街歩き「町田」|都心にも劣らない商業施設の充実ぶりが光る街|vol.100
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は町田駅の周辺を散策してみました。
ー 南多摩最大の商業エリアを擁する「町田」ー
南多摩エリアで最も大きな商業エリアがある町田駅。駅周辺には大規模商業施設や商店街が多数あります。「西の渋谷」や「西の新宿」とも呼ばれており、都心に引けを取らないほどの賑わいぶりです。
町田には小田急小田原線とJR横浜線が乗り入れています。都心や横浜方面へのアクセスに優れており、ベッドタウンを形成。多くの人々が暮らしていることから、需要にこたえるような形でこのような大きな一大商業都市に成長しました。
実は町田駅は「東京都町田市」にあるのですが、南口を出てすぐの場所は「神奈川県相模原市」。ちょうど東京都と神奈川県の県境付近に町田駅は立地しているのです。
そんな町田の街を散策しにいきましょう。
ー 新宿まで最速40分!小田急小田原線・町田駅 ー
町田には2つの路線が乗り入れています。そのうちのひとつは「新宿」駅から「小田原」駅までを結ぶ「小田急小田原線」です。都心方面への通勤通学路線であり、箱根への観光路線でもあるという2つの性格を有します。
町田で利用できる列車の種別は、各駅停車・通勤準急・準急・急行・快速急行・特急ロマンスカーです。急行を利用した場合、都内屈指の大ターミナル駅である「新宿」駅まで30分、東京メトロ千代田線との乗り換え駅「代々木上原」駅には26分、京王井の頭線乗り換え駅の「下北沢」駅には23分でダイレクトアクセスが可能。
小田急線のエース的存在の「特急ロマンスカー」。箱根方面への観光に便利ですが、実は通勤ライナーやホームライナー的に利用する方も多いです。のぼり方面の場合、急行と比べて実はあまり所要時間に大きな優位性はありません。しかし何といっても全席指定席で、確実に座って乗車ができるのは大きなポイント。ちょっと疲れているな…という日に特急料金を払って着席乗車をする、という人は実は少なくないのです。
小田急線町田駅のホームには、コンパクトサイズの「セブンイレブン」がキヨスクのように設置されています。
焼き立てパンと味わい深いコーヒーが味わえる「フォレスティコーヒー町田店」。早朝から営業しているので、朝食に立ち寄るのもオススメです。テイクアウトもできるので、ロマンスカーの中でコーヒーやパンを楽しむのもいいですね。
ー 横浜市内に直行!沿線に新横浜もあるJR横浜線・町田駅 ー
町田には「JR横浜線」も乗り入れています。横浜線は八王子駅から東神奈川駅までを結ぶ路線で、町田駅はそのちょうど中間地点に位置します。各駅停車と快速が利用可能。快速列車の利用で東海道新幹線への乗り換え駅「新横浜」駅に18分、始発駅である「東神奈川」駅に26分、終着駅の「八王子」駅には21分でダイレクトアクセス。
JR横浜線の一部列車は、東神奈川駅から先の根岸線に乗り入れます。根岸線乗り入れの列車は、神奈川県内最大の駅である「横浜」駅にも乗り換えなしでアクセスが可能。町田駅から横浜駅への所要時間は約30分ほどです。
横浜駅や新横浜駅など、横浜市内の主要駅にもダイレクトに移動できるのは、大きな魅力ですね。
改札内の改札階には、いくつかの店舗が集まります。まずはコンビニエンスストアの「NewDays」。他のコンビニチェーンでは見られない、変わった商品もあるのが魅力です。もちろん、定番品もありますよ。
フレッシュなジュースを飲みたいならば、「ハニーズバー」がオススメ。定番品の他、旬のフルーツを使用したジュースもあります。忙しい中でもホッと落ち着ける場所です。
ゆっくりと座って食事をするならば「ベックスコーヒー」がオススメ。パニーニやカレー、ケーキなどの軽食もあるので、ちょっとした食事に立ち寄るのにもいいですね。
ー 路線バスや高速バスも大充実 ー
町田駅は、バス路線もかなり充実しています。路線バスだけではなく、長距離路線の高速バスの発着もあります。南多摩エリアのバスの一大ターミナルと言っても過言ではないでしょう。
町田には2カ所のバスの拠点があります。町田駅前にある「町田バスセンター」、町田駅より南東側に5分少々歩いた場所にある「町田ターミナル」です。町田ターミナルは高速バスの始発停留場になることが多いのですが、初めての場合、場所が少しわかりにくいので注意が必要。予め場所をチェックしてから行くことをオススメします。
ー 駅周辺に集まる大規模商業施設 ー
JR町田駅の北側かつ小田急町田駅の東側のエリアには、大規模な商業施設が集中して立地しています。どのようなお店があるのでしょうか。早速見ていきましょう。
ルミネ町田店は、中央改札口から徒歩1分、駅と直結しているショッピングモールです。無印良品やヴィレッジヴァンガード、ハンバーガーショップのヴィレッジバンガードダイナーなど、人気店が入っています。書店のブックファーストもあるので、通勤の際にさっと本を購入できるのもうれしいですね。
ルミネ町田店と北口の反対側にあるのは「町田マルイ」。こちらも北口の出口すぐの所に店舗の出入り口があり、駅と直結しています。さまざまなジャンルの店舗が入っていますが、ハンドクラフトなどクリエイティブな趣味がある方に嬉しいお店があるのが特徴。
画材を扱う「世界堂」、手芸用品の「ユザワヤ」、「カメラのキタムラ」などです。またオシャレでプチプラな雑貨などが手に入る「3 COINS」や「セリア」もありますよ。
町田駅周辺で唯一のデパート「小田急百貨店」。デパートと言えばデパ地下と屋上ですね。地下1階には食料品売り場があります。スイーツからお惣菜、生鮮食品などなど、あらゆるジャンルの食料品が販売されているデパ地下。イベントスペースもあり、いつ行っても目新しさがあるのが嬉しいポイント。
また屋上には、広場と「青空バーベキューの庭」と呼ばれるスペースがあります。青空バーベキューの庭はグランピングBBQ施設で、気軽にバーベキューが楽しめます。食材の持ち込みもできますよ。
ペデストリアンデッキでJR町田駅と小田急町田駅と直結する「町田MODI」。MODIは実は丸井系列のショッピングモールです。「ロフト」、東京に8店舗しかない「ディスニーストア」などがテナントとして入ります。丸井と比べると、アパレルショップの割合がとても低く、雑貨や食品のテナントが多いのが特徴です。
JR町田駅北口の帳面に2つの建物に分かれた大型商業施設があります。その名は「町田東急ツインズ」。まるで双子のように並んでいるのでその名がついたのでしょうか。
WESTにはスポーツ用品のヴィクトリア、家具・生活雑貨のニトリ、100円ショップのダイソーなどがあります。またEASTには地下1階にスーパーマーケットの東急ストア、ハンズ、屋上にフットサルコート等がアリ。生活する上で便利な店が集まります。
総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ町田駅前店」は、ペデストリアンデッキを降りて比較的すぐの場所にあります。24時間営業の店なので、自分のタイミングで買い物ができるのはうれしいですね。生活雑貨や家電も安いのですが、食料品もプライベートブランドを中心にとてもリーズナブルです。
町田駅の西側に位置する「西友町田店」も、駅とペデストリアンデッキで直結しています。食料品売り場は24時間営業を実施。深夜でも早朝でも、いつでも生鮮食品を購入できるのは心強い味方。4階までのアパレルや生活雑貨などのフロアも23時まで営業しています。
駅の南口唯一の大型店舗は「ヨドバシカメラマルチメディア町田」。駅のエスカレーターを降りてすぐ目の前にあります。町田で最も規模が大きな家電量販店です。家電だけではなく、おもちゃやカー用品、自転車用品などの取り扱いもあります。
このように、駅の周辺だけでほとんどの買い物が済ませられるほど、大型のショッピングモールが充実しています。施設ごとに特徴があるので、目的に合わせて訪れるとよいでしょう。
ー レトロで味わい深い商店街が集まる町田 ー
町田駅エリアは、江戸時代から「二の市」や「六の市」など、定期市が実施される一大商業地域でした。その市は、現在の町田駅エリアの商店街の原型とされています。特に駅北側に張り巡らされているかのように、商店街が形成。その中でも主要な商店街について、見ていきましょう。
ー 町田の名物商店街「町田仲見世商店街」ー
「町田仲見世商店街」は町田を代表する商店街のひとつで、昭和レトロを感じさせるアーケード街。古くからのお店もありますが、オシャレな新しいお店もあり、新旧がうまくミックスされています。観光スポットとして訪れる人も多い、味わい深い雰囲気です。JR町田駅から徒歩3分ほどの場所にあります。
「81番」は、貝出汁のスープが楽しめるラーメン屋として人気のお店。町田の有名ラーメン店「パパパパパイン」の姉妹店です。一番人気は「うまみ塩そば」。見た目はシンプルですが、深い味わいのスープが楽しめるラーメンです。
カウンター形式のお店でいただく、おいしいハンバーグのお店「ニクヅキ」。分厚いハンバーグは、食べると肉汁たっぷりでジューシー!ソースはご飯によく合うおいしさです。すべてのメニューがライスとスープ付き。
町田仲見世商店街の入り口にある「くらしの百貨YABE」。ブリキのジョウロやはたき、ところてんの天突きなど、昭和を感じさせる昔ながらの生活道具が販売されています。宝探しのような気分でお買い物をするのも、楽しいかもしれませんね。
仲見世商店街の入口のところには、クロワッサンの専門店「クロッジュ!」があります。ゆめちから100%の生地を天然酵母で発酵させ、発酵バターをふんだんに使用して焼き上げたクロワッサンが楽しめます。プレーンだけではなく、あんバターやチーズなど、さまざまな味があるのも嬉しいポイントです。
ー 創業100年以上の老舗もアリ「原町田四丁目商店会」ー
「原町田四丁目商店会」も町田を代表する商店街のひとつ。江戸時代の市を発祥とする、歴史ある商店街です。老舗と呼ばれるお店も多いのが特徴。その中でもごく一部ではありますが、人気の店舗をご紹介します。
デパートや大型ショッピングモールでよく見かける「冨澤商店」。製菓材料やこだわりの食品を扱う、人気の食品店です。この冨澤商店は、現在の原町田四丁目商店会で、大正期に創業。当時は乾物などを扱っていたそうです。
明治28年創業の柾屋商店。創業当時そのままに、乾物の販売をしています。その品ぞろえは100種類以上。鰹節や豆類、海鮮干物まで、まるで乾物の博物館のようです。
昭和8年創業の「中野屋」は、町田で人気の老舗和菓子店。豆大福や串団子など、スタンダードな和菓子が勢ぞろい。粒あん・こしあんとあんこの種類が選べるのも大きなポイントと言えるでしょう。
最近、特に人気を呼んでいる家系ラーメン「町田商店」。本店はもう少し駅から離れたところにあります。商店街の中にも店舗があるので、気軽に人気店の味を楽しめますよ。麺の硬さや味の濃さ、脂の量を自分好みにカスタマイズ可能です。
「まちの駅ぽっぽ町田」は、まちづくり公社の施設。「ぽっぽ」という言葉は、このエリアの方言で「ふところ」「中心」という意味があるそうです。建物の前には広場があり、イベントが開催可能。建物の1階には沖縄と北海道の物産店がそれぞれ入っています。
ー 大人の為のシブい飲み屋街「大和横丁」ー
駅前通りとターミナルロードの合流地点から町田街道方面にのびる路地は、「大和横丁」という名がつけられています。大人のための落ち着いた飲み屋街という雰囲気。
鶏料理の専門店として人気の「鳥良商店」。焼き鳥や唐揚げなど、さまざまな鶏肉を使用した料理が楽しめます。ランチ営業も実施中。
産地直送の鮮魚がおいしくいただける「やまよこ鮮魚店」は、魚好きにオススメの居酒屋。刺身やなめろうなど、鮮魚だからこそおいしく味わえるメニューが盛りだくさん。日本酒の種類も豊富です。
いわゆる大衆居酒屋的な雰囲気の「おんどり大和横丁店」。安くておいしい、が揃った人気店です。安いですが、味はバツグン。特に一番人気の「とろとろれば」がオススメです。
実は最近、町田では古着屋も急激に増えつつあります。その中の人気店のひとつに「Top of the Hill 町田」が挙げられるでしょう。1階はメンズ、2階はレディースの売り場で構成されています。小物も充実しているのがオススメポイントです。
ー 和洋中のグルメも楽しめる「町田二番街商店街」ー
原町田大通りと小田急線の線路の間にある「町田二番街商店街」。この範囲全体が商店街に含まれており、飲食店を中心とする店舗が軒を連ねます。個人商店からおなじみのチェーン店までバラエティ豊か。数店舗のみですが、オススメの店・施設をピックアップしました。
町田には昔ながらの手作りクレープの店が、実はあちこちにあります。町田二番街商店街には、町田のクレープ店の中でも特に人気の店「キャロットハウス」がアリ。ふわふわのクレープ生地、クリームや具材は下まできっちり入っており、食べ応えバツグンです。
横浜・川崎・町田エリアでチェーン展開をしている「七志」。癖がないさっぱり目の豚骨ラーメンが食べられます。注文はタッチパネル形式なので、初めての来店でも気後れしないで注文できるのがうれしいです。女性のお客さんも多く来店しています。
飲食店ばかりの商店街の真ん中に「中原眼科」があります。実は白内障手術・網膜硝子体手術では評価の高い眼科です。
首都圏を中心に展開する「博多劇場」は、博多のグルメを楽しめる人気店です。もつ鍋やおでん、串焼き、豚骨ラーメンや明太子ご飯などが人気あります。飲むだけではなく、しっかり食事も楽しめるのが特徴です。
ー 趣味もエンタメも思いっきり楽しめる街 ー
多くの人々が暮らし、更に各地からも人が集まる町田には、エンタメ系の施設や趣味の店も大充実しています。その内のいくつかをピックアップしたので、早速見ていきましょう。
みんなで体を動かして遊ぶなら、「ラウンドワン」でボウリングはいかがでしょうか。小田急町田駅の西側エリアにお店はあります。ボウリングの他に、ダーツやビリヤード、バッティング・ピッチングでも楽しめますよ。
アニメやマンガが好きな方は、「アニメイト町田店」で楽しい買い物のひとときを送れるでしょう。書籍やアニメグッズ、オーディオ・ビジュアル商品、カプセルトイなど充実の品ぞろえで、推し活もはかどることでしょう。アニメイト町田店は原町田中央通り商店街沿いにあります。
町田街道沿いにある「okadaya」は、町田で一番大きな手芸用品店です。生地やビーズ、毛糸、副資材など手芸に関わる物ならば、ほとんど揃うほどの品ぞろえ。実際の質感などを確認して購入できるのはうれしいですね。
駅前通り沿い、「ベストウェスタンレンブラントホテル東京町田」の4階から6階部分にある「町田市立中央図書館」。100万冊もの蔵書を誇ります。読書や調べものに便利に利用できるでしょう。
ー 治安も向上!安心して歩ける街 ー
「西の渋谷」「西の新宿」と呼ばれるくらいにぎわう、町田の中心エリア。もしかしたら治安について心配な方もおられるかも知れません。でも心配しなくても大丈夫です!
防犯カメラが街のあちこちにあり、民間交番の「セーフティーボックス」も街角に設置されています。常に街の安全は見守られているのです。基本的な防犯は他の街と同様、もちろん必要ですが、必要以上に怖がらずに安心して過ごせる街ですよ。
ー 繁華街を離れると閑静な住宅街 ー
駅の周辺には繁華街が広がりますが、少し離れると雰囲気が一変します。緑豊かで、閑静な住宅街が広がります。駅の北側エリアは戸建など、低層の閑静な住宅エリアです。駅の周辺と比べるとあまり商業施設は多くありませんが、駅の近くに出れば何でもそろうので、不便さは感じないでしょう。
駅の南側、境側を渡った相模原市にあたるエリアには、マンションが林立しています。北側エリアの住宅地と比べると都会的な雰囲気ではありますが、1本大通りの内側に入ればとても静かな空間が広がります。充分、住宅エリアとして快適に暮らせるでしょう。
ー 自然とアートに親しめる「芹沢公園」ー
町田駅から徒歩10分ほどの場所に、豊かな緑と水に恵まれた公園があります。それは「芹ヶ谷公園」です。芹ヶ谷公園はただ緑が豊かなだけではありません。アートにも気軽に親しめるように考えられています。
虹と水の広場には、高さ16メートルものステンレス製の「彫刻噴水・シーソー」があり、その他にも園内にはアート作品が配置されています。園内を散歩しながら、芸術鑑賞ができるのです。
園内には世界中の版画作品が鑑賞できる「町田市立国際版画美術館」があります。日本国内では、版画専門の美術館はとても珍しいそうです。この国際版画美術館の収蔵数は27,000点以上。精力的に企画展が実施されています。
芹ヶ谷公園には、ポケモンの絵柄があしらわれたマンホール「ポケふた」が4カ所、設置されています。4カ所それぞれが別デザインです。ポケふたを探しながら散策するのもきっと楽しいですよ。
ー 買い物も自然も満喫できる魅力的な街 ー
今回は南多摩エリアきっての繁華街を擁する街、町田駅周辺を街歩きしました。いくつもの大型商業施設や商店街が駅を中心に集まり、買い物もグルメも存分に楽しめる街であることをお伝えできたかと思います。
一方、駅から離れれば緑が豊かなエリアが広がり、「暮らす街・町田」としても充分に魅力的でした。治安も良好な街ですので、一人暮らしでも安心して過ごせるのは大きな魅力ですね。
この記事を見て、町田についてもっと知りたい、暮らしてみたいと考える方もおられるのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、マンスリーマンションでのお試し住みです。
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