街歩き「円山公園（札幌）」｜市内有数の高級住宅街！北海道でハイソな暮らしを求める方に｜vol.104

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は札幌市中央区の円山公園駅周辺を散策してみました。

–「円山公園」は暮らすにも遊ぶにも最適な街 –

おしゃれな店舗が並ぶ円山裏参道

円山公園駅は札幌市の中でもっとも有名な高級住宅街です。札幌市の中心部である大通りから、地下鉄東西線で3つ目の駅とほど近く、アクセス抜群の立地になっています。

商業ビルや高級マンションが並ぶ都会らしいエリアと、自然豊かな山あいの閑静な住宅街が共存しています。おしゃれな雑貨屋やカフェ、本格的な料理が楽しめるレストランなど雰囲気のいいお店が多く、札幌市の中でも1番好感度が高い街です。

円山公園駅そば環状通の様子

駅周辺には飲食店のほか、銀行や郵便局、スーパーなどの生活利便施設がすべて揃っており、便利で暮しやすい環境になっています。駅直結の大型ショッピングモールにはスーパー・ドラッグストア・100均など普段のお買い物に便利なお店が一通り入っており、そのほか駅周辺にはパン屋や八百屋などの専門店も多くあります。

また昔ながらの居酒屋や、おしゃれなカフェ・レストラン・BARなども多数あり、わざわざ街中に出なくても、円山公園駅周辺だけですべて事足りるでしょう。

駅の西側に向かって数分歩くと、栄えている駅周辺とは打って変わって、木々が深く生い茂る円山公園が広がっています。円山公園内には北海道の寺社仏閣の頂点に位置する北海道神宮が建立されており、さらに坂を上っていくと円山動物園があります。

どれも札幌市を代表する有名スポットで、円山公園駅周辺に住めばいつでも人気の観光地を堪能することが可能です。今回はそんな魅力あふれる円山公園について、詳しくご紹介していきます。

– 札幌中心部へのアクセスが便利。地下鉄・バスのほかレンタルサイクルも –

地下鉄東西線「円山公園駅」3番出入り口と円山バスターミナルの様子

円山公園駅を通る地下鉄東西線は、その名の通り札幌を東西に横断するもっとも長い路線で、利用者が多く人気があります。円山公園駅は、大通駅から約6分と都心に近く利便性が高いのが特徴です。

同じ路線の西11丁目駅も、市役所や北海道庁があり公務員の利用が多く、オフィスビルが密集しているためビジネスマンにとっても最適な立地になっています。

改札口の様子

改札口からホームへの通路にはエスカレーター完備

ホームの様子

地下鉄改札からバスターミナルへの地下通路

円山バスターミナルのホーム

円山公園駅には直結の円山バスターミナルがあり、円山全域から西区にかけての市民の足になっています。そのほか、円山動物園や大倉山ジャンプ台、藻岩ロープウェイへもアクセスできるため、観光客の利用も多いです。新千歳空港への直行バスも運行しています。

地下鉄のホームからバスターミナルまでは地下通路で直結しているため、雨の時や冬の寒い時にも安心でしょう。

地下通路から直結の「マルヤマクラス」

ATMも設置されており便利です

地下通路には大型ショッピングモールの「マルヤマクラス」も直結しており、スーパーや日用品の店からちょっとおしゃれな店舗まで何でも揃っています。まるで小さなデパートのように大抵のお買い物はここですべて済むため、多忙な方にとってはかなり有難い存在です。

また地下通路には札幌市民御用達の北洋銀行と北海道銀行のATMもあるため、通勤通学やお出かけの際にサッと引き出すことができて大変便利です。だだし月曜日や15日25日などは大変混むため、急いでいる時は注意してくださいね。

駅構内には居酒屋も

地下鉄4番出入り口を上った途中には居酒屋も何軒かあり、仕事帰りにちょっと飲んで帰るというのにもうってつけです。お酒好きの方にはたまらないでしょう。マルヤマクラス内にも飲食店が多数入っています。

レンタルサイクルのポータルの様子

札幌市では近年、中央区を中心にレンタルサイクルの普及が急激に進んでいます。円山公園駅周辺は中心部に近く人気の観光地であるため、レンタルサイクルのポータルがとくに多いです。円山公園駅から大通りや札幌駅までは平坦な地形になっており、自転車での移動は便利で環境にも優しいため人気が高まっています。

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– 高層マンションやオフィスビルが集まる北円山エリア –

北1条宮の沢通りの様子

円山公園駅の北側は北円山と呼ばれ、都会的な雰囲気が強いエリアです。高層マンションやオフィスビルが多く、札幌駅までのアクセスも便利なため、とくにビジネスマンに人気があります。はじめに、この北円山エリアを巡ってみましょう。

– 日常のお買い物のほか、体のメンテナンスもできる「東光ストア」-

クリニックや飲食店も入った大型スーパーの「東光ストア」

北円山には複数の店舗が集まった商業施設がいくつかあり、日常のお買い物にも便利な地域です。東光ストア円山店は、北円山エリアで一番大きなスーパーとなっており、ドラックストアや書店、複数のクリニックまで入っています。

– 円山住民の台所「ミニまるいちば」前通り –

昔ながらのスーパー「フードセンター」

地元住民に愛される「ミニまるいちば」

円山公園駅から徒歩3分の距離にイオン系列のスーパーである「フードセンター」があり、同じ通りにはパン屋や八百屋などの個人商店も多くあります。

さらに少し歩くと、円山で地元住民に長く愛されていた円山市場をリニューアルした「ミニまるいちば」があります。面白いお店がたくさんありますので、休みの日にブラブラ食材を見て回るのもオススメです。

– 円山で人気のイタリアン「アダットマルヤマ」-

おしゃれで落ち着いた外観

ボリュームのあるセットサラダ

火を通しても大きい牡蠣の贅沢なクリームパスタ

デザートとドリンクも付いてきます

せっかく飲食店が多い円山公園エリアを散策するのなら、「アダットマルヤマ」は、円山公園駅から徒歩4分に位置しており、こじんまりしたおしゃれな雰囲気のイタリアンレストランです。石窯で焼いた本場ナポリピッツァなど、本格的なイタリアンをカジュアルに楽しむことができます。

店内は暗めの落ち着いた照明で、アンティークな雑貨が飾られたシックな雰囲気になっています。外にはひとつだけテラス席もあり、天気のいい暖かい日は外の風を感じながら食事を頂くのもいいですね。

ランチはピザセットかパスタセットか、2名以上から注文できるランチのコースメニューが選べます。私はパスタセットを注文したのですが、5種類のパスタの中から牡蠣のクリームパスタをお願いしました。セットのサラダは生ハムとバケットも添えてあり、絶品のパスタのほかにジェラートとドリンクもセットでなんと2,000円。ボリューム満点で大満足な「アダットマルヤマ」。ぜひ一度、訪れてみてください。

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– 人気のカフェや隠れ家レストランが豊富な南円山エリア –

一戸建ても多い南円山エリア

南円山エリアは北円山エリアに比べると、低層マンションや一戸建てが多く、閑静な住宅街といった雰囲気です。おしゃれなスイーツやパンのお店や、人気のカフェやレストランがたくさんあります。札幌医科大学があり、一人暮らし用の手頃な賃貸も多いです。北星女子中高学校周辺はとくに治安がよく、女性の一人暮らしにも人気があります。

札幌で人気の隠れ家カフェ「森彦」

細い路地を歩いた先に、ひっそりと佇む隠れ家カフェ「森彦」。赤い屋根と緑のツタが絡まる白い壁、その横に薪が積み重なる風景は、まるで童話の世界のよう。戦後の木造住宅を自分たちの手で長い時間をかけて改装した店内は、アンティークで温かみのある雰囲気になっています。こだわりのコーヒーとスイーツを、ぜひ一度味わってみてください。

大行列のカレー専門店「円山教授。」

札幌で有名なカレーと言えばスープカレーですが、「円山教授。」はルーカレーの専門店です。毎日行列ができる人気店で、北円山にも2号店ができました。珍しいエビ出汁を使ったルーカレーに、豚とキノコの異色の組み合わせは初めて食べる美味しさです。ぜひ一度並んでみる価値あり！

– 円山の西側には人気のお出かけスポットが盛りだくさん –

都会的な雰囲気からいきなり自然あふれる景色に

建物が密集する北円山・南円山とは打って変わって、円山公園駅の西側は緑豊かな風景が広がっています。広大な土地を活用した、大人にも子どもにも人気のお出かけスポットがたくさんあるエリアです。休日にはのんびりお散歩して、日々の疲れをリフレッシュさせるとよいでしょう。

– 都会のそばで四季が楽しめる円山公園 –

季節の花々が楽しめる円山公園

5月に見ごろを迎えるチューリップ

円山公園は天然記念物である円山原始林に隣接しており、敷地内には約160本の桜や様々な木々や花が植えられています。とくに春は梅林や桜がきれいで、札幌市内で一番人気のお花見スポットになっています。桜が散るころに見ごろになるチューリップもおすすめです。

– ピクニック気分で登山が楽しめる円山登山道 –

円山登山口の様子

円山公園の敷地内から円山登山道に繋がっており、気軽に登山を楽しむことができます。往復1時間程度の低い山なので、子どもでも登りやすく、大人のちょっとしたお散歩にも最適です。近所のご老人が毎朝の運動で登ったり、ワンちゃんのお散歩コースにしている方も多いですよ。朝活に円山登山で軽い運動を始めてみるのはいかがでしょうか。

円山登山道に並ぶたくさんの地蔵

札幌市を一望できる山頂

円山登山道には四国の八十八か所にならい、登り始めの1番から山頂付近の88番まで番号が掘られた地蔵が並んでいます。数えながら登っていると、どこまで来たのか分かりやすくていいですね。道中ではエゾリスや様々な野鳥を観察することができます。低い山ながらも、山頂からの札幌市を一望できる景色は格別です。

– 北海道の神社を代表する北海道神宮 –

札幌市民の季節の行事が行われている北海道神宮

円山公園内に建立されている北海道神宮は、札幌市の開墾の歴史とともに歩んできた由緒ある神社です。春の花見シーズン、6月の札幌まつり、冬のお正月などには屋台が出展し、円山市民だけでなく、札幌市内外の多くの人が楽しんでいます。コロナ前までは、よく地元住民が屋台の食事を楽しみながら、酒を飲み交わしていました。

境内の「神宮茶屋」

北海道神宮の境内には、訪れた参拝者をもてなしてくれるお茶屋さんが2か所あります。「神宮茶屋」は令和になってから建築され、ここでしか買えないアツアツの焼きたて福かしわが人気です。お散歩して疲れたときは、神宮で甘いものを食べてホッと一息つくとよいでしょう。

– シロクマが人気の円山動物園 –

円山動物園正門の様子

北海道で初の動物園として開設された円山動物園は、広さ22万4780平方メートルもの広大な敷地を生かして、多くの動物を飼育しています。哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類など、合わせて180種900点もの動物がいます。

円山動物園でとくに人気なのがシロクマで、難しいとされるシロクマの繁殖に何度も成功しており、子シロクマが生まれた時にはぜひ見に行ってみてください。ほかにも北海道固有のエゾリス・エゾシカ・エゾヒグマも展示されています。世界基準で新しく建設されたゾウ館も見どころです。

また円山動物園はグルメにも力を入れており、美味しいランチやデザートも楽しむことができます。園内には現在6か所のフード店舗があり、動物を模した可愛いメニューや北海道の名物料理のほか、パンケーキやソフトクリームなどデザートも豊富です。とくに第一レスト内にある「ダニーズレストラン」は、本場フランスのガレットコンクールで優勝したシェフが監修する本格的なフレンチ料理を味わえます。