【騒音】で失敗しない!引っ越し前の4大チェックポイントと対策法

引っ越した先のトラブルで最も多いといわれる騒音問題。多少の生活音は仕方ないにしても、騒音のある所だと困りますよね。入居してからでは手遅れ。それを避けるためには、騒音での引っ越し失敗例や騒音トラブルの多さなどを口コミでチェックして、周辺状況を事前に調べておくといった対策が重要になります。また、内見でもしっかりチェックしておくとよいでしょう。

今回は、とにかく静かに暮らしたい方に向けて、引っ越し前の注意点や実際に騒音トラブルにあった場合の対策を分かりやすく解説します。新生活を快適にスタートさせたい方は是非参考にしてみて下さいね。

引っ越し前にココをチェック!①建物面

引っ越し前に、いくつかの側面から騒音の有無をチェックできます。建物の構造などから前もって調べておけば、騒音がありそうな物件かそうでないかをある程度見極めることが可能です。まずは建物面から見てみましょう。

建物の構造を確認する

引っ越し前に建物の構造が木造か軽量鉄骨造でないかを確認してみましょう。階層が低いアパートではこの造りが多いです。この2つは、壁の厚みが10cm~15cm程度で構造上、音は響きやすいといえます。

鉄筋コンクリート(RC造)か鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)の物件であれば、木造や鉄骨造に比べて防音性が優れているので、選ぶならRC造かSRC造が理想的です。

隣室の音を確認する

壁の厚さなどでも隣室の音が確認できますので、内見の際に隣との壁の境界線の距離を確かめてみましょう。不動産会社に確認するのも良いですね。見た感じでお隣との間隔が近いと感じたら考え直してみた方が良いかもしれません。

部屋に入ったら壁に耳をあててみて、響くかどうかを確認してみるのもおすすめです。また、壁や床を「コンコン」と叩いてみて、重く詰まったような音がすれば防音性は高めということになります。可能であれば、住人がいそうな夜の時間帯などにも内見してみてはいかがでしょうか。上階からの音も気になるなら最上階を選んだり、両サイドの音で困らないように角部屋を選択するのも1つの方法です。

引っ越し前にココをチェック!②立地面

今度は、立地面から判断できる項目をあげてみました。立地面からでもある程度騒音がありそうかそうでないかを知ることができますので、あらかじめMAPでチェックしておきましょう。立地面でのチェック項目は以下の通りです。

①大通り沿いではないか

大通り沿いは車の交通量が多い為、普段はそこまで大きくなくても深夜のバイクの走行音や工事運搬の大型トラック、道路の工事音や振動などに悩まされる可能性は大です。2層のペアガラスを採用している物件であれば多少抑えられます。

②高速道路が近くにないか

高速道路は大通り沿いに比べて遮音壁(吸音板)が設けてある為、そこまで気にならない人もいますが、物件が高速道路の真横に位置していたりする場合、「うるさすぎる」と感じる人も少なくありません。加えて排気ガスの問題が絡むこともあります。

③線路や踏切が近くにないか

線路なら電車の走行音、踏切は開閉音をうるさいと感じるケースも多いです。電車の通過時に家が揺れることもありますし、部屋の防音性が低いと気になって仕方がないでしょう。そのため、周辺の家賃は安く設定されています。

④病院が近くにないか

病院に近い物件が全て騒音があるとは一概には言えません。ですが病院が住宅地より前から立っている場合、住宅に入る道路で救急車のサイレンの音を消すなどの配慮がなかったり、救急搬送口が住宅地に面していたりすることがあります。救急車のサイレンが頻繁に聞こえてくる可能性あるため注意が必要です。

⑤警察署、消防署が近くにないか

警察署や消防署が近いと、真夜中にパトカーや消防車のサイレンがうるさくて眠れないというケースも見受けられます。サイレンの音量を下げてもらうことは出来ないので、その点を踏まえておく必要があるでしょう。

⑥公園が近くないか

児童公園の隣に住んでいた住人のクレームで公園が閉鎖になった事件がありましたが、公園によっては、子供の声が非常に賑やかで、その声を騒音に感じる人も一定数存在します。苦情の絶えない場所もあるようなので、前もって口コミを調べておくと良いでしょう。

⑦学校が近くないか

学校も公園と似ていますが、校庭で叫んだり騒いだりする子供やマナーの悪い生徒がいて、さらに学校の真横であれば、思った以上にうるさく感じることもあります。住んでから後悔する、という事がないようにしたいですね。

⑧工場が近くにないか

プレス機など、工場から発生する騒音や振動だけでなく、大型トラックなどが往来する音なども苦情の対象になりやすいといえます。工場地帯や工業地域などに住む場合は特に注意が必要ですし、そこまでではなくても気に留めておくに越したことはありません。

⑨繁華街が近くにないか

繁華街や商店街の近くも騒音問題が起こりやすいスポットの1つ。深夜まで賑わっている繁華街は酔っ払いが騒いだり、喧嘩が始まったり、宴会が終わってもずっと店の外で大声で話す人などもいます。治安面も気になるところです。

⑩パチンコ、スナック等がないか

コンビニや居酒屋などは、深夜にお酒が入った人達やヤンチャな人達の溜まり場になることもあります。居酒屋やカラオケスナックだと、カラオケで熱唱する声が聞こえて来ることも。パチンコ店も意外に響きます。建物の1Fに入居していたり、近くにある場合は注意した方がよいでしょう。

⑪大きな駐車場がないか

エンジンをふかしたままアイドリングさせる車や、夜間にもかかわらず車の中で大音量の音楽をかけている等、駐車場は何かと騒音や犯罪が絡みやすい場所でもあります。上層階であればあまり気にならないかもしれませんが、低層階の場合は思った以上に響くことがありますので、こちらも気に留めておくとよいでしょう。

⑫近隣に空港がないか

これはよく聞く騒音問題の1つですが、飛行機の轟音はかなりのもので、鉄道音や大通り沿いなどとは比較にはならないようです。睡眠や健康にも影響が出る可能性があるので、飛行ルート付近は避けた方が良いでしょう。

引っ越し前にココをチェック!③過去のトラブル事例

その物件の上階や下階、左右隣で過去に騒音トラブルが起きてないか、不動産会社に内見時に聞いておくのも1つの方法です。騒音トラブルを隠すと法律面などで問題が起きやすいので、発生していたら基本的に教えてくれるはずです。また掲示板に注意喚起の張り紙がないか、などをチェックしておくのもおすすめです。

引っ越し前にココをチェック!④口コミ掲示板も確認

今は便利な時代になり、インターネットでその物件を検索したら、リアルな口コミがそのアパートやマンションの口コミ掲示板で見つかることがあります。実際に住んだ人の口コミが一番信用できるので、これは確認しておいた方がいいでしょう。

引っ越し後に騒音トラブルにあった場合の対策

引っ越し前にチェックしていなかった、もしくはチェックしていたけれど、騒音トラブルに遭ってしまった場合、対策によってはストレスが軽減されることやトラブルの状況が改善することもあります。次はその対策法について見ていきましょう。

防音グッズを使う

騒音は予期せずして起こることもありますので、さまざまな防音グッズを活用するのもおすすめです。耳栓や防音カーテン、遮音シート・遮音テープなどネットでも手軽に探すことができます。特に音は窓からも入ってくるので、防音カーテンや遮音テープは意外と重要。

防音カーテンは空気で伝わる音を抑えることができますし、遮音テープと併用すれば防音効果は格段にアップします。遮音シートは厚めのものが良いでしょう。また、耳栓は騒音だけをカットして電話や会話などはできる、という優れものもあります。建設工事の騒音にも有効かもしれません。

吸音材を壁に貼るというのも有効です。この場合、単体では十分な効果が得られないため、遮音シートや遮音テープと併用しましょう。これだけでもかなり効果に差がでます。

壁の周辺に家具を置く

たとえば、壁の周辺に食器棚や本棚のような高さのある家具を置いてみるなど、家具で防音対策をするのも1つの方法です。家具でもいいですし、家電製品などもいいですね。家具家電が壁の役割をしてくれるというわけです。防音カーテンや遮音テープなどと併用すればさらに効果は高くなります。

防音工事をする

できることは限られますが、賃貸物件でも防音工事は可能です。この場合、管理会社さんに相談した上で工事の許可を取る必要があります。防音の換気口に変えたり、防音の窓ガラスにしたりであれば費用は比較的安く済むため、防音工事を得意とする専門家に依頼すると良いでしょう。

ただし「原状回復」には注意が必要。退去する際に部屋を借りた時の状態に戻さなければならない為、防音工事で取り付けたものなどは全て撤去する必要があります。その点さえ踏まえておけば選択肢の一つとして考えてみてもよいでしょう。

管理会社や大家さんに相談する

ひと昔前であれば、直接騒音の主に話せば分かるということもありましたが、逆恨みされてさらに被害にあうケースもあります。そのため、ある程度防音対策をしても改善の兆しが見られない。または防音対策を行うことが困難であれば、第三者に解決を依頼すべきです。

管理会社さんに相談し、注意書きを全戸のメールボックスに入れてもらうなど間接的に伝えてもらう方法もあります。第三者からそれとなく伝えてもらう事で気が付く事もありますし、こういった場合は1人で悩まず知恵を借りましょう。

それでも止まず、我慢の限度を超えている場合は証拠が必要になります。警察などに相談するのであれば、騒音かどうかを判定する基準がありますので、民間の測定会社に依頼するなども検討すると良いでしょう。記録も取っておくと尚良いです。

訴える前に直接話ができるようであれば、話し合いを持つことで事を大きくせずに済むかもしれないので、その辺りはケースバイケースで行くと良いですね。

対策をしてもダメな時は?

いろいろ手を尽くしてもダメだった時は、無理をして住んで苦情を伝えても無駄にストレスを抱えるだけですし、残念ですがあらためて住み良い環境へ引っ越しした方が良いかもしれません。住む環境はとっても大事!その後の運勢を左右するといっても過言ではありませんので、割り切りましょう。

マンスリーマンションならお試し住みにバッチリ!

マンスリーマンションのメリットは、お試し住みができることです。マンスリーマンションなら引っ越し前にあらかじめ周辺環境を確認でき、騒音が気になれば継続しなくても済みますし、大丈夫そうだと思えたらそのまま住めるというメリットがあります。

家具家電付きで手軽に入居ができ、入居審査も通常の賃貸物件よりもゆるめです。敷金も礼金も不要のマンスリーマンションで、快適な新生活を送りませんか。

この記事を書いた人

きくまろ/Webライター

ライター歴:約6年、趣味:ミニチュア作り。最近ハマっていること:自然散策と神社仏閣巡り、美味しい店探し。