知立市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

「名古屋から離れた場所は交通の利便性が良くなさそう」 「気分転換できるようなお出かけスポットはあるのかな」

など、都会から離れた街を選ぶのが不安に思う方も多いのではないでしょうか。知立市は名鉄線が通り、名古屋方面へ30分ほどでアクセスできる好立地の街です。気分転換のお出かけにピッタリのスポットもいくつもあります。今回の記事では、知立市の住みやすさや魅力を詳しく解説します。

知立市は、「多文化共生の未来都市知立を目指して~日本人・外国人誰一人取り残さない持続可能なまちづくり~」というテーマを掲げ、2021年に「SDGs未来都市」に内閣府から選定されました。中長期を見通した持続可能なまちづくりを進める自治体を政府が選定しているものです。

近隣の自動車産業関連企業で働く外国人が多く転入し、外国人の割合が増加。そのため、さまざまな国籍や文化を持つ人々が理解し合い、住み続けられる「多文化共生の未来都市知立」の実現を目指す街づくりに取り組んでいます。柔軟なアイデアに出会える可能性がある知立市で、新生活を始めてみませんか?

知立市ってどんな街?

毎日の通勤通学や休日のお出かけなど、交通の利便性は特にチェックしておきたいところですよね。まずは、知立市の歴史や利便性などの面から、どのような街なのかを把握しましょう。

知立市の歴史

「知立」という地名は古くから伝わっているもので、漢字表記は何度か変わってきましたが現在でも「ちりゅう」という呼び方は変わっていません。「知利布」と書かれた木簡が発見されたり、鎌倉期以降には「智鯉鮒」と表記されたりしました。

江戸時代に東海道39番目の宿場町として繁栄していた頃の表記は、「池鯉鮒」です。御手洗池という池に、鯉や鮒が多くいたことに由来するといわれています。昔ながらの地名を引き継ぐ知立神社もあります。

明治時代に4つの村が合併して、知立町が誕生しました。1970年に愛知県内で26番目の市として誕生し、当時は人口約4.1万人でした。名古屋方面や近隣の市へのアクセス性の良さや、自然や歴史と融合した街並みが注目され少しずつ人口が増加してきたのです。

2018年には、歴史的な資源と周辺環境をまちづくりに活かしていくための「知立市歴史文化基本構想」を策定しました。2020年には市制50周年を迎え、市民の生活をサポートする「知立市暮らしの便利帳」を発行するなどの取り組みを実施。今後も、歴史や文化資源を活かしたまちづくりを進めていくことでしょう。

知立市の特長

愛知県のほぼ中央部に位置し、市内を通る電車の駅を中心に住宅街が形成されています。近隣の市へのアクセスがしやすいため、名古屋市や刈谷市、豊田市などのベッドタウンとしても人気の街です。歴史的なスポットが数多くあり、江戸時代から宿場として栄えた文化が今も景観として残っています。

知立まつりでは、無形文化遺産に登録された山車文楽やからくりを鑑賞できます。伊勢物語に登場する「史跡八橋かきつばた園」や平安時代の書物に記載されている知立神社などのスポットがあり、休日のお出かけ先として人気です。

知立市には名物の和菓子もあります。薄いホットケーキのようなしっとりとした生地で餡を包んだ「大あんまき」は、江戸時代から続く特産品です。昔ながらの地元の風習や文化を今も大切に伝えていますよ。

知立市の利便性

知立市は名鉄名古屋本線と名鉄三河線が市内を通り、名古屋市や豊田市、刈谷市など近隣の市へのアクセスがとても便利です。駅数は全部で4駅あります。駅数は以下のとおりです。

  • 名鉄名古屋本線:2駅
  • 名鉄三河線:3駅(知立駅含む)

北西にある知立駅は2路線とも利用できるため、市の玄関口とも言える駅です。電車の線路は知立駅を中心に、十字に交差しています。

知立駅から刈谷駅まで約6分、名鉄名古屋駅まで約22分、新豊田駅まで約25分でアクセスできます。通勤通学は無理なくできる環境でしょう。電車がないエリアの移動は、コミュニティバスが支えています。知立駅を発着する路線が多いため、車を持たない方でも駅へのアクセスがしやすく、移動に便利です。

一部有料区間がある衣浦豊田道路は知立市を横断する道路で、国道1号線も市内を縦断しています。車での移動にも便利な街で、交通の利便性が高いと言えますね。知立市は、車を持たない方でも電車やバスなどを活用した移動ができ、市内だけでなく近隣の市へのアクセス良好です。

知立市の3つの魅力

知立市内にある3つの中学校の校区をベースに、エリアを分けました。それぞれの魅力をご紹介しますので、知立市のどこに住もうか迷っている方はぜひ、参考にしてくださいね。

魅力①知立市の玄関口!北部エリアは整備事業で利便性向上。

北部エリアは、知立市を横断する名鉄名古屋本線より北側に位置しています。知立駅、牛田駅、名鉄三河線の三河知立駅の3駅があり、知立駅は市の玄関口として発展。

また市民が暮らしやすいように、知立駅周辺の道路混雑解消に向けた整備が計画されました。知立駅の高架化が進むことで、混雑が解消し利便性もアップ。通勤通学やショッピングなどで、駅へのアクセスがしやすいのは嬉しいですね。交通の利便性を重視するなら、北部エリアの物件でしょう。知立駅から名古屋方面へ30分程度でアクセスできますよ。

利便性の良い街なかは、リフレッシュできるスポットが少ないと思っていませんか。旧東海道や知立神社、歴史文化保存活用重点地区に指定されたエリアなど、知立駅から北へ徒歩5分ほど離れると、文化遺産が多数ありますよ。

魅力②都会的な発展と伝統が融合した中部エリア!

市内を縦断する猿投川を堺に西側が中部エリアです。名鉄名古屋本線より南にあり、北部エリアと同じく知立駅、そして名鉄三河線の重原駅があります。知立駅を発着するコミュニティバスの路線が豊富で、市内の広い範囲にスムーズにアクセスできます。名豊道路の上重原ICがエリア内にあり、マイカーでの移動が多い方にも暮らしやすいでしょう。

中部エリア内には萬福寺や重原城址などの歴史的なスポットが豊富です。お寺や神社の趣が感じられる中を散策すると、気分転換になることも。弘法大師の命日にあたる毎月旧暦の21日に、縁日を開催する遍照院も中部エリアにあります。

当日は知立駅から遍照院までの道沿いは、たくさんの人が訪れるため歩行者天国に。約1キロ区間に多くの出店が並び、昔ながらのにぎわいを体感できます。楽しいイベントへ定期的に参加したい方にオススメの環境でしょう。知立駅周辺の都会的な雰囲気と、歴史を感じる伝統が融合したエリアです。

魅力③のどかな雰囲気の中で暮らせる南部エリア!

南部エリアは、市内を縦断する猿投川から東側に位置しています。エリア内に電車の駅はありませんが、刈谷市の野田新町駅や東刈谷駅へアクセスするコミュニティバス路線があります。知立市に隣接した刈谷市にアクセスしやすいエリアです。衣浦豊田道路の新林ICや名古屋市と豊橋市を結ぶバイパスの名豊道路もあり、マイカーでの移動が多い方も暮らしやすいエリアでしょう。

南部エリアは田畑が多く、自然の豊かさが魅力です。のどかな雰囲気が残されているので、落ち着いた住環境を選びたい方に向いています。小中学校を中心に住宅街が形成され、子育て世代にもピッタリ。近隣の市へアクセスがしやすいため、身近に自然を感じられる住みやすいエリアです。

知立市のデータ

知立市について、人口の変遷や家賃相場などのデータからご紹介します。数値化した情報から、どのような街なのかを判断ししてみてくださいね。

人口

1970年に市制が施行された当初、知立市は約4.1万人の人口でした。1982年に5万人、1997年に6万人を突破。緩やかに人口は増加し続け、2020年には約7.2万人が知立市で生活をしています。名古屋方面へのアクセス性も良いので、今後も住みやすい街として、人口増加に期待が高まるでしょう。

続いて、転入出人口も見てみましょう。

毎年約5,000人前後が転入・転出している人口流動が多い街です。さまざまな人々との交流が期待できるため、新しいアイデアや知識を得られるかもしれません。自分自身の視野の広がりを期待できる街と言えそうですね。

治安

新生活を送るなら安心安全に暮らせる街を選びたいですよね。知立市の治安状況をご紹介します。2022年の犯罪発生件数は472件でした。

凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
発生件数 3 27 326 22 7 87

(参照:令和4年犯罪・交通事故発生状況/知立市)

 

市民が安心して暮らせるよう、2023年2月には知立駅前の防犯カメラを増設しました。また必要な地区には防犯灯の設置も推進しています。窃盗犯のなかでも、自転車盗難の発生件数がもっとも多い状況です。しかし自転車盗難を減らすために、市営駐輪場に防犯カメラを設置しています。市民が被害に合わないための政策を積極的に進めているため、安心して暮らせる街と言えるでしょう。自転車の防犯登録をしたり、2重ロックをしたりすることも、個人でできる被害防止の取り組みとして有効ですよ。

家賃相場

知立市の家賃相場は愛知県内では、平均よりもやや高めの傾向です。知立駅から名古屋方面まで30分以内でアクセスできる利便性の良さや近隣の市への通勤通学のしやすさが魅力。

多くの人に需要があるエリアのため、家賃が高めなのでしょう。大きな道路が市内を通り、マイカー派の方も暮らしやすい街です。車を持っている方は家賃にプラスして駐車場代も含めて、トータルで無理なく支払いができる物件を探してみてくださいね。

間取り 家賃相場
ワンルーム 5.95万円
1K 4.79万円
1DK -万円
1LDK 6.62万円

知立市で人気の街

知立市には名鉄線の駅が複数あるため、どの駅の周辺が暮らしやすいのかと迷うこともあるでしょう。ここでは、知立市で人気の街を3つご紹介します。

知立駅

知立市の北西に位置する知立駅は、名鉄名古屋本線と三河線の2路線が通る駅です。知立市の玄関口として、毎日多くの方が利用しています。金山駅まで約21分、名鉄名古屋駅まで約29分でアクセスできるため、名古屋方面への利便性が良好。通勤通学がしやすい好立地の駅です。

駅の北側にバスロータリーがあり、コミュニティバスの5路線すべてが知立駅を発着しています。車を持っていない方でもアクセスしやすいため、利便性の良さが魅力です。駐輪場も複数箇所あり、自転車での移動もしやすい駅です。

知立駅周辺は、交通の利便性をさらに高めるため、工事が進められています。2000年から始まった駅の高架化事業は2028年に終了予定。2023年3月からは、名鉄名古屋本線の豊橋方面行きの線路が高架化しました。知立駅が新しく生まれ変わると、混雑しやすい駅の周辺道路を様子も大きく変わることでしょう。

知立駅の周囲にはコンビニや郵便局、銀行の支店などがありコンパクトな移動で生活ができます。食事にこだわりたい方や自炊をする時間がない方にとっては、飲食店の充実度がお部屋探しで重視したいポイントに。

知立駅の周囲には飲食店が豊富で、さまざまなジャンルがあるので外食が続いても食べ飽きにくいでしょう。価格帯もお財布に優しいお店が多い点も嬉しいところ。テイクアウトに対応したお店もあり、自宅でゆっくりしながら食事をしたい方にもオススメの住環境です。

知立駅から南へ徒歩約10分のところにスーパーの「ピアゴ知立店」があります。ピアゴ直営店フロアは21時まで営業。クリーニング店や100円ショップなども店内にあり、生活に必要なお店がそろっています。

重原駅

名鉄三河線が通る重原駅は自動車関連の工場が多く、朝と夕方の利用者が多いことが特徴です。知立市の西にあり、知立駅まで約3分、刈谷駅まで約2分でアクセスできます。豊田市駅へも乗り換え不要でアクセスができ、所要時間は約34分です。駅の周囲は住宅街なので、日中や夜間、休日は穏やかに過ごせるエリアです。

テレワークでオンライン会議が多めの方にとっては、周辺の音問題は気になるところ。重原駅は、静かな環境で暮らしたい方に向いているでしょう。駅のすぐ北に駐輪場が用意されています。無料で利用ができる気軽さが嬉しいポイントですね。駅から少し離れた場所に立ち寄りたいときは、自転車があれば簡単にアクセスできるため行動範囲が広がるでしょう。

駅周辺のお買い物スポットは、北東へ徒歩約4分のところにある「クスリのアオキ上重原店」です。日用雑貨や医薬品だけでなく生鮮食品も取り扱いがあります。1ヶ所でお買い物を済ませられる利便性の高いお店ですよ。22時まで営業しているため、帰宅が遅めの方でも利用しやすいでしょう。

マイカー派にも嬉しい環境が整っています。知立市は幹線道路が縦横に通っていますが、重原駅の近くを通るのは国道23号線です。高架化した国道23号線へ入るインターチェンジが、駅から北へ約900メートルのところにあります。車での移動がスムーズにできますね。

牛田駅

知立市の東にある牛田駅には、名鉄名古屋本線が通っています。知立駅まで約2分、新安城駅まで約3分でアクセス可能です。近隣の主要な駅までのアクセス性は良いですが、普通電車のみの停車駅なので、発着本数の少なさが気になるところ。電車よりもマイカーでの移動をメインにする方が住みやすい環境でしょう。国道が2本も牛田駅のすぐ近くを通っています。牛田駅近くのお部屋を検討している方は、駐車場付きの物件を探してみませんか。

西へ徒歩約14分のところに複合型の商業施設の「ギャラリエアピタ知立店」があります。雑貨やアパレル、飲食店などがあり、日常生活に必要なものが楽に買いそろえられるお店です。21時閉店ですが、食品館のみ22時まで営業。帰宅前に立ち寄って惣菜を買いたいときなどに利用できますね。

駅から徒歩でのアクセスは少し距離があるように感じるかもしれません。自転車なら約5分なので、それほど負担なく移動できるでしょう。牛田駅には無料の駐輪場が設置され、自転車の置き場所には困りません。アピタに隣接して「ヤマダデンキ」や「コーナン」が建っています。アピタとは違った日用品や雑貨を見てみたいときなどに立ち寄ってみても良いですね。

南へ徒歩約10分のところにある「V・drug牛田店」も遅くまで営業しているお店です。アピタの食品館と同じ22時までオープンしています。お酒や日配品の取り扱いがあるので、簡単にお買い物を済ませたいときに、立ち寄りやすいでしょう。さらに南へ行くとスーパーやコンビニ、CDやゲームなどのレンタル・リサイクルショップがありますよ。

知立市で人気のお出かけスポット

休日にどこかお出かけしたいと思ったとき、住み始めたばかりの街では行き先に迷うこともありますよね。ここでは、知立市で人気のお出かけスポットを3つご紹介します。

史跡八橋かきつばた園

毎年4月下旬から5月中旬にかけて、青紫色の花が一面に咲くスポットへお出かけしませんか。「史跡八橋かきつばた園」は、名鉄三河線の三河八橋駅から南へ徒歩約8分のところにあります。知立駅から三河八橋駅までは約6分でアクセスできるため、気軽にお出かけしやすい立地です。

史跡八橋かきつばた園があるのは、無量壽寺(むりょうじゅじ)の境内です。無量壽寺は704年に創建されたと言われています。1812年の再興時に、かきつばた園が整備されました。池の周囲が散策できる回遊式庭園で、16の池があります。

かきつばたが咲く景観の美しいスポットとして、古くから有名です。かきつばた園が整備される前から名勝地として知られ、平安時代に書かれた伊勢物語にも出てきます。伊勢物語に登場する歌人の在原業平。無量壽寺のかきつばたを見て、頭文字を繋げると「かきつばた」と読める短歌を詠みました。

毎年4月下旬から5月中旬に、かきつばたが咲く時期に合わせて「史跡八橋かきつばたまつり」を開催。全国から多くの観光客が訪れます。おまつりの開催期間中は、いつでもかきつばたを鑑賞できますが、一番の見頃はゴールデンウィークあたりです。たくさんの花が咲いているので、フォトスポットにも最適でしょう。日没後から21時ごろまで夜間のライトアップも実施。昼間とは違った景観を楽しめますよ。

かきつばた園の歴史や文化、在原業平や伊勢物語に関連した資料などと保存・展示する施設も無量寿寺の境内にありますよ。「八橋史跡保存館」は、愛知県や知立市の指定文文化財など、貴重な資料を保有しています。かきつばたまつりの開催中は無休ですが、文化財保護のため休館期間が長い点に注意しましょう。7月〜3月が休館なので、来館できるのは1年のうち4月〜6月の3ヶ月間のみです。

東海道松並木

落ち着きのある場所を散策して、気分転換したいときには「東海道松並木」がオススメです。最寄り駅は、名鉄名古屋本線の牛田駅。駅から北へ徒歩約8分のところから西へ伸びる約500メートルの道沿いが東海道松並木です。松並木がある遊歩道を歩くだけでも、心も体もリフレッシュできるでしょう。

松並木がある場所は、かつて東海道五十三次の39番目の宿場「池鯉鮒宿(ちりゅうじゅく)」がありました。近くに格式の高い知立神社があったため、古くから馬市場や木綿市が開かれる農村でした。

地方経済を支える重要な役割も持ち、関ヶ原合戦の終了を機に、東海道交通の大切な役目をになう宿場町の活動を1601年に開始。当時の池鯉鮒宿の様子は、歌川広重や葛飾北斎が浮世絵に描いています。宿場町として栄えた景観を今でも残す松並木は、1965年に知立市の天然記念物に指定されました。緑豊かな松の木の下を歩いて自然を感じられる東海道松並木は、アート作品にも触れ合えるスポットです。彫刻の屋外展示の鑑賞ができますよ。

知立市では、彫刻のある風景づくりを進めています。市民の暮らしに彩りを添えたり、知立市に愛着を持ってもらったりすることが目的です。2000年に知立市の文化会館「パティオ池鯉鮒」のオープンを記念して、野外彫刻プロムナード展が始まりました。パティオ池鯉鮒のエントランスロードに展示する作品を募集するイベントです。

2014年の第15回開催時には、記念事業として東海道松並木の遊歩道に6体の彫刻が飾られました。「ちりゅうにちなんだもの」というテーマで作られた作品が松並木と調和しています。自然と芸術作品のどちらも鑑賞できる素敵なスポットを散策してリフレッシュしましょう。

知立市歴史民俗資料館

知立駅から南へ徒歩約9分でアクセスできる「知多市歴史民俗資料館」は、1978年に開館した「知立市郷土資料館」を前身にした施設です。建物の老朽化や館内の手狭さから、1987年に現在の歴史民俗資料館が開館しました。市立図書館と併設しています。

中央の正面玄関を入ると、ロビーのある共用スペースを挟んで右が図書館、左が資料館です。雨や天候が厳しいときなど「出かけたいけれど、建物の中で過ごしたい」と思ったことはありませんか。知立市歴史民俗資料館は、屋内で穏やかな時間を楽しみたい方にオススメの場所です。図書館でゆっくりと読書もできますよ。

知立市郷土資料館の1階の常設展は年1回のペースで展示替えを実施。知立市の歴史的な特色を紹介する3つのコーナーがあります。取り扱っているのは、知立神社と知立まつり・池鯉鮒宿・八橋と伊勢物語の3つテーマです。2階は知立市の原始から中世の出土資料や近代の道具、戦時資料などを展示。また明治時代に活躍した政治家の内藤魯一に関するコーナーもあります。

企画展示は年に数回実施されているため、何度訪れても飽きない場所です。ワークショップやスタンプラリーなどのイベントも企画展示に合わせて開催されています。常設展示や企画展示のほかに、小スペースを使ったミニ展示もあり見どころが豊富な施設ですよ。

建物の南側には、知立市内で3番めに大きい「新地公園」があります。子ども向けの遊具広場やグラウンドがあり、市民の憩いの場です。4月上旬には桜が見頃を迎え、お花見スポットとしてもにぎわいます。毎年12月にはイルミネーションを実施。クリスマスシーズンに合わせたイルミネーションは、とても幻想的で公園内をキラキラと明るく照らします。毎年、地域の住民がとても楽しみにしているイベントです。

知立市のオススメイベント

「知立市での暮らしをもっと満喫したい」と思った方は、地域ならではのイベントに参加してみませんか。最後に、知立市のオススメイベントをご紹介します。

知立祭り

初夏の風物詩として有名な知立祭りは、毎年5月2日と3日に開催されます。知立駅から北へ徒歩約11分のところにある知立神社でおこなわれる祭礼です。本祭りと間祭り(あいまつり)が1年ごとに交互で開催します。

本祭りでは五台の山車が練り歩き、山町・中新町・本町・宝町の4つの山車で文楽、西町の山車ではからくり人形芝居を上演。間祭りでは「山車文楽」と「からくり」はなく、5つの町から5台の花車が繰り出されます。

知立神社に山車が初めて奉納されたのは、1653年と言われています。からくり人形が山車の上で動くだけでなく、文楽の上演までおこなうのは全国的に見てもとても珍しいものです。

2016年には「知立の山車文楽とからくり」を含む33件が「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。文楽上演の技術を後世へ伝え残すことはもちろん、人形や衣装の製作・修理に多くの地元の人々の協力が積み重なっています。地域の人々の熱い思いが強くこもったおまつりですね。

知立祭りがおこなわれる知立神社は、平安時代の書物「延喜式」に記載されているほど、歴史ある神社です。境内には国の有形登録文化財に指定された建築物が複数あります。鳥居をくぐったすぐ先に建つ多宝塔は、国の重要文化財です。

850年に建立され、1509年に再建。明治時代に起きた廃仏毀釈を免れたとても貴重な建築物です。松尾芭蕉の句碑やたくさんの鯉が泳ぐ神池、明治時代に建てられた茶室などもあります。お祭り開催時のにぎやかな雰囲気とは異なり、普段は趣のある穏やかな空気が流れる場所です。静かな境内を散策して、気分転換しませんか。

知立市で新生活を送るなら、「お試し住み」ができるマンスリーマンション!

知立市は愛知県のほぼ中央に位置し、名古屋市方面へ約30分でアクセスできます。名鉄線が2路線通り、刈谷市や豊田市方面へアクセスも良好。衣浦豊田道路や名豊道路などがあるため、マイカーでの移動もしやすい環境が整っています。江戸時代には宿場町として栄え、歴史的なスポットも豊富です。知立駅を中心に発展した街並みと昔ながらの雰囲気がバランス良く融合しています。

知立市の人気の街やエリア別の魅力をご紹介しましたが、暮らしやすいかどうかは実際に体験してわかるケースも多々あります。まずは「お試し住み」をして住心地をチェックしませんか。

マンスリーマンションなら契約手続きが簡単。少ない荷物で入居ができます。退去の際は、お部屋に備え付けの家具家電はそのまま。自分の身の回りの荷物だけ持って出るだけです。暮らしやすい街に出会えてから本格的なお部屋探しをしても遅くはありません。また一人暮らしが初めての方は、自分に合った間取りを見つけるためにもマンスリーマンションのお部屋はオススメですよ。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。