな味を楽しめるお店です。

また蕎麦屋ならではの出汁巻き玉子や天ぷらなどの一品料理、三浦直送の鮮魚や鴨鍋などの肴に合わせて、全国各地の地酒も楽しむこともできます。

店内は落ち着いた雰囲気で、カウンター席や半個室もあります。ランチやディナーはもちろん、昼飲みや宴会にもおすすめです。神楽坂らしい粋なお店で、本格手打ち蕎麦ととんかつを味わってみませんか?

神楽坂の毘沙門さまで開運厄除け「善國寺」

神楽坂のシンボル、毘沙門天 善國寺を知っていますか?毘沙門天 善國寺は、日蓮宗の寺院で、通称「神楽坂の毘沙門さま」として親しまれています。

創建は文禄4年(1595年)で、池上本門寺第12代貫主である日惺上人により開かれました。本尊の毘沙門天は”財宝の神”として知られ、江戸時代より多くの信仰を集めました。芝正伝寺・浅草正法寺とともに江戸三毘沙門と呼ばれ、現在は新宿山ノ手七福神の一つに数えられていて商売繁昌、勝運、開運厄除のご利益を授けています。

善國寺は、神楽坂通りの中腹に位置し、赤い門が目を引く風情あるお寺です。境内でお守りするのは狛犬ならぬ狛虎です。とても面白い風貌をしていますので、ぜひ近くで見てみてくださいね。出世稲荷社などがあります。石虎は新宿区指定有形民俗文化財で、阿吽一対の狛虎像です。出世稲荷社は商売繁盛や学業成就のご利益があるとされます。

善國寺では、毎月5日に毘沙門講という法会が行われます。一緒にお経を習ったり、法話を聞いたりできます。また、本尊の毘沙門天像は普段は御簾がかかっていますが、1月・5月・9月の寅の日に御開帳されます。この日に参拝すると、開運厄除けの福運を授かると言われています。

神楽坂散歩の際には、ぜひ毘沙門天 善國寺に立ち寄ってみてください。古くから伝わる歴史と文化を感じることができるでしょう。

酔石横丁周辺の裏路地

兵庫横丁の石畳

古民家でいただく旬の味覚「神楽坂SHUN 分家」

兵庫横丁を散策中に見つけた、ひっそりと佇む粋な隠れ家「神楽坂 SHUN 分家」。厳選された食材を使った趣向を凝らした会席料理と、全国各地の地酒・地焼酎を堪能できます。

築30年を超える古民家をリノベーションした店内は、全席個室で落ち着いた雰囲気を演出しています。料理は、市場から毎朝届く新鮮な魚貝や旬の食材を使った季節感溢れる会席料理で、日本酒や焼酎との相性も抜群です。

接待や記念日などの特別なシーンにぴったりの大人な隠れ家で、神楽坂の風情と美味しい和食を堪能してみてはいかがでしょうか。

湯葉料理の魅力に出会える「神楽坂 おいしんぼ」

神楽坂SHUN 分家からクラシカルな石畳を1分ほど歩くと見えてくる「神楽坂 おいしんぼ」は、素朴で落ち着いた和食のお店です。四季折々の素材を使い、湯葉や生麩と合わせて仕上げた、”湯葉の生春巻き”や”生麩の花ふうせん”など、オリジナリティーあふれる料理を楽しめます。目にも美味しい料理の数々に、思わず歓声を上げてしまいそうです。

店内は古き良き時代の日本家屋のような風情で、個室やお座敷席などどの空間もホッと一息つける雰囲気が魅力。お店自慢の湯葉料理を堪能しながら、落ち着いた時間を過ごせる名店です。

和コスメのお店「MAKANAI 神楽坂本店」

軽子坂近くにあるMAKANAI 神楽坂本店は、美容と健康にこだわったコスメブランド「MAKANAI」の直営店です。もともとは石川県金沢市の金箔店のまかない(作業場)で働く女性の手が潤ったことからヒントを得てコスメ作りに乗り出したのだそう。

店内に入ると、金箔の装飾をあしらった美しい壁画や天井画がお出迎えしてくれます。また石川県の伝統工芸品である”九谷焼”の破片も壁に配置され、和の趣きとモダンなデザインが調和した風情のある空間になっています。

金箔や米ぬかなどの自然由来の成分を使ったスキンケアやボディケア、メイクアップなどの商品が豊富に揃っており、お肌の悩みや目的に合わせて選べます。香りも良いのでプレゼントとしても喜ばれますよ。

茶寮の絶品スイーツで至福のひととき「神楽坂 茶寮 本店」

神楽坂 茶寮は、神楽坂の路地裏にある隠れ家的な和カフェです。私が訪れた際にも列ができており、その人気が伺えます。

古民家を改装した店内は、木のぬくもりと和の趣が感じられる落ち着いた空間で、日常の喧騒を忘れさせてくれます。メニューは、抹茶や紅茶などの飲み物と、和風スイーツや軽食が豊富に揃っています。

特におすすめなのは、抹茶の生絞りモンブラン。無機質な和の食器に色鮮やかな抹茶のクリームがインパクト大。ボリュームはありますが、思ったよりもあっさりした味わいのため、ペロリと食べられますよ。

その他にもオリジナルのパフェや、氷、おばんざい定食などもあります。神楽坂 茶寮は、和の美意識と癒しを提供する魅力的なカフェです。

リラックスも集中も自由自在!「トキカフェ神楽坂」

神楽坂仲通りでは珍しくカジュアルな雰囲気のお店を発見しました。こちらの「トキカフェ神楽坂」は、コワーキングスペース兼カフェのお店です。

店内にはパソコン備え付けのワークスペース、雑誌が充実したライブラリースペース、リクライニングソファなどがあり、広々とした充実の環境を提供しています。

特に驚いたのが、豊富なフリードリンクがあるのにも関わらず、食べ物や飲み物の持ち込みもOK。1Fは自由に食事も会話も楽しめるオープンスペース、2階は集中したり仮眠をとったりできる静かなスペースと分けてあります。一日中周りに気兼ねすることなく作業もリラックスもできる、そんな理想のコワーキングスペースです。

富士山と鯉が見守る神楽坂の隠れ家銭湯「熱海湯」

ラストは神楽坂の石畳の路地裏にある銭湯「熱海湯」です。創業は昭和29年で歴史ある銭湯の1つです。

建物は昔ながらの銭湯で見られる貴重な宮造り形。浴室内にも昭和の雰囲気をそのまま残す洗い場の中央に設置された水道のカウンターはあえて低めの設計。浴室を広く見せる効果があるのだとか。

浴室には男女共通で富士山のペンキ絵があり、まるで水の中を泳いでいるかのような風情のある鯉も描かれています。浴槽はあつ湯とぬる湯の2種類があり、あつ湯は42~43度と熱めです。熱海湯は、神楽坂の風情と昭和情緒が溢れる魅力的な銭湯です。神楽坂散策のシメに立ち寄ってみてくださいね。

神楽坂通り飯田橋駅方面の風景

駅周辺をぐるっとまわる街歩きシリーズ「神楽坂編」はいかがでしたか?

神楽坂の路地裏は、”おもしろい”という言葉では足りないほど、魅力に溢れています。そこには、歴史の息吹や文化の香りが漂う古き良き日本の風景があります。また世界各国の料理や雑貨を楽しめる多国籍な空間もあります。

神楽坂の路地裏は、まるで宝探しのように、驚きや感動を与えてくれる場所です。あなたも一度、神楽坂の路地裏を散策してみませんか?きっと、あなた好みの”素敵な”お店が見つかるはずです。

神楽坂の魅力をもっともっと知りたくありませんか?そんな方にはマンスリーマンションでのお試し住みがオススメです。お試し住みならお引っ越しをする前に、本当に住みやすい街かどうかを気軽に体感できますよ。

家具や家電などはあらかじめ用意されていますので、大がかりなお引っ越しをする必要はありません。もちろん敷金や礼金も不要です。どうぞカバン一つで神楽坂のお試し住みを楽しんでくださいね。そして気になる街のマンスリーマンションもぜひ一度チェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

颯そら/Webライター

元不動産会社出身の不動産ライター。双子女子と年子の兄の3人の子育てをしながら独学で宅地建物取引士の資格を取得。
現在はフリーライターとして主に関東エリアの紹介記事やインタビューなどのカメラ取材も手がけています。
今ハマっていることは子どもの空手のサポート。親子で研究と改善を繰り返しながら笑ったり、怒ったり、時には涙を流したりと四苦八苦の日々。でもきのうより今日、今日より明日とめざましく成長していく子供の姿に感動しています。趣味は旅行、温泉めぐり、画像や動画編集(勉強中)。