岐阜県で一人暮らしにオススメの街5選!名古屋へのアクセスは勿論、自然環境も充実。

東海地区の中では名古屋の規模が大きく、その他のエリアについてはイメージがよくわからない方もいることでしょう。愛知県に隣接する岐阜県には、名古屋市のベッドタウンとして栄えているところや自然豊かなエリアもあり、魅力がたくさんあふれています。

今回は、岐阜県内で一人暮らしをするなら、ココ!というオススメの街を5つ選びました。街ごとに特徴や家賃相場、オススメスポットを紹介します。これからの新生活に向けて、ぜひ参考にしてくださいね。

岐阜県の住みやすい街 ①岐阜市 −自然と歴史、都会的な発展が共存!

岐阜市は、県内の約2割の人口が集まるエリアです。2019年には市制130周年を迎え、都会的な発展を遂げていますが、自然もたくさん残されています。市の中心を横断するように流れる長良川では毎年花火大会を実施。岐阜市は歴史的なスポットが現存し、都会と自然が共存できている街です。

岐阜市の基本情報 −JR線と名鉄線で近隣の市へのアクセス良好!

岐阜市は岐阜県の南部に位置し、岐阜駅と名鉄岐阜駅の2つの駅が市民の移動を支えています。市内を通る路線は、JR東海道本線・JR高山本線・名鉄各務原線・名鉄名古屋本線の4つです。

隣接する各務原市や瑞穂市などへもアクセスが良好。電車の路線は南に集まっていますが、路線がないエリアは岐阜バスがカバーしています。ほとんどの路線が岐阜駅と名鉄岐阜駅の間にあるロータリーから発着しているため、バスでの駅へのアクセスがスムーズです。コミュニティバスも路線が豊富で、車がない方でも街なかを移動できるように路線が配置されています。

岐阜市内の家賃相場 −家賃は高めでも交通の利便性が魅力。

岐阜県内でもっとも人が集まる岐阜市は、家賃相場が高めです。やはり多くの人が住んでいることから需要があり、家賃は高くなりやすいのでしょう。電車の路線が充実し、利便性の良さが魅力です。お部屋探しをする前に、どんな暮らしをしたいのかをイメージしてみましょう。お部屋探しを別の条件で探せるかもしれませんよ。

間取り 家賃相場
ワンルーム 5.33万円
1K 5.70万円
1DK 5.69万円
1LDK 7.06万円

岐阜市内のおすすめスポット −岐阜城でオーロラにたとえられる夜景鑑賞。

高い山から街並みを見下ろすのは、その景観に心がすっきりしませんか。心身のリフレッシュには、「岐阜城」がオススメです。岐阜駅からは、バスとロープウェイを乗り継ぎ、約35分でアクセスできます。岐阜城がある金華山は市内のほぼ中央にあるため、街並みを鑑賞するには絶好のスポットです。

戦国時代にはすでに建てられていた岐阜城は、当初「稲葉山城」と呼ばれていました。1567年に織田信長がこの地を攻略した際に岐阜城へと名称を変え、天下統一の拠点として活用したのです。1956年に再建され、平成の大改修で整備されたあと、金華山一帯は2011年に「岐阜城跡」として国の史跡に指定されています。

通常の岐阜城は夕方までの開館ですが、期間限定で夜間営業もおこなっています。360度のパノラマ夜景を楽しめるため、デートスポットにもオススメです。目の前に広がる幻想的な景色はオーロラにたとえられるほど。夜間営業日以外はライトアップが実施されるので、真っ暗な中に浮かび上がる岐阜城を鑑賞できます。

岐阜県の住みやすい街 ②大垣市 −住みよさランキングで岐阜県内1位の街。

大垣市は2018年に市制100周年を迎えました。「水の都・おおがき」のキャッチコピーのとおり、市内は水源がとても豊かです。揖斐川や水門川、杭瀬川などの川を生かした舟運が江戸時代ごろは盛んで、街が発展してきました。歴史的スポットや自然が街なかでも触れ合える環境は暮らしやすいとして、「住みよさランキング2022」で大垣市は岐阜県内1位に選ばれました。

大垣市の基本情報 −大垣駅が市の中心!バス路線が充実。

大垣市の位置は岐阜県の南西。地図を見てみると、中央にある大垣エリアを挟んで西に上石津エリア、東に墨俣エリアが飛び地になっています。

中央の大垣エリアに鉄道網が整備され、市内を通るのはJR東海道本線・JR美濃赤坂線・養老鉄道・樽見鉄道の4つです。大垣市の中心に位置する大垣駅周辺が市内でもっとも栄えています。駅前にある大きなバスロータリーからは、大垣エリア内を広くカバーできるだけの路線が発着。電車の路線がない墨俣エリアと上石津エリアはコミュニティバスが運行しています。

大垣市内の家賃相場 −平均的な家賃で暮らしやすい住環境。

大垣市は、岐阜県内で平均的な家賃の物件が多い傾向です。人口が岐阜県内でも上位を占めるほど多い地域なので、商業施設が充実し栄えています。一方で歴史を感じるスポットが多く残され、都会的な雰囲気ばかりではありません。ある程度利便性の良いところに住みたいけれど、にぎやかすぎるのは避けたいという方にオススメの環境でしょう。

間取り 家賃相場
ワンルーム 3.36万円
1K 5.07万円
1DK -万円
1LDK 5.99万円

大垣市内のおすすめスポット −国の名勝に指定された大垣船町川湊。

大垣市は、おくのほそ道に関連した史跡が多く残されています。歴史を感じる場所を巡って、のんびりと過ごしリフレッシュをしたい方にピッタリ。JR線と養老鉄道が通る大垣駅から南へ16分ほど歩くと「大垣船町川湊」エリアが広がっています。大垣船町川湊は2014年に国の名勝に指定され、魅力的な景観が堪能できるスポットです。

おくのほそ道を書いた松尾芭蕉が実際に旅して訪れた場所がたくさんあります。松尾芭蕉が俳句を詠んだ水門川はお花見スポットとしても有名です。約100本のソメイヨシノ並木があり、「飛騨・美濃さくら三十三選」に選ばれるほどの桜の名所。桜の開花に合わせて夜間のライトアップも実施しています。

船で松尾芭蕉が下った水門川の両岸は、住吉燈台や船町港跡などの史跡がたくさん残されています。川の西側にある「奥の細道むすびの地記念館」では、おくのほそ道に関連する資料を映像も交えながら紹介。実際に手で触れられる展示物もあり、とても見どころの多い施設です。

岐阜県の住みやすい街 ③瑞穂市 −住民の平均年齢が岐阜県内1位の若さ!

瑞穂市は、人口が約5.6万人の比較的小規模な街ですが、若い世代が多く集まっています。住民の平均年齢が40代前半で岐阜県内1位の若さです。年齢層が若いため活気に溢れている街と言えるでしょう。

桜並木やアジサイロードなど季節の花が間近で鑑賞できるスポットがあり、気分転換のお出かけがしやすいことも魅力。瑞穂市は、「甘柿の王様」と呼ばれるほど甘みが強い富有柿発祥の地です。市内の朝日大学と共同開発した柿のスイーツもあります。

瑞穂市の基本情報 −JR線が近隣の市とつなぐ重要路線。

岐阜県の南西にある瑞穂市は樽見鉄道が縦断し、JR東海道本線が横断しています。市内を流れる川の数は18本もあり、とても水源が豊かな街です。JR東海道本線の穂積駅が市の交通拠点に。大垣駅まで約5分、岐阜駅まで約6分でアクセスできます。名古屋駅までの所要時間も約34分なので、近隣の市へのアクセスも良好です。

瑞穂市の南東は1971年に設立した「朝日大学」があり、学生が多く集まるエリアです。大学の近くには飲食店やディスカウントストアなどがそろっています。

瑞穂市内の家賃相場 −コスパ重視のお部屋探しができる。

瑞穂市は岐阜県内で相場が低めです。東は岐阜市、西は大垣市に挟まれ、県内の主要なエリアへのアクセスは良好。「できるだけ家賃の負担を軽くしたい」「でも近隣の市へのアクセスは良いところを選びたい」と考える方にピッタリです。名古屋方面へもスムーズにお出かけしやすいため、岐阜県内の穴場エリアと言えるでしょう。

間取り 家賃相場
ワンルーム -万円
1K 3.40万円
1DK -万円
1LDK 5.14万円

瑞穂市内のおすすめスポット −地元との繋がりを感じられる中山道美江寺宿跡。

美江寺駅から南へ徒歩9分ほどのところにある、瑞穂市指定史跡の「中山道美江寺宿跡」。江戸時代に整備された中山道69宿のうち、55番目の小規模な宿場がありました。1984年には、中山道美江寺宿エリアにある美江神社境内に「中山道美江寺宿跡」碑を建立。付近には寺社も点在しているため、歴史的なスポットを散策するにはピッタリの場所でしょう。

美江神社では、「美江寺宿場まつり」が春に開催されています。美江寺宿の伝統や歴史を守るため1995年から始まり、イベントステージでのダンスや屋台など、地元の人でにぎわいを見せるおまつりです。

美江神社でおこなわれる3月の「美江寺観世音のお蚕祭り」は市指定民俗文化財です。もともと美江神社の祭事だった五穀豊穣祈願が、明治中期より養蚕が盛んになり、蚕のおまつりへと変わっていきました。終盤には餅まきがあり、おまつりの参加者が盛り上がりを見せます。

岐阜県の住みやすい街 ④多治見市 −先進的な取り組みで市民の住みやすさを実現!

多治見市は市民が住みやすい街を実現するため、さまざまな取り組みをしています。2007年に当時の日本の観測史上最高気温を記録。その経験から熱中症予防活動を積極的に行い、その活動を称える「ひと涼みアワード」で2015年に多治見市が「トップランナー賞」を受賞。

先進的な図書館活動をおこなっている図書館に贈られる「Library of the Year」も2015年に、多治見市図書館が大賞に選ばれました。今後も積極的な取り組みに注目が集まる街です。

多治見市の基本情報 −アウトレットモールへ向かうバス路線あり!

多治見市は岐阜県の南部に位置しています。市内をJR中央本線とJR太多線が通り、多治見駅から愛知県春日井市の高蔵寺駅まで約12分、名古屋駅までは約42分です。乗り換えなしで名古屋方面へアクセスができる利便性の良さが多治見市の魅力でしょう。

多治見市と隣接する土岐市には、アウトレットモールがあります。多治見駅からアウトレットモールへ向かうための路線バスが運行。通勤通学がしやすさだけでなく、休日にショッピングやグルメを楽しみたいときのお出かけもしやすい環境でしょう。

多治見市内の家賃相場 −愛知県へのアクセスがスムーズの好立地。

岐阜県内では家賃が高めの多治見市。愛知県春日井市や名古屋市へのアクセスが良いため、高くなりやすいのでしょう。都会に住むよりは控えめな家賃ですが、「新築」「駅から徒歩5分以内」などの好条件をたくさんつけると、高い家賃のお部屋しか出てこない可能性があります。どの条件なら下げられるのかを見直して、少しでもお得に住めるお部屋を見つけてくださいね。

間取り 家賃相場
ワンルーム -万円
1K 4.66万円
1DK -万円
1LDK 5.22万円

多治見市内のおすすめスポット −美濃焼の文化を現在にも伝える本町オリベストリート。

「1人で過ごす時間はのんびりしたい」

そんな要望を叶えられるオススメのスポットがあります。JR線の多治見駅から東へ徒歩約15分。「本町オリベストリート」は、明治初期から昭和初期にかけて建てられた商家や蔵が残っています。美濃焼の文化が深く根付き成長してきた多治見市の歴史を感じられるエリアです。古民家の外観を生かして美濃焼ショップやギャラリーに改装した新しいお店が、続々とオープン。雑貨店や飲食店などもあります。

本町オリベストリートの中央付近にある「陶都創造館」では、美濃焼についての知識を深めたり物販コーナーで購入したりができます。1年を通じてイベントが多数あるので、開催に合わせて訪れてみても楽しいですよ。年2回ある多治見市最大のおまつり「たじみ陶器まつり」は4月と10月にあります。本町オリベストリートがメイン会場なので、たくさんの人でにぎわうスポットです。

岐阜県の住みやすい街 ⑤羽島市 −のどかな田園が広がりつつも交通の利便性は確保!

羽島市は田畑が広がり、開放感あふれる緑地も多く存在する自然豊かな街です。利便性も良い中で、のんびりとした雰囲気での生活を望む方にぴったりの場所でしょう。市内には会員制大型スーパーの「コストコホールセール岐阜羽島倉庫店」があり、休日には多くの人々が訪れて賑わいます。

羽島市の基本情報 −新幹線や高速道路で遠方への移動が簡単に。

羽島市は岐阜県の南にあり、両サイドを木曽川と長良川に挟まれています。中央付近にある岐阜羽島駅が名鉄羽島・竹鼻線の始発駅です。名鉄岐阜駅へ約27分でアクセスできます。岐阜羽島駅は、東海道新幹線のひかりとこだまの停車駅です。大阪駅まで約49分、東京駅まで約1時間47分でアクセス。出張や帰省が多い方にとっては、とても住みやすい街です。

名神高速道路の「岐阜羽島IC」があり、マイカーでの移動もしやすいでしょう。隣接する愛知県の一宮市までは高速道路の利用で、わずか13分ほどです。電車なら1時間はかかる距離が1/4以下に。マイカーでの移動が多い方にぜひオススメしたい街です。

羽島市内の家賃相場 −相場が低めでも生活環境は充実。

羽島市の家賃相場は岐阜県内ではやや低めの価格帯です。新幹線の停車駅があり、2015年には会員制大型スーパーがオープンしました。名神高速道路のインターチェンジもあり、マイカー派の方も暮らしやすい環境が整っています。マイカーがある方は、駐車場付きを条件に探してみませんか。家賃相場が低めなので、駐車料金を含めてもそれほど負担になりにくいお部屋が見つかるでしょう。

間取り 家賃相場
ワンルーム -万円
1K 3.83万円
1DK 3.70万円
1LDK 5.24万円

羽島市内のおすすめスポット −樹齢300年以上の藤が有名な竹鼻別院。

気分をリフレッシュするために、季節感が味わえるスポットへお出かけしましょう。「竹鼻別院」は、美しい藤の花が鑑賞できるスポットとして有名です。名鉄竹鼻線が通る羽島市役所前駅から北へ徒歩約3分でアクセスできます。

イチオシポイントは樹齢300年以上言われている、県指定天然記念物の竹鼻別院のフジです。立派に育った藤の木は、たった1本で藤棚ができるほどの大きさ。毎年4月の中旬頃からキレイな薄紫の花を咲かせ、開花にあわせて「美濃竹鼻ふじまつり」を開催します。

藤棚の下ではお抹茶コーナーや模擬店、撮影会などのたくさんのイベントを実施。ふじまつりの開催期間中は藤棚のライトアップがあり、昼間とは違った景観を楽しめるでしょう。藤のシーズン以外にも竹鼻別院を訪れて、落ち着いた雰囲気の中でゆったり過ごすのもオススメです。

マンスリーマンションで「お試し住み」をして住心地をチェック!

岐阜県は愛知県へスムーズにアクセスできる市がいくつもあり、住みやすい街です。オススメの街は、夜景鑑賞やライトアップで楽しめる岐阜城がある岐阜市と「水のみやこ・おおがき」のキャッチコピーで有名な大垣市だけではありません。平均年齢が若い瑞穂市や先進的な取り組みをする多治見市、新幹線の停車駅がある羽島市など、魅力あふれる街が多数あります。

岐阜県での一人暮らしは、まずはマンスリーマンションを利用してみませんか。「お試し住み」をして、住心地をチェックすると本格的なお部屋探しを安心して進められるでしょう。マンスリーマンションの契約には敷金や礼金です。また、1ヶ月程度の短期契約も可能。家具家電も完備なので、引っ越し作業が手軽に終えられますよ。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。