浜松市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!
新生活をスタートする前は「新しい街での暮らしは不安」「交通の利便性は良さそうだけれど、毎日の暮らしは問題ない?」など、気がかりに思うことがたくさんありますよね。特に、住む場所の選択は慎重にしたいものです。
そこで今回の記事では、浜松市のおすすめポイントを詳しくご紹介します。浜松市には静岡県を代表するご当地グルメの「浜松ぎょうざ」があり、食事の楽しさを満喫できる街です。魅力的なお出かけスポットも盛りだくさん。
浜松市は交通の利便性も良く、住みやすい環境が整っている点も魅力。利便性や家賃相場、おすすめの街など、住みやすさを詳しく解説します。これから浜松市に住もうと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
浜松市ってどんな街?
浜松市の歴史や利便性などから、どのような街なのかを探ってみましょう。テレワークが多い方でもお出かけや帰省などで移動することもあるため、利便性は事前に把握しておきたいですよね。浜松市での生活を楽しく始めませんか。
浜松市の歴史
奈良時代の遺跡から出土した木簡に「浜津」という地名が記され、これが浜松市の地名の由来とされています。浜松城は徳川家康によって築城され、古くから日本の歴史を支える重要な場所として栄えてきました。
浜松市は、1911年に静岡市の次に県内で2番目の市として誕生しました。当時の面積は約8.6平方キロメートル、人口は約3.6万人。その後、周辺の町や村と合併を繰り返し、徐々に市域を拡大しました。
- 1912年:富塚町の一部
- 1954年:三方原村、芳川村や飯田村など8村
- 1965年:庄内村
- 1991年:可美村
2005年に12市町村が合併し、人口80万人を超える新「浜松市」が誕生したのです。約1,550平方キロメートルの面積は、市制が施行された当初の6倍以上の大きさに。天竜川や浜名湖、北側のエリアに広がる山林などの豊かな自然と、浜松駅を中心にした都市部が共存する街へと成長を遂げています。2007年には、全国で16番目の政令指定都市へ移行しました。2021年市制110周年を迎え、市民が住みやすく活気あふれる社会になるよう、より良い環境づくりを目指しています。
浜松市の特長
浜松市は静岡県の約2割を占めるほどの市域で、東西約52キロ・南北約73キロの細長い形が特長です。南は太平洋に面する海岸線が広がり、浜松駅を中心にした都市部があります。北側のエリアに並ぶのは、標高1,000メートルを超える山々。緑豊かな環境を活かした県立の森林公園やアスレチック、キャンプ場などがあり、アクティビティを満喫できる場所が豊富です。
都市部エリアの浜松駅周辺は、利便性を特に重視したい方にオススメの住環境です。たくさんの緑に囲まれながらゆったりとした日常を送れるエリアがもあり、同じ浜松市内でもさまざまな景観を楽しめる点が魅力でしょう。
浜松市の利便性
浜松市は、南側のエリアに駅が集まっています。市内を通るJR東海道本線・東海道新幹線・JR飯田線・遠州鉄道・天竜浜名湖鉄道の5路線です。駅の数は全部で54駅あり、内訳は以下のとおりです。
- JR東海道本線:5駅
- 東海道新幹線:1駅(浜松駅含む)
- JR飯田線:13駅
- 遠州鉄道:18駅
- 天竜浜名湖鉄道:19駅(西鹿島駅を含む)
浜松市の玄関口として、利用者がたくさんいる浜松駅も南側に位置しています。浜松駅には新幹線が停まり、遠方への移動もスムーズです。北側は山林に囲まれ、電車が通っていませんが、コミュニティバスがあるため住民の移動には特に困らないでしょう。
遠州鉄道は、浜松駅に隣接した新浜松駅を始発に北へ伸びる路線です。天竜浜名湖鉄道は、静岡県掛川市から浜松市天竜区を通り、湖西市までつなぎます。
車での利便性も見てみましょう。東名高速道路と新東名高速道路が浜松市を横断。マイカーでの移動が多い方には特に住みやすい住環境ですね。
浜松市の5つの魅力
浜松市をエリアを5つに分け魅力を詳しくご紹介します。それぞれの魅力を知り、お部屋選びの参考にしてくださいね。
魅力①農村ならではの自然の豊かさが魅力!天竜川中流・都田川上流エリア
浜松市の北半分を占める天竜川中流・都田川上流エリアは、豊かな山林が広がっています。水源も豊富にあり、清流にはアマゴやイワナなどの川魚の姿を見られることも。自然に囲まれた景観は、穏やかに暮らしたい方にピッタリです。身近に自然を感じられるため、アウトドアが趣味の方にもオススメ。伝統的な民俗芸能が残され、おまつりで披露される「川合花の舞」は県指定無形民俗文化財です。
農林水産省が推進するプロジェクトに「グリーンツーリズム」があります。グリーンツーリズムとは、農村地域で自然や人々との交流を楽しむような過ごし方のことです。天竜川中流・都田川上流エリアでもグリーンツーリズムを推進しているため、新しく住み始める方も環境に馴染みやすいでしょう。
魅力②都市部へのアクセス良好!四季の変化も体感できる天竜川扇状地エリア
天竜川扇状地エリアは浜松市の南東に位置し、天竜川沿いに広がっています。天竜川中流・都田川上流エリアと隣接しているあたりに広がるのは「静岡県立森林公園」です。天然のアカマツ林が広がり、四季の変化を感じられる点が魅力。レクリエーションやキャンプ、木工工作などができるため、屋外でたっぷり遊べる場所を保有したエリアです。
エリア内は遠州鉄道が縦断し、駅周辺には市街地が広がっています。市の中心部の浜松駅へのアクセス性も良く、交通の利便性の高いエリアです。自然と市街地がバランス良く融合しているため、「緑豊かな場所で過ごすのは好き」「交通の利便性が良いところに住みたい」のような2つの願望を持つ方にオススメでしょう。
魅力③お出かけスポットが充実の三方原台地エリア!
浜松市の南西に広がる三方原台地エリアは、東に佐鳴湖と西に庄内湖の2つの湖があります。エリアの中央を東名高速道路が横断。浜松西ICから高速道路へのアクセスがスムーズにできます。マイカーでの移動のしやすさを重視したい方にオススメのエリアです。余暇のお出かけにピッタリのスポットもいくつもあり、日々の暮らしを満喫できるでしょう。
三方原台地エリアの一番の有名スポットは、「うなぎパイファクトリー」です。無料で工場見学ができ、館内の飲食店で食事をしたり物販コーナーでうなぎパイを購入したりができます。散策やランニングができる大きな公園も点在。体を動かして気分転換ができる場所も豊富にあります。
屋外アクティビティ好きな方にオススメ!奥浜名湖・浜名湖東岸エリア
浜松市と湖西市にまたがって浜名湖があります。浜名湖は海水が混ざる汽水湖なので、さまざまな種類の生物が生息する自然豊かな場所です。浜名湖周辺に広がる奥浜名湖・浜名湖東岸エリアは、自然を生かしたアクティビティが満喫できます。マリンスポーツや収穫体験などができるスポットがあり、体を動かして過ごすことが好きな方にオススメのエリア。外の空気を感じながら過ごすと、心身ともにリフレッシュできそうですね。
奥浜名湖・浜名湖東岸エリアには、天竜浜名湖鉄道が通っています。掛川市・浜松市・湖西市の3つをつなぐ路線です。国の登録有形文化財に指定された駅舎があり、歴史も感じられます。マイカーでの移動をメインにしたい方も暮らしやすい住環境です。東名高速道路が横断し、三ヶ日JCTから新東名高速道路へアクセスもできます。
魅力⑤海を感じながら過ごせる遠州灘沿岸エリア
遠州灘沿岸エリアは静岡県浜松市の南に位置し、太平洋に面しています。JR東海道本線が通っており、浜松市の中心部へのアクセスが良好です。遠州灘沿岸エリアに広がる砂丘とクロマツの防風林との美しい景観が鑑賞できます。砂浜を散策したり海を眺めたりできるため、「海辺の近くに住みたい」という方にピッタリのエリアです。
電車が南側に集中して配置されているため、車での移動が便利と思う方もいることでしょう。遠州灘沿岸エリアは自動車専用道路の浜名バイパスが縦断しています。近隣の市や浜松市を縦断する道路へのアクセスがスムーズです。
浜松市のデータ
浜松市の詳しい様子をデータ面から見てみましょう。人口の変遷や家賃相場などをご紹介します。安心して暮らせる街なのかについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
人口
浜松市の人口の変遷をグラフにしました。年々増加していることがわかりますね。市制が施行された当初は、約3.6万人の人口でした。1980年には50万人を突破し、2005年には80万人に。2020年の国勢調査では、浜松市が静岡県内でもっとも人口が集まっている街だという結果が出ています。
2010年以降は緩やかな減少傾向ですが、80万人近い人口をキープしています。今後も人口の増減はあるかもしれませんが、多くの人々が集まり、ますます発展し続ける街になるでしょう。
続いて、転入出の人口も見てみましょう。
毎年3.5万人前後の人数が転入出しています。人の流れが活発で、新しく転入した方も馴染みやすい街です。魅力的なイベントや交流があれば、積極的に参加してみても良いでしょう。日々、新しい出会いがあるかもしれませんよ。
治安
これから始まる新生活は、安心感の高い街で過ごしたいですよね。浜松市の治安状況をご紹介します。2020年度の犯罪発生件数は、3,317件でした。内訳は以下のとおりです。
凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 知能犯 | 風俗犯 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
発生件数 | 29 | 419 | 2,032 | 169 | 42 | 626 |
(参照:令和2年の犯罪)
件数の多さに、不安になる方もいるかもしれませんね。実は、浜松市の発生件数は10年前と比較して、半数以下にまで減っています。
「犯罪のない誰もが安全で安心して暮らせるまちづくり」を基本理念に掲げ、防犯意識を高めるキャンペーンやパトロールを実施してきました。周囲の取り組みと個人の防犯対策の積み重ねで、年々安全な街へ。自転車には2重ロックをしたり夜間に歩くときは明るい通りを選んだりして、個人できる対策をすることも大切です。
家賃相場
浜松市は、静岡県内の中ではやや高めのエリアです。しかし新幹線の停車駅があり、駅周辺は商業施設が充実。暮らしやすさを考えると、コスパ良く住める魅力的な街です。家賃の他に、駅までの距離や築年数、室内設備などのさまざまな条件がありますよね。優先順位を付けて探すとより、お得な物件に出会えるでしょう。
間取り | 家賃相場 |
---|---|
ワンルーム | 4.54万円 |
1K | 4.62万円 |
1DK | 5.12万円 |
1LDK | 7.10万円 |
浜松市で人気の街
浜松市内に複数の駅があり、どの街で暮らすのが良いのか迷うことも。ここでは浜松市で人気の街を3つ選んでご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
浜松駅
JR東海道本線と東海道新幹線が通る浜松駅は、浜松市の玄関口として栄えています。浜松市の南に位置し、JR東海道本線の利用で豊橋駅までは約33分でアクセス。名古屋駅へも短時間でアクセスができます。東海道新幹線を活用すると、名古屋駅まで約32分です。愛知県も十分、通勤通学圏内と言える立地にあります。遠州鉄道の始発駅の新浜松駅と隣接。大きなバスターミナルも保有し、市民の移動を支えています。
駅前には複数の大型商業施設が集まっているため、多くの人でにぎわっています。ショッピングやグルメスポットが豊富。食事にこだわりたい方には嬉しい住環境です。駅の西には「遠鉄百貨店」があり、地下の連絡通路から直接アクセスできます。図書館の分室やクリニック、美容サロンなどもあり、ショッピングやグルメだけの施設ではありません。
駅の東にある「浜松アクトタワー」へは、地上の連絡通路からアクセスできます。浜松アクトタワーは、地上45階の超高層ビルです。飲食や物販などの店舗が入った「アクトプラザ」 、 オフィスフロア、 「オークラアクトシティホテル浜松」の3つのエリアからできています。45階は有料の展望フロアです。昼間は浜松市内を一望したり、夜は夜景を鑑賞したりなど高層階からの景色が楽しめますよ。
お出かけスポットも充実している点も浜松駅の魅力です。駅から東へ徒歩約6分のところに「浜松科学館 みらいーら」があります。2019年にリニューアルオープンした施設。館内のプラネタリウムは、2022年に投影機をリニューアルしました。「浜松市楽器博物館」も駅から東にあり、徒歩約7分でアクセス。世界から収集した楽器を公開展示している、日本で唯一の公立楽器博物館です。楽器や音楽とその文化に触れられますよ。
遠州病院駅
浜松市の南にある遠州病院駅は遠州鉄道線が通り、終点の新浜松駅まで約3分でアクセスできます。駅から北へ徒歩約5分のところに遠州病院があることから、名づけられた駅です。新浜松駅までは徒歩でも10分程度の距離しか離れていません。新浜松駅は、JR東海道本線や東海道新幹線が通る浜松駅に隣接しています。遠州病院駅は終日無人駅ですが新浜松駅へアクセスがしやすいため、交通の利便性の良さが魅力です。
優れた景観を創出している地区として、2005年に静岡県知事賞を受賞した「アクト通り」が、駅から東へ約6分のところにあります。アクト通りは、3つのゾーンに分かれた市民の憩いの場。北の休憩ができるコーナーと中央の噴水エリアは、散策路があるので気分をリフレッシュするために過ごしやすい空間です。
南の広場では毎月コミュニティイベントが実施されています。地域住民の交流を促進し、街のにぎわいを作り出すことを目的に、「アクト通りふれあいデイ」が2014年からスタートしました。毎月第3日曜日の9時から12時に開催しています。夜間は街の明かりに照らされて、昼間とは違ったロマンチックな雰囲気に。遠州病院駅近くのお部屋は、昼と夜の両方が楽しめるスポットへいつでもお出かけができます。
美術や音楽、舞踊、文芸などのさまざまな文化活動ができる施設も駅の東側にあります。「クリエート浜松」は、大型のイベントホールやギャラリー、会議室などを保有。浜松市や遠州地方ゆかりの作家の資料を収集・保存する「文芸館」も併設しています。アート作品を身近に感じながら暮らしたい方にとっては、ピッタリの住環境ですよ。
毎日のお買い物に便利な24時間営業のスーパーへは、駅から南へ徒歩約1分でアクセス。駐車場がかなりコンパクトサイズなので徒歩や自転車での来店がオススメのスーパーですが、いつでもお買い物ができるのはとても助かりますね。
浜北駅
浜松市は南側に多数駅が集まり、浜北駅もその1つです。遠州鉄道が通り、終点の新浜松駅まで約22分でアクセスできます。2003年に新駅舎が完成し、2018年にはホームまでのスロープが整備されました。駅員の常駐駅なので、もしものときにも迅速に対応してもらえるため安心感があります。広い駐輪場が駅の南側に完備され、自転車の利用がしやすいですよ。
浜北駅の西側には複合型施設の「なゆた・浜北」があります。商業エリアと区役所が一体になった施設です。浜松市立浜北図書館も併設されています。また市民の文化活動を支える「浜松市浜北文化センター」も駅から近く、北へ徒歩約4分でアクセス可能です。
駅から北西へ徒歩約9分でアクセスできる大型商業施設の「プレ葉ウォーク浜北」には、多数のショップやレストランがあります。休日はショッピングやグルメで満喫するのにピッタリですね。飲食店のジャンルが豊富にあるので、どのお店を利用しようか迷うほど。プレ葉ウォークにはスーパーの「アピタ」も施設内にあり、普段のお買い物にも便利ですよ。
日々仕事が忙しい方は、閉店時間が早いスーパーではお買い物がなかなかできません。浜北駅周辺のお部屋なら、24時間営業のスーパーがすぐ近くにありますよ。「マックスバリュ浜北店」へは、駅から東へ徒歩約6分です。いつでも食料品が購入できるのは助かりますね。
マックスバリュからさらに東へ2分ほど歩くと、「エブリィビッグ デー 浜北店」があります。肉が大量に陳列されており、自炊する方には嬉しい品揃えと好評のスーパーマーケットです。図書館や文化施設、スーパーマーケットなどが駅の近くにそろっているため、とても住心地の良い環境でしょう。
浜松市で人気のお出かけスポット
休日にどこかお出かけしたいと思ったとき、住み始めたばかりの街では行き先に迷うこともありますよね。ここでは、浜松市で人気のお出かけスポットを3つご紹介します。
浜松城
休日のお出かけに、お城の中の見学や周囲を散策しませんか。「浜松城」へは、遠州病院駅から西へ徒歩約14分でアクセスできます。浜松駅からは、バスで約5分。最寄りのバス停から徒歩約6分でアクセス可能です。
浜松城は、1570年に徳川家康が築城しました。徳川家康が1580年代に駿河城へ移り住んだ後は、徳川家とゆかりの濃い大名が城を守りました。浜松城は出世城とも呼ばれています。実は、歴代の城主の中から幕府の重要な役職に就いた人をたくさん輩出しているのです。
明治維新後に浜松城は壊され荒廃しましたが、1958年には天守閣を再建。翌年には浜松市の史跡に指定されました。2023年に放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」で取り上げられることを機に、注目を浴びているお城です。
2021年には室内改修と展示品の入れ替え、2022年には天守閣外装の大規模な補修工事を実施。再建当時の姿に復元しました。天守閣3階の展望台からは、浜松市街を一望できます。晴れた日には富士山が見えるスポットですよ。1階や2階の城内では、徳川家康と城下町浜松にまつわる歴史的資料や武具などが展示されています。
お城の周囲は「浜松城公園」があり、気分転換の散策にピッタリです。1950年に子供博覧会の開催と動物園の開園をきっかけに、公園が整備されました。1977年に昭和天皇在位50年記念公園として再整備。自由に子どもたちが遊べる芝生広場や小学生以上向けのアスレチック広場、池の周囲が散策できる日本庭園など、幅広い年齢層に合う場所があります。
浜松市内で有数の桜の名所で、毎年3月下旬から4月上旬にかけての時期が見頃です。見頃に合わせて夜間のライトアップも実施していますよ。ライトアップされた幻想的な浜松城と夜桜を鑑賞して、春を満喫しましょう。
木下惠介記念館
日本映画の歴史に触れられるスポットが、浜松駅から西へ徒歩約15分のところにあります。「木下惠介記念館」は、日本映画の黄金時代を築いた映画監督に関連した資料を展示するために、開館した施設です。木下惠介は、数々の映画を世に送り出し、好評を得てきました。浜松市で生まれ育ち、浜松文芸館の名誉館長も務めるほど、浜松市に功績を残したのです。
2001年に浜松駅前のフォルテに開館しました。フォルテの閉館後は、2009年に浜松市指定有形文化財の「旧浜松銀行協会」内にリニューアルオープン。木下惠介に関する展示の他に、旧浜松銀行協会を設計者した中村與資平を紹介する資料室も併設しています。1階の展示室では木下惠介の業績と生涯を紹介。
2階のアートホールでは、木下惠介が監督を務めた映画作品の上映会や特別展示がおこなわれています。映画が好きな方にとっては、興味深い資料が豊富に展示されているので、楽しい時間を過ごせるスポットでしょう。
中村與資平資料室では、当時使われていた組合銀行記録や看板等の貴重な資料を展示しています。白い外壁のレトロモダンな外観がとてもオシャレな建物です。建築に興味がある方も楽しめるスポットでしょう。館内の展示物は写真が撮れませんが、建物は撮影ができますよ。
木下惠介記念館の向かいに立つ「鴨江アートセンター」もモダンな外観をした建物です。1928年に静岡県の浜松警察署庁舎として建設。第二次世界大戦の戦禍をくぐり抜け、1970年まで警察署として使用されてきました。
浜松市の文化活動を支えるため、2013年から鴨江アートセンターとして活用しています。年間を通してたくさんの展示やイベント、アーティストによるワークショップなどを開催。休日のリフレッシュに、木下惠介記念館や鴨江アートセンターに訪れてみませんか。
弁天島海浜公園
海に面した浜松市には、海辺に広がる公園があります。JR東海道本線が通る弁天島駅から南へ徒歩約3分のところにある「弁天島海浜公園」は、南国のような雰囲気が漂うスポットです。浜松駅からも電車1本でアクセスでき、約13分。休日のお出かけがしやすい距離にある公園です。
浜名湖が見渡せ、ヤシの木の下をのんびりと散策ができます。魚釣りができるスポットでは、季節ごとに魚の種類がかわるため、釣り好きに人気です。海水浴ができる海浜公園として整備され、周囲にはレジャースポットが豊富。北にある「渚園」はキャンプ場やバーベキュー施設を保有し、屋外のレジャーを満喫するにはピッタリの場所ですよ。
弁天島海浜公園は、リゾートホテルが隣接して建っています。宿泊しなくても温泉の利用が可能です。屋外でのアクティビティを楽しんだあとは、温泉で汗を流してスッキリ。休日を有意義に過ごせるスポットですね。レンタサイクルのショップもあり、弁天島海浜公園の周辺をサイクリングしませんか。街なかのサイクリングとは異なり、海風を感じながら景観を楽しめますよ。
沖ある「いかり瀬」は、天然の干潟で海辺の動植物を観察できます。春の潮干狩りシーズンには、瀬渡し船が公園中央から発着していますよ。いかり瀬の見どころは、高さ18メートルもある「弁天島観光シンボルタワー」です。舞阪町観光協会が1973年に建てた、大きな鳥居。冬至前後には夕日がシンボルタワーの間から沈み、鳥居の真ん中を通る姿は、絶好のシャッタースポットとして人気があります。海面に太陽の光が反射してキラキラ輝く様子も素敵ですよ。
浜松市のオススメイベント
最後に、浜松市のオススメイベントをご紹介します。地域のイベントに参加して、文化や伝統に触れませんか。地元の人々との交流を通じて、新しい地域に早く馴染めそうですね。
浜松まつり
「おまつり」と聞くと、神社やお寺の年中行事の1つというイメージはありませんか。「浜松まつり」は寺社の祭礼とはまったく関係がなく、市民のためのおまつりです。浜松まつりの始まりは安土桃山時代と言われていますが、正確な記録が残されていません。当時、浜松の地を治めていた城主が長男誕生を祝って凧揚げをしたことが起源と言われています。
浜松まつりは毎年5月3日〜5日の3日間開催され、例年100万人以上が訪れます。見どころは、凧揚げ合戦と御殿屋台の引き回しです。凧揚げ合戦は「ケンカ凧」と呼ばれ、迫力満点。見晴らしの良い広い公園で開催され、浜松市内にある約170の町から参加した凧が一斉に空高く舞い上がります。太さ5ミリの糸をお互いに絡ませ、凧糸を摩擦で切り合うのです。
凧揚げ合戦は、1887年頃から本格化したと言われています。あちこちの会場で開催されていた凧揚げを、1ヶ所に集まって実施を始めたのが1919年。2009年には史上最多の174の町が参加し、市内が一丸となって盛り上がりを見せるおまつりです。
夕方には、お祭り会場が市内の中心部へ。日が沈む頃から御殿屋台の引き回しが始まります。市内を通っていくのは、風神や雷神、獅子などの彫刻を施した御殿屋台です。80以上の町が参加し、優雅で豪華な様子を間近で鑑賞できますよ。屋台の上では和楽器を持った子どもたちが演奏。かわいらしい姿に心が温まることでしょう。
おまつりの開催期間中は市内のあちこちで交通規制が実施されています。車両が中に入れないため、会場へのアクセスは公共交通機関もしくはシャトルバスの利用が必須です。浜松駅近くのお部屋なら夜の御殿屋台の引き回しは、好きなタイミングで鑑賞しに行けますよ。また凧揚げ会場へのシャトルバスが浜松駅から出ているので、昼間のおまつりも見に行きやすいでしょう。浜松市で新生活を始めたときには、迫力満点のおまつりをぜひ、体感しませんか。
浜松市で「お試し住み」!マンスリーマンションで住みやすさチェック
浜松市は1911年に市制が施行されて以来、人口が徐々に増え、2005年には80万人を突破しました。静岡県の2割を占めるほど広い市には、浜松駅を中心に栄えています。新幹線が通っているため、東京や大阪方面へもスムーズにアクセスが可能。また高速道路も2本、横断しているためマイカーでの移動も楽にできます。
徳川家康が築城した浜松城などの歴史的なスポットも豊富にあります。NHKの大河ドラマで徳川家康が取り上げられたことから、注目を浴びるスポットです。その他にも海辺の景観が楽しめる公園もあり余暇が満喫できる環境でしょう。
魅力たっぷりの浜松市には5つのエリアに分けられ、駅数の多数あります。選択肢の多さにどこの街に住もうか悩む方も多いことでしょう。浜松市での暮らしは、まずはマンスリーマンションでお試ししてみませんか。マンスリーマンションなら、手軽な手続きで短期間の生活が可能です。家具家電がそろっているため、「お試し住み」にピッタリ。実際に住んで住み心地をチェックしてから本格的なお部屋探しでも遅くはありません。後悔しないお部屋選びのために、マンスリーマンションを活用するのも1つの方法ですよ。