春日井市ってどんな街?住みやすさ・魅力を徹底解説!

「名古屋市以外で暮らすならどこがオススメ?」「名古屋が通勤通学圏内なら、家賃を抑えられるところに住みたい」

これから始まる新生活にピッタリな街を探していると、どこを選べば良いのか迷いますよね。そこで今回は、春日井市の住みやすさや魅力を詳しくご紹介します。

春日井市には、有名な書家の小野道風が誕生したという言い伝えが残されています。道風が作り上げた書の伝統を後世に伝えるため、春日井市は「書のまち」としてさまざまな取り組みを実施。1949年から始まった展覧会の「道風展」や1936年から続く「県下児童・生徒席上揮毫大会」など、古くから開催されているものがあります。

市民に書をより親しんでもらうため、春日井で生まれた新生児に、書家が揮毫した命名紙入りの写真立てのプレゼント。書の文化に触れ合える素敵な街で新生活を始めてみませんか。

春日井市ってどんな街?

春日井市の特徴を歴史や交通の利便性などから詳しくご紹介します。これから住む街のことをたくさん知って、新生活へのイメージを膨らませましょう。

春日井市の歴史

春日井市は遺跡が数多く残された街のため、古代ロマンあふれるスポットが好きな方には、とくに面白さを感じることでしょう。古くから集落が形成され、旧石器時代から近世まで200ヶ所を超える遺跡が確認されています。「味美二子山古墳」は90メートルを超える大きさがあり、国に指定された史跡です。重要文化財の多宝塔や薬師如来像など、貴重なものを豊富に保有する密蔵院や日本武尊の伝説が残る内々(うつつ)神社など、春日井市の歴史を伝えるスポットがたくさんあります。

江戸、明治と時が流れ、市制が施行されたのは1943年です。当時は人口が約5.3万人、市域が47.91平方キロメートルでした。1958年に高蔵寺町と坂下町との合併があり、92.78平方キロメートルへと2倍以上拡大。人口も2022年時点で約30.9万人まで増えました。

1950年に王子製紙春日井工場の誘致をきっかけに、工業都市として発展を始めました。1958年に合併した旧高蔵寺町エリアは、区画整理がありニュータウン建設も。住宅地が増え、多くの人が春日井市で暮らすようになったのです。2001年には特例市へと移行し、都道府県が担う行政の一部を市が受け持つように。よりスピーディーに住民へサービス提供が可能になりました。2023年には市制80周年を迎え、今後の成長に期待が高まります。

春日井市の特長

春日井市は岐阜県との県境に、四季の変化を楽しめる弥勒山と道樹(どうず)山があります。山のふもとにあるグリーンピア春日井は、身近に花と緑に触れ合える自然豊かな公園です。自然と調和のとれた環境が春日井市の特長です。「日本の都市公園100選」に選ばれた落合公園や「日本の歴史公園100選」に選ばれた二子山公園など、公園も多数保有。名古屋市守山区との県境には庄内川が流れ、川岸はグラウンドとして整備されています。

市の南側に位置する高蔵寺駅・春日井駅・勝川駅を中心に街が栄え、各駅前には商店街もあります。地元密着型の穏やかな街並みが広がり、落ち着いた暮らしに期待ができるでしょう。名古屋市や近隣の市へアクセスがしやすいため、利便性の良さも魅力の街です。

春日井市の利便性

名鉄小牧線が西側を縦断、南側をJR中央本線が横断しています。東海交通事業城北線や愛知環状鉄道の始発駅もあり、座って移動も可能です。名古屋市や瀬戸市、多治見市など近隣の市へアクセスしやすく、春日井市は利便性の良い街と言えるでしょう。各路線の駅数は以下の通りです。

  • 名鉄小牧線 4駅
  • JR中央本線 5駅
  • 愛知環状鉄道 1駅(高蔵寺駅含む)
  • 東海交通事業城北線 2駅(勝川駅含む)

市の北から東にかけては、電車の路線がありません。しかし春日井市の主要な駅からコミュニティバスが複数出ているため、電車がないエリアの移動をカバーしています。

マイカー派の方にとっては、高速道路へのアクセス性も気になるところ。市の南に名二環、中央付近を東名高速道路が通り、インターチェンジもあります。春日井市と隣接する小牧市のジャンクションから中央自動車動へアクセスもできるため、車での移動もしやすい環境です。

春日井市の4つの魅力

春日井市の魅力をエリアごとに詳しくご紹介します。どのエリアが自分に向いているのかを検討の参考にしてくださいね。

魅力①自然や歴史に触れ合える!南部・西部エリア

春日井市の西端に位置する西部・南部エリアには、JR中央本線、名鉄小牧線、東海交通事業城北線の3つの路線が通っています。また名二環の勝川ICと松河戸ICがあるため、車での移動がしやすく、小牧市の県営名古屋空港にアクセスしやすい点が魅力です。名古屋市内や周辺都市にアクセスできるため、通勤や通学に便利。JR線勝川駅と名鉄線味見駅前には商店街があり、コンパクトな移動で暮らせるエリアでしょう。

自然や歴史的なスポットも多く、週末のお出かけにも楽しめます。余暇の時間に街なかを気軽に散策できるような環境で暮らしたい方に向いているエリアです。二子山古墳や道風記念館などがあり、古き良き日本の歴史や文化に触れられます。エリア内の北寄りは工場がやや多めですが、交通の便や暮らしやすさを考慮すると、住みやすい街と言えるでしょう。

魅力②電車やバスの利便性の良さが魅力!中部エリア

春日井市の南にある中部エリアは、市の中心地と言われています。JR中央本線が通る春日井駅の駅前には商店街があり、お買い物スポットが充実。名古屋市や近隣の市へ電車1本でアクセスできる利便性と、レトロで懐かしい景観が共存しています。中部エリアは、名鉄線やコミュニティバスなどの交通機関が充実しているため、移動手段に困りにくい点が大きな魅力でしょう。

北西に位置する朝宮公園は、陸上競技場や多目的総合運動広場などを備えたスポーツ施設です。都会的な整備が進む中部エリアですが、体を動かしたり散策したりするにピッタリなスポットが朝宮公園以外にも複数あり、余暇の時間に気分転換がしやすいでしょう。

魅力③マイカー派にオススメ!中北部・中東部エリア

春日井市の中北部・中東部エリアは、市の中央付近に位置しています。東名高速道路の春日井ICが近く、車でのアクセスが便利です。JR中央本線神領駅の駅前には中部大学のバス停があり、大学との連携も良好。大学に近いお部屋を探している方には、通学がしやすいエリアでしょう。

マイカー派の方にも嬉しい環境で、名古屋市守山区の守山スマートICへのアクセスも良好。東名高速道路の利用がスムーズにでき、通勤や休日のお出かけ、地方への帰省など幅広く自由に移動できる点が魅力です。

車での利便性に特化した街並みの印象を受けるかもしれませんが、中北部・中東部エリアには季節感を味わえる場所がいくつかあります。エリアの北にある落合公園や大池緑地は、広々とした開放感が魅力的。大きな池があり水辺を楽しめるので、リフレッシュするにもピッタリな場所です。

魅力④ニュータウンの再開発が進む北部・東部エリア

北部・東部エリアは春日井市の東にあり、自然の豊かさがイチオシポイントです。岐阜県多治見市との県境には弥勒山や大谷山、道樹山など標高400メートルほどの山が連なっています。初心者でも登山がしやすいと人気のスポットで、新鮮な空気を堪能しやすい点が魅力。エリアにある駅は、JR中央本線の高蔵寺駅と定光寺駅の2駅です。高蔵寺駅は愛知環状鉄道も通っているため、瀬戸市や豊田市方面へのアクセスが良好でしょう。

エリア内の最大の住宅地は、高蔵寺ニュータウンです。2018年に街開きから50周年を迎えました。若い世代のニーズに応えるようなリノベーションをした住宅供給や流通促進を目指しているため、子育て世代には注目のエリアでしょう。

春日井市のデータ

春日井市がどのような街なのか、ここではデータを見ながらご紹介します。人口の推移や治安、家賃相場など、これから新生活を送る方が気になるポイントを集めました。

人口

1943年に市制が施行された当時の人口は約5.3万人でした。人口が少し減った時期もありましたが、1974年に20万人、2005年には30万人を突破。2022年には人口約30.9万人まで増えました。人口の伸びをグラフで見ると、2010年頃から緩やかな増加ですね。しかし名古屋市や周辺のエリアへのアクセス性の良さから、今後も住みやすい街として高い人気を維持するでしょう。

続いて、転入出者数も見てみましょう。2016年から2020年までの5年間の状況をグラフで表しました。

転入者も転出者もほぼ同じ程度いることがわかりますね。春日井市は、毎年12,000人前後が入ったり出たりする街です。人の流れが活発なので、さまざまな人々との新しい出会いがあるかもしれませんよ。

治安

春日井市が安心して暮らせる街なのかを見るために、2020年の犯罪発生件数をチェックしてみましょう。犯罪発生件数は1年間で1,349件ありました。内訳は以下の通りです。

凶悪犯 粗暴犯 窃盗犯 知能犯 風俗犯 その他
発生件数 13 100 904 62 12 258

(参照:春日井市統計書 令和3年版 17司法・警察)

1,000件を超えている犯罪数を見て「多すぎるのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんね。実は2016年の犯罪発生件数は2,600件を超えていました。わずか数年で半分ほどに抑えられたのは、春日井市が日々防犯対策を取り組んだ結果といえるでしょう。防犯カメラ設置を推進したり、警察と連携して安心な街づくりを展開したりなどをおこなっています。

街の防犯対策にプラスして、より安心感を得るためにはお部屋探しの条件がポイントです。オートロック機能や24時間稼働の防犯カメラ付きを条件に挙げてみましょう。お部屋の階数も上位階を選ぶとより安心感を得られやすいため、オススメです。

家賃相場

春日井市の家賃相場は、愛知県内の他のエリアと比較すると平均的な値です。名古屋市内に住むよりは低めの価格帯なので、お得に住めるお部屋が多いでしょう。「広めの間取りが良いけれど、名古屋市内では家賃が高すぎる・・・」と悩む方は、春日井市で探してみませんか。家計の負担が軽減できるお部屋を見つけやすいですよ。

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間取り家賃相場
ワンルーム4.87万円
1K4.63万円
1DK4.93万円
1LDK6.64万円

春日井市で人気の街

春日井市で新生活を送るなら、どの街が良いのだろうか迷っていませんか。ここでは、春日井市で人気の街を3つご紹介します。利便性や周辺環境を詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

春日井駅

春日井市の南に位置する春日井駅には、JR中央本線が通っています。金山駅へ約18分、名古屋駅へ約21分でアクセスできるため、名古屋市方面は通勤通学圏内のエリアと言えるでしょう。岐阜県に近い立地のため、多治見市や土岐市方面へのアクセスも良好です。

朝の通勤通学ラッシュの時間帯は、名古屋方面へ向かう電車がほぼ5分間隔で次々にホームへ入ってきます。もし乗り遅れてしまってもすぐに次の電車が来るため、遅刻への不安が軽減できるでしょう。春日井駅を発着するコミュニティバスや名鉄バスの路線も豊富で、市内の移動もしやすい駅。市役所や市民病院へも春日井駅からコミュニティバスでアクセスできます。

春日井駅周辺のお買い物スポットも新生活を始める前には忘れずにチェックしておきたいところ。春日井駅から北へ徒歩約9分のところに「ナフコトミダ貴船店」があります。9時30分から20時までの営業時間で、日曜日のみ9時からオープン。日々のお買い物をするなら、少しでもお得にしたいと思う方も多いことでしょう。

ナフコには、200円ごとに1ポイントもらえるオリジナルのポイントカードがあります。500ポイントで500円分のお買物券がもらえるため、地元の住民が多く利用するスーパーです。ナフコが20時で閉店してしまうため、帰宅時間が遅い方は「帰りに惣菜を買いたいのに・・・」と思うこともあるかもしれませんね。

しかし春日井駅前にコンビニが点在しているため、夜遅くの帰宅前でも食事は購入できますよ。また、お手頃価格の飲食店が駅前にあるので、外食も可能です。春日井駅は交通の利便性が良く、周辺にはコンビニや飲食店も豊富。駅周辺のお部屋は、春日井市の新生活が充実したものになるでしょう。

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勝川駅

勝川駅は春日井市の南にあり、JR中央本線と東海交通事業城北線の2路線が通っています。JR線の利用で春日井駅まで約3分、大曽根駅まで約5分でアクセス可能です。名古屋駅へも乗り換えなしでアクセスができ、所要時間は約22分。毎日の通勤通学が負担にならない距離でしょう。東海交通事業城北線は勝川駅から名古屋市の枇杷島駅間を結ぶ6駅しかない路線です。勝川駅が始発なので、座って移動ができますね。

勝川駅の周辺は商業施設が充実しているため、住みやすさは申し分ありません。スーパーの「マックスバリュ エクスプレス勝川駅店」へは駅から西へ徒歩約1分です。駅近の好立地にプラスして営業時間の長さが魅力のスーパー。7時から翌日1時まで営業しているため、終電で帰宅しても買い物が可能です。

駅から北西へ徒歩約3分のところには商業ビルがあります。「ルネッサンスシティ勝川」は、クリニックや美容サロン、飲食店などが入った勝川駅のランドマークです。勝川駅とコンコースで繋がっているため、アクセスしやすいスポット。一番街と二番街の2つの建物があり、ー番街の1階には「B&Dドラッグストア勝川駅店」があります。

古くから地元の人のお買物スポットとしてにぎわってきた「勝川駅前通商店街」も駅周辺にあります。勝川駅の北に伸びる、弘法通りを中心に広がる商店街です。昔ながらの店舗が並び、どこか懐かしさを感じるエリアです。

勝川商店街のイチオシイベントは、毎月第3土曜日に開催される弘法市。駅前商店街一帯で開催されるテント市です。勝川弘法市が最初に開催された2003年以来、ほぼ途切れることなく続いています。物販や屋台の他に大道芸などのショーも鑑賞できるイベントです。商店街を北へ進むと、勝満山崇彦寺の巨大な像が目に入ります。勝川大弘法像は勝川に住む有力者が、1928年に私財を投入して建立したもの。高さ18メートルもあり、遠くからでも目を引きますよ。

高蔵寺駅

JR中央本線と愛知環状鉄道が通る高蔵寺駅は、春日井市の南東に位置しています。愛知環状鉄道は、春日井市から岡崎市まで結ぶ路線で、高蔵寺駅が始発駅です。瀬戸市駅まで約7分、新豊田駅まで約37分でアクセスできます。またJR線の利用で大曽根駅へ約21分、名古屋駅へ約26分でアクセスできるため、高蔵寺駅は春日井市周辺の街へ移動がしやすい駅。交通の利便性を重視したエリアを探している方にオススメです。

高蔵寺駅のお買物スポットは、改札前に広がる「アスティ高蔵寺」。ベーカリーやコンビニなどが入ったJR東海が管轄するショッピング施設です。ドラッグストアの「マツモトキヨシ アスティ高蔵寺店」もあり、日用品やお菓子、飲料などちょっとしたお買い物ができます。22時まで営業しているため、帰宅前に立ち寄りやすいでしょう。

食材の買い出しは、駅から南西へ徒歩約3分でアクセスできる「Aコープ高蔵寺店」で可能です。閉店時間が19時30半、休業日が毎月第3火曜日と来店に注意が必要ですが、高品質の食材が買えると評判のスーパー。農協グループのスーパーなので、新鮮な食材が手に入ります。

余暇の時間に散策して気分転換しやすいのも高蔵寺駅周辺で暮らすメリットです。高蔵寺駅の線路を挟み、北と南に「高蔵寺商店街」が広がっています。駅の南側にある商店街は、街並みができてからの歴史が古く、多くの店舗や金融機関が集まっています。

年間を通してさまざまなイベントを開催しているため、日々楽しく過ごせるエリアです。商店街では夏祭りの楽市楽座を毎年7月下旬に実施。夏祭りには地域住民だけでなく、その他のエリアからもたくさんの人が訪れ、大いに盛り上がります。地域との繋がりを感じられる環境で生活するのも、人の温かみが感じられるため暮らしやすいでしょう。

春日井市で人気のお出かけスポット

ここでは、春日井市で人気のお出かけスポットを3ヶ所ご紹介します。余暇の時間に、お部屋で動画や音楽を視聴して楽しむのも良いですが、どこかお出かけしてみませんか。外で過ごすことで、気分のリフレッシュができますよ。

道風(とうふう)記念館

平安時代の書家として有名な小野道風が春日井市で生まれたという伝説があります。小野道風は中国の模倣をしながら書かれていた書を日本人の感性にあったものへと作り上げました。優美な雰囲気を醸し出す書は和様の書とも呼ばれ、その後の日本国内での書道に大きく影響を与えたのです。

書の名人「書聖」として小野道風の偉業を称えるため、1981年に「道風記念館」を開館しました。書を専門とした施設は全国的に見ても珍しく、書道文化の発展を目指しイベントを多数企画しています。2021年には開館40周年を迎え、特別企画で大いに盛り上がりました。

道風記念館の最寄り駅は勝川駅です。勝川駅の南東にあり、徒歩で約30分です。勝川駅や春日井駅からバスを利用すると10分ほどでアクセスできます。駐車場も完備されているため車での来館も可能です。館内は2つのフロアを使い、作品を展示しています。1階は平安・鎌倉時代の書に関する貴重な資料を公開する特別展や子ども向けの夏休み企画などを展示。2階では小野道風の作品を豊富に鑑賞できます。

道風記念館の東には巨嶽山観音寺、西には道風公園があり、外で散策も楽しめるスポットです。巨嶽山観音寺は曹洞宗のお寺で、境内はとても静かな雰囲気が流れています。都会の喧騒から離れられるスポットなので、気分転換のリフレッシュに最適でしょう。

道風公園は、子ども向けの遊具や広場がある公園です。散策路が整備されているため、ランニングもできますよ。春日井市では、散策にオススメのルートを「歩こうマップ」として公開しています。勝川駅から道風公園を通り、スタート地点へと戻る全長約4.8キロメートルの散策コースです。春は桜並木の下を歩くので、ウォーキングしながらお花見ができますよ。

味見二子山古墳

春日井市の南西にある「味見二子山古墳」は太古の昔の趣を感じられるスポットです。城北線味美駅から徒歩10分のところにあり、二子山公園が隣接しています。春日井市で最大規模を誇る古墳遺跡です。盾の形に削られた溝から土が盛られ、古墳の全長は94メートル、高さが6メートルもあります。

大きな前方後円墳は、1936年に国の史跡に指定されました。1991年から1994年にかけて実施された発掘調査で、多くの遺物が出土。6世紀前半代の埴輪や須恵器が発掘されたことを世間に広く普及させるため、ハニワの館が建てられました。ハニワの館では味見二子山古墳の情報や出土品の展示をおこなっています。

二子山公園は西に味見二子山古墳、北東に白山神社古墳、西に御旅所古墳の3つの古墳に囲まれた立地です。優れた文化的資源と地域の活性化への貢献が評価され、2007年に「日本の歴史公園100選」に選定されました。公園の中央にあるハニワの館には、ガラス越しに古墳を鑑賞できる扇形の多目的ホールがあります。たくさんの木々が公園の周囲にあり、四季の変化を感じやすいでしょう。春にはお花見スポットとして多くの人でにぎわい、近隣の住民もたくさん訪れます。

二子山公園では毎年10月に「ハニワまつり」が開催されています。ハニワの野焼きのほか、缶バッジや勾玉を作るワークショップなど、子どもから大人まで楽しめる企画が盛りだくさんのおまつりです。1991年から始まったハニワまつりでは、野焼きで燃え上がる火が訪れた人の目をひきつけます。焼き上がったハニワが並ぶのは、二子山公園と八田川沿いの「ふれあい緑道」です。おまつりが終わった後でもあちこちでハニワを鑑賞できますよ。

王子バラ園

余暇の時間はカラフルな花に囲まれた空間を散策しませんか。春日井駅から南東へ徒歩約13分でアクセスできる王子製紙株式会社の春日井工場。敷地内に無料開放された「王子バラ園」があり、素敵なひとときを過ごせるスポットですよ。1995年に当時の工場長が地域住民や従業員の憩いの場を目指して、20株のバラを植えたのが始まりです。

バラ園のエリアは年を追うごとに広がり、開園当時の約2倍まで広がりました。園内で鑑賞できるバラは、220種1900本以上あります。広いバラ園はA〜Eの5つのブロックにわけられ、それぞれ違った雰囲気が楽しめるよう工夫されています。

バラの見頃は年に数回ありますが、もっとも彩りあざやかな様子が鑑賞できるのは5月の上旬から中旬にかけてです。見頃を終えた後も6月中旬には、別のバラが咲きます。10月頃からもバラが開花し、11月いっぱいの期間まで鑑賞可能です。初夏と秋の2つのシーズンでバラを鑑賞できるため、何度訪れても飽きないでしょう。季節ごとに異なる雰囲気を楽しめるスポットにお出かけをして、日頃の疲れをリフレッシュしませんか。

工場の目の前を通る県道25号線を挟んで東側のエリアは住宅街です。喫茶店が点在しているため、バラ園での散策のあとに休憩もできますね。ドラッグストアの「ツルハドラッグ上条店」もあり、帰宅前にちょっとしたお買い物も可能です。春日井駅から少し足を伸ばして、過ごす優雅な時間。王子バラ園は、春日井駅近くのお部屋に住むならぜひ訪れたいスポットです。

春日井市のオススメイベント

最後に、春日井市のオススメイベントをご紹介します。夏の納涼花火大会や秋の風物詩ともいわれる「春日井まつり」などさまざまなイベントが1年を通じて実施。自然の美しさを堪能できるスポットで、春日井市での暮らしを満喫しませんか。

落合公園さくらまつり

「落合公園」は春日井市の北西にあり、西側を大きな落合池が占めています。春日井駅からバスで約24分もしくは、勝川駅からバスで約33分と最寄り駅からは少し離れた立地です。東名高速道路の春日井ICから降りてすぐの場所あるため、車でのアクセスが良好です。400台以上も停められる駐車場を完備しています。

1989年に「日本の都市公園100選」の1つに選ばれ、天気の良い休日は多くの人でにぎわっています。敷地内には、約90種約1,000本の桜があり、春日井市内でも有数の桜の名所です。毎年の見頃は3月末〜4月上旬にかけて。品種ごとに満開を迎える時期が少しずれるため、長く桜を楽しめるでしょう。落合公園では、桜の開花に合わせて「さくらまつり」を開催します。淡いピンク色であたり一面を染めた様子は圧巻。桜の木の下でお花見もできますよ。

さくらまつり以外にもイベントを落合公園では実施しています。5月に開催される、わいわいカーニバルや7月の春日井市民納涼まつりのメイン会場として、落合公園は大いに盛り上がるスポットです。

わいわいカーニバルは、子どもが自由にのびのびと過ごせることをテーマに開かれるイベントで、多くの市民団体や企業が参加をしています。納涼まつりでは、夏を涼しく感じられるような風鈴や氷の彫刻のコーナーで市民をお出迎え。花火大会ではたくさんの花火が次々と打ち上がり、夜空を明るく照らします。

公園の南側に建つのは、フォリー・水の塔です。四角い外観が特徴のシンボルは、高さが約21mもあり、遠くからでもよく見えます。池の周囲は散策路が整備されているため、ウォーキングにピッタリ。お花見シーズンに桜を見ながら、散策をしてリフレッシュもできますよ。

春日井市のマンスリーマンションで「お試し住み」!

春日井市は人口30万人を超え、愛知県内では規模が大きめの街です。名古屋市や瀬戸市、多治見市などの近隣の街へのアクセス性の良さが魅力。古くからの遺跡が数多く残され、歴史を感じるスポットが豊富にあります。家賃相場も平均的なので、名古屋市内に住むよりはお得な価格帯のお部屋も多いでしょう。

治安面も年々、犯罪発生件数が減っているため安心安全に暮らせる街です。ただ、春日井市が本当に住心地の良い街なのか、深く知りたいと考える方もいることでしょう。周辺環境や利便性などを把握するために、マンスリーマンションで「お試し住み」をしてみませんか。

マンスリーマンションは、1ヶ月程度の少ない利用期間から1年以上の契約も可能な住まいです。家具家電がすでにお部屋に完備されているため、自分で準備する必要がありません。敷金礼金も不要のマンスリーマンションで、新生活を気軽にスタートするのも1つの方法です。春日井市の住心地を気に入ってから、賃貸物件を探して本格的な引っ越しを検討しても遅くはありませんよ。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。