草加市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

「都心近くでコスパ良く暮らしたい」

こんな思いがある人は、ぜひ草加市をご検討ください。埼玉県の東南部に位置する草加市は、東武伊勢崎線と東京メトロ日比谷線の直通運転などをきっかけに東京のベッドタウンとして発展しました。必要な物がコンパクトに揃う街並みで、小回りよく生活できます。

毛長川を挟んで接する東京都足立区も家賃相場がお得なことで有名ですが、草加市ではより一層平均家賃が下がります。お財布にやさしく、経済的に暮らすなら、草加市はイチオシの街といえるでしょう。

そんな草加市の詳しい情報について、本記事では解説していきます。特徴や交通利便性はもちろん、オススメの駅も紹介するので、ぜひ参考にご覧くださいね。

草加市ってどんな街?

こちらでは草加市の歴史や特徴、交通アクセスをご紹介します。どのような特徴を持つ街なのか、最初にチェックしていきましょう。

草加市の歴史

草加市の前身となる草加町は1889年に誕生しました。1955年に谷塚町・新田村と合併したのち、川柳村、八条村大字立野堀、川口市の一部が草加町へ編入しています。1958年、市制の施行により草加町は草加市となりました。当時、埼玉県下で21番目の市制施行でした。

  • 1889年 町村制の施行により、草加町が誕生
  • 1958年 市制の施行により、草加市が誕生(埼玉県下で21番目)
  • 2023年 市政65周年を迎える

2023年には市制65周年を迎えています。スローガンに「いつまでもこのまちで暮らしたい、このまちで子どもを育てたい」と思われる快適都市の実現を掲げている本市。今後の街づくりに注目です。

草加市の特徴

埼玉県の東南部に位置する草加市は、市域の南部を東京都足立区に接しています。1962年に東洋一のマンモス団地ともいわれた大規模な団地「松原団地」が造成され、多くの家族に生活拠点を提供しました。結果、草加市の人口は大きく増加。東京近郊という立地条件の良さもあり、瞬く間に東京のベッドタウンとして発展しました。

草加市は江戸時代には宿場町として栄えた街でもあります。「草加宿」は江戸から2つ目の宿場町で、松尾芭蕉の「おくのほそ道」にも登場しています。今でも歴史を感じさせる趣のある建物が多く残っており、「おくのほそ道」の風景地など、歴史を肌で感じることのできるスポットが多々現存しています。

また東京スカイツリーや浅草など、観光地へアクセスしやすい点も草加市の特徴のひとつです。車があれば、「越谷レイクタウン」、「IKEA新三郷」、「コストコホールセール新三郷倉庫店」、「ららぽーと新三郷」などへも容易にアクセスできます。近場に楽しい施設が満載なので、充実した休日を過ごせるでしょう。

草加市の利便性

草加市内を走る路線は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)のみです。市内の中心を南北に走行しており、その間4つの駅が存在します。急行や準急電車が停車するのは「草加」駅のみで、他の「谷塚」駅、「獨協大学前」駅、「新田」駅には各駅停車のみの乗り入れになる点は注意しましょう。

東武伊勢崎線の開業は1899年と古く、歴史ある路線です。急行や準急電車は「押上」駅から先は東京メトロ半蔵門線に直通運転しており、各駅停車の電車は東京メトロ日比谷線と相互直通運転しています。ゆえに大手町や渋谷、銀座、上野方面へのアクセスが良好で、都心の多くの駅へダイレクトにアクセスできる点が魅力です。

東武伊勢崎線は下り方面の利用も魅力に溢れています。日光や鬼怒川へのアクセスに優れているため、観光での利用にピッタリ。日帰り旅行もできるので、休日の楽しみの幅が広がりそうです。

また草加市は、車での交通アクセスも快適です。東京外環自動車道の「草加インターチェンジ」から首都圏周辺エリアへ、容易にお出かけできるでしょう。

草加市の3つの魅力!

続いて、草加市の魅力溢れるエリアを3つご紹介します。最寄駅も合わせてご紹介するので、住みたいエリアを見つけてくださいね。

魅力① 松原エリア

「獨協大学前」駅の西口に広がる松原エリアは、草加宿の面影が残りつつも、新しく整備された住環境が魅力的なエリアです。

かつてのマンモス団地「松原団地」は建替えが進み、歩道や公園も整備されたことで住環境が大きく向上しています。歩道はゆったりと歩ける幅が確保され、街路樹などの緑も豊か。明るくキレイな街並みが続いています。近くに獨協大学のキャンパスがあることで、アカデミックな雰囲気も漂うエリアです。

2021年にグランドオープンした「MATSUBARA TERRACE(マツバラテラス)」は地域の新しいシンボルとして人気を集めています。スーパー「ベルクス」やドラッグストア「ウエルシア」、100円ショップ「ダイソー」など日常使いしやすい店舗が揃っているほか、書店や家電量販店などの店舗も充実。駅から徒歩7分と好立地のため、どんな時も使いやすい嬉しい環境です。

魅力② 青柳エリア

草加市の北東にある青柳エリアは、「そうか公園」など自然が豊富なエリアです。自然を身近に感じて生活したい人にオススメの当エリアでは、のびのびした暮らしが叶うのはもちろん、日常の利便性もしっかり確保できます。スーパー「ベルクス草加青柳店」やドラッグストア「マツモトキヨシ草加青柳店」で日々の買い物はまかなえるでしょう。

最寄駅は「獨協大学前」駅や「新田」駅で、各駅へは路線バスでアクセス可能です。「獨協大学前」駅周辺は買い物施設が揃っているので、仕事帰りに駅周辺でササッと買い物をすませることもできます。

青柳エリアは車での外出が多い人にもオススメです。外環自動車道「外環三郷西インターチェンジ」や「草加インターチェンジ」が近いため、ドライブやレジャーに出かけやすい環境です。越谷や新三郷方面には大型商業施設が多数あるので、たくさんの店舗を見比べつつショッピングを楽しめます。

魅力③ 高砂エリア

「草加」駅の東口側に広がる高砂エリアは、利便性を重視したい人にオススメのエリアです。「草加」駅周辺には深夜まで営業するスーパーが多数あるほか、大手のドラッグストアも点在しています。「草加マルイ」には「ユニクロ」や「GU」、「ABCマート」などが入っているため、服飾品も近場で買い物がすむでしょう。

高砂エリアは駅から非常に近いため、新築マンションや築浅マンションが多く立地する傾向にあります。そのため、新しく草加市へ転入してきた新住民が多く生活しています。人の入れ替わりが頻繁にあるエリアなら、転入の際も気兼ねなく生活をスタートできそうです。

高砂エリアは「そうかリノベーションまちづくり事業」の対象エリアとして、地域活性化が盛んに行われてきました。結果、利活用可能な遊休不動産はほぼゼロになり、地域密着型のオシャレな飲食店やカフェなどが多数誕生しています。「草加」駅周辺で暮らすなら、当エリアで行きつけのお店を見つけるのも面白そうです。

草加市のデータ

次は、草加市の人口や治安、家賃相場を確認してみましょう。数字を把握することで、より深く草加市の実態が分かります。

人口

1958年に市制が施行された当時、草加市の人口は3万4878人でした。その4年後、1962年に東武伊勢崎線と地下鉄日比谷線が相互乗り入れ運転を開始し、さらに松原団地が造成されてからは人口が急増。東京のベッドタウンと化していきます。1968年には人口が10万人、2023年現在は25万人を突破し、埼玉県内で6番目の人口を誇っています。

続いて、転入と転出についてみていきましょう。

1989年から現在に至るまで、常に転出よりも転入が上回っており、新しく草加市に移り住む人口の方が多いことが分かります。隣接する越谷市や足立区から転入してくる人が多く、同じく転出先も同エリアが多いようです。

治安

地域の安全性は誰しも気になるところですね。草加市の犯罪率は埼玉県内でみると第3位と、治安が良いとは安易に言えないエリアです。しかし年々刑法犯数が減少していることから、治安が改善されてきているのは間違いありません。以下は2022年の事案別犯罪件数をまとめた表です。

侵入盗 自動車盗 ひったくり オートバイ盗 自転車盗 車上ねらい 部品ねらい 強盗 強制わいせつ
発生件数 175 17 6 107 554 49 47 6 20

「侵入盗」があるので、在宅中の施錠は確実に行いましょう。また「自転車盗」の5割は無施錠によって起きているようです。反対に5割は鍵をかけたにもかかわらず盗まれていることになるため、2重ロックをするなどして盗難に備えるのが良いでしょう。

最寄り駅によっても治安の良し悪しは変わります。また、東口と西口で雰囲気の異なる街もあるため、事前に駅周辺の治安をチェックすると安心です。

家賃相場

間取り 家賃相場
ワンルーム 5.97万円
1K 6.32万円
1DK 6.42万円
1LDK 10.00万円

隣接する足立区と比較すると、5千円〜1万円程度安い家賃相場のようです。さらに部屋の面積も草加市の方が大きい傾向にあるため、コストパフォーマンスが高いことは間違いないでしょう。足立区の家賃相場は東京23区の中でもトップクラスの低価格帯を誇りますが、それを抑えて草加市の方がお得です。

草加市で人気の街

草加市に住むなら、どの街が住みやすいのでしょうか。どんな暮らしをしたいのかイメージしながらご覧くださいね。ここでは3つの街をご紹介します。

草加駅

「草加」駅は草加市の中心機能が集まる街です。交通アクセスや買い物の利便性が高いのが特徴で、便利さを第一に求める人には特にオススメのエリアといえます。

「草加」駅は市内で唯一、東武伊勢崎線の急行が停車します。急行電車は東京メトロ半蔵門線に直通運転しており、大手町や表参道方面へ乗り換えなしでアクセスが可能です。また、5路線乗り入れがあるターミナル「北千住」駅へは急行10分ほどで到着します。各種路線へ乗り換えることで都心部までスムーズに移動できるので便利ですよ。

続いて買い物の利便性です。「草加」駅周辺には、西口側に「ダイエー草加店」や「西友草加店」、駅直結の「草加ヴァリエ」があり、東口側には「草加マルイ」や「イトーヨーカドー草加店」などがあるため、どちら側に住んでも便利な店舗が利用できます。特に「西友草加店」は心強い24時間営業です。深夜や早朝の買い物にコンビニ以外の選択肢ができることで、満足のいく買い物ができるでしょう。

「草加」駅周辺で暮らすなら、治安についても知っておきましょう。「草加」駅の西口周辺は風俗店やパチンコ店が並ぶエリアがあるため、夜の一人歩きは避けたほうが無難です。オートロック付きの物件などセキュリティ性も重視した部屋探しをオススメします。

獨協大学前駅

「獨協大学前」駅は副駅名を「草加松原」駅と言います。かつて東洋最大規模のマンモス団地といわれた「草加松原団地」は現在では建替えが進んでおり、分譲マンションの供給が盛んになったこともあってファミリー層が多く移り住んでいます。公園や歩道も整備され、西口を進んだ先には駅名の由来ともなる獨協大学があるなど、キレイで良好な住環境が整った街です。

西口側はより開発が進んでいます。西口徒歩1分にある「ハーモネスプラザ」には銀行や郵便局、中央図書館、スーパー、ファミレスなどが勢ぞろい。1度に用事がすむので大変便利です。ファミリー層に好まれる明るい雰囲気がエリア全体に漂っており、子どもを持つ保護者の目もあることで治安の向上も期待できます。

注意したいのは、エリアの東西部分に東京外環自動車道が走っている点。物件によっては車の走行音や排気ガスが気になる可能性もありそうです。高速道路の位置にも注意して物件探しをすると良いでしょう。

谷塚駅

草加市内で最も南に位置する「谷塚」駅は、毛長川を隔てて東京都足立区に接しています。草加市内でコストパフォーマンス良く暮らすなら、この「谷塚」駅までで選びましょう。足立区も東京23区の中では家賃相場が非常に安いエリアですが、草加市の方が勝っています。

「谷塚」駅周辺は「草加」駅や「獨協大学前」駅と比較すると、より穏やかな雰囲気です。低層アパートが多くあり、閑静な住宅地が広がっています。隠れた静かなベッドタウンとして、穏やかな環境を望む人にオススメしたい街です。

東武伊勢崎線の各駅停車が乗り入れる「谷塚」駅から鉄道5路線が乗り入れる「北千住」駅までは、ダイレクトで約13分です。その先は東京メトロ日比谷線と直通運転しているため、上野や銀座まで乗り換えなくアクセスできます。しかしターミナル「北千住」駅までの車内混雑は避けられないため、その点は覚悟しておきましょう。

「谷塚」駅周辺の買い物環境はどうでしょうか。駅徒歩2分の位置に建つ「谷塚コリーナ」は、上層階は住居、下層階は商業施設で構成されています。スーパー「いなげや」は22時まで営業、100円ショップ「ダイソー」は21時までの営業です。駅前すぐという好立地のため、仕事帰りに食材を買い出ししたりお弁当を買ったりと便利に使えるでしょう。

草加市で人気のお出かけスポット

草加市には自然を満喫できるスポットや歴史深いスポット、名産品を味わえるスポットなど魅力的なお出かけ先が豊富にあります。今回は3つ厳選してご紹介しますので、休日に出かける際の参考にしてみてくださいね。

そうか公園

「そうか公園」は草加市を代表する大きな公園です。その大きさは東京ドーム約4個分にもなり、休日は多くの人で賑わっています。また春には桜の名所としても親しまれており、500mほど続く桜並木の中散歩を楽しむこともできます。

公園内には、四季の森、修景池、自由広場などがあるほか、10個の健康器具が設置されていたりジョギングコースがあったりと運動も満喫できるのが魅力です。ウォーキングもOKのジョギングコースは、800m、1240m、1470mと3種類の周回コースが用意されており、公園内の緑を楽しみつつ自分にぴったりのコースで身体を動かせます。

「そうか公園」ではテントを張って宿泊も可能です。もちろんデイキャンプやバーベキューもOKなので、アウトドア好きには堪らない嬉しいスポットとなりそうですね。

おくのほそ道の風景地 草加松原

「その日やうやう草加といふ宿にたどり着きにけり」と「おくのほそ道」で詠まれた草加宿。その旧草加宿の北側に位置する立派な松並木は、江戸時代から多くの人に見守られてきた名所のひとつです。現在では時代の雰囲気を伝える地として「おくのほそ道の風景地」に指定されています。

綾瀬川沿いに続く約1.5㎞の遊歩道には、634本の松が植えられています。明治10年ころは約800本あったとされる松ですが、戦争や都市化により一時60本にまで減少してしまいました。市や地元の方々の支援により、現在の634本へ回復するに至っています。

ずらりと続く松並木は抜群の見応えがあります。歴史を感じながら、ゆっくり散歩に訪れてみてはいかがでしょうか。

山香煎餅本舗 草加せんべいの庭

草加の名産品といえば「草加せんべい」を思い浮かべる人も多いかもしれません。「山香煎餅本舗」は草加せんべいの老舗店。ココではせんべいの手焼き体験ができるとあって人気の観光スポットのひとつになっています。焼きたての香ばしい香りは食欲をそそりますよ。

草加せんべいは、草加宿の特産品として江戸時代に誕生しました。もともと草加一帯は稲作地帯であり、せんべいの原料となる米が豊富に採れるエリアでした。農家は保存食としてせんべいを作り、幕末頃から醤油が普及すると、せんべいに醤油が塗られるようになったと言われています。

「山香煎餅本舗

草加せんべいの庭」は「新田」駅から徒歩9分ほどにあり、電車を使って気軽にアクセスできる立地です。取り扱い商品は100種類にものぼり、「草加せんべいソフトクリーム」や「草加せんべいドーナツ」など一風変わった商品も並びます。珍しいメニューを味わいに、一度訪れてみてくださいね。

草加市のオススメイベント

最後に、草加市ならではのオススメイベントを1つご紹介します。夏に開催される歴史あるイベントのひとつです。

草加朝顔市

草加市観光協会主催で開かれる「草加朝顔市」は、2023年で41回目の開催となる歴史あるイベントです。当日は草加市内の園芸農家によって栽培された色とりどりの朝顔が販売されるとあり、草加の夏の風物詩となっています。手入れ次第では10月頃まで長く花を楽しめるので、園芸初心者の人にもオススメですよ。

同日に開催される「草加松原夢祭り」も必見のイベントです。地元市民による地域の魅力再開発を目的としたお祭りで、グルメを中心に物販店なども並びます。草加松原遊歩道での松並木のライトアップも見どころなので、両方のイベントを満喫してみてくださいね。

マンスリーマンションで草加市の住み心地を確かめよう

東武伊勢崎線が通る草加市は、都心へ通勤しやすい立地でありつつ自然も身近にあるなど、魅力あふれる街だと分かりました。草加市の特徴といえば、東京近郊という立地の良さ。東京のベッドタウンとして発展してきた歴史にも頷けます。隣接する東京都足立区よりもさらにお得に賃貸が見つかる可能性も高く、お財布にやさしい街といえるでしょう。

また、草加市を通る東武伊勢崎線は下り方面も魅力的な街へと続いています。日光や鬼怒川方面へのアクセスが良いため、日本有数の温泉地へ電車で楽に旅行できます。観光好き、温泉好きの人にもぜひオススメしたい街です。

中には、「草加市も良いけど、決めきれないなぁ」と不安の残る人もいるかもしれません。そんな人にはマンスリーマンションを使ってお試し住みから始める方法がオススメです。生活に必要な家具家電が備わった部屋に、敷金などの初期費用は不要で引っ越しできるのがマンスリーマンションの良さ。懐を痛めずに、お得に草加市での暮らしを確認できます。草加市の魅力を確信してから、本格的な引っ越しを検討しても遅くはないでしょう。

この記事を書いた人

さかいあや/Webライター

・4年制大学卒業後、ハウスメーカーで営業職を経験
・現在は不動産賃貸管理会社でバックオフィスを担当
・宅建士・FP2級・日商簿記3級所持
・不動産関連の資格知識や実務経験を活かして、副業ライターとして活動中
・5歳と3歳の姉妹を育てる母
・最近は家族でキャンプにハマり中