街歩き「近鉄四日市」|三重県最大の中心街。温泉や大きな公園にも気軽に│vol58
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は三重県四日市市に位置する近鉄四日市駅の周辺を散策しました。
- 「近鉄四日市」駅前ですべてが完結する賑やかな街 -
四日市市は人口約31万人の都市。県庁所在地である人口27万人の津市を抑えて県内第一位です。江戸時代には、東海道五十三次の宿場駅として栄えていました。その影響から四日市市は現在も栄えている街です。
四日市市の西側には鈴鹿山脈がある一方で伊勢湾がある沿岸部には石油コンビナートが立地している工業都市です。近年は、工場夜景が楽しめる観光地としても人気。迫力のある工場の夜景を船から眺められる「四日市コンビナート夜景クルーズ」がおすすめです。
そんな四日市市の中心駅であるのが近鉄四日市駅です。近鉄百貨店と直結しているため、雨の日でも濡れずにお買い物を楽しめるのが嬉しいポイント。そのほかにも駅前には、モール街や商店街、商業施設が集結し、多くの人が行き交います。お買い物や外食には困らないでしょう。
一方で、近鉄四日市駅の周りには、いくつかの公園が点在しています。そのため、賑やかな駅前ですが緑も多くみられ、どこか落ち着く雰囲気も漂っています。ファミリー層にもぴったりの街といえるでしょう。
今回は、お買い物スポットだけでなく公園などの癒しスポットが充実している近鉄四日市の街を詳しくご紹介します。
- 「近鉄四日市駅」は三重県の交通の要衝! -
「近鉄四日市駅」から東へ徒歩約11分の場所には「JR四日市駅」があります。しかし四日市駅といえば、駅の利用客や商業施設の多さから「近鉄四日市駅」を指すことが多いようです。
「近鉄四日市駅」は、近鉄名古屋線と湯の山線が乗り入れています。愛知県の中心駅である「近鉄名古屋駅」までは乗り換えなしで約40分で到着できます。四日市市に住みながら、名古屋への通勤や通学が可能です。お買い物目的で名古屋駅まで訪れる人も多いでしょう。
観光地としても人気の「大阪難波駅」までは、特急を利用すると約2時間です。名古屋だけでなく大阪へも気軽に訪れやすいのは、嬉しいポイントですよね。
有名な温泉が近い距離にあるのも魅力の一つではないでしょうか。「湯の山温泉駅」までは乗り換えなしで約28分で到着。湯の山駅からさらにバスで約8分の場所には、1300年の歴史を誇る温泉地が広がります。温泉のほかにも、紅葉が楽しめるスポットとしても人気です。気軽に訪れられる距離なので、日帰り温泉旅行も楽しめますよ。
「近鉄四日市駅」は、島式3面6線の高架駅です。ホームは3階、改札口は2階になります。各階ごとにエスカレーターや階段、エレベーターが設置されているため、どなたでも安心して利用できる駅です。ホームや改札口付近にはコンビニ「ファミリーマート」が多数みられました。長い列車の旅の前に、軽食やドリンクが手軽に購入できますね。
近鉄四日市駅は「あすなろう四日市駅」とも直結。あすなろう四日市駅は、あすなろう鉄道の内部線が乗り入れている駅で、四日市市内の南部を走る鉄道です。
あすなろう鉄道の最大の特徴は、全国でも3路線しかない「ナローゲージ」と呼ばれている狭いレール幅の鉄道であること。訪れた日は、学生さんが利用している姿が多く見られましたが、珍しい鉄道と四日市市の魅力も合わさって、地元の利用客以外からも人気の鉄道だそうですよ。希少価値の高い鉄道に乗車してみてはいかがでしょうか。
近鉄四日市駅にはバスターミナルが複数あります。市内や県内を走る路線バスを始め、関西や関東方面の高速バスの発着も多いのが特徴です。中部国際空港や京都駅、ユニバーサル・スタジオジャパン行きなどのバスがあります。バス停付近には、待合室や喫煙所、コンビニがあるのも便利で嬉しいポイント。出張や旅行の際にも利用しやすい四日市駅です。
現在、この複数あるバスターミナルを集結して利便性を図るために、中部圏で初となる交通ターミナル事業「バスタプロジェクト」の開発が進んでいます。バスタプロジェクトであるバスターミナルは近鉄四日市駅とJR四日市を結ぶメインストリートである「中央通り」に整備される予定。また並行して数々の再開発プロジェクトも進んでいます。
これからまさに開発ラッシュを迎えようとしている近鉄四日市駅。注目される都市になっていくことでしょう。
- 駅直結でお買い物ができる「近鉄百貨店」 -
近鉄四日市駅は「近鉄百貨店」と直結しています。雨にも濡れずに、お仕事や学校帰りにお買い物が楽しめるのが嬉しいポイント。
近鉄百貨店には、スーパー「成城石井」やドラッグストア「マツモトキヨシ」が入っています。また雑貨や食品が人気の「無印良品」が入っているのも魅力。11階にあるカフェ「サロンドテモロゾフ」では、四日市市の街並みと海を眺めながらスイーツを堪能できると評判です。
一階は「ふれあいモール」となっており、グルメ・ファッション・サービスのショップが立ち並んでいます。サクッとランチにも利用しやすいファーストフード店「マクドナルド」「吉野家」などもありますよ。
百貨店といえば敷居が高いイメージですが、普段のお買い物で利用しやすいショップが入っています。近鉄百貨店だけでも、生活用品や食料品が手に入るため、ほとんどのお買い物がここで完結できそうです。
- 西側エリア -
近鉄四日市駅の西側エリアには、茶室が併設されている公園や博物館、プラネタリウムがあります。商業施設やマンションが立ち並び、賑やかな駅前ですが、ゆったりとした時間を過ごせるスポットが多数あるのが特徴です。それでは近鉄四日市駅の西側エリアを散策しましょう。
- 自然と歴史を感じさせてくれる「鵜の森公園」 -
近鉄四日市駅から南西へ徒歩約5分の場所にあるのが「鵜の森公園」です。こちらの公園には、「鵜の森神社」と茶室「泗翠庵」が併設されています。春には大きな桜祭りが開催されています。
「鵜森神社」は1470年に築城された浜田城の歴史ある跡地です。城周辺では、毎月四のつく日に「四日の市」が開かれていたことから、現在の四日市市の名前の由来となったといわれています。また、鵜森神社は、地域仏教祈願と子孫繁栄のご利益が信じられている神社です。
茶室「泗翠庵」では、日本の伝統文化である茶道が気軽に体験できます。数寄屋建築の第一人者である中村昌生氏の設計によって1994年に建築されました。普段着と椅子で気軽に抹茶とお菓子が楽しめますよ。また、茶室や句会などのイベントに利用可能な小間と広間の貸館内もあります。庭園を眺めながら抹茶とお菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
私が訪れた日は紅葉が見頃でした。泗水庵付近で落ち葉狩りを楽しむ親子の姿に、ほっこりした気持ちになりました。
- 駅前の大きな広場!四日市市民公園 -
鵜の森公園から静かな住宅街を抜けて北に向かうと、中央通りが見えてきました。中央通りの歩道は広く、歩行者用と自転車用に別れているため、街の人が安全かつ快適に利用できます。
こちらの中央通りを超えるとすぐに「四日市市民公園」が見えてきます。近鉄四日市駅からは西へ徒歩約5分の場所です。
こちらは大きな広場になっており、遊具はありませんが芝生や噴水があります。ベンチで休憩している人や、走り回って遊んでいる親子、駅から帰路に向かう人たちの姿などが見られました。
この広さを利用して、コンサートやフリマ、キッチンカーなどのイベントが開催されているようです。イベントをチェックして、ぜひとも訪れてみてくださいね。四日市市民公園を囲むように大きな3つの施設が立ち並んでいます。この3つの施設を順にご紹介しましょう。
- 世界一のプラネタリウムと地域の歴史に触れよう!「そらんぽ四日市」 -
まず四日市市民公園に併設されているのは「そらんぽ四日市」。こちらの施設は博物館やプラネタリウムが入った5階建ての建物です。
地域の歴史が学べる博物館と、星の数がギネス世界一に認定されたプラネタリウムが入っています。そのほかにも、四日市市の公害と環境未来館や図書館、ミュージアムショップもあります。一日中ゆっくりと学びながら楽しめる施設のため、家族でのお出かけにもおすすめです。
- 三重県の食料品や工芸品などの地元産業品に出会える「じばさん」
次にご紹介するのが「四日市市地場産業振興センター じばんさん」です。6階建ての建物には、名品館や貸会議室などが入っています。こちらの1階にあるのが名品館です。名品館では、地元三重県の中小企業によってつくられた、食料品や工芸品などの特定の産業物が販売されています。
お菓子やお酒、調味料などの食料品から、土鍋や湯呑みなどの食器類が豊富に取り揃えられていました。地元三重県でしか手に入らない物ばかり。お土産にもおすすめですよ。じばさんで三重県の特産品に触れてみてはいかがでしょうか。
- 映画も楽しめるショッピングモール「トナリエ四日市」-
最後にご紹介する施設は、ショッピングモール「トナリエ四日市」です。
普段の食料品のお買い物に便利な「アピタ食料品店」「わくわく広場」をはじめ、生活雑貨が手に入る「ドン・キホーテ アピタ四日市店」が入っています。手軽に外食が楽しめる「スガキヤ」「ケンタッキーフライドチキン」があるのも魅力です。さらに映画館が入っているのも特徴。駅近で映画が見れるショッピングモールがあるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
-西側エリアのおすすめカフェ
四日市市民公園からぐるりと北に向かって近鉄四日市駅までを歩いて行きましょう。
四日市市民公園の西隣には、白い外車と青い看板が目印のカフェ「cafe Moi」があります。北欧風の開放的な店内で、女子会にぴったり。ちらほらとムーミンの雑貨が見られるのも魅力です。豊富なメニューなので、どれにしようか迷うこと間違いなしですよ。
「cafe Moi」から北に向かって歩いて行くと、マンションや繁華街が広がります。
そのまま近鉄四日市駅の方へ戻る道に、カフェ「BUBU CAFE」を見つけました。cafe Moiからは徒歩約5分の場所にあります。こちらのお店は、四日市市では珍しい、わんちゃんと訪れることができる韓流カフェ。ビビン麺やクロッフルが人気です。開放的で店内やメニューが写真映えするとのことで、わんちゃん連れではないお客さんからも大人気。
BUBU CAFEから近鉄四日市駅には徒歩約3分で到着です。
- 東側エリア -
近鉄四日市駅から東側エリアを散策しましょう。東側には賑やかな商店街や高層マンション、商業施設が広がっています。商店街の中には、緑豊かな公園と市民の方から親しまれている神社があるため、こちらもどこか落ち着いた雰囲気。
- 四日市一番街商店街 -
近鉄四日市駅から東へ徒歩約1分の場所にあるのが「四日市一番街商店街」です。アーケード街となっているため、雨の日でも快適にお買い物や外食が楽しめますよ。懐かしくレトロな雰囲気のアーケード街の大きさは、なんと三重県最大の広さを誇っています。飲食店や物販店など約70店舗が軒を連ねています。
四日市一番街商店街の中には、レトロな玩具屋さん、カラオケ店、カフェなどがありました。お買い物に便利な、スーパー「SANSHI 一番街店」もあります。休日は元旦のみで、朝は8時から営業しているのが魅力です。いつでも食料品が手に入るのは嬉しいポイントですよね。
四日市一番街商店街では、毎月四のつく日に「ふれあい四の市」が開催されています。地元農家さんによる野菜や苗木、お菓子などが販売されているそう。ぜひとも訪れてみてくださいね。
訪れた日は休日の昼間でしたが、昼飲みを提供している飲食店がチラホラと見られました。四日市一番街商店街では楽しい時間を過ごせそうです。
- 市民の憩いの場「諏訪公園」 -
四日市商店街を歩いていると大きな噴水がある公園「諏訪公園」へと辿り着きました。近鉄四日市駅からは徒歩約4分の場所にあります。諏訪公園の中央には大きな噴水や遊具があるため、小さいお子さんにも楽しめる公園です。冬にはイルミネーションやキャンドルナイトが開催されているロマンチックな公園でもあります。
公園の奥にはレンガ造りで洋風な外観の「すわ公園交流館」があります。貸会議場やレンタルスペースなどになっているようで、コンサートやワークショップなどのイベントが定期的に開催中です。
- 市民から親しまれている「諏訪神社」 -
諏訪公園に併設されているのが「諏訪神社」です。こちらの神社は、鎌倉時代に創祀されたといわれています。江戸時代以降は東海道五十三次の宿場駅として栄えてきた四日市市。諏訪神社は東海道に面していたため、多くの旅人から参拝されていたとのこと。このように四日市の歴史とともに歩んできた神社で、地元の方からは「おすわさん」と呼ばれ親しまれている総産士神です。
訪れた日も参拝客の姿がチラホラと見られました。七五三のご祈祷に訪れている家族の姿も。多くの方に親しまれているのが感じられました。
諏訪神社からは商店街と中央通りを抜けて、近鉄四日市駅へと戻ってきました。
- 駅前に商業施設から公園まで揃っている街 -
今回は、近鉄四日市駅周辺をぐるりと散策しました。
西側エリアには大型商業施設やショッピングモールが立ち並びますが、公園や博物館などが入った施設もあります。東側エリアにはお買い物や昼飲みが楽しめる商店街が広がっていますが、市民から親しまれている公園と歴史ある神社があります。
駅前は賑わう近鉄四日市駅ですが、緑豊かで落ち着く雰囲気もあり、ファミリー層にもおすすめの街です。
さらにバスタプロジェクトも進んでいる近鉄四日市駅の街は、ますます魅力あふれる街へと発展していくでしょう。これからの成長が楽しみな街に暮らしてみてはいかがでしょうか。
気になる街を見つけたらマンスリーマンションにお試しに住んでみるのがおすすめ!マンスリーマンションは敷金・礼金・仲介手数料無しで、家具家電から生活用品までそろっているので即入居が可能です。マンスリーマンションを利用して気になる街をリサーチしてみてはいかがでしょうか。是非ともチェックしてみてくださいね!