街歩き「名鉄一宮」|名古屋駅まで約10分!自然あふれる穏やかな街|vol87

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は愛知県一宮市の代表駅である名鉄一宮駅周辺を散策しました。

ー「一宮」は繊維とモーニングが有名な街 ー

一宮駅前の商店街とその先にある真清田神社

愛知県西部の尾州地域は、古くから繊維産業が盛んにおこなわれてきました。そのはじまりは、平安時代にまで遡ります。さらに明治以降には、洋服地を中心とした毛織物産業が急速に発展。総合繊維産業都市として世界的にも有名な街となりました。そんな尾州の中心地にあるのが一宮駅です。

また繊維産業の商談の場として、喫茶店がよく利用されていたことから、喫茶店の数が多いことでも有名です。何度も利用してくれるお客さんのために、ドリンクにパンやゆで卵などのサービスを付けたことから、モーニングサービスが始まりました。

そんな一宮駅前は、駅ビルやデパートが併設されていたり、駅前には商店街が広がっていたりと都会的な雰囲気。しかし商店街を抜けると、一宮市の名前の由来にもなった有名な神社や住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気に変わります。今回は、繊維産業とモーニングで有名な一宮駅周辺を散策しました。

ー「一宮駅」は名古屋駅まで最短11分! ー

「名鉄一宮駅」と「尾張一宮駅」が並行している

「一宮駅」は、名古屋鉄道名鉄本線と尾西線が乗り入れる駅です。また、JR東海の東海道本線も並行して乗り入れており、「尾張一宮駅」と称されています。名鉄一宮駅と尾張一宮駅を総じて「一宮駅」か「一宮総合駅」と呼ぶこともあります。

名鉄一宮駅は、名鉄名古屋本線を利用すると、「名鉄名古屋駅」まで乗り換えなし約15分で到着できます。また、尾張一宮駅からJR東海の東海道本線を利用すると、「名古屋駅」まで乗り換えなし約11分で到着が可能です。

さらに、名鉄一宮駅から名鉄名古屋本線を利用すると「名鉄岐阜駅」までは約13分で到着できます。尾張一宮駅から「岐阜駅」までJR東海の東海道本線を利用すると、約11分で到着が可能です。

このように、一宮駅は、名古屋駅や岐阜駅までのアクセスが良好です。通勤や通学、お買い物にも便利な街といえますよね。

ー「一宮駅」はどんな駅? ー

名鉄「一宮駅」

名鉄「一宮駅」のホーム

ホームから改札口までの階段とエスカレーター

ホームから改札口までのエレベーター

まず、名古屋鉄道名鉄本線と尾西線が乗り入れる名鉄「一宮駅」は島式2面4線ホームを有する高架駅です。ホームから改札口までは、階段やエスカレーター、エレベーターが設置されているため、どなたでも安心して利用できます。

ホームから駐車場へと直結している階段とエスカレーター

名鉄「一宮駅」の改札口

ホーム1番線は尾西線、2〜4番線を名古屋本線が走っています。ホームの上は駐車場となっており、改札口と直結しているのも特徴です。改札口は全部で3箇所設置されています。

JR「尾張一宮駅」の改札口

JR東海の東海道本線の「尾張一宮駅」は、島式ホーム2面4線を有する高架駅です。2・3番線ホームが本線、1・4番線ホームが副線として利用されています。ホームから改札口までは階段やエスカレーター、エレベーターが設置されているため、どなたでも利用しやすい駅です。改札口は一箇所のみです。

ー「一宮駅」は駅内施設が充実! ー

駅に隣接している「名鉄百貨店一宮店」

一宮駅は、広大な敷地面積を持つターミナル駅であり、駅内施設が充実しているのも嬉しいポイントです。そのなかでも代表的な施設をご紹介しましょう。

まずは、名鉄一宮駅に隣接しているデパート「名鉄百貨店一宮店」と「ミュープラット一宮」があります。

名鉄百貨店一宮店は、7階建てのデパートであり、衣料品や食料品、飲食店などのさまざまなショップが入っています。デパートならではのブランドが取り扱われているのも魅力です。

ミュープラット一宮にあるコンビニ「ファミリーマート エスタシオ」

ミュープラット一宮は、名鉄一宮駅の中央改札口の真正面に位置します。コンビニ「ファミリーマート エスタシオ」や、洋菓子店「パステル ねこねこチーズケーキ ミュープラット一宮店」、飲食店などが入っています。

尾張一宮駅の高架下にある駅ビル「i-ビル」

また、尾張一宮駅の高架下には、駅ビル「i-ビル」があります。i-ビルの外観は、繊維の街である一宮市をイメージしたデザインであり、織物の美しさを現しています。2012年に開業し、2013年には、グッドデザイン賞も受賞。デザイン性の高いビルであり、一宮駅の新しいシンボルとなっています。

i-ビルは、2〜5階部分が吹き抜けのテラスとなっており、開放的であるのも特徴です。テラスでは学生が勉強したり、オフィスワーカーが休憩する姿が見受けられます。街の人に親しまれているビルであることが伺えますね。

「i-ビル」の入り口付近の様子

「i-ビル」の案内板

また、i-ビルには、公共施設と民間の商業施設が入っているのも特徴です。1階には、商業施設「アスティ一宮」や「尾州ビレッジ」、観光案内所などが入っています。5〜7階には、子育て支援センターや中央図書館などが入っており、市民の皆さんの生活を支えています。

さまざまなショップが入る「アスティ一宮」

i-ビルの1階にある商業施設「アスティ一宮」には、スーパーやドラッグストアのほかにも、惣菜やお弁当が手に入るお店がズラリと並んでいます。仕事や通学帰りに、食料品や生活用品が手に入るのが魅力です。「今日は仕事で疲れてしまってご飯を作るのが面倒だな...」という日にも、惣菜やお弁当が気軽に購入できるのも嬉しいポイントですよね。

「尾州ビレッジ」の案内図

さまざまな店舗が立ち並ぶ「尾州ビレッジ」

「尾州ビレッジ」はi-ビルの東側に隣接された小さな可愛いらしい店舗が軒を連ねる商業施設です。ジンギスカン料理「なまらむ羊羊軒」やカヌレ専門店「ロンロンザセカンド」などの個性的でオシャレなお店が集まっていますよ。

このように駅内施設が充実している一宮駅では、生活必需品が駅でほとんど手に入るのが魅力です。

ー「一宮駅」の東側エリアを散策 ー

一宮駅の東側に広がる商店街の様子

それでは一宮駅の東側を散策してみましょう。東側エリアは、商店街が広がっているのが特徴です。商店街の先には有名な神社もあります。商店街を抜けると、マンションや戸建てが並ぶ住宅街も見受けられます。駅前は人が行き交い賑わい、道路の交通量も多いですが、神社や大江川があるため、歴史や自然が感じられる街でもあります。

ー せんいの街ならでは!レトロな佇まいのアトリエ「Re-TAiL(リテイル)」ー

レトロで可愛い建物「Re-TAiL(リテイル)」

入り口からクラシカルな雰囲気!

一宮駅から尾州ビレッジを抜けて、南東へ徒歩約7分の場所にあるのが「Re-TAiL(リテイル)」。こちらは繊維を中心としたデザインやファッションなどのアトリエやテナントが集まったビルです。

一般には出回らない生地が購入できたり、クリエイターさんの作品が購入できたりします。築80年のアーチ窓と茶色のタイル張りの外観が目印。ゴシック調のようなレトロな佇まいのビルは、見るだけでも楽しめます。せんいの街ならではの「Re-TAiL(リテイル)」を、ぜひ訪れてみてくださいね。

ー 散歩やジョギングコースにぴったり「大江川緑道」ー

一宮駅から東に向かって走る「城崎通」

東側の住宅街の様子

駅から離れると戸建て住宅が多くなります

Re-TAiL(リテイル)からどんどん東へ歩いて行きましょう。一宮駅前は、道路が広く、交通量も多い印象です。大通りから外れて住宅街に入ると、落ち着いた雰囲気に変わります。そんな住宅街のなかに見えてきたのが大江川緑道です。

「大江川緑道」

大江川の様子

緑豊かな大江川の川沿い

大江川緑道は、緑豊かで川沿いを散歩するのにぴったりのコース。春には桜が咲き誇り、桜祭りが開催されていますよ。訪れた日も、散歩をしている人の姿が見受けられました。

ー 一宮市の名前の由来となった「真清田神社」ー

「大江川緑道」から駅方面の様子

「真清田神社」

大江川緑道を北に向かいながら散策し、駅の方角へ向かって歩いて徒歩10分ほどで「真清田神社」に到着です。

真清田神社は、尾張の国で一番はじめに参拝する「一の宮」である神社であり、一宮市の名前の由来ともなっています。参拝客が後をたたず、地域の人から愛されている神社であることがうかがえます。毎年7月に開催される七夕祭りは、日本三大七夕祭りの一つとして有名です。

神社周辺に見られる生地や毛糸などを販売しているお店

飲食店もちらほら立ち並びます

神社の境内の周辺には、生地や毛糸などを販売しているお店がありました。まるで東南アジアの市場を連想させるような佇まい。休日にも関わらず、シャッターが降りているお店も数多くあったため、今あるお店は、貴重なのかもしれません。飲食店もチラホラ見受けられました。

真清田神社の北隣にある「大宮公園」

また、真清田神社の北側には、緑豊かな「大宮公園」が併設されています。木陰が多く、暑い日でも気持ちよく遊べそうな公園ですよ。休憩している人の姿や、遊具で遊ぶ親子の姿が見受けられました。

ー 真清田神社の前に広がる商店街 ー

真清田神社から見た商店街の様子

真清田神社から一宮駅までの間には、商店街が広がります。江戸時代から3と8の付く日は、真清田神社の前で門前市が開かれていました。一宮は、神社と商店街とともに発展してきた街です。

商店街にある飲食店が立ち並ぶ様子

商店街には、年代を感じるお店から新しいお店まで、新旧さまざまなお店が入り混じっている印象です。とくに飲食店が多くみられます。

ブティックや呉服店が集まるエリアも見られる

繊維業が発展してきた街だからでしょうか。昔ながらの洋服屋さんが立ち並ぶエリアもありました。

七夕祭りでは盆踊りの舞台が設置される「ぎんざ通り」

一宮駅までを結ぶ「ぎんざ通り」にもさまざまなお店が軒を連ねています。先述した七夕祭りの際には、ぎんざ通りは盆踊りの舞台にもなり、多くの人で賑わいます。ぎんざ通りを歩いて一宮駅に戻ってきました。

ー 一宮駅の西側エリアを散策 ー

一宮駅の西側駅前

一宮駅の西側にあるロータリー

西側エリアから一宮駅を見た様子

一宮駅の西側エリアは、マンションやアパート、戸建てなどの住宅地が広がっているため落ち着いた雰囲気ですが、車の通りは多い印象です。生活に欠かせないスーパーもあるのでお買い物にも便利。また線路沿いには2つの大きな公園があり、緑の豊かさも感じられます。それでは一宮駅の西側エリアを散策してみましょう。

ー テニスコートもある「稲荷公園」ー

「稲荷公園」

広々としたグラウンドと遊具が完備

テニスコートも設置されている

一宮駅の高架下を通り、西側エリアへと入ってきました。一宮駅から北へ徒歩5分ほどの場所に「稲荷公園」があります。遊具やグラウンドのほかに、テニスコートがある公園です。ゴミや雑草もなく、綺麗に管理されている印象。所々にベンチも設置されているため、休憩にもおすすめのスポットです。

ー 一宮駅西側エリアもお買い物に便利! ー

稲荷公園からは国道155号線沿いを歩いていきます。国道には車の通りも多く、学校帰りの子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。国道沿いには、マンションや戸建て住宅が立ち並びます。

スーパー「旬薬膳 一宮・八幡店」

そのなかに見えてきたのがスーパー「旬薬膳 一宮・八幡店」です。こちらのスーパーは、オーガニック食品やナチュラルフードのみ取り扱うスーパー。多くのスーパーでみられるような商品はあまり提供されていません。

素材にこだわった商品を厳選して取り揃えられています。生鮮食品から調味料、お菓子などが手に入ります。このようなスーパーが近所にあると、普段の食事の意識も変わりそうですよね。

スーパー「カネスエ新栄店」

スーパー「旬薬膳 一宮・八幡店」から住宅地を抜けて、梅ヶ枝通りにでてきました。梅ヶ枝通りも交通量が多いです。そんな梅ヶ枝通りにあるのがスーパー「カネスエ新栄店」。一宮駅からは徒歩10分ほどの場所にあります。スーパー「カネスエ」といえば安くて有名なスーパー。会員に登録すると、さらに値引きされるのが嬉しいポイント。安さに驚くこと間違いなしですよ。

スーパー「カネスエ新栄店」に隣接されているのは、衣料品「ファッションセンターしまむら新栄店」です。2店舗が同じ敷地内にあり、食料品と衣料品が一気に手に入るため、とても便利!リーズナブルな値段で衣料品全般が手に入るお店です。駐車場には多くの車が停まり、お客さんで賑わっている様子がみられました。

ー 電車がよく見える公園「梅ヶ枝公園」ー

線路沿いにある公園「梅ヶ枝公園」

緑豊かで気持ちのよい公園

「カネスエ新栄店」と「ファッションセンターしまむら新栄店」から駅に向かって歩きます。線路沿いにある公園を発見しました。「梅ヶ枝公園」です。

その名のとおり、春先には、園内にある梅が咲き誇るそうです。複合型遊具が設置されており、電車もよく見えるため、小さなお子さんにもぴったりの公園です。「梅ヶ枝公園」からは一宮駅までは徒歩8分ほどで一宮駅に戻ってきました。

ー 一宮駅は真清田神社と繊維産業とともに発展してきた街 ー

今回は、一宮駅の街をご紹介しました。一宮駅は、名古屋駅まで乗り換えなしで、最速11分で到着できます。また駅内施設も充実しているため、通勤や通学で駅を利用している方にぴったり。お仕事や学校帰りに、普段のお買い物が駅内で完結できます。

駅の東側には商店街が広がり、商店街の先には真清田神社があります。大通りは車の交通量も多く、全体的に都会的な印象ですが、緑豊かな公園や緑道もあるため、自然も多く散歩にも最適です。一方で駅の西側は、公園や住宅地が広がり、落ち着いた雰囲気です。スーパーもあるため、お買い物にも便利なエリアです。

都会的な部分と田舎のよい部分をあわせた街であるため、一人暮らしからファミリーにも暮らしやすい街であるといえるでしょう。

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この記事を書いた人

吉永かなこ/Webライター

京都出身。関西大学文学部を卒業後、就職を機に愛知県へ。
ハウスメーカー勤務と子育てを経験し、現在は不動産管理会社で働きながらライターとして活動中です。宅地建物取引士。主に不動産記事と取材記事を執筆しています。
趣味は、旅行、カフェ巡り、読書、愛猫と遊ぶこと。運動不足解消にバレーボールも始めました。実際に訪れて見て感じた東海地方の魅力を皆様にたっぷりお届けします。