熊本市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

九州のほぼ中央の位置にある熊本市は、九州各地だけではなく本州からも移住者が多い人気の都市。そんな熊本市で新生活を始めるには、どこの街を選べばいいか迷うところです。そこで今回は、熊本市の住みやすさや魅力を詳しくご紹介します。

熊本市は、全国最南端の政令都市です。福岡市・北九州市に次いで九州3位の人口を誇ります。2011年に九州新幹線が全線開業し、九州内や本州へのアクセスも利便性もこれまで以上に高まりました。

熊本市の中心地には熊本城がそびえ立ち、城下町を中心に繁華街が広がり活気に溢れています。熊本市内には市内を走る路面電車は、熊本駅、熊本城、水前寺成趣園、アーケード街などの主要地への移動に便利です。

また水道水源がすべて地下水でまかなわれている熊本市は水の都と呼ばれ、全国でも珍しい都市として知られています。名物グルメは、馬刺し、熊本ラーメン、辛子蓮根、太平燕(タイピーエン)など数多く、熊本市の住み心地に移住する多くの人が魅了されています。

熊本市ってどんな街?

熊本市の特徴を歴史や交通の利便性などから詳しくご紹介します。これから住む街のことをたくさん知って、新生活へのイメージを膨らませましょう。

熊本市の歴史

熊本市は、火の国(ひのくに)と昔から呼ばれており大化の改新のあと、奈良時代に当時の肥後国こと熊本県の役所である国府(こくふ)が、今の熊本市中央区国府に置かれました。室町時代に入り豊臣秀吉が全国を治める中、加藤清正と小西行長が領主として肥後を二つに。その後、加藤清正が肥後54万石の領主になりました。

慶長12年(1607)年、加藤清正が熊本藩初代藩主として熊本城を築城。上に行くほどそり返る石垣「武者返し」や復興された本丸御殿など、当時の最先端技術や労力を投じた名城です。

熊本市は、明治に入り九州における政治や軍事の中心としてさまざまな官庁が置かれ、明治24年に鉄道の開通に伴い熊本駅が設けられました。また明治30年代に入り市区改正の大事業により中央部の山崎練兵場が市外に移設され、それと同時に新市街が出現し、会社や工場、商店などの施設が続々と誕生し日清、日露の戦勝の勢いもあり急成長しました。

明和21年市制施行当時は、面積5.55平方キロメートル、人口4万2千人ほどでした。その後平成20年に富合町、22年に城南町植木町との合併や近代的都機能の集積により市域拡大が加速。現在は面積390.32平方キロメートル、人口は約74万人まで成長しました。平成24年には全国で20番、九州では3番目の政令指定都市に。

平成28年4月に、熊本地震が発生。前震マグニチュード6.5に続き本震マグニチュード7.3が同時に発生し、熊本市や近隣自治体を初め熊本県全域は大きな被害を経験しました。しかし、震災からの復旧と地域経済の回復には熊本市民、地域、行政が総力を挙げました。さらに防災面の強化や熊本市の更なる魅力向上により、現在は自然や歴史、文化に恵まれたあたたかくふれあいに満ちた都市となっています。

熊本市の特長

熊本市はほぼ山に囲まれた地域で、市内中心部から車で20分のところにある立田山は、標高152mほどで散策しやすく街中の森とも呼ばれています。四季折々の自然を感じられる癒しスポット。中心部から車で約40分のところにある水前寺成趣園は、庭園の中心には池があり阿蘇からの清らかで透き通った水が湧き出ており心が洗われます。

また市の中心部から約15分の場所にある江津湖では、上江津湖、下江津湖にわかれており全周囲は6キロメートル。貴重な水生生物や野鳥を観察できるほか、遊歩道や芝生公園なども設けられており市民の憩いの場となっています。

市街地から国道3号を車で約40分北へ足を伸ばすと、植木温泉があります。その滑らかなお湯は「玉の肌」と呼ばれ立ち寄り湯としても楽しめます。利便性の良さも魅力の街です。また九州新幹線で福岡の博多駅まで最速32分、鹿児島中央駅まで最速42分、さらに高速道路や高速バスなど短時間で隣県へのアクセスもよく便利な立地です。

熊本市の利便性

市街地西南端部に位置する熊本駅。九州新幹線は県内外の玄関口です。また市内のJR各駅と繋がっており通勤、通学で利用されています。中心市街地から要所へ市電(路面電車)も走っており市民の足として多くの市民が利用しています。各路線の駅数は以下の通りです。

  • 九州新幹線 1駅
  • 鹿児島本線 9駅
  • 肥後本線 9駅
  • 熊本電気鉄道 菊池線 9駅
  • 熊本電気鉄道 藤崎線 3駅
  • 熊本市交通局(熊本市電)A系統 26停留場
  • 熊本市交通局(熊本市電)B系統 29停留場

熊本市は、バスも路線網も市内中に展開されています。熊本市中心部にある熊本桜町バスターミナルは日本最大規模です。路線バスは4社により運行されており、市内全域に公共交通機関があり利便性がいい街と言えます。

マイカー派の方にとっては、高速道路へのアクセス性も気になるところ。市内を通る九州自動車道には、インターチェンジやパーキングエリアもあります。市東部郊外にある国道57号線東バイパスから熊本ICにつながっており隣接県へアクセスが便利です。

熊本市の4つの魅力

熊本市の魅力をエリアごとに詳しくご紹介します。どのエリアが自分に向いているのかを検討の参考にしてくださいね。

魅力①熊本城がそびえ立つ!熊本イチ繁華街 中央区エリア

熊本市の中央部に位置する中央区エリアには、JR九州は豊肥本線、熊本鉄道は、菊池線、藤崎線が通っています。また路面電車である熊本市電は、A系統、B系統ともに多くの停留所があり市民の足として稼働しています。

また中央区は熊本桜町バスターミナルがあり市内外や県外へアクセスできるため、通勤や通学に便利。繁華街には多くの飲食店やショッピング施設があり1日中満喫できる賑やかな街です。

中央区の代表スポットは、熊本城だけではありません。熊本城東側を坪井川に向かうと熊本稲荷神社という朱色が綺麗な神社があります。さらに、熊本城を登ると加藤清正を主神とする加藤神社があります。熊本城を眺めるのに最高のスポットで、パワースポットとしても人気が高く、国内外から観光客が訪れています。

参拝の後は御朱印もいただけるのでマニアにはたまりませんね。熊本城を楽しんだあとは、桜の馬場 城彩苑総合観光案内所があり熊本のグルメが一同に揃っており何度行っても楽しめます。

魅力②バスのアクセス抜群!人気の住宅街 東区エリア

熊本市の東にある東区エリアは、熊本市5つの区の中でも人口が多い地域。国道57号線(熊本東バイパス)や県道36号線(第二空港線)、県道103号線(国体道路)など主要幹線が全て走っており、マイカーやバスのアクセス良好。

また、商業施設、医療機関、教育施設など住まいに必要な施設が全て揃っており住宅地域としても発展しています。学生さんは自転車やバイク通勤が多く、駐車場料金が中央区に比べ安いためマイカー派さんにもおすすめのエリアです。

熊本市中央区から東区にまたがる江津湖は、周辺に公園やピクニック場があり子供連れやカップル、友達同士で自然に癒されるスポット。また、えがおスタジアムでは、30,000人の観客が収容できサッカーやラグビーの試合などが開催されています。

その他にも熊本動植物園や熊本県民総合運動公園、森に囲まれた建軍神社など、運動したり自然に癒されたり余暇の時間に気分転換できるスポットがたくさんあります。東区だけでも充実した生活ができるでしょう。

魅力③陸の玄関口、都市開発中の熊本駅がある 西区エリア

熊本市の西側にある西区エリアは、金峰山や白川、有明海などがあり自然豊か。また陸の玄関口として賑わいを見せているJR熊本駅は2021年にリニューアルし、それと同時「アミュプラザくまもと」がオープン。新幹線の全線開通後は、隣接県との距離が近くなりリニューアルによりさらに県外からの来熊者が増えています。

新幹線の開通により他県から通勤・通学する人も増えました。JR鹿児島本線、豊肥本線、熊本電気鉄道の菊池線、熊本市電などさまざまな公共交通機関が充実しており電車でのアクセスは熊本市内で一番便利です。

もちろん、路線バスも各所を結んでおり、道路は地域を南北に横断する国道501号線が主幹道路。また、熊本駅は中心繁華街へも近く各地域から通勤や通学で、多くの人が利用しています。

西区は自然豊かなスポットも多く、金峰山は標高665mで、晴天であれば山頂から熊本市内や阿蘇、天草まで熊本の景色を一望できます。休みの日はハイキングで気分転換もいいですね。また西区は熊本港があり長崎の島原までフェリーで約30分。ちょっとした海の旅を楽しむのもありです。

魅力④開発が盛んな合志市、菊陽に隣接する北区エリア

北区エリアは熊本市の中でもっとも面積が広く、以前はスイカで名産地の植木町と合併特例区でした。熊本市の北部に位置し、果物の生産が盛んです。区内には、九州自動車道が通っており、植木インターチェンジが国道3号選と接続、また北熊本スマートICが県道30号大津植木線と接続しています。

さらに北熊本サービスエリアもあるため九州北方面、南方面へアクセスが良好です。北区は武蔵ヶ丘バスストップも設置されており高速バスも活用できます。エリアにある駅は、JR九州鹿児島本線の田原坂駅、植木駅、西里駅。豊肥本線の竜田口駅、武蔵塚駅、光の森駅の計6駅。熊本電気鉄道は、菊池線の北熊本駅、亀井駅、八景水谷駅、堀川駅、藤崎線の北熊本駅です。熊本駅や中心街へ電車で通えるためベッドタウンとしても人気のエリアです。

エリア内にある武蔵塚公園は、県道337号線にあり、二刀流の剣豪、宮本武蔵ゆかりの公園で銅像やお墓があります。園内には、日本庭園や茶室があり、ツツジの一種「ミヤキリシマ」の名所です。公園の入り口近くには、鎧や甲冑に身を固めた宮本武蔵が立っています。

また当園は高台にあり、見晴らしがよく緑がとても豊かで開放感あふれ癒されるスポットです。自然が多く、ゆっくりくつろげるためとても充実した時間を過ごせますよ。駐車場は無料で止められ、遊具や浅い水路があるため地元の子供達の水遊び場として人気です。

熊本市のデータ

熊本市がどのような街なのか、ここではデータを見ながらご紹介します。人口の推移や治安、家賃相場など、これから新生活を送る方が気になるポイントを集めました。

人口

熊本市の人口は県内の約43.1%にあたる約74万人前後で、ここ10年間推移しています。九州では、福岡市、北九州市に次いで3番目に多い都市です。また、2012年4月に政令指定都市に移行してからは人口が1万人ほど増加しました。熊本市は日本最南端の政令都市でもあります。

続いて、転入出者数も見てみましょう。2014年から2022年までの9年間の状況をグラフで表しました。

転入者も転出者もほぼ同じ人数で変動しています。2016年熊本地震の影響で2017年から変動が激しくなっていますが、2018年以降は落ち着いていますね。熊本市の住みやすさからUターンIターンも多いようです。

治安

熊本市が安心して暮らせる街なのかを見るために、2020年の犯罪発生件数をチェックしてみましょう。犯罪発生件数は1年間で2401件ありました。内訳は以下の通りです。

凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
発生件数 21 259 1,596 94 39 392

(参照:熊本市市統計書 令和3年版 第15章 司法・治安)

 

熊本市の中でも繁華街がある中央区が5区の中で発生件数は多いです。大通りから1本入ると道幅が狭いところが多いため、自転車とすれ違う際に難儀する箇所や車にも気をつける必要があります。

しかし、熊本市全体の治安は、自然環境が豊かで比較的のんびりしているような街並みで、他の都市と比べても安全な地域です。子育ての環境も最適で子育て世帯への手当も充実しています。

家賃相場

熊本市の家賃相場は、福岡県や他の都市部に比べると比較的低めの価格帯です。特に一人暮らしサイズのお部屋は5万円以内でお得に住めるお部屋が多いでしょう。単身や進学で引っ越す際は、熊本市で探してみませんか。家計の負担が軽減できるお部屋を見つけやすいですよ。

間取り 家賃相場
ワンルーム 4.44万円
1K 4.09万円
1DK 4.46万円
1LDK 7.71万円

熊本市で人気の街

ここからは、熊本市で人気の街を3つ厳選してご紹介します。交通利便性はもちろん、お買い物施設や公園などもあって住みやすい街ばかりですよ。

熊本駅

熊本市西区にある熊本駅は、九州新幹線と在来線の鹿児島本線と豊肥本線の3路線が利用できます。また、路面電車である熊本市交通局の田崎線、熊本駅停留場も備わっていて朝のラッシュ時は通勤、通学をする人が多く利用しています。

熊本駅は、白川口と新幹線口と入り口が二つあり、白川口(駅東側)では、JRくまもとシティ、アミュプラザくまもと、ビックカメラ、ザ・ニューホテル熊本など、商業施設が連なっており観光客や駅利用客で賑わいを見せています。また、近くに専門学校やホテルもありビジネスマンや学生も多く利用している理由です。

熊本駅周辺のお買い物スポットも忘れずにチェックしておきたいところ。熊本駅には「ビックカメラアミュプラザくまもと店」が隣接しており新生活用品を揃えるには便利です。またアミュプラザくまもとには、1FにHalloDay(ハローディ)というスーパーがあるほか、焼き鳥屋や天ぷらなどのテイクアウトのお店もあり20時まで営業しているため、仕事帰りに立ち寄れますね。

また、駅周辺にも居酒屋など飲食店は多いため、「仕事が遅くなった日は1杯飲んで帰る」という楽しみ方もできそうですよ。

藤崎宮前駅

藤崎宮前駅は熊本市中央区坪井にあり、熊本電気鉄道藤崎線の終点にあたります。熊本市街地の北端に位置し、商業ビルの1Fに駅があります。付近には上通並木坂商店街や上乃裏通りがあり、郊外から中心繁華街へ通勤・通学する人で毎朝ラッシュを迎えています。始発駅でもあるので、座って移動できるため便利ですね。

藤崎宮前駅の周辺は、上通りアーケードまで徒歩で約4分なため、駅を降りてすぐ買い物ができます。藤崎宮前駅の周辺は学校が多く学生さんの街でもあり治安も良さそうです。スーパーもいくつかあり「マックスバリュ内坪井店」へは駅から徒歩約9分、「イワサキエース 並木坂店」へは駅から徒歩約4分と生活しやすいエリアと言えそうです。

藤崎宮前駅周辺は、白川公園があり都会の中にある緑豊かな公園で、春は桜が満開に咲き花見をする人で盛り上がります。また白川も近くで流れており川沿いは歩道が整備されており散歩やジョギングなど気分転換に行きたいスポットです。

藤崎宮前駅から徒歩6分のところに、駅の名前の由来にもあたる藤崎八旛宮があります。応神天皇を主祭神とした神社で、熊本市民から愛されています。

毎年9月第3月曜日(敬老の日)には「藤崎八旛宮秋季例大祭」といった熊本市民に親しまれているお祭りが開催されます。熊本市内を「隋兵(ずいびょう)」と「飾り馬」の奉納行列が練り歩き、飾り馬は60団体以上が奉納します。勢子たちの「ドーカイ、ドーカイ」という掛け声とラッパなどの鳴り物で賑やかな行進が有名です。

水前寺駅

JR九州の豊肥本線の駅である水前寺駅は、県内で熊本駅、心水前寺駅に次いで3番目に利用者が多い駅です。熊本駅へ向かう熊本方面と阿蘇へ向かう武蔵塚・肥後大津・阿蘇方面があります。熊本駅まで約10分でアクセスできるため、電車での移動を考えている方にオススメです。

水前寺駅周辺は、高層マンションなど住宅街で夜は静かです。北口側は、高校や大学、劇場などが密集しており文教地区となっています。また、駅は駅ビルになっており、「えきマチ1丁目水前寺」と呼ばれ、スーパーのゆめマート、ドラッグ新生堂水前寺駅店などがあり生活に困らないショッピングストアが連なっています。駅を出て、帰宅前に立ち寄れるため便利ですね。

また、水前寺駅南口側には、郵便局のほか熊本競輪場や熊本のサッカーチーム、ロアッソ熊本のホームグラウンド熊本市水前寺競技場があり徒歩で観戦しに行けるため、スポーツ好きな方へオススメなエリアです。

水前寺駅の南口側、北口側ではバス路線も充実しています。「水前寺駅前」と「熊高正門前」というバス停では、小峰営業所方面、荒尾方面、熊本駅方面、上熊本駅方面など多方面へ行けるため、水前寺駅まで自転車で来て駐輪所に止めた後バスで移動もいいですね。

熊本市の人気のお出かけスポット

ここでは、熊本市で人気のお出かけスポットを3ヶ所ご紹介します。余暇の時間に、お部屋で動画や音楽を視聴して楽しむのも良いですが、どこかお出かけしてみませんか。外で過ごすことで、気分のリフレッシュができますよ。

熊本城

熊本城は、日本三名城の一つで別名銀杏城とも呼ばれています。慶長6年(1601年)名将加藤清正により約7年の歳月をかけて築城されました。総面積98ヘクタールに及ぶ広大な城郭で、石垣や自然の地形を利用した独特な築城技術が特徴です。

熊本城の天守閣は、四面に配置した千鳥破風と最上階の南北にある唐破風と呼ばれる建築様式です。特徴の一つとして石垣があります。熊本城の石垣は、地面付近は勾配がゆるく、上に行くにつれ勾配がきつくなる作りで、武者返しと呼ばれ敵の侵入を防ぐ作りとなっています。

また小天守の石垣の上には、忍び返と呼ばれる鉄串が設置されており、細かなところも戦いに備えていたことが伺えます。城の建物以外にもそういった造りを探して周る楽しみもありそうです。

熊本城は四季折々違った魅力があり、春には、山桜、肥後桜、ソメイヨシノなど3種類約800本の桜が咲き誇り、桜を背景にした熊本城はなんとも言えない迫力があります。また晩秋には、銀杏(イチョウ)が色づき黄金に輝く城になるため、別名「銀杏城」と呼ばれています。お出かけに迷ったら、熊本城を訪れてみてはいかがでしょうか。

水前寺成趣園

熊本市中央区にある「水前寺成趣園」は自然と湧水が有名なお出かけスポットです。熊本駅からJR豊肥本線で約20分、新水前寺駅下車後、徒歩約15分。路面電車では熊本駅から建軍方面へ約30分、水前寺公園電停を下車後、徒歩5分のところにあります。料金は、大人400円、中・小学生200円で利用できます。

国の明勝・史跡にも指定されており、桃山式回遊式庭園です。江戸初期の寛永9年(1632年)に肥後細川家・初代忠利公が御茶屋を建てたことが始まりです。広大な敷地は7.6万㎡に及び風光明媚な庭園は、20分ほど歩いて一周できます。園内には優美な日本庭園が広がり、富士山を模した築山も見逃せないポイントで古くから地元の人に愛されています。

風情あふれる庭園のほか、細川家ゆかりの神社「出水神社」が園内にあり、七五三や初詣には、多くの人で賑わっています。細川家歴代藩主とガラシャ婦人が祀られており、出水神社の正面入り口を入ってすぐ左側にある大きな鳥居に鎮座しています。

園の正面入り口から出水神社へ繋がる橋を渡ると手水鉢が2つあり、その一つは「長寿の水」と呼ばれ、長生きできるありがたい神水として、県外からも訪れる人も多く人気のスポットです。

園内でひときわ目をひく茅葺屋根の「古今伝授の間」は、水前寺成趣園に訪れたら立ち寄るべきポイントの一つです。今から400年前に京都御所内にあった由緒ある建物で、1912年に水前寺成趣園へ移されました。現在は一般公開されており、古今伝授の間の中で抹茶や茶菓子を食ベることも可能です。園内の散歩の休憩スポットとして、園内の風景を眺めながら一息つくのはいかがでしょうか。

また、水前寺成趣園には昭和の雰囲気が残る参道もおすすめのポイントです。参道は約100mあり、土産物屋やレストランが建ち並び昭和の香りを楽しめます。散歩で小腹が空いたら、辛子レンコンや馬刺し、いきなり団子など熊本名物で満たすのもありですね。

江津湖

江津湖は、熊本駅より路面電車で約40分、JR熊本駅から25分、利用料金が無料で楽しめます。上江津湖と下江津湖からなる湖で、湖水面積は約50ヘクタールに及び、1日の湧水量は約40万トン。水温は年間を通して変化があまりないため、多くの動物や植物が生息しており、自然豊かな湖です。付近には熊本市動植物園やボート乗り場もあり休日は市民の憩いの場として賑わいを見せています。

江津湖を囲むように作られた水前寺江津湖公園では、都市公園で遊歩道やサイクリングロードなどが整備されています。広木地区には湧水広場や自然観察園、水前寺地区にはちびっ子プールが併設されています。上江津湖地区にはじゃぶじゃぶ池があり、広大な敷地の中でも地区によってさまざまな設備が整っており、親子連れなど多くの人が訪れています。そのほかにも釣りやジョギング、散策、写生など自然を満喫した時間を楽しめそうです。

熊本市のオススメイベント

最後に、熊本市のオススメイベントをご紹介します。夏には先ほどご紹介した江津湖周辺で「TKU江津湖花火大会」や熊本市西区の新港で車から花火を楽しめる「ドライブイン花火熊本」などが開催予定。その他にもさまざまなイベントが毎年開催されていて、季節ごとに楽しませてくれます。

火の国まつり

熊本を代表する祭りといえば、「火の国まつり」。1978年からはじまり、郷土色豊かな市民総参加の夏祭りです。3日間あるイベントは夏の風物詩として市民に定着しています。火の国祭りのメインイベントは「おてもやん総おどり」で、約60団体、総勢5,000人の踊り手が熊本の代表民謡「おてもやん」や軽快なリズムの「サンバおてもやん」に合わせて熊本市内の中心部を踊り歩きます。

おてもやん総おどりの特徴は、飛び入り参加できることです。踊りがわからなくても浴衣を着て軽快なリズムに合わせて、自分なりに音に乗って雰囲気を楽しむのもいいですね。出店も多く出店し、3日間の最終日のクライマックスには夜空に大輪の花火が打ち上がり、熊本でしか味わえないひと夏の思い出になりますよ。

熊本市のマンスリーマンションで「お試し住み」!

熊本市は人口70万人を超え、熊本県内では一番大きな街です。熊本ICやJR新幹線などがあるため、県内外へのアクセスの良さも魅力的です。新幹線で大阪まで約3時間、福岡まで最短32分と近くの都市へもすぐに移動が可能です。

九州全体と比較しても熊本市は比較的都心部にあたります。また、空気や水が綺麗な恵まれた自然環境と利便性を兼ね備えたエリアで、日々の生活も快適に住めそうです。

家賃相場は、他県の都市部に比べると比較的安いため、熊本市内でもお得な価格帯のお部屋も多いでしょう。熊本市は交通事故なども比較的少なく、また夜道も警察がよくパトロールしているため治安面は特に心配する必要はなさそうです。

ただ、熊本市が本当に住み心地の良い街なのか、深く知りたいと考える方もいることでしょう。周辺環境や利便性などを把握するために、マンスリーマンションで「お試し住み」をしてみませんか。

マンスリーマンションは、1ヶ月程度の少ない利用期間から1年以上の契約も可能な住まいです。家具家電がすでにお部屋に完備されているため、自分で準備する必要がありません。敷金礼金も不要のマンスリーマンションで、新生活を気軽にスタートするのも1つの方法です。熊本市の住心地を気に入ってから、賃貸物件を探して本格的な引っ越しを検討しても遅くはありませんよ。