街歩き「三軒茶屋」|不動の人気を誇る、オシャレとレトロが調和した街|vol99

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は三軒茶屋駅の周辺を散策してみました。

ー 住みたい街ランキング常連の「三軒茶屋」ー

世田谷通り沿いのアーケードのようす

世田谷区東部に位置する「三軒茶屋」駅。多くの人々に「さんちゃ」の愛称で呼ばれています。住みたい街ランキングでは、常に上位にランクインする人気の街です。渋谷まで徒歩でも30分ほどとアクセス性に優れている上、商業エリアが充実していています。とても暮らしやすい街であることがランキング常連の理由に挙げられるでしょう。

三軒茶屋の街は、オシャレなエリアもありますが、基本的には味わい深い店が多く軒を連ねます。レトロなエリアも多いので、とても落ち着いた雰囲気。チェーン店も多くありつつも、個人経営の隠れ家的なお店が多いのが三軒茶屋の魅力のひとつと言えるのです。

ー 渋谷に4分で直結!「東急田園都市線」ー

東急田園都市線「三軒茶屋」駅の駅名標

三軒茶屋に乗り入れている路線は2本あります。そのうちのひとつが渋谷駅から中央林間駅を結ぶ「東急田園都市線」です。各駅停車と急行が利用可能です。急行の利用で「渋谷」駅には4分、「二子玉川」駅には6分、終点の「中央林間」駅には32分でアクセスできます。

中央林間行の各駅停車の車両

くだり線ホームの電光掲示板

三軒茶屋駅の南A出口

東急田園都市線は東京メトロ半蔵門線、さらにその先の東武スカイツリーラインと相互直通運転を実施しています。この直通路線を利用すれば「表参道」駅に6分、「青山一丁目」駅に8分、カルチャーの街「神保町」に17分、東京を代表するオフィス街がある「大手町」駅には20分でアクセス。オシャレスポットにもオフィス街にも短時間で直結しているので、通勤通学や休日のお出かけにも利用しやすいですよ。

ー ノスタルジックな雰囲気漂う「東急世田谷線」ー

東急電鉄世田谷線三軒茶屋駅の駅舎

三軒茶屋に乗り入れているもうひとつの路線は、東急電鉄世田谷線です。東急世田谷線は、始発駅である「三軒茶屋」駅から「下高井戸」駅まで、わずか5キロを結ぶ小さな路線。全10駅で構成されています。都内では2路線しか残っていない軌道線(路面電車)であり、どことなくのんびりとした雰囲気が漂います。

駅前の踏切側から見た東急世田谷線・三軒茶屋駅

東急世田谷線三軒茶屋駅のホーム

東急世田谷線は、三軒茶屋のランドマークである「キャロットタワー」の高層棟と低層棟の間に位置します。キャロットタワーの中から列車が出発するように見えるのが、どことなく趣深いです。

小田急小田原線・豪徳寺駅との乗り換え駅である「山下」駅には12分、終点で京王線に乗り換えられる「下高井戸」駅には17分でアクセス。世田谷線は全線、世田谷区内を走行しており、区内の移動にはとても便利に利用できることでしょう。

ー 街のランドマーク「キャロットタワー」ー

キャロットタワーの高層棟の外観

三軒茶屋のランドマーク的存在と言えば、「キャロットタワー」が挙げられます。赤茶色のレンガで包まれた外壁の建物は、周囲の建物よりも高く一際目立つ存在です。建物は高層棟・中層棟・低層棟の3棟で構成されています。

高層棟1階の商業エリア

高層棟には、商業施設と行政サービスの窓口、そしてオフィスフロア、展望スペースがあります。地下1階から2階の商業施設は、スーパーマーケットの「三軒茶屋とうきゅう」を中核にアパレルやレストラン、食品販売店などが軒を連ねます。生活に必要なものは、一通り揃うのでとても便利。スーパーは朝7時(土日級は朝8時)から深夜24時まで営業しているので、出勤前や仕事終わりにも立ち寄りやすいです。

高層棟2階の「ユニクロ」

26階展望ロビーから東急世田谷線を眺めたようす

高層棟最上階である26階には、展望ロビーが設置されています。東京の街を一望できるので、ちょっとした観光スポットとしても人気です。天気の良い日には富士山の姿も目にすることができますよ。

中層棟の外観

キャロットタワーの中層棟には、(公財)せたがや文化財団が運営する「世田谷パブリックシアター」があります。コロッセオ風の舞台とオープンタイプの舞台に使い分けが可能で、様々な演出方法をとったお芝居を楽しめるのがポイント。現代演劇と舞踏の公演を中心に上演されています。

低層棟「シアタートラム」の入口

キャロットタワーの低層棟には、「シアタートラム」と名づけられた小劇場があります。三軒茶屋駅の隣に設置。225席とこじんまりとした劇場ながら、臨場感ある公演が楽しめます。演劇好きの人には特にオススメしたいスポットです。

ー 三軒茶屋は大学も集まる学生街の一面も ー

商店街のイメージがとても強い三軒茶屋ですが、実は3つもの大学のキャンパスがある「学生の街」という一面もあります。どのような大学があるのか、早速見ていきましょう。

「昭和女子大学」の正門

三軒茶屋駅から徒歩5分ほど、玉川通り沿いに「昭和女子大学」があります。明るくオシャレな雰囲気で、三軒茶屋らしいキャンパスの雰囲気。キャンパス内にある「昭和女子大学人見記念講堂」は、クラシックコンサートやロック・ポップスのコンサートも上演される有名なホール。テレビ朝日系列「題名のない音楽会」は、こちらで収録されているそうです。公演の際には、一般の人ももちろんキャンパス内に立ち入ることができますよ。

テンプル大学の校舎の外観

昭和女子大の敷地内にもうひとつの大学があります。それは「テンプル大学」です。テンプル大学の本校はアメリカ・フィラデルフィアにありますが、この日本校は日本に居ながらにしてアメリカの大学の学位を得ることが可能。外国大学日本校として文部科学省から指定されているのです。道行く学生さんの姿を見ていて、とてもオシャレで活発な学生が多い印象を受けました。

日本大学・日本大学大学院の三軒茶屋キャンパス

三軒茶屋駅から徒歩10分ほどの場所に「日本大学三軒茶屋キャンパス」があります。三軒茶屋キャンパスには、危機管理学部とスポーツ科学部が設置。大学院も同じ敷地内に併設されています。とても広々としたキャンパスでした。スポーツ科学部がある、ということでスポーツ関連施設も多く、体を動かすには恵まれた環境と言えるでしょう。

ー 駅周辺に味わい深い商店街が集結! ー

すずらん通りの風景

三軒茶屋には、駅を中心に放射状に商店街が形成されています。それぞれがとても個性的で、歩いていてもとても楽しいですよ。早速、散策しに行きましょう。

ー 三茶で1日中もっともにぎわう「三軒茶屋銀座商店街」ー

茶沢通り沿いの「しゃれなあど三茶」こと三軒茶屋銀座商店街

街のメインストリートのひとつ茶沢通り沿いを中心に広がる「三軒茶屋商店街」。「しゃれなあど」という愛称も持つ商店街で、おなじみのチェーン店から個人商店まで、様々なお店が集まります。三軒茶屋の商店街の中で最も店舗数が多く、行き交う人も多い印象です。

24時間営業の食品売り場が魅力の西友三軒茶屋店

三軒茶屋銀座商店街の中にはスーパーマーケットの「西友三軒茶屋店」があります。食品売り場の他、ドラッグストア的な売り場、ベビー用品の売り場、アパレル売り場、100円ショップ「セリア」などが入る大型の店舗です。

地下1階と1階の食料品売り場は、なんと24時間営業。いつでも自分のタイミングで買い物ができるのはうれしいですね。

店内は様々な手芸用品が充実「ヤマダ手芸店」

三軒茶屋の手芸好きから大きな支持を得ている「ヤマダ手芸店」。外から見た印象ではこじんまりとした店ですが、中に入ると様々な手芸用品がたくさんあります。基本的な道具から、布地、毛糸、副資材に至るまで、手芸に必要なものは一通りそろう心強い存在です。

輸入食材が豊富な「カルディ三軒茶屋店」

まろやかな豚骨スープが魅力「野郎ラーメン」

「カルディ」や「野郎ラーメン」だけではなく、「日高屋」や牛丼チェーンなどのチェーン店も多くあります。慣れない土地でも、チェーン店は気軽に入れるのがうれしいですよね。

1階が精肉店、2階がとんかつ屋の「肉の川善」

「肉の川善」は1階が精肉店、2階がとんかつ屋で構成されています。1階の精肉店の店頭では、昔ながらのグラム売りの精肉の他に、シュウマイや牛筋の煮込みなどの総菜も販売されています。シュウマイは特に人気で、予約のみで売り切れることも多いそうです。

「三茶カリー ZAZA」の外観

さてお昼が近くなってきたので、お昼ごはんにしましょう。今回は、三茶に住んでいる私の友人から勧められたお店に入ります。その店の名は「三茶カリーZAZA」。ZAZAはからあげ屋「福のから」の2階にあります。

店頭のメニュー表

メニューは「チキンカリー」「ドライカリー」「ポークカリー」の3種類です。サービスドリンクがあり、サービス内のソフトドリンクならば50円で注文できました。

細長い階段を上ると、まるでオシャレなバーのような雰囲気のお店が現れました。カウンターが6席と2人用テーブルが2つ、というこじんまりとした店内。心地よい音量でジャズがかかっており、とても大人な雰囲気です。

チキンカリーとジンジャエール(辛口)

私が今回注文したのはチキンカレーとサービスドリンクでジンジャエール。チキンカレーは鶏もも肉と手羽元の2切れが乗っており、とてもほろほろで柔らかくておいしかったです。ルーはいわゆるシャバシャバ系と呼ばれるタイプ。さらっとしていますが、いろいろと溶け込んでいるんだな、というのが伝わってくる味わいです。

私が食事をしている間、Uberの配達員さんがたくさん出入りしていました。本当に人気店なんだな、というのを実感。カレー好きな方こちらのZAZAぜひオススメですよ。

ー カジュアルからオシャレな雰囲気の店まで揃う「栄通り商店街」ー

栄通り商店街の路地

三軒茶屋駅の南側の栄通り沿いにある「栄通り商店街」。近隣に昭和女子大やテンプル大学がある為、学生の姿も多く、賑やかな雰囲気が漂います。飲食店を中心とした商店街です。

麺の大盛り無料が魅力!「ラーメン威風」

栄通り商店街で最も三軒茶屋駅に近い場所に位置するのが「ラーメン威風」です。味噌ラーメンがおいしいお店として人気があります。すべてのメニューが麺の大盛りが無料なのは嬉しいですね。たくさん食べたい方にオススメです。

オーガニック商品が充実「ビープル三軒茶屋店」

ナチュラル&オーガニックの商品を世界中から仕入れている「ビープル」。サプリメントやコスメを中心に販売しています。量り売りがあるので、必要なだけ購入できるのがポイントです。

本格的な味わい「オムニ食堂」

気軽に韓国料理を食べるなら「オムニ食堂」がオススメ。価格はリーズナブルな上に、ひとりでも気楽に入れる雰囲気です。特にランチはお得感があるのでオススメ。

一人暮らしの強い味方「キッチンオリジン」

テイクアウトのお惣菜店「キッチンオリジン」も栄通り商店街にはあります。一人だと自炊をするのは大変ですが、ご飯だけ自分で炊いて、あとはキッチンオリジンでテイクアウトしたお惣菜、というのならば忙しくても生活に取り入れやすいでしょう。

ドラッグストアの「ココカラファイン」の外観

日用雑貨を買うならば、ドラッグストアの「ココカラファイン」を利用される方が多いです。シャンプーや洗剤などが比較的リーズナブルに購入できます。これらの他、クリニックやクリーニング店もあり、栄通り商店街には生活に便利なお店が揃そろっていると言えるでしょう。

ー グルメが充実!「すずらん通り」ー

喰ってかへんか?の看板が目印「すずらん通り」

キャロットタワーのすぐ近くに、とても味わい深い横丁があります。それは「すずらん通り」です。お酒が楽しめる飲食店が軒を連ねており、昼よりも夜の方がにぎわいます。

気軽に利用できる「餃子の王将三軒茶屋店」

人気餃子チェーンの「餃子の王将三軒茶屋店」。11時半から営業しているので、ランチの時間帯にも気軽に利用できます。安くておいしいお店として、三茶でも人気です。

トッピングが豊富な「カスタムオムライス EGG BOMB 三軒茶屋店」

「カスタムオムライス EGG BOMB 三軒茶屋店」は、ソースやトッピングが選べる、カスタム性の高いオムライスが楽しめるお店です。スマホでメニューのQRコードを読み取って注文するスタイルですが、わからない場合は口頭でももちろんOK。自分好みのオムライスを楽しんでくださいね。

安くておいしい「やきとん筑前屋」

安い&おいしいが揃った大衆居酒屋の「やきとん筑前屋」。店名の通り、焼き立てのやきとんがオススメのお店です。もつ鍋もおいしいのでオススメですよ。

「孤独のグルメ」にも登場した「すし台所家」

職人さんが握る回転ずしの「すし台所家」は、ドラマ「孤独のグルメ」にも登場した三軒茶屋の人気店。回転ずしではあるのですが、直接職人さんにオーダーする人も多いです。一皿150円からおいしいお寿司を楽しめます。

ー 三軒茶屋のディープスポット「三角地帯」ー

三茶のディープスポット「三角地帯」は、三軒茶屋を訪れた際にはぜひ訪れてほしいエリア。世田谷通りと玉川通りに挟まれた三角形のエリアが「三角地帯」と呼ばれています。さてどのようにこの三角地帯はディープなのでしょうか。百聞は一見に如かず。早速歩いてみましょう。

「エコー仲見世」はアーケード街

エコー仲見世にある「フラワー三軒茶屋店」

「エコー仲見世商店街」は、アーケード街です。昭和25年にできた商店街、ということもあり昭和レトロ感が満載です。商店街に立ち並ぶお店は古くからのお店もありますが、意外にも比較的新しく、オシャレなお店も多いようす。上品なバーや外までいい匂いのするブーランジェリーなど、三茶らしいオシャレなおみせが見られます。

黄色い提灯が目印「三茶3番街」

「三茶3番街」は居酒屋を中心としたお店で構成されている商店街です。昼間はあまり人通りがありませんが、夕方以降は多くの人でにぎわいます。

個性的な店が軒を連ねる「ゆうらく通り」

個性的なラーメンが楽しめる「BANCHO」

三茶3番街の1本西側にある「ゆうらく通り」は、狭い路地に飲食店が密集する横丁です。有名チェーン店ではなく、かなり個性的な個人経営の飲食店ばかり。三軒茶屋の有名な飲食店BANCHO系列の「麺GARAGE 肉ヲ見ルTAKE2」は、シュラスコの肉が入ったラーメンが楽しめます。

24時間営業の「ピカソ」

総合ディスカウントストアドン・キホーテの小型店舗「ピカソ」は、三軒茶屋にもあります。24時間営業のお店で、バラエティグッズだけではなく、日用品や食品も販売。実は三角地帯にはマンションもあり住民もそれなりに多いエリア。日用品等を購入できるお店として、なくてはならない存在です。

武蔵野うどんの名店「じんこ」

つけ麺方式で食べる「武蔵野うどん」が食べられる「じんこ」。おいしい武蔵野うどんのランキングで全国3位になったこともある名店です。天ぷらも好評価なので、うどんと一緒にぜひ。

カウンターのみの小さな店内「長崎」

三角違いの路地を歩いていると、どんどん人が吸い寄せられるように入っていくお店がありました。気になって調べたところ、「長崎」というちゃんぽんのお店なのだそうです。魚介を感じるあっさり目のスープが特徴とのこと。店内はカウンターだけのようで、あっという間にランチの時間帯のお店は満員になり、その後行列ができていました。

サウナも評判の銭湯「駒の湯」

サウナブームになって久しいですが、この三軒茶屋の「駒の湯」はサウナがあることからサウナー(サウナ愛好家)からの人気が高い銭湯です。サウナの温度もちょうどよく、しかも水風呂がとても冷たく気持ちよくととのうとのこと。もちろん普通の入浴もオススメです。

三角地帯を歩いていて感じたのは、おひとり様でもグループでも楽しめる店が多いこと。居酒屋やスナックの店頭には「おひとり様でもどうぞ」と書かれていることが多かったです。

一見客にも優しい印象を受けました。個人経営のお店だと、どうしても常連さんばかりなのではないか、一見客は入りにくいのではないかと心配になってしまいますが、三軒茶屋のお店は一見さんもウェルカムな雰囲気。その日の気分で、なんとなくいろいろなお店の暖簾をくぐれる気楽さが、この三軒茶屋には確かにあると感じました。

ー 懐かしい雰囲気があふれ出る「太子堂中央街」ー

下町レトロを感じる「太子堂中央街」

三軒茶屋銀座商店街から枝分かれするようにある「太子堂中央街」。明るくのんびりとした下町レトロを感じる商店街は、どことなく台東区や足立区の商店街の雰囲気だな…と感じたのですが、実は関東大震災の時に被災した台東区の下の谷商店街がこちらに移転し、戦後太子堂中央街となったのだそうです。

鮭弁が人気の「KIYOSHI」

おいしいお総菜や弁当が大人気の「KIYOSHI」。特に鮭弁が大評判のお店です。お弁当のパックには白飯と焼いた鮭、そして紀州の梅干しのみが入ったシンプルな構成。それぞれが厳選された素材で、シンプルにして王道の味わいです。

オシャレなクリーニング店「カラキヤ」

一見、カフェかしら?と思うくらい、洗練された店構えのクリーニング店「カラキヤ」。個人経営のお店なのに高すぎず、仕事が丁寧と地元では評判がよいです。

新鮮でリーズナブルな野菜を販売「おおくぼ」

太子堂中央街で特に人が絶えなかったお店「おおくぼ」。新鮮で安いお野菜が満載の青果店です。店頭の野菜の価格を見ていると、スーパーマーケットよりもコスパがよいのでは?と感じました。人気店なのもうなずけます。

太巻きがおいしい「弁天屋」

太巻きを中心としたテイクアウト専門の寿司屋「弁天屋」。太巻き寿司の他にも、稲荷ずしなどもあります。具がたっぷり入っており、食べ応えバツグンです。

ー 日本一短い静かなアーケード街!「十一番商店街」ー

十一番商店街の入口のようす

「十一番商店街」は自称「日本一短くて静かなアーケード街」。栄通り商店街から枝分かれするように立地します。さて商店街の中はどうなっているのでしょうか。早速、入ってみましょう。

上品な雰囲気の商店街

十一番商店街は狭い路地の中に、11店舗の店が軒を連ねます。屋根がついているので、日差しが強い日や雨天時でも快適に歩けるのがうれしいポイント。レトロと言えばレトロなのですが、エコー仲見世商店街や太子堂中央街ともまた違った種類の、落ち着いた雰囲気が漂う昭和レトロを感じます。

和風な店づくりの「TA-KE」

窯焼きピザが楽しめる「SHINICHIRO PIZZA」

全体的には飲食店が多めですが、美容室や洋品店、ヴィンテージの古着屋などがあります。学生よりも大人向けのお店が多い印象。飲食店は評判の良い店ばかり。中にはランチ営業をする店もありますよ。

今回紹介した商店街は、実は三軒茶屋の商店街のごく一部。この他にも、三軒茶屋にはステキな商店街がたくさんあります。それでは次に、三軒茶屋の中でも特筆すべきスポットを訪れていきましょう。

ー江戸五色不動のひとつ「最勝寺(目青不動尊)」 ー

木々に囲まれた不動堂のようす

東急世田谷線の乗り場からほど近い場所に、「最勝寺」という寺院があります。別名「目青不動」と呼ばれており、目黒不動などと並び「江戸五色不動」のひとつに数えられています。目青不動は秘仏とされており、残念ながら一般には公開されていません。

境内の片隅に咲くアジサイ

低層の建物がひしめき合う三軒茶屋中心エリアに近い地域の中で、多くの木々や草花が境内には植えられており、さながらここは都会のオアシスのよう。目青不動への参拝後は、敷地内を散策する参拝客も多いです。

ー ウサギがお出迎え!?「太子堂八幡神社」ー

太子堂八幡神社の鳥居

三軒茶屋駅から徒歩10分ほど、閑静な住宅街の中を歩いていくと、「太子堂八幡宮」があります。御朱印が人気のある神社で、私が訪れた7月7日は、七夕の特別な御朱印の授与があるということで、多くの人々が御朱印帳を手にしていました。風鈴まつりも開催されており、真夏の昼間の暑さの中に響く涼やかな音色が美しかったです。

太子堂八幡宮の本堂

手水舎にあるうさぎの貼り紙

手水舎には神社とは思えない、不思議な貼り紙がありました。「しあわせウサギ(ハッピーちゃん)います」とその張り紙には書かれていました。早速矢印の方向に行ってみましょう。

お昼寝中のハッピーちゃん

手水舎の裏手に回ると、かわいらしいウサギのハッピーちゃんがいました。ちょうどお昼寝中だったようです。毛並みもよく、とてもかわいがられているのだなと感じました。かわいらしいハッピーちゃんの姿に、とても癒されました。

ー 地域の人々の癒しの場「世田谷公園」ー

木々に囲まれた清々しい環境の「世田谷公園」

三軒茶屋駅から南東方向に徒歩10分ほど、木々が美しい広いスポットがあります。それは「世田谷公園」です。この日は気温が30度以上でとても暑い日でしたが、園内に入ると日影が多く、とても過ごしやすかったです。

遊具で遊ぶ子供たち、ランニングをする方、楽器の練習をする方、ベンチでのんびりとする方など、みなさん思い思いに過ごしています。三軒茶屋南側エリアの癒しのスポットとして、地域の人に愛されている存在です。

ー 大人が肩の力を抜いて過ごせる街・三軒茶屋 ー

駅前の三軒茶屋交差点のようす

今回は三軒茶屋駅エリアについて紹介いたしました。街のシンボルキャロットタワー、駅を中心に数多くある魅力的な商店街、ウサギのいる神社などなど、この街には魅力的な場所が溢れています。お友達と一緒でも、そして一人でも肩の力を抜いて自然体で楽しめる街ではないでしょうか。

今回、残念ながら紹介しきれなかったお店が多数あります。自分だけのお気に入りの店を見つけられると、きっと楽しいことでしょう。

この記事をきっかけに、三軒茶屋の魅力を更に知りたくなった方もおられるのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、マンスリーマンションでのお試し住みです。

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この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。