街歩き「国分寺」|中央線で都心まで短時間アクセス!駅前のショッピング環境も充実|vol.113

暮らす前に知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は国分寺駅の周辺を散策してみました。

ー 都心への距離・買い物・自然がちょうどいい街 ー

国分寺駅前の風景

多摩地域中部に位置する国分寺市。その中心駅である国分寺駅と言えば、都心へのベッドタウン的住宅街が広がるイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そのイメージ通り、ビジネスが盛んなエリアというよりは、住宅街の性格の方が国分寺は強いです。駅前には商業施設が立ち並びますが、少し離れれば大通り沿いにはマンション、路地に入れば戸建や低層の住宅街が広がります。

国分寺は都心に近すぎず遠すぎず、駅前の商業エリアは日常の買い物に便利、公園もあって自然にも触れ合いやすい、と住みやすい条件がほどよく揃っている街です。

ファミリーに人気のあるエリアではありますが、近隣に大学も多く集まることから一人暮らしの学生も多いのが特徴。あまりにも暮らしやすいので、社会人になってからも住み続ける人が多いほどですよ。

それでは、そんな国分寺の交通事情についてクローズアップしていきましょう。

ー 2社3路線乗り入れる国分寺駅 ー

国分寺駅の駅舎

国分寺駅は、JR中央線と西武国分寺線・西武多摩湖線の2社3路線が乗り入れている接続駅です。東西に移動する場合には中央線、北方向へ進む場合には西武線を利用するといいでしょう。それではJRと西武線、それぞれについて細かく見ていきましょう。

ー 新宿・東京など都心に直結! JR中央線 ー

中央線の車両が並ぶようす

国分寺駅にはJR中央線が乗り入れています。中央線快速だけではなく、中央線特別快速(中央特快)も運行。朝にのぼり方面2本、夜にくだり方面に2本、有料特急の成田エクスプレスも発着します。

国分寺駅の駅名標

中央線は東京の主要路線のひとつであり、東京を東西に貫く路線。都心への通勤通学にとても便利に利用できることでしょう。

新宿駅や東京駅など、主要駅へ向かう場合には中央特快の利用をオススメします。中央特快の利用で、「新宿」駅には21分、「四ツ谷」駅には26分、「東京」駅には35分でスピードアクセス。くだり方面の主要駅「立川」駅に6分、「八王子」駅に20分で直行可能です。

朝6時台には、「成田空港」駅行きの「成田エクスプレス」が国分寺駅に2本発着します。成田空港までは1時間50分ほどで乗り換え無しでアクセスできるのは魅力。羽田空港ではなく、成田での朝のフライトに予約をしている場合には、この成田エクスプレスを利用するとよいでしょう。荷物置き場も設置されているので、快適に乗車ができますよ。

駅ホームにある立ち食いそば店

テイクアウトのおにぎり専門店「ほんのり屋」

改札階にあるKIOSK

改札内には駅売店の「キオスク」、立ち食いそば店、おにぎり屋などがあり、ちょっと立ち寄って買い物をしたり食事をしたりということができます。通勤通学途中にさっと買い物を済ませられるのは便利ですね。

ー 学生の利用が多い西武国分寺線・西武多摩湖線 ー

西武線の改札口と案内窓口

国分寺駅には、西武線の国分寺線と多摩湖線の2路線も乗り入れています。JRとは改札が分かれていますが、改札内には連絡改札も設けられており、JR線と西武線の直接行き来が可能です。

国分寺駅に停車中の折り返し始発の車両

改札に入ってまず手前にあるのが、西武国分寺線の乗り場です。西武国分寺線は「国分寺」駅を起点とし、「東村山」駅までの計5駅を結ぶ短い路線。国分寺駅と東村山駅の間を行き来する、折り返し運転を実施しています。

西武国分寺線・国分寺駅の隣駅は恋ヶ窪駅

国分寺駅から、津田塾大学最寄り駅「高野台」駅には5分、拝島線への乗り換え駅「小川」駅には8分、西武国分寺線の終点駅で西武新宿線への乗り換え駅である「東村山」駅lへは、わずか11分でダイレクトアクセスします。沿線には高校・大学があるので、学生の利用が目立ちます。

西武多摩湖線ホームへとつづく通路

西武多摩湖線の乗り場は改札口を入り、案内に沿って長い通路を歩いていくとたどり着きます。

国分寺駅に到着したばかりの西武多摩湖線のようす

西武多摩湖線も、西武国分寺線と同様「国分寺」駅を起点とします。「多摩湖」駅を終点とし、全部で7駅を結ぶこちらもとても短い路線です。すべての列車が多摩湖駅まで行くわけではなく、日中の時間帯の約半数は「萩山」駅での折り返し運転となります。

同じ西武鉄道の路線の中に「西武多摩川線」という名称がよく似た路線があるので、まだ慣れないうちは間違えないように気を付けるとよいでしょう。

西武多摩湖線・国分寺駅の駅名標と西武線全体の路線図

国分寺駅から一橋大学小平キャンパスの最寄り駅「一橋学園」駅に1駅3分、JR武蔵野線との乗り換え駅「青梅街道」駅に5分、西武新宿線と直通運転をする拝島線への乗り換え駅「萩山」駅に7分、終点の「多摩湖」駅には15分でダイレクトアクセスします。こちらも国分寺線同様、沿線に大学や高校があり、朝夕はとくに学生の利用が目立ちます。

ー 羽田空港にも直行! 充実の路線バス ー

北口バスロータリーのようす

国分寺駅には多くの路線バスも乗り入れています。とくに北口には大きなバスターミナルも設置されており、小平駅方面や花小金井駅方面へのバスが多く設定。武蔵野美大や病院へ向かうバスもあります。

南口にも多くのバスの発着があります。とくに注目したいのが羽田空港行のリムジンバス。朝の4時台から6時台に設定されており、早朝のフライトがある方にはとても利用しやすいタイムスケジュールです。朝一番に飛行機を利用したい方には心強い存在ですね。

ー 大学が集まる街・国分寺 ー

国分寺の街には多くの学生の姿が見られます。それはこのエリアに多くの大学が集まっているから。国分寺駅周辺の店に学割サービスを設定している店が多いのも、学生が多いからなのです。

東京学芸大学の正門とキャンパスに通う学生のようす

東京経済大学の正門

国分寺駅を最寄り駅とする大学に、教育系の国立大学である「東京学芸大学」、偏差値上昇中で就職に強い「東京経済大学」、農学と工学の少数教育を実施する難関国立大学「東京農工大学」、ファッションとデザインを専門的に学べる「文化学園大学」などがあります。「一橋大学小平キャンパス」や「武蔵野美術大学」は、国分寺駅前から路線バスでのアクセスが可能です。

どの大学も広々としたキャンパスで、天気が良い日には中庭でご飯を食べたり、おしゃべりしたりとゆったりと過ごせるようですよ。

ー 再開発で進化した国分寺駅北口エリア ー

再開発の象徴「シティタワー国分寺ザ・ツイン イースト&ウエスト」

国分寺駅北口エリアは、もともと商店や住宅が密集するエリアでした。再開発により駅ビルが建設され、駅前に交通広場を整備。ゆったりとしながらも、先進的な郊外商業エリアが形成されました。

再開発の象徴となるのは、駅に直結する2つのタワーマンション「シティタワー国分寺ザ・ツイン イースト&ウエスト」。低層階には商業施設が入り、買い物がとても便利になりました。

南北通路から見た「ミーツ国分寺」

駅と直結する「ミーツ国分寺」

「シティタワー国分寺ザ・ツイン ウエスト」の低層階には、ショッピングモールの「ミーツ国分寺」があります。スーパーマーケットの「クイーンズ伊勢丹」、100円ショップの「セリア」、エステやヘアサロン、アパレル、日常雑貨、飲食店など様々な店舗が集まります。日常で必要なものは、ほとんどこのミーツ国分寺で揃えられるでしょう。

「コメダ珈琲店ミーツ国分寺店」のカウンターブース席

2階にある「コメダ珈琲店ミーツ国分寺店」は、有料の個室ブースが5部屋設置されています。窓際のカウンター席も隣との仕切りがあるブースタイプの席になっていて、こちらは席料無料でした。コンセントが2口アリ。周りのお客さんは、皆さんパソコンで作業をされていました。囲まれ感があって、とても集中しやすい環境ですよ。

飲食店が大充実「国分寺北口駅前商店会」

北口の商業施設はミーツ国分寺だけではありません。駅前の交通広場を取り囲むように「国分寺北口駅前商店会」があります。学割サービスもある飲食店やカラオケ、美容室、クリーニング店などなど、様々な業態の店舗が集結。学生向けだけではなく、大人向けの価格帯の店舗もあり、いつもよりもちょっと良いご飯を食べたいときなどにオススメです。

24時間営業が心強い「西友国分寺店」

国分寺北口の駅前で生鮮食品を購入するなら「西友国分寺店」が特にオススメ。食料品が比較的リーズナブルに購入可能です。しかもこちらは24時間営業を実施。コンビニの代わりにいつでもお得に買い物できるのは嬉しいですね。楽天ポイントが貯まるのもお得です。

ナショナルブランド商品が安い「オーケー国分寺店」

駅から徒歩5分少々、熊野神社通り沿いに「オーケー国分寺店」があります。こちらは有名メーカーの食料品や日用品が、とても安く購入可能。エブリデイロープライスを提唱しています。会員になれば、現金払いの場合3%割引になるのは、地味にうれしいポイントです。

熊野神社通りから1本内側にある住宅街

国分寺駅の北口は、駅周辺の商業施設やオーケー国分寺店以外は基本的に住宅街が広がります。駅に近いエリアや大通り沿いには高層や中層のマンションなどもありますが、昔ながらの低層の住宅街が大部分をしめているのが特徴。熊野神社通りから先のエリアは、比較的家賃もリーズナブルです。

また住宅街の他に、駅北口西側エリアに大きく面積を占めている施設があります。それは「日立製作所 中央研究所」です。研究所ですので騒音もなく、生活環境には全く影響がありません。年に2回、敷地内を一般公開しており、敷地内の庭園などを楽しめますよ。野川の源流となっている湧き水は、この中央研究所の敷地内にあります。

ー 自然も身近に感じる国分寺駅南口エリア ー

国分寺駅の南口エリアは、キラキラしている北口エリアとは雰囲気が異なり、少し懐かしいような、昔ながらの雰囲気も漂います。再開発がされていないため、道路や駅前もなんとなく狭い感じがしてしまうかもしれません。でもこの雰囲気がむしろホッとするという方も少なくないのです。

「セレオ国分寺」の南北通路側からのようす

国分寺駅の南口には、ショッピングモールの「セレオ国分寺」が直結しています。セレオ国分寺の1階から5階までのフロアには、「国分寺マルイ」が中核テナントとして入っています。地下には食料品売り場があり、その他の階にはアパレル・雑貨・化粧品などの店舗が充実。

駅に直結「セレオ国分寺」

セレオ国分寺の最上階にはレストラン街もあります。中華やオムライス、ラーメン、とんかつなど、様々なジャンルの店が集まるのが大型商業施設のレストラン街の魅力ですよね。お腹が空いたら、まずはセレオの9階に行くのがオススメです。

「国分寺ステップス」の外観

南口のロータリーに面して「国分寺ステップス」という建物があります。地下1階と1階には深夜2時まで営業している「マルエツ国分寺南口店」がアリ。南口エリアで生鮮食品を購入する場合、このマルエツを利用される方が多いようです。その他、大戸屋やデニーズ、焼肉の和民など、気軽に入れる飲食店チェーンがテナントとして入っています。

昔ながらの店も多い「国分寺駅南口商店会」

南口の駅前には「国分寺駅南口商店会」が広がります。飲食店や写真店、自転車屋、クリーニング屋などなど”近くにあったら便利”なジャンルの店が集まります。困ったことがあれば、この国分寺駅南口商店会に来れば解決できるのではないか、というほど充実。チェーン店だけではなく、個人商店も頑張っている元気な商店街です。

「豊年屋」の外観

今回のランチは、この国分寺駅南口商店会の中にある蕎麦屋「豊年屋」でいただきましょう。昔ながらの街中にある蕎麦屋、という感じでカジュアルな雰囲気の店内。お客さんは近所で働く人々や散歩途中の常連さんなど、男性のお客さんが多いのが特徴でしょうか。丼ものや定食も充実しているメニュー構成です。

「穴子天ざる蕎麦」1200円

私は「穴子天ざる蕎麦」を注文しました。ウズラの卵がついているのがうれしい。蕎麦は一般的なお店と比べると、かなり長いように感じました。のど越しがよかったです。揚げたての天ぷらもとてもおいしかったですよ。

さて次は木々が生い茂るステキなスポットへ向かいましょう。

湧水地でもある「殿ヶ谷戸庭園」

国分寺駅南口からわずか徒歩1分の場所に、駅前の賑やかさとは打って変わった別世界が広がるスポットがあります。それは「殿ヶ谷戸庭園」です。有料の都立公園で、国の名勝にも指定されています。武蔵野台地の南端に位置するこの殿ヶ谷戸庭園は、高低差がかなりある地形を活かした庭園づくりがされています。

多摩エリアには湧水地が点在していますが、この殿ヶ谷戸庭園にも湧水があり、水を使った美しい景色も堪能が堪能できます。

「殿ヶ谷戸庭園」の紅葉亭からの景色

園内には「紅葉亭」という休憩スペースがあります。周りに植えられているのはイロハモミジ。真夏に訪れたので木々は青々としていますが、紅葉の季節になると鮮やかに色づいた絶景を楽しめるそうです。人通りの多い街中にあるとは本当に思えないほど、静寂に包まれた美しい空間の中で過ごしていたら、本当に心の底から癒されました。

ー 住み続けたくなる街・国分寺 ー

国分寺駅舎の南北自由通路の風景

今回は国分寺の街について紹介いたしました。駅前の商業施設や大学以外は住宅地が広がり、あまり目立つような施設はないかもしれません。しかし都心まで乗り換え無し&短時間でアクセス可能、買い物しやすさ、程よい自然、治安の良さなど、暮らしやすい条件が揃っています。学生時代のみ暮らすつもりが、居心地がよくていつの間にかそのまま住み続けてしまうという話も頷けてしまいますね。

この記事をきっかけに、国分寺の街をもっと知りたい、暮らしてみたいと考える方もおられるでしょう。そんな方にオススメなのが、マンスリーマンションでのお試し住みです。

マンスリーマンションでお試し住みすれば、通勤・通学へのアクセス性や気になるお店も、じっくりチェックできますよ。もちろん、敷金不要で必要な家具家電はすべて揃っていますので、面倒なお引越しも必要ありません。お部屋探しからお引越しまで2日あれば完了します。気になる街のマンスリーマンションもぜひ、チェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。